鎌倉朝日新聞 (8月1日号 2023年 第533号)

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鎌倉・安東友好交流会の歓迎会

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手作りの菓子をプレゼント

鎌倉市・安東市パートナーシティ提携10周年

安東から15人が来鎌し市民交流

鎌倉市と大韓民国安東市とのパートナーシティ提携10周年を迎えるにあたり、安東市から安東鎌倉友好交流会の尹炳鎮会長ら15人が7月18日から21日まで鎌倉を訪れた。18日の夜、藤沢市内のホテルで鎌倉安東友好交流会(兵藤芳朗会長)との歓迎交流会が行われ、松尾崇鎌倉市長や駐横浜大韓民国総領事・金玉彩さんらが来賓として出席した=写真。 安東市は人口が鎌倉と同じ約17万人、世界文化遺産に登録されている。両国の交流団体が10年以上前から、鎌倉の面掛行列と安東の伝統仮面劇の相互交流、相互訪問、文化交流などしていることから、2013年7月23日に鎌倉市とパートナーシティ提携した。 兵藤会長は、「日韓関係が厳しい状況にあっても、両会の絆を大事に守ってきた。今後も両国の友好親善に協力していきたい」と歓迎の挨拶をすると、尹会長は「コロナで数年こられなかったが、これから益々友好を深め、両国が互いに仲良くサポートできる関係を願っている」と述べた。 松尾市長、金総領事も挨拶で市民交流の大切さを強調した。訪問団の元市議やアニメプロデューサー、大学教授、僧侶、食の研究家らが訪日の喜びを語り、手作りの菓子を配ったりみやげを交換したりなごやかに交流した。 一行は鎌倉の交流会の案内で、箱根で温泉や海賊船を楽しみ、鎌倉では、江ノ電「スラムダンク踏切」や鶴岡八幡宮の蓮池などを巡り、帰途に着いた。


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運動会で食×伝統舞踊

スクールコラボファンドの活用で

「鎌倉スクールコラボファンド」を活用した取り組みが、2021年度から鎌倉市立小中学校で行われている。 この取り組みはふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディングで集めた寄付金を活用し、大学やNPOなどと連携してさまざまなテーマで学習を実践するもの。2021年度は2件(2校)、2022年度は7件(7校)で採用された。今年度もすでに8件(7校)で行われ、7月11日は小坂小学校の5年生119人が総合学習で「食×伝統舞踊で運動会の表現を作ろう」をテーマに民族舞踊を体験。 運動会で例年踊っている「ソーラン節」に、同校の学習で田植えを行っていることから「はねこ踊り」を加え、ソーラン節では大漁の喜び、はねこ踊りでは豊作の喜びを表現しようというもの。 5年生担任の佐藤信平教諭が保存会の人からはねこ踊りを習い、指導にあたる一方、この日は日本民族舞踊団・舞遊の会の黛圭さんと小山羊子さんが、踊りの授業を行った。黛さんは、「ソーラン節は海の魚のように元気よく踊り、はねこ踊りは田んぼの踊りで米が豊作でうれしいから『はねる』踊り」と説明し、「伝統舞踊は誰でも踊れる」「土を耕したり、苗を植えたりと、ふりには意味がある」と話した。そして「ひとり一人のちがいを大切にし、踊りを成功させようという一つの目標に向かってみんなが一つになることが大切」と勇気づけた。 児童らは音楽に合わせて苗を植えるふりなどを繰り返し練習。「難しい」という感想も多かったが、「できるかわからないけど、いっしょけんめいがんばります」「民族舞踊は楽しくてやってみたくなった」と前向きな意見があがった。 運動会は9月30日。今後の展開は子どもたちが先生方と決めていくという。


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鎌倉みほとけ紀行(134)

逗子白滝山高養寺・不動明王立像

逗子海岸から鎌倉へ向かう国道134号線沿い、美しい逗子湾を眺めるように「浪子不動」高養寺が建っています。 寺伝によると、海上の安全を願って弘法大師が開山、岩窟内に2尺余の不動明王を安置したのが寺(不動堂)の起こりであると説いています。また、寺の左わきには今も小さな滝が流れ、通称「白滝不動」ともいわれています。 本尊不動明王は近年修復され彩色が施されています。岩座に立ち、右手に剣、左手に羂索を持ち睨みをきかせています。光背は火焔光で不動を包むようにあり、火炎は無明からくる衆生の煩悩を焼き尽くし、諸々の魔障を粉砕し守護します。像の左右に矜伽羅、制多迦の二童子も配しています。 明治時代、文豪徳冨蘆花(1868~1927)の小説「不如帰」の舞台となった逗子。ヒロイン片岡浪子にあやかり、いつしか「浪子不動」と呼ばれるようになりました。日清戦争時代、封建的な社会制度の下で苦しむ女性に対する同情心と、因習的なものにたいする蘆花の反発心も感ずる作品です。 近世、無住となった寺に、画家の黒住章堂は出家し当寺に入って復興を志し、高橋是清、犬養毅の援助を受けて本堂を建立。寺名を後援二者の一字をとって高養寺と改めました。景勝地逗子ならではの、時の人と縁を結ぶ不動明王は今も私たちを静かに見守って下さいます。
毎月28日には護摩が焚かれお参りできます。
木造、玉眼。像高46・1㎝、江戸時代。


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「ひと」
鎌倉市海浜組合連合会代表として活躍する

野田 太一(のだ たいち)さん

鎌倉市の海水浴場は今年、4年ぶりにコロナ対策の制限なしに開設された。その全体をまとめる市海浜組合連合会の代表に、この春就任した。材木座、由比ガ浜、腰越という3つの海水浴場にある、6つの海浜組合のリーダーだ。 「もうマスクをしているお客さんもいない。コロナのことを忘れてしまう」 人気の海の家「タイ村」の経営者。2020年からの2年間は、まったく営業できなかった。一般の店舗と違って助成金などもなく、資材の倉庫代ばかりがかさんだ。特に21年は、近隣の逗子市や藤沢市が海水浴場を開設するなか、鎌倉市はぎりぎりになって中止を決めた。「結果的にその判断は正しかった」という。開いてみて、途中で閉めることになったら、その損害は計り知れないからだ。昨年は感染対策に気をつかって開いたものの、客数は約28万人。60万人から100万人を超えた例年とは、比べるべくもない。 今年は、柔らかい素材のサーフボードが使える「ソフトボードエリア」が新設され、海水浴客の楽しみ方が増えた。「天候さえよければ、去年よりよくなると思う」と期待する。砂浜で近隣住民とともに楽しむ「鎌倉 浜の盆踊り大会」も4年ぶりに開かれ、かつての光景が戻ってきた。 鎌倉では10年ほど前、海の家のクラブ化などにより海水浴客のマナーが問題になり、条例や自主規制で対応してきた。海水浴場では①刺青を露出しない②音響機器を使わない③砂浜で飲酒しない④タバコは所定の場所で⑤火の使用をしない、などの決まりがある。 海の家の屋内イベントも実施内容を事前に連合会に提出して、役員や自治会などで組織する「イベント審査会」の承認を得ることになっている。「お客さんも、そうした決まりをわかって来てくれていると思う」と、定着してきた運営方法に、自信を深めている。 なにより海が好きで、海の家の経営はもう20年以上。「鎌倉キープザビーチクリーン隊」の隊長でもある。7月17日の海の日から毎夕、海の家の関係者らで浜辺の清掃を始めている。営業を休んでいた2年間も、これだけは続けていた。 4人家族で小学生の2人の子供さんも海好き。海の家にも遊びに来るという。 今年は、今までになく外国人客が多いと感じる。英語を話すスタッフを置くなどの対応もしている。「外国に『海の家カルチャー』があるのかどうか」。日本の夏の風物が、外国人にも喜ばれることを願う。51歳。
(文・写真 真田正明)


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『腸と森の土を育てる』桐村里紗著(光文社新書)

心のふる里を行く(53)

地球と人間をつなぐヘルスケアが未来を開く 池田雅之

母校の早稲田大学エクステンションセンターで「幸福論」の講座を始めて今年で4年目。「日本人のための幸福づくり」というテーマで、自己認知力を高める方法を模索してきた。私自身が4年前に胃がんを患ったことで、私の「幸福論」の考え方にも変化が生じてきた。それは、〈生命〉という広い視点から人間の「幸福」をとらえ直してみようとする試みである。 「幸福」とはなにかを考えることは、従来「いかに生きるか」という命題に答えることだった。「いかに生きるか」は2500年前のギリシャ哲学の一大テーマでもあった。以来、「幸福論」といえば日々の心のあり方や自己実現の道を説くものが主流をしめていた。 これからの人間の本来の「幸福」を実現していくには、もう一つのアプローチが必要だと考えている。それは〈生命〉からの発想である。ここでいう〈生命〉とは、人間という生命体だけを指すのではなく、他の地球上の生命体も含めてのことである。〈生命〉あるいは〈命〉という観点から新たな幸福論を立ち上げ実践してみたいと思ったのは、医師の桐村里紗さんの名著『腸と森の土を育てる・微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)から啓発を受けたからである。 人間は生活であれ、自己実現であれ、幸福であれ、人間中心に考えてきたが、それがいかに間違った思い込みかに気づいた。2020年以来のコロナ禍と自らの病気で思い知らされたが、私たちは自然環境や微生物との共存なしには健康で幸せな生活を送れなくなっている。人間を中心に考えたヘルスケアや幸福観は、今や時代遅れと言うか、人間のエゴイズムにすぎないといってよかろう。 桐村さんの指摘のように「人と地球は別々な存在ではなく、相互依存関係にある」。そして、「多様な生物が生かし合う生態系を維持し、人を含めた地球全体の健康の回復を実現する」ことが大切である。つまり、「自分と地球」と分断せず、〈自分をも内包した地球〉という統合思考にシフトする時代に入った。 こうした考え方を〈プラネタリーヘルス〉と桐村さんは呼んでいるが、人間を含めた地球全体の健康を実現してゆくための新しい考え方である。その実現には、日本の農業と食文化の改善、地球と人間の危機を警告する微生物、腸内細菌の働きへの自覚が重要になってくる。危機の日本を建て直す一つの手立てとして、〈プラネタリーヘルス〉の実践はきわめて有効な手段であると、私は考えている。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


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季節の心(80)

夏、夕顔が咲く 佐伯 仁

●花も実もある夏の花
8月。残暑の候。ある日、光源氏は乳母の病気見舞いに訪れた。隣家の垣根には宵闇に白く映える夕顔が満開。 その家の女君は扇に恋の歌を詠み、夕顔を一輪添えて源氏へ。この日以後2人は短く妖しい恋路を急ぐ。 一方、見逃せないのは夕顔の実=瓢箪。 江戸後期、夏の夕暮れ、鄙びた家の瓢箪棚の下で一家三人が涼を求め寛ぐ。左上には柔らかく描かれた満月。墨の濃淡のみで人物の浴衣の風合い、軒の竹や瓢箪の実った質感、通り抜ける風の動きを爽やかに描写した二曲一双の「納涼図屏風」(国宝)、絵師は狩野探幽の高弟・久隅守影。 また広重は「東海道五拾三次・5Ⅰ」で滋賀県水口の名物「干瓢づくり」を活写。大きな実を削り干瓢にし、乾かす工程が母子3人の動きで分かる。背中の赤ん坊の指先の動きまで描き添えている。旅のスケッチであるが絵師の技を超え、生活臭を印象づける一幅だ。 夕顔は一輪で多彩な顔を見せるが、近年栃木県宇都宮では栽培変種の特産の干瓢を砂糖漬けにした白銀色の縁起菓子「友志良賀」が人気。郷土菓子として喜ばれている。
 淋しくもまた夕顔のさかりかな 夏目漱石



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(6月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は6月に一般179冊、児童書28冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「電車のなかで本を読む」島田潤一郎著 青春出版社▼「70代から「いいこと」ばかり起きる人」和田秀樹著 朝日新聞出版(朝日新書)▼「60歳のトリセツ」黒川伊保子著 扶桑社(扶桑社新書)▼「吾妻鏡と鎌倉の仏教」菊地大樹著 吉川弘文館▼「税務署対策最強マニュアル-完全図解版税務署の手の内を大バクロ!」大村大次郎著 ビジネス社▼「ほったらかし投資FIRE-手間なく7年で早期リタイアする「米国株」高配当再投資法」ゆうパパ著 SBクリエイティブ▼「超「超」勉強法-潜在力を引き出すプリンキピア」野口悠紀雄著 プレジデント社▼ 「ママはキミと一緒にオトナになる」佐藤友美著 小学館▼「スマホはどこまで脳を壊すか」榊浩平著 川島隆太監修 朝日新聞出版(朝日新書) ▼「里山再生は究極のSDGs-六国見山に刻んだ22年間の活動足跡」北鎌倉湧水ネットワーク企画・編集 北鎌倉湧水ネットワーク▼「ちいさな「農(みのり)」のある暮らし」多田千里編 主婦の友社(主婦の友生活シリーズ)▼「ペットロスいつか来る「その日」のために」伊藤秀倫著 文藝春秋(文春新書)▼「湘南モノレール50年の軌跡-モノレール実験線が「湘南ジェットコースター」になるまで」森川天喜著 神奈川新聞社 ▼「スマホを置いて旅したら」ふかわりょう著 大和書房 ▼「おーづせんせい」児島秀樹著 徳間書店▼「キレイはこれでつくれます」MEGUMI著 ダイヤモンド社



いいぞ!鎌倉 夏休みキッズプログラム

鎌倉の文化 大はっけん

8月18~20日鎌倉芸術館。見て、聞いて、体験して鎌倉文化の魅力探し。 A寺社、祭りと文化を伝える博物館・美術館を写真で紹介 18~20日10~17時。B鎌倉時代のうたと世界の音楽のコンサート 19日14時。C鎌倉の建物の歴史とその時に作られた世界の音楽 20日11時。A~Cは申込不要。無料。
▼小中学生対象のイベント 各5百円。HPから14日までに申込。
▽円覚寺「龍隠庵」で和尚の話を聞いて坐禅を組もう 18日10時・13時、円覚寺。小4以上。入山料別。 ▽声に出して読む「平家物語」18日10時。小4以上。 ▽鎌倉彫をつかってみよう 18日13時半。小1~4・15時小5~中学生。 ▽建長寺伝来「けんちん汁」の歴史を知って食べよう 19日11時。 ▽鎌倉俳句教室 19日13時。 ▽鎌倉時代の衣装を着てみよう 19・20日10・13・15時。 ▽小鼓を演奏してみよう 20日15時。 ▽鎌倉の古い建物を知ろう 20日14時。 ▽茶道体験 20日10時小1~3・13時小4以上。 ▽民謡「鎌倉節」を唄ってみよう 13時半。
鎌倉芸術館 48・5500


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き く

▼第40回鎌倉ジュニアオーケストラ定期演奏会 8月20日14時、鎌倉芸術館。戯曲「アルルの女」より第2組曲など。無料。
山梨方 080・5512・6137
▼大森洋子ピアノリサイタル〈ウィーンの風に吹かれてⅢ〉 8月21日14時、鎌倉芸術館小ホール。モーツァルト「トルコ行進曲」「ピアノ協奏曲第23番イ長調」、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調」他。賛助出演・横田小笹さん。ウィーンのお話と共に。2500円。
中田方 080・2254・9289



み る

▼わたしのワンピース―西巻茅子の世界
8月4~13日鎌倉芸術館。こども向け展覧会。5百円、中学生以下無料。▽こども音楽会・花音朗読コンサート 13日14時。「わたしのワンピース」など絵本の朗読を音楽にのせて。1500円、4歳~中学生5百円。
0120・1192・40
▼シネマ紀行―日本の風景
10月1日まで川喜多映画記念館。日本各地の風景や人々をおさめた映画を時代を越えて辿る。2百円、鎌倉市民無料。▽関連上映 8月8日10時半、9・11・13日14時、「集金旅行」8・10・12日14時、13日10時半(12日上映解説付)「家族」各千円、小中学生5百円。
▽夏休み親子映画「アルプスの少女ハイジ」8月6日10時半・14時。無料。要申込。
23・2500
▼2つの関東大震災と鎌倉
9月10日まで鎌倉国宝館。大正地震から100年、元禄地震から320年、鎌倉地方で起きた2度の地震災害をとおし寺社の被災と復興を見つめ直す。資料など約40点。7百円。
22・0753
▼関東大震災―原点は100年前
9月18日まで県立歴史博物館。発災から百年の今年、写真資料などから大災害に直面した人々の姿に迫る。9百円。
045・201・926
▼大佛次郎没後50年季節の彩り―清方が描いた美人挿絵
9月10日まで鏑木清方記念美術館。清方と大佛二人の関わりを雑誌「苦楽」を中心に紹介。3百円。鎌倉市民・在学者無料。
23・6405
▼鶴岡八幡宮の季節展 夏
9月3日まで鎌倉文華館。所蔵品や夏に関わる文豪ゆかりの品と夏の風物詩の展示、雪洞の特別展示。6百円。
55・9030
▼歴史文化交流館
8月31日まで。
▽洪鐘祭―60年に一度の祭礼の記録 今秋行われる円覚寺の洪鐘(国宝)を祀る祭礼「洪鐘祭」に関わる史料や絵巻、記録写真で紹介。後期9月25日~10月31日。
▽新出土!鎌倉に遺された足跡―発掘調査速報展 大倉幕府周辺遺跡群、若宮大路周辺遺跡群などの調査結果を紹介。
4百円、鎌倉市民無料。
73・8501
▼挑発関係=中平卓馬×森山大道
9月24日まで県立近代美術館葉山。日本写真史に名を残す中平卓馬と森山大道の2人展。県内で長く暮らした2人が撮影した写真を中心に新たに出力したプリントや映像などを展示。千円。
046・875 ・2800
▼手塚治虫と戦争 パネル展
8月27日まで本郷台のあーすぷらざ。手塚治虫の戦争体験と漫画に込められた反戦への想いを約20点のパネルで紹介。無料。
045・896・2121
▼江の島浮世絵と富士山 伝説の宝庫藤沢・江の島
9月3日まで藤澤浮世絵館。洞穴で富士山と江の島がつながっている伝説や、江の島誕生の伝説などを浮世絵と郷土資料で紹介。無料。
0466・33・0111
▼イギリス風景画と国木田独歩
8月27日まで茅ヶ崎市美術館。独歩の作品に影響を与えた近代イギリス風景画の流れを辿る。千円。
88・1177
▼中世学僧列伝!!
9月24日まで県立金沢文庫。中世に生きた学僧の足跡伝える大史料群国宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」などから学僧たちの生き様を紹介する。4百円。
045・701・9069
▼山口蓬春の描いた古典と現代―技を知り、文化を伝える
9月24日まで山口蓬春記念館。学生時代の模写作品や蓬春が集めた古美術品の展示。6百円。
046・875・6094
▼『おまけ』と『ふろく』展 子どもの夢の小宇宙
9月24日まで神奈川近代文学館。おまけとふろくを通して、少年少女を取り巻く世相の変遷を辿る。5百円。
045・622・6666
▼映画上映「彼女が水着にきがえたら」
8月11日17時、逗子文化プラザ。湘南ビーチFM開局30周年上映会。1200円、前売千円。
046・870・3313
▼韓国映画「雪道」上映会
8月14日10時半・14時、鎌倉芸術館。第2次大戦末期、日本軍慰安婦として過酷な運命を共に耐え抜いた2人の少女の友情を描いた作品。999円、高校生以下無料。
大船・九条の会 47・9720



さんか

▼みどりのボランティア 8月2日内藤家墓地、5・26日十二所果樹園、19日御谷山林、23日浄光明寺。各9時半現地集合。
鎌倉風致保存会 23・6621
▼第72回実朝祭短歌大会 8月9日12時半、鶴岡八幡宮。春日いづみさんの講演と入賞者の発表。
神奈川県歌人会 080・1121・8000
▼ずし平和デー
8月17~21日逗子文化プラザ。▽原爆と人間展17~21日原爆被災者の絵画・パネル展示。▽映画祭18日10時・20日14時「原発をとめた裁判長」、18日14時・20日10時「ペーパーシティー 東京大空襲の記憶」「声を上げる高校生たち」。1200円、前売千円、高校生以下5百円。
富塚方 046・878・6044
▽少年飛行兵の姪・爆撃機設計者の娘による語り 8月20日9時45分「特攻の真実―賢者たちの言葉」10時35分「銀河から新幹線へ―設計者三木忠直の平和への願い」。3百円。4日から申込。
平和のかたりべ・髙徳方 090・7423・5652
▽田中智子門下 朗読会「ふうりん」21日13時半。「りゅうの目のなみだ」など。7百円、前売5百円。
田中方 090・6105・3226
その他コンサートなど。ずし平和デー実行委・逗子市主催。
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ8月19日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金 090・6502・2470
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽8月18日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。国際交流など。子ども無料、大人5百円。
▽23日14~19時ソンベカフェ。ミニ縁日。
要メール予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット8月25日8時半~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市26日7時半~14時半。※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方 090 ・5442 ・3778
▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
▽夏休み親子特別講座―武家政権の確立までを学び、鎌倉を歩こう 8月19日9時・10時、鎌倉生涯学習センター集合。約1・5㎞。5百円、小中学生無料。▽曽我物語ゆかりの東海道第3弾―元箱根石仏・石塔群と箱根神社で曽我兄弟を偲ぶ 8月7・22日9時、箱根登山鉄道箱根湯本駅改札出口集合。約2㎞。7百円。
交通費、拝観料等別。HPから申込。 24・6548
▼かながわ サイエンスサマー
▽身近ないきものを知ろう 8月27日まで金沢動物園。昆虫や生きものの展示と解説。入園料5百円、小中学生2百円。 045・783・9100▽三浦半島と東京湾70年前の自然 10月29日まで観音崎自然博物館。調査をもとに自然の変化を探る。5百円、小中学生3百円。 046・841・1533▽液状化現象体験 8月27日13時半。無料。茅ヶ崎市博物館 81・5607▽県立21世紀の森で夏の星座観察 8月12日19時。千円。2日までに申込。 0465・72・0404 ▼大船フラワーセンターの催し
▽夜間開園8月19・20日20時半まで。▽コンサート8月6日トランペットとピアノ、20日子供向け。
各11・14時。▽園長さんぽ13日10時。各無料。入園料4百円。
46・2188
▼かまくらシニア健康大学
8月30日10時、深沢学習センター。「聴こえづらさにご注意を!加齢性難聴を知る」。鎌倉市在住者対象。要申込。
市民健康課 61・3977



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津波フラッグやドローンを活用

鎌倉海水浴場で避難訓練

海の日の7月17日、鎌倉市は、海の家の関係者やライフセービング連盟などの協力で市内の海水浴場などで津波避難訓練を実施した=写真。 相模湾沿岸に大津波警報が発令されたと想定し、午前10時半に防災行政無線による警報サイレンが鳴り、ライフセーバーが赤白の格子柄の津波フラッグを振って、遊泳者へ避難を呼び掛けた。 ライトとスピーカーを搭載したドローンも飛ばして光と声で海にいる人たちに避難を呼びかけ、10分足らずで避難が完了した。松尾崇鎌倉市長は、「警報が出たらいち早く高台に逃げる。訓練を積み重ねて一人の命も失わない安全安心なまちづくりを進めていきたい」と話していた。


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夏だ! 祭りだ!

大町で4年ぶりに神輿振り

鎌倉市大町の八雲神社の例大祭「鎌倉祇園大町まつり」が7月8日からの3日間行われ、初日の夜は大町四ツ角付近で4基の神輿を横一列に並べて練り歩く神輿振りが行われた=写真は原田寛さん撮影。4年ぶりの開催で、多くの見物客が暗がりに神輿の提灯が浮かび上がる、幻想的で勇壮な風景に見入っていた。


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西サハラ問題を訴え

世界を自転車ツアー

「西サハラ」をめぐる国際問題を伝えるため、自転車で世界をまわるスウェーデン人のベンジャミン・ラドラさん(30)とサナ・ゴトビさん(30)が7月9日、鎌倉生涯学習センターで講演会を行った=写真。鎌倉日仏協会とアムネスティ・インターナショナル鎌倉グループが協力した。 アフリカ北西部の大西洋沿岸の西サハラは1975年にモロッコに侵略され、住民が人権侵害に見舞われ、天然資源が収奪されている。 ゴトビさんらは、「こんなアンフェアなことはない。国際的な世論を高め、独立を問う住民投票が果たせるよう周囲に伝えてほしい」と訴えた。 2人は5月中旬に韓国から福岡へ入り日本を縦断。このあと東北、札幌を巡り、10月まで日本での講演を続ける。 (K)


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「追憶」中倉康さん

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「陽春」香月治代さん

鎌倉朝日賞など入賞28点

第56回鎌倉美術展

鎌倉美術家協会(米倉正美理事長・会員106人)の第56回鎌倉美術展が6月23日~29日鎌倉芸術館で開かれ、約1600人が入場した。日本画・洋画・工芸(染織・陶芸)の各部門で、公募の91点と会員・会有の作品97点の計188点が展示された。 大賞の笹りんどう賞は、藤原睦修さん「時代」(洋画)、ほか27点が入賞した。鎌倉朝日賞は、香月治代さん「陽春」(日本画)と、中倉康さん「追憶」(洋画)だった。


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「暮れどき」野田光治さん

鎌倉朝日賞など入賞50点

第50回写真連盟展

第50回鎌倉写真連盟展が7月19~23日、鎌倉生涯学習センターで開かれ、鎌倉を中心に活動する10団体、73人の作品116点が展示された。 大賞の鎌倉市長賞は榎原等さんの「茜雲」、海の家の背景に茜雲が輝いている。ほか49人が入賞。 鎌倉朝日賞は鎌倉市岡本の野田光治さん(69・会社員)の「暮れどき」。 風に吹かれて海岸に霧のように潮が舞い、沈みゆく夕日に人と海岸線が浮かび上がったという。


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大河ドラマを縁に

鎌倉の魅力発信

「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』鎌倉市推進協議会」(久保田陽彦会長)が、7月末日をもって解散した。同会は2021年2月、約30団体の官民の連携で発足し、約2年半にわたり活動した。同会では、取り組みの成果として北条氏、義時の重要性という歴史文化の発信、市内経済の活性化に寄与、ゆかりの地の周遊による分散観光実施をあげている。 昨年3月から今年1月まで開設した大河ドラマ館には、延べ31万5011人が入場。目標の50万人には及ばなかったが、コロナ感染者数が落ち着いた秋以降、来館者数が伸び、閉館前には連日満員となる盛況ぶりだった。来館者へのアンケートによると、東京都・横浜市からの来館者が34%で最多で、鎌倉市7%。年代別では50代が29・3%と多かった。滞在時間は、前半は「30~45分以内」が多かったが、後半は「60分以上」が最多で再三の展示リニューアルの成果がうかがえる。


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スケッチ日和(68)

「今小路踏切」 黒川 明

今小路は扇ガ谷から御成を通り六地蔵の交差点まで伸びる古い道だ。その今小路と小町通りを結ぶ小径の途中にこの踏切がある。車は通り抜け禁止。なので歩行者には少し安心。少女が母親の自転車の後を追って一生懸命ペダルを踏む。黄色いカンナが彼女らを見守っているように見えるのはこれを植えた人たちの思いがあるからだろう。 夏の盛り、長い一日も後半に向かう。重い空気を射してきた日光が踏切に濃い影を描いていた。
水彩 46×61cm



鎌倉年中行事

8月

▼鶴岡八幡宮のぼんぼり祭 7~9日。7日15時、夏越祭。8日17時、立秋祭。9日10時、実朝祭。
▼黒地蔵縁日 10日0時~正午、参拝条件はHPで確認。覚園寺。
▼四万六千日詣り10日4~8時読経。長谷寺。
▼鎌倉宮例祭 19~21日。20日例大祭。
▼片瀬諏訪神社例大祭23~28日。27日例大祭当日。
▼江の島灯籠 31日まで。18時~江の島島内各所。荒天中止。


プロムナード

先日、外国に住んでいて一時帰国した知人から「鎌倉にある石碑って100年以上前から存在しているのに、よく知らない。何とかしたい」という相談がありました▼約80カ所の石碑の資料をお渡ししたところ「この石碑を現在建てるとなったら総額で2億円は必要になる。これだけの先人たちの想いを未来に繋げないのは恥である」と情熱的に語られました▼石碑に刻まれている文字は大人にも少し難解かもしれませんが、80基以上も現存している石碑は鎌倉市民の方々ならば目にしたことがあると思います▼先人たちが伝え残したかった鎌倉の歴史に触れる機会が、石碑となって街中の至る所に存在しています。ぜひ探してみてください。(N)


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