鎌倉朝日新聞 (4月1日号 2025年 第553号)

鎌倉朝日新聞社

熱気球に手を振る児童ら=3月15日、小坪小

気球から母校眺める夢体験

小坪小学校創立150周年記念

昨年5月に創立150周年を迎えた逗子市立小坪小学校(池上慎吾校長)で3月15日に「気球体験」が行われ、約500人が集まった。 昨秋に天候不良で延期となっていた目玉企画で、児童、教師や保護者も交えた搭乗者137人が校舎の高さを超える大きな熱気球に7、8人ごとに乗り込み、地上約15mまで上昇した。 卒業式を前に父子で参加した6年生の北川景悠くんは「思ったより高くて怖かったけど楽しかった」と上空から手を振った。「違う視点で世界が見えた」などの感想もあった。同記念事業委員会の村上知子実行委員長は「子どもたちの記憶に残るような企画にしたかった。楽しい思い出になったと思う」と話し、記念誌の発行500冊に向けても意欲を見せていた。 同校は1874(明治7)年に香蔵寺(現小坪寺)本堂を仮校舎とした「鷺浦学舎」として創立。翌年小坪小学校となり、1898年(明治31)年、現在地に新校舎が完成し同寺から移転。関東大震災での被害や財政難で一時廃校となり逗子小学校の分教場になるが、1941(昭和16)年3月再び小坪尋常小学校として独立。戦中の横須賀市との合併による改称など混迷の時代を経て現在に至っている。(K)


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十二所果樹園で植樹祭

鎌倉風致保存会60周年記念

鎌倉の自然と文化財を後世に伝えようと活動する鎌倉風致保存会が設立60周年を記念して3月1日、十二所果樹園で植樹祭を行い、会員ら約40人が参加した。 十二所果樹園は同会が保有し保全している緑地の一つで、5ヘクタールの敷地にウメやクリ、ユズなどが植えられていて季節ごとに収穫が楽しめる。 ちょうどウメが見ごろを迎えた園内で、会員たちはグループに分かれて 植樹を行った=写真。オオヤマザクラ、ヤマボウシ、サルスベリなどの落葉高木11種類26本が植えられた。標高149mの展望台で母親といっしょに株立1・5mほどのナツツバキを植えた横浜市港南区の櫻井はなさん(7)は、急な階段を上って苗を運び、掘ってあった穴に植え、土をかけて支柱を立て保護テープを巻いて、仕上げに水やり、と大活躍。自分の誕生日の6月初め頃花が咲くと聞いて「見に来る」と笑顔を輝かせた。 同会は、「御谷騒動」と呼ばれる市民運動をきっかけに1964年12月に設立した日本最初のナショナルトラスト団体。昨年60周年を迎え、コンサートや展示会、歴史ウォークなどを行っている。年度内に記念誌を発行予定。


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100年に一度の渡御に千人

葉山町制100周年神輿パレード

「葉山町制100周年記念神輿パレードが2月23日行われた。大人神輿4基、子ども神輿2基に加え、笛太鼓を奏でる子どもたちのお囃子と山車4台が集結。神輿を出せなかった会の担ぎ手らも応援に合流し、100年に一度の、葉山史上初約1000人の壮大な渡御が実現した。 パレードは国道134号線旧役場前から御用邸前までの約500mで行われ、相州葉山一色木遣保存会の力強い歌声を先頭に、森山神社の気品ある葱華輦神輿を担ぐ一色興友會=写真=と上山口の鎮守杉山神社の葉杉會、堀内の5団体からは葉山あずま神輿保存会と40年の歴史を持つ眞名瀬會のどっこい神輿が参加し、森山社葉山童遊會と下山口若葉子ども会の子ども神輿も加わった。御用邸前の交差点では各神輿の差し上げが最高潮の見せ場となり、ゴール地点の主馬寮公園まで沿道は見物の人であふれた。(K)


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避難所の現状を医師らが説明

福祉事業者の支援の話も

「湘南styleの在宅医療(特別編)~私たちが大事にしていること」の講演会が3月8日、鎌倉芸術館で開かれた。この講演会は、湘南おおふなクリニックの長谷川太郎院長の企画で、在宅医療に関わる様々な職種の人や一般に向け年に2回ほど開催しており、7回目。今回は「大船中学校が避難所になったら…想像してみませんか?」をテーマにした講演会に医療関係者や自治会、一般市民ら約100人が参加した=写真。 鎌倉市総合防災課から市の避難所開設の現状や、在宅避難について説明があった。それから阪神・淡路大震災の支援経験のある医師から当時の状況や災害関連死の話を聞いた。能登半島地震の支援では、福祉避難所を設置した災害支援チーム代表は認知症の人々をどう支えたかの話もあり、石川県立看護大学から支援に駆けつけた紺家千津子教授は現場での看護体験や褥瘡ケアについて説明した。 長谷川代表は「医師など専門職だから被災者を支援できるわけではない。支援する側は、人それぞれいろいろな理由、状況があるのだから被災者に寄り添って話を聞くことが大事」とリスペクト、コミュニケーションの重要性を強調した。


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鎌倉木樹めぐり⑫

海蔵寺のカイドウ

あたたかな陽光をうけて開いた小さなつぼみを見つけ、春の訪れに心がはずんだ。 鎌倉・扇ガ谷の谷戸のつきあたりにある臨済宗建長寺派・海蔵寺でカイドウが見ごろを迎えている。この寺はもとは真言宗の寺だったが、1394年に上杉氏定が禅宗の寺として再建した。 カイドウ(ハナカイドウ) は、中国原産のバラ科リンゴ属の落葉樹。葉に先立ち、枝先にサクランボのように細長い花柄を伸ばし、3~7個の紅桃色のつぼみを下垂させる。花は半八重咲きで径4㎝ほど。楊貴妃の故事にちなみ、「睡花」「睡れる花」とも呼ばれる。 妙本寺、光則寺など鎌倉にはカイドウの名所が多く、この時期、花巡りも。

文  小林千穂
写真 松原省吾


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「ひと」
石田組コンサートを主催
  如水会鎌倉・逗葉支部長

仙頭 靖夫(せんとう やすお) さん

建長寺の方丈に座布団を敷きつめ、400人が間近で魅了された。2011年、ヴァイオリニスト石田泰尚さんを初めて招いて開いたリサイタルだ。その後も建長寺や国立市の一橋大学講堂などで、いろんな形でコンサートを開いてきた。4月29日に同大学設立150周年記念として、鎌倉芸術館大ホールで「石田組 いざ、鎌倉」を開く。 一橋大学の同窓組織・如水会の鎌倉・逗葉支部長を12年間務めている。石田さんは前支部長の親類だ。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスター。自身がプロデュースする弦楽アンサンブル「石田組」の組長でもある。黒づくめで強面の容姿から繰り出される超絶技巧の演奏が人気を集めている。 同支部は、石田さん中心のコンサートをこれまでに7回開いた。収益は、財政危機にあった神奈川フィルや母校に寄付してきた。一橋大学に留学する外国人学生を鎌倉に招く費用にも使ってきた。 「最初はチケットを売るのも大変だったのですが、今回はあっという間に売り切れた。石田さんのファン層が広がってきたのですね」 広島県江田島市の生まれ。電電公社(現NTT)に務めていた父親の転勤にともない、小学校、中学校、高校を2校ずつ経験した。高校は山口県立下関西高校から、3年生の時に岡山県立岡山操山高校へ。近代経済学に強い一橋大学を目指した。 大学紛争で騒がしいなか、経済学部で4年を過ごし、大成建設に入った。1978年から2年間、初めての留学制度にのって米ニューヨークのコロンビア大学に留学、MBAを取得した。「もう米国に来ることもあるまい」と思って帰国したら、日米経済摩擦が噴き上がる。ニューヨークに事務所をつくる仕事を任され、その後ロサンゼルスへ異動。80年代のほとんどを米国で過ごした。 日本に進出を目指す米国の建設会社と組んで、羽田空港の新ターミナル工事を受注した。その過程で、日米の契約や商習慣の違いを痛感した。 その後は国内営業に移り、専務執行役員建築営業本部長を最後に65歳で大成建設を退職。その後も、別の建設会社の社長などについた。現在は武蔵野大学客員教授などを務める。大成建設を退職した際に、如水会の支部長を引き継いだ。 30年ほど前に東京都三鷹市から鎌倉市植木に転居した。息子さん3人はすでに独立し、夫婦二人住まい。 テニスとゴルフ、気功で健康を保つ。ゴルフは子どものころから、父親がしているのを見よう見まねで覚えた。「営業ゴルフだと、たまにはOBも打たないと」というほどの腕前。77歳。 4月29日午後2時開演の「石田組いざ、鎌倉」コンサートは完売。市内在住・在学の小中学生の親子30組60人を無料招待している。
(文・写真 真田正明)



第67回  鎌倉まつり

4月13・19・20日、行列巡行や野点席など鎌倉の春の風物詩、鎌倉まつりを開催。
▽行列巡行 13日10時、下馬~鶴岡八幡宮。囃子や神輿、伝統芸能を継承する市民団体らが参加。
▽静の舞 13日15時半、鶴岡八幡宮舞殿、演者は花柳流・花柳もしほ​さん。
▽野点席 19日10~15時、鶴岡八幡宮(表千家流神谷会)、20日10~15時高徳院(裏千家淡交会鎌倉支部)。無料。
鎌倉市観光協会23・3050



かまくら駅前

夜桜まつり

鎌倉朝日新聞社
4月4日17時半~20時、鎌倉・若宮小路(東急ストアから早見芸術学園にかけての通り)。▽お買い物 陶器、古本、鎌倉彫、食パン、味噌、鎌倉市農協連合即売所の出店など。▽食べ物・飲み物 ラーメン、ケーキ、コーヒー、ビールなど。▽ライブステージ お囃子演奏など。射的コ―ナーも。
鎌倉表参道商店会25・4551


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「飛天双○能」チラシ

心のふる里を行く(63)

亡き人たちは何を伝えようとしているのか 池田雅之

3月はじめ、広島県福山市の鞆の浦に出掛けた。能楽師で大鼓奏者の大倉庄之助さんが主宰する「飛天双○能(ひてんふたわのう)」という「能楽奉納」に参加するためである。 大倉さんはこの活動趣旨を次のように語っている。「能楽の原初は奉納であります。奉納するという行為は、神仏祖先に対し、日々の護りに感謝を表して、花や水やその他の収穫の品々をお供えする日常的に行う生活文化です」。 大倉さんら能楽師にとって、「能楽奉納」という無償の行為は、日本人の生活文化の根源を見直し、日本の本来の姿を整えていこうとする営みに他ならない。 今回の会場は、由緒ある鞆の浦の沼名前神社であった。神社の境内には、豊臣秀吉の作った組立・移動式能舞台が移築されている。そこで全国から手弁当で参集した95人におよぶ能楽師たちが、日の出とともにはじまり、日の沈むまで、野外の寒空の下、およそ11時間にわたり、さまざまな演目の能に興じたのである。 能楽師でもなければ、能の研究者でもない、そんなど素人の私が、この能楽奉納の活動に関わっているのは、世阿弥の「花伝書」と「夢幻能」に強い関心をもっているからにほかならない。世阿弥の「花伝書」は、能に関する作法の心得というより、処世術的な美学といってもよいものである。「秘すれば花」とか、「初心忘れるべからず」などの世阿弥の名言は、人生訓であると思っている。 能に抱くもう一つの関心は、世阿弥が完成させた「夢幻能」についてである。「夢幻能」は、シテである死者(亡霊)とワキである生者(僧)との語らいの物語といってよかろう。私の関心事は、死者が生者の夢の中に現れて、何を伝えようとしているのかという点である。「飛天双○能」講座で講師を依頼されたが、せいぜい私の話せることは、死者(シテ)と生者(ワキ)が出会い、語りあう夢幻の世界の意味である。つまり、死者は生者に何を伝えようとしているのか、という主題である。死者は生前の「残念」を伝えるために、生者の現世の夢の中に甦ってくるが、はたしてそれだけの話であろうか、という疑問も湧く。 私の演題は、「逝きて還りし者たちの物語―世阿弥の夢幻能と小泉八雲の怪談」であった。「逝きて還りし者たち」とは「夢幻能」の亡霊や「怪談」の死者たちのことである。八雲の「怪談」の世界も、死者と生者との出会い、あるいは、遭遇の物語といってよかろう。 「夢幻能」の「敦盛」と「怪談」の「耳なし芳一」を比べてみることにしたが、平家の17歳の若武者敦盛も、「耳なし芳一」の平家の亡霊たちも、現世で果たせなかった「残念」の告白をどのように語り、それをいかにして乗り越えてゆくか。それぞれの「残念」は面々と語り尽くされていくが、徐々にその思いは鎮まり、浄化の道をたどってゆくのである。 この2作の物語において、世阿弥から八雲へと引き継がれている日本人の魂の真実と美意識は、死者と生者の語らいから生まれ出てくるものであることが伝わってくる。「夢幻能」と「怪談」における死者と亡者たちは、生者に「残念」を超えた人間の赤裸々な魂の真実を伝えようとしている。 それゆえ、世阿弥の「夢幻能」を見るたびに、身近な亡き人たちとの魂の対話を忘れてはならない、と自らに言い聞かせてみるのである。
(早稲田大学名誉教授 鎌倉てらこや顧問)



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(2月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は2月に一般130冊、児童書50冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「生成AIと脳」扶桑社新書 池谷裕二著 扶桑社▼「NHK3か月でマスターする江戸時代」NHKテキスト 野島博之ナビゲーター NHK出版▼「民主至上主義」エミリー・B.フィンレイ著 柏書房 ▼「誰のためのアクセシビリティ?」田中みゆき著リトルモア▼「ルポ学校がつまらない」小林美希著 岩波書店▼「おしゃべりな絶滅動物たち」川端裕人著岩波書店▼「図書館を建てる、図書館で暮らす」橋本麻里著 新潮社▼「キャラクターでわかるワイン図鑑」紫貴あき著 かんき出版▼「ウー・ウェンの鍋スープ」ウーウェン著 高橋書店▼「『人は右、車は左』往来の日本史」朝日選書 近江俊秀著 朝日新聞出版 ▼「庭園日本一足立美術館の挑戦」足立隆則著 日経BP日本経済新聞出版▼「高峰秀子と作家たち」高峰秀子著 河出書房新社▼「外国語学習に成功する人、しない人」岩波科学ライブラリー 白井恭弘著 岩波書店▼「司馬遼太郎『坂の上の雲』のすべて」文春ムック 文藝春秋▼「三島由紀夫」別冊太陽 日本のこころ松本徹監修 平凡社▼「蔦重の矜持」車浮代著 双葉社▼「ミネルヴァ計画」創元SF文庫 ジェイムズ・P.ホーガン著 東京創元社▼「寒さ」トーマス・ベルンハルト著 松籟社▼「天地震撼」伊東潤著 KADOKAWA


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田村 慶

新鎌倉料理⑪

「春感じる桜満開和料理」
 鯛の桜蒸し

4月になり鎌倉鶴岡八幡宮の参道「段葛」ではとても綺麗な桜並木が広がっております。2014年の植え替え工事からもう10年以上経ち、初年度に比べると花の量も増し、鎌倉の春の風物詩と言っても過言ではないです。夜はライトアップされてデートスポットにも…。今月はそんな「桜」にスポットを当てた和食を紹介できたらと思います。
●材料(4人前)
▽道明寺粉(ピンク)100㌘▽鯛4切れ▽桜の葉(塩漬け)▽桜麩4貫
▽菜の花8本▽お茶あられ適量▽おろし生姜
【銀餡】▽和風出汁320㏄▽薄口醤油20㏄▽味醂20㏄▽塩少々▽水溶き片栗粉適量
●作り方
①道明寺粉をバットに入れ同じ量の熱湯を注ぎ、ラップをして20分程放置して柔らかくする。(少し固ければ数分レンジで温める)
②桜の葉を水で塩抜きしておく。
③鯛を切身にして器に並べて上に水を振り500Wで1分程加熱する。
④桜の葉の軸を取り除き、道明寺で鯛を挟みさらに桜の葉で包み器に盛る。
⑤【銀餡】を合わせて加熱する。(ここで桜麩を中に入れ火を入れておく)
⑥片栗粉でトロミを付け、菜の花を茹でておく。
⑦【銀餡】を④に掛け、菜の花、桜麩、おろし生姜、お茶あられを添えて完成。
(創作和料理近藤 副料理長)


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「豊漁祈願」濱田一壽さん

み る

▼集結!北斎エナジー︱肉筆浮世絵の殿堂
5月11日まで鎌倉国宝館。氏家浮世絵コレクションの葛飾北斎の肉筆と全国に伝わる作品の一部を紹介。7百円。▽講演会「北斎の画業 絵画作品の豊かな世界」26日10時半。▽シンポジウム「蒐集と保存~コレクションのこれから」26日13時半、鶴岡八幡宮 直会殿。無料。30分前に整理券配布(先着150人)。
22・0753
▼平泉から鎌倉へ︱兵どもが夢の先
6月21日まで鎌倉歴史文化交流館。平泉や永福寺跡の出土品を通して平泉藤原氏の英華や鎌倉へ伝わった文化を紹介。4百円。
73・8501
▼もの想う美人︱明橋コレクションでたどる女性美
4月17日~5月21日鏑木清方記念美術館。江戸から昭和の美人画を蒐集する明橋コレクションを中心に美人画の変遷を紹介。450円。
23・6405
▼映画雑誌SCREENの流儀︱ 近代映画社の仕事
4月5日~7月27日川喜多映画記念館。映画雑誌「SCREEN」を取り上げ、戦後の日本の映画界で革新的な試みをしてきた近代映画社の仕事を振り返る。3百円、鎌倉市民無料。
【関連上映】「マイ・フェア・レディ」4月17~20日【シネマセレクション「この世界の片隅で」】「イル・ポスティーノ」22・25・30日・5月3日/「本日公休」22・26・30日・5月4日/「2度目のはなればなれ」23・29日・5月2・5日/「至福のレストラン三つ星トロワグロ」23・27日・5月2・6日。「お坊さまと鉄砲」24・26日・5月1・5日/「バグダッド・カフェ」24・27・5月3・6日/「ぼくが生きてる、ふたつの世界」25・29日・5月1・4日。千3百円。
23・2500
▼至高の宝蔵︱称名寺の国宝開帳
5月18日まで県立金沢文庫。鎌倉時代を中心に称名寺所蔵の国宝を開帳。▽特別講演 5月11日13時半。「至高の宝蔵展の絵画をもっと楽しむ」松谷芙美さん。講座も。4百円。
045・701・9069
▼大岡信展 言葉を生きる、言葉を生かす
5月18日まで県立神奈川近代文学館。詩人 大岡の遺した書、原稿、創作ノート、書簡などを資料に生涯を追い、豊かな言葉の世界を展開。7百円。①講演会 5日「日本詩歌の豊穣」三浦雅士さん。千円。②特別講演会 26日「父を語る」大岡玲さん。千2百円。③トーク 5月10日「1人1人の『海』を挨拶に」詩人・岡本啓さんら。千2百円。
電話かHPで申込。045・622・6666
▼美術館建築︱アートと建築が包み合うとき
4月1日~6月8日茅ヶ崎市美術館。建築資料約70点を公開し、建築家の思考、美術館の存在意義を探る。8百円。
0467・88・1177
▼ギャラリー一翆堂
▽瞬間を楽しめ。遠藤英明と鎌倉山遊木民 4月17~21日。伝統工芸士 遠藤英明さんと10人の教室生の漆器作品の展示販売。
▽草野啓利 初夏の吹きガラス展23~5月29日。
22・3769
▼北鎌倉ギャラリー月
▽ART WAVE in 北鎌倉
vol.3 4月5~14日。絵画・写真・工芸・アクセサリーなど。スタジオ雪で公募展「出会い」やワークショップも同時開催。
22・2913
▼第30回 鎌倉カメラクラブ写真展
4月9~13日鎌倉生涯学習センター。課題作「鎌倉ある日ある時」、コンテスト入選作品など92点を展示。
石井方080・5517・2239
▼本尊釈迦如来像 御開帳
4月7・8日極楽寺。忍性菩薩御廟や興性菩薩像の参拝も。千円。
▽講座 7日「鎌倉と鎌倉彫」博古堂 後藤圭子さん。8日「律宗寺院の絵画を読む」鎌倉国宝館 中川満帆さん、千円。
22・3402
▼大本山 光明寺寺宝展
5月6日まで光明寺。「浄土曼荼羅」「観経・智光曼荼羅」や「縁起絵巻」当麻曼荼羅縁起(上下2巻)の展示など。拝観料5百円。
▼グリーンシネマかまくら
4月13・14・21・25日。「ザ・ニュー・ブリード」。1200円。要申込。
40・3389



き く

▼湘南グループ~日本のうた・歌・詩 春のコンサート
4月13日14時、戸塚区民文化センター さくらプラザ。メンバーの作品「百合の花咲く丘」、抒情歌・愛唱歌「あわて床屋」など。2千円。
小野田方0466・27・1875



まなぶ

▼松坡文庫研究会
第10回講演会「間島弟彦・愛子と田辺松坡」
4月13日14時、鎌倉市中央図書館。間島弟彦・愛子夫妻と田辺松坡の親交を「間島君旌徳碑」碑文、漢詩、弟彦の墓誌などから示す。主催は同研究会。メールか電話で申込。
同図書館25・2611
▼第30回 鎌倉同人会講座 「映像で振り返る鎌倉の今昔」
4月26日14時、鎌倉生涯学習センター。昭和25年制作の映画「わが街の出来事」を通して映画の成り立ち、鎌倉の街並みを分析し振り返る。講師は山内隆治さん。千円、会員5百円。要申込。
同事務局61・1930



さんか

▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。▽おてら食堂(安国論寺)4月6日12時半。
▽二階堂デイサービス
センター18日17時半。
▽ソンベカフェ23日16時半。各大人5百円、
中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー4月13日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。※献品受付 衣類・雑貨・食糧品。
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援 未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市関谷387―13鎌倉ユネスコ協会・小倉宛。
080・6602・9498
▼鎌倉風致保存会
▽みどりのボランティア4月5日大仏切通。12日建長寺回春院。19日御谷山林。26日十二所果樹園。各9時20分現地集合。
▽大佛茶亭公開 2日▽歴史ウォーク5日▽古都鎌倉の緑と歴史探訪23日
▽みどりウォーク24日23・6621
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ4月19日10時、山ノ内配水池脇
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉台峯緑の会。
090・6502・2470
▼漁協の朝市 ▽腰越 4月3・17日10時~売切れ次第終了。腰越漁協事務所前。
32・4743▽湘南 鎌倉支所 4月13日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
22・3403
▼大船フラワーセンター
▽フラワーコンサート
6日・20日各11・14時。
▽園長さんぽ13日10時。
▽サクラソウ講座16・18日11時。▽四季の菊作り17日13時半。無料。申込~7日。
▽色鉛筆植物画教室19日10・13時半。2千円。申込~9日。
▽エビネの栽培講座19日11時。▽春の寄せ植え26日13時半。千5百円。申込~8日。▽多肉寄せ植え5月10日13時半。千5百円。申込~28日。入園料4百円。
46・2188
▼鎌倉ガイド協会
▽北条政子ゆかりの地︱寿福寺から安養院へ4月18・23・25日・28日9時、鎌倉駅西口時計台広場集合。約4㎞。8百円。▽鎌倉街道・上の道︱飯田郷へ10・15日9時、高座渋谷駅集合。約6㎞。8百円。▽台峯ハイキング5日9時半、北鎌倉駅東口集合。約3・5㎞。8百円、保護者同伴小中学生無料。
24・6548
▼デジタルスポーツ&プログラミング
4月19・20日辻堂駅北口のロボテラス。ロボットとの触れ合いや、デジタル技術を体験。
0466・52・5622
▼第42回清和祭バザー
4月19日10~14時、障害者生活支援センター鎌倉清和、市立植木小。
鎌倉清和園46・8700
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット4月23日8時~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市30日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。片岡方090 ・5442 ・3778 ▼徒然国際茶会
5月17・18日9時15分・11時半・13時半、英勝寺。3年前ウクライナ避難民を日本に呼び寄せた茶道家・西川勝さん主催の「第9回徒然茶会」。ウクライナやロシアで茶道を学ぶ孫弟子たちのお点前も。7千円、中高生無料。洋服可。要申込。
西川方25・3007、tokuanx@gmail.com



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「エシカル」のパネルディスカッション

エシカルを世界へ発信

はやまエシカルアワード表彰

葉山町がSDGs達成のために3年前から推進している「はやまエシカルアクション」。地球や人間社会にとってより良い取り組みをしている事業者や団体の功績を称える「はやまエシカルアワード2025」の表彰式が3月2日葉山町福祉文化会館で行われ、120人が集まった。 基調講演で鎌倉在住のエシカル協会末吉里花代表が、人や地球環境に対する影響を考えて行動する「エシカル」の考え方や、それに沿う製品やサービスを選んだり購入したりする「エシカル消費」を解説。その後、「はやまエシカルアクション」賛同事業者の173団体から選ばれた3団体が表彰された。 特別賞は森山神社土曜朝市。15年来開催している毎週土曜の朝市で、容器包装のプラスチックの代わりに不要の印刷物を使い、物々交換の「ぐるぐるマーケット」を行うなどリユース意識を高める憩いの場を展開。 優秀賞はTelacoya旅する小学校。自然から学ぶ教育理念で小学生を対象に実践型のカリキュラムを実施。地元漁師に海産物の加工を学んだり、催しで使う食器を竹で作ったり、ゴミを出さない工夫など独自性のある教育が評価された。 最優秀賞は建設業のスターホーム。断熱性の高い省エネ住宅の推進、障害者グループホームの経営や地域住民のためのイベントなどユニバーサルコミュニティをめざす取り組みが評価。星武司代表取締役は「今後は高齢者の孤食を防ぐ宅食事業にも取り組みたい」と展望。 受賞者を交えたパネルディスカッションは、100年後の葉山のために今日からできることを考える時間となった。(K)


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鎌倉市演武会

武道 団体が演武

鎌倉の10武道団体が一堂に会して演武を披露する「鎌倉市演武会」が3月9日、鎌倉武道館で開かれた。市の委託を受け、市スポーツ協会が主管。 小学生から80代の高齢者まで約150人の会員が日頃の練習の成果を披露。合気道連盟の巧妙な「入身」と「転換」の体捌き、剣道連盟となぎなた連盟の異種試合の真剣勝負、テコンドー協会は小学生らが機敏に体を回転しながら板割りを行い=写真、空手道連盟の全国優勝・中学生選手の見事な「型」や「組手」など各団体の演武に観客から大きな拍手が送られた。そのあと「体験の部」も行われ、来場者は各々武道と親しんだ。


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第1回みらいふる鎌倉

ぼっちゃ8地区大会

みらいふる鎌倉事務局長 萩原小夜
ぼっちゃを通して会員相互の親睦と居場所づくりをしようと、昨年5月から月1回始めた「みらいふる鎌倉ぼっちゃカフェ」もこの2月で10回を終え、集大成として3月8日鎌倉福祉センターで「第1回みらいふる鎌倉ぼっちゃ8地区大会」を実施した=写真。悪天候と寒さに負けず各地区代表とスタッフ含め49人が集まり、地区対抗戦の熱戦が繰り広げられた。 令和7年度は地域交流を推進し、多くの方々に楽しんでいただける企画をしていますので、参加をお待ちしています。


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ギャラリーでのマジックショー

『谷崎禮讃 谷崎潤一郎をめぐる人々との出会い』

今 令子著

鎌倉・小町通りの「おもちゃのちょっぺー」といえば知る人ぞ知る鎌倉の玩具屋さんだが、昨年創業100周年を迎えたこと、女主人の今令子さん(73)が大学時代、谷崎潤一郎をテーマに卒論を書いたこと、ご主人と谷崎の本の話題で会話がはずみ、結婚に至ったことをご存じだろうか。 谷崎の評論作品『陰翳禮讃』で谷崎の美意識に魅せられた今さんは、谷崎研究を通して、谷崎の妻・松子夫人や谷崎の著書の挿絵や装丁を手掛けた日本画家・樋口富麿氏ら多くの人々と出会い、長くつきあいをつづけてきた。しかし、ほとんどの方々が鬼籍に入られ、自分自身も古希を過ぎた。保管してきた松子夫人からの手紙や谷崎の自筆原稿など、自分の死後に散逸してしまうのはしのびなく、卒論をもとに1冊の本にまとめ、それら資料の一部を写真に撮り収録した。 今さんは、「若い世代に、谷崎がとなえた『陰翳禮讃』の美意識、日本人の真髄を引き継いでもらいたい」と願っていた。2860円(税込)、港の人刊0467・60・1374


鎌倉朝日新聞社

ギャラリーでのマジックショー

『古都写真家・原田寛とゆく
    かまくら 四季の花巡り』

写真・文 原田寛

鎌倉は四季を通して花を楽しめる街である。買い物や通勤の途上で、美しく咲く花に心癒されることがある。本書は、徒歩で巡れる21のコースを紹介している。写真と文は、鎌倉を基点に奈良、京都と古都の魅力を発信している〈古都写真家〉の原田寛氏。 ページをめくっていくと、鎌倉に住みながら訪ねたことがない花の名所がたくさんあることに気付き、一つずつでも行ってみようかという気持ちが湧いてくる。また、各コースとも写真が大きく扱われていて美しいので、実際に訪ねなくても、写真集を見るような楽しみ方もできる一冊である。〈鎌倉だより〉としてお土産にしたり遠方の友人に送るのにも最適。 168頁、1980円(税込)、冬花社刊0467・23・9973 ◆読者プレゼント『四季の 花巡り』を5人に。住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、1面題字下住所へ。4月10日消印有効。多数抽選。出会い、長くつきあいをつづけてきた。しかし、ほとんどの方々が鬼籍に入られ、自分自身も古希を過ぎた。保管してきた松子夫人からの手紙や谷崎の自筆原稿など、自分の死後に散逸してしまうのはしのびなく、卒論をもとに1冊の本にまとめ、それら資料の一部を写真に撮り収録した。


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(86)

「一色海岸」 黒川 明

葉山一色海岸には海浜植物に覆われた砂浜がある。コウボウムギなどの緑の中にハマダイコンやハマヒルガオなどの花が咲く。特に4月から5月にかけて花盛り。少し離れて長者ヶ崎が横たわり、目を転じれば江の島や箱根、富士山まで見える。風光明媚と言えば確かにそう。でも、ここには暮らしもある。草原の先には小さな漁船が海に向かって待機している。その姿に風景のすべてが意味を持ってくるような気がした。
水彩72×63㎝



終の棲み家を考える(131)

甦れ、日本住宅

住宅地を歩いていると敷地をシートで囲い、住宅を壊している所を目にします。築30年前後の家が機械で無惨に千切られる様に壊されています。理由は兎も角まだまだ材料として十分使える物ばかりです。土台や柱・梁などは紫外線に当たっていないので、建てた時と殆んど変わらない色艶をしています。 在来軸組み工法で建てられた住宅は、間取りの変更や改装ができる様に造られていますので、どの様な希望でも基本的に応じられます。風呂・トイレ・洗面・キッチンの取り換えなどは簡単にできますし、間取りの変更や、位置の変更・壁を取り除いて部屋を広くしたり・和室を洋間に替える事などは簡単にできます。また、重たい瓦から軽い材料への変更などの家全体の耐震補強工事も、今の基準の数値に合わせて引っ越さずに、住みながら工事ができます。 工事期間中、毎日が現場見学会です。ハウスメーカーなどの多くは、「危ない・危険」という理由で作業現場を施主にも見せません。住宅を手にする方法が変わってきてしまっています。野菜や果物・肉・魚だって何処の誰がどんな肥料でどんな方法で育てたかを気にしています。あなたの近くにいる、顔が見える地元の業者を育てて下さい。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

4月

▼若宮例祭 3日10時、鶴岡八幡宮。
▼旗上弁財天社例祭 6日11時、鶴岡八幡宮。
▼銭洗弁財天宇賀福神社中祭 6日10時式典、11時神楽、狂言。
▼初巳例大祭 6日10時、江島神社。
▼釈迦如来立像開扉・忍性塔公開 7日11~16時、8日10~16時、極楽寺。
▼灌仏会(花祭り)8日各寺院。
▼丸山稲荷社例祭 9日10時、鶴岡八幡宮。
▼千部会 13日10時半稚児行列、11時法要。妙本寺。
▼源頼朝公墓前祭 13日10時半、頼朝の墓。
▼鎌倉まつり 13日10時行列巡行、15時静の舞。19・20日10時野点席。(3面にご案内)
▼義経まつり 19日13時法要、演奏など。満福寺。
▼鎖大師正御影供大祭 19日11時御開帳。青蓮寺。
▼武内社例祭 21日10時、鶴岡八幡宮。
▼昭和祭 29日10時、鶴岡八幡宮。


プロムナード

「人生100年時代」と言われている昨今、日本相撲協会が100周年を迎え、その記念式典を予定しているそうです▼鎌倉市は1939年に「鎌倉町」と「腰越町」が合併して誕生しているので、市政としては100年に満たない▼一方で、1915年に設立した一般社団法人鎌倉同人会が2025年に110周年を迎えます▼鎌倉同人会は、鎌倉市内で最も古い社会貢献団体です▼現在も創立者たちの意志を受け継いで、実朝忌俳句大会、栄西まつり、鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会、文化講座、歴史講座、映画会、石碑の建立・保全など、鎌倉の文化の発展向上のため活動を継続しています▼同同人会の110周年記念式典が6月に開催されるそうで、楽しみです。(N)


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