鎌倉朝日新聞 (5月1日号 2024年 第542号)

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空から見た長柄桜山古墳群第1号墳全景=写真は逗子市提供

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埴輪レプリカのある墳頂部から相模湾を望む

古代へのロマン誘う逗葉の宝

長柄桜山古墳群第1号墳の整備完了

逗子市と葉山町の境界に位置する県内最大級の前方後円墳で国指定史跡の「長柄桜山古墳群」の第1号墳の整備が3月に完了した。4月20日に両市町による現地でのオープニングセレモニーが催され、行政関係者や地元住民ら約180人が集まった。 古墳時代前期(4世紀後半)築造の同古墳群 は、葉山在住の考古学愛好家・故東家洋之助さんにより1999年に1号墳(全長91・3m)が発見され、その後見つかった2号墳(全長88m)とともに2002年に国の史跡に指定。 比較的良好な保存状態の2号墳に比べ、表土の流出で埴輪の露出などが見られた1号墳の保全に向け2006年度から発掘調査が開始され、14年からは古墳の形を保ちながら強度を高める特殊な工法を用いて完成に10年を費やした。標高120mでの難工事の費用約2億3千万円は、国が半分、県が3分の1、残りを逗子市と葉山町が担った。 市長町長の祝辞、来賓を迎えたテープカットの後、担当職員による解説が行われた。後円部に上った見学者たちは、地下1・5mに木棺があったと見られる埋葬施設や、周りを囲む円形の埴輪列の一部を再現したレプリカなどについて説明を受けた。眼下には逗子湾から江の島や富士山を遠望する雄大な景色が広がり、この地を選んだ1600年前の先人へ思いを馳せていた。 東家さんの古墳に対する強い思いを受け継ぎ、四半世紀にわたりパトロールや市民への講演会などを行ってきた「長柄・桜山古墳をまもる会」(会員60人)の濱野八十一会長(80)は「地元の宝が後世に続くよう一人でも多くの方に見に来てほしい」と呼びかける。 同古墳群へのアクセスは徒歩のみ。蘆花記念公園や桜山トンネル脇(葉山側)の階段を上るルートや、逗子駅から「葉桜」行きバス終点で下車し徒歩6分の葉桜住宅西端の登り口から5分ほど階段を上るルートも。付近に駐車場はなく、墳墓であることからトイレやごみ箱もない。 (K)

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リッチフィールド湘南農場のイチゴ温室

藤沢にいちご狩り農園

農産物の販売や研修施設も

トマトやパプリカ、葉物など湘南サラダブランドの野菜を生産・販売しているリッチフィールド湘南農場にイチゴの栽培施設「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が完成し、今年1月からイチゴ狩りを行っている。藤沢北西部の静かで自然豊かな環境で楽しめるとして、子どもから高齢者までの家族連れや、若いカップルにも人気がある。 3千㎡のイチゴ温室には、10種類のブランドイチゴ2万3千株が植え付けられ、様々な種類のイチゴを味わえる。イチゴは地上から一定の高さに設置された容器(ガター)に植えられているので、通路の幅が広く、ベビーカーや車いすも利用できる。 そして、国際基準グローバルギャップの認証を受けた同農園が、最新鋭の栽培設備・技術で丹念に生育したイチゴは「安心安全」であることがなにより。 農場では、イチゴ狩りのほか、パプリカやトマト・キュウリの生産販売や、近隣農家から届く新鮮野菜の販売を行っており、バーベキューガーデンも併設し、施設全体の総称を「リッチフィールドアグリタウン」としている。 この温室を建設したトミタテクノロジーは、新らたに最先端のアグリビジネスを学べる研修センター棟を建設し、「湘南ホーティキャンパス」として4月11日にお披露目会を行った。 イチゴ狩りは12月から5月上旬まで。予約は「じゃらん」のサイトで。
藤沢市打戻大下19番2 リッチフィールド


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鎌倉木樹めぐり②

広町緑地のキリ

鎌倉広町緑地の南にあるキリの大木は、5月になると空に向かって薄紫色の花をいっぱいにつける。 ゴマノハグサ科の高さ約10mの落葉高木で、初夏に葉に先だって枝の先端に円錐花序を出し、筒状鐘形で長さ5、6㎝の花を下向きに開く。葉はハート形で長さ15~30㎝と大きい。 キリは古い時代に中国に広がり、朝鮮を経由して日本にもたらされたとされる。瑞祥木として尊ばれているが、これはこの木に鳳凰が棲むという中国の思想に由来している。 キリの語源は、キリ(伐・切・剪)で、成長が早く、切るとすぐに芽を出うことから。材は白くて木目が美しく細かく軽いので、タンス、琴、下駄などに重宝される。 広町緑地のキリの観賞は、江ノ電「鎌倉高校前」下車、徒歩7、8分の七里ガ浜入口から入ると近い。

文  小林千穂
写真 松原省吾


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「ひと」
「鎌倉・食を学ぶ会in建長寺」の発起人

山田 雅子(やまだ まさこ) さん

東日本大震災で被災した福島県いわき市の寺で仏像を修復したところ、像内から多数の古文書が見つかった。多くは鎌倉時代末期、鎌倉在住の老尼が送った手紙。なかに「ひしを(醤=発酵調味料)」の詳しい作り方があった。それが、この人の意欲をかき立て、伝統食研究の道に引き込んだ。 仏教史を研究していた姪から古文書の話を聞き、「再現できるのでは」と思った。材料をそろえ、文書にあった北鎌倉の瓜ケ谷地区でヌルデの葉を採取し、700年前のレシピ通りに作ると、見事に「ひしを」ができた。「歴史学者にはできない、昔の食べ物をつくってみることができる」。その価値に気がついた。 この研究を学会に発表したところ、人を介して建長寺の元宗務総長・高井正俊さんに伝わり、「食を学ぶ会」の発足につながった。 昨年11月に始め、5月14日が7回目。現在の鎌倉で食に携わる多彩な人の話と、山田さんらの歴史にまつわる話の2部構成が基本。2月には、建長寺発祥のけんちん汁を実際に作って食べる企画をしたところ、約100人が集まった。 4月は「頼朝と食べ物パート2」として矢口餅などを取り上げた。矢口餅は、黒、赤、白3色の小判型の餅を重ねたもの。武家の男子が、初めて狩りで獲物をとったことを祝う儀式に使われた。源頼朝が富士の裾野で催した巻狩で、嫡子の頼家が鹿を射止めたときの儀式は、NHKの「鎌倉殿の13人」でも再現された。 「高井さんには講座を『しばらくやろう』と言われています。話は、あと1年分あるかな」 埼玉県川越市の織物をつくる家に生まれる。3人姉妹の長女で、跡取り娘として育てられた。だが、ほかのことがしたくて「食べ物関係ならいい」という父の許しを得て、短大の食物科で栄養士の資格を取った。 海洋科学研究者の山田稔さんと結婚し、鎌倉へ。自宅で35年間、「北鎌倉おもてなし料理教室」を月1回、開いてきた。稔さんは、2007年に海洋研究開発機構を退職し、「山田海人」の名で研究や発信を続けた。浜辺で漂着物をさがすビーチコーミングの草分けでもある。 自身は鎌倉の料理歳時記を書き、自宅で稔さんとパソコンを並べて調べ物をする生活だった。3年前に稔さんが亡くなったのを機に料理教室をやめ、伝統食の研究に重心を移した。 もとは横浜の生糸商だった山田家は、円覚寺や建長寺の管長だった釈宗演とのつながりで北鎌倉に別荘を持った。大正時代から両寺の修行僧が訪れる家だった。
その家に、今は長女の家族と2世帯で住む。76歳。
(文・写真 真田正明)


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チェコ・フィルハーモニー

弦楽三重奏団&染川真弓

5月25日14時、逗子文化プラザなぎさホール。
5年ぶり待望の来日をはたしたチェコ
フィルのトップ奏者3人と、染川真弓さんのピアノで、ドヴォルザークピアノ三重奏曲「ドゥムキー」、ピアノ四重奏曲第2番他。
5000円、学生3500円。電子チケットteket
たらば書房、逗子プラザ、鎌倉芸術館
アトリエmayu080・6786・9199


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お早よう」©1958 松竹株式会社

5月22日は「映画アンパンマンの日」

小津安二郎監督「お早よう」上映会

5月23日10時、鎌倉生涯学習センター。
郊外の住宅地で起こる行き違いを描くホームコメディ。小津監督のセンスが光る。1959年作品。
千円。鎌倉で
映画と共に歩む会藤本方080・5055・3935


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元宝塚劇団月組トップスター
2014年宝塚歌劇団100周年に殿堂入り

かわせみホール3周年記念

古城 都 バラのサロンコンサート

5月12日14時、逗子市沼間のかわせみホール。
「宝塚歌劇団殿堂入り100名」の一人、元月組トップスター古城都さんが、千坪の庭に咲き誇る130株のバラをバックに、スタインウェイのピアノ演奏で歌う。5月のバラ、愛の讃歌、オー・シャンゼリゼ、ろくでなし、マイ・ウェイ他。
5千円。桐ケ谷方046・871・3262


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花藤

季節の心(88)

藤、麗しく咲く 佐伯 仁

●優雅で高貴な姿
5月。皐月。晩春の花は藤。万葉集に花の歌は多彩、藤は7番目に多く数えられ、藤の紫色は冠位十二階の最高位。 かつて大化改新の立役者・中臣鎌足は天皇から藤原姓を賜った。奈良三山の麓の藤が見事な里の出身に依るとか。 後に一条天皇の中宮になった彰子の邸宅にも藤が咲き誇っていた。 この庭での藤の宴を紫式部は4つの巻に描写。また当時、京都での葵祭りの牛車の屋根飾りに藤の花と葵の葉を使用。行列を一層、豪華に演出。行列に参加した人々も挿頭にし、樹霊との交流の象徴にした。 一方、江戸期、藤は“花の華”として歌舞伎に豪華衣裳で藤娘が登場。この藤娘は滋賀県・大津を通る旅人向けの郷土土産「大津絵」でも人気。 旅の護符としての役割を果たすと共に東海道を旅する人々に旅の慰めも提供。 さらに見逃せないのは藤の蔓から繊維を獲り布に織り、網にした知恵も見逃せない。 とくに長野・諏訪大社・御柱祭の強靭な曳き縄にも藤の霊力が窺える。 また藤の華麗さは現代も各地に名所を残している。
 藤波の 花は盛りにな
 りにけり 奈良の都を 思ほすや君
 大伴四綱


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ペーター・ヤブロンスキーさん

ペーター・ヤブロンスキー

ピアノ・リサイタル

5月11日15時、藤沢リラホール。 2千回以上のコンサート、世界のトップオーケストラとの共演で五大陸をまたにかけて活躍、受賞多数のヤブロンスキーさんのピアノで、J・ハイドン/アンダンテと変奏曲、C・ドビュッシー/6つの前奏曲、F・ショパン/ポロネーズ作品26嬰ハ短調・5つのマズルカ他。5千5百円。
同ホール0466・22・2721



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川村祥子さん

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鎌田渓志さん

き く

▼ピアノ奏鳴曲in鎌倉芸術館
6月1日13時半、鎌倉芸術館。川村祥子さんのピアノでモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、スクリャービン、ラフマニノフ等、8人の巨匠のピアノ奏鳴曲の名曲を。前売2500円。
スパシーバ090・6568・3853
▼金管アンサンブル ホルン四重奏の魅力
6月1日13時・15時半、藤沢リラホール。鎌倉出身の若手ホルン奏者のホルン四重奏で、モーツァルト魔笛序曲、ロッシーニ 狩のランデブー、モリコーネニューシネマパラダイス他。
3千円、学生2千円。
湘南コンサートの会080・7383・7617
▼春のコンサート vol. XIII
5月17日18時半、鎌倉生涯学習センター。鎌倉音楽クラブ会員のピアノ、チェロ、ソプラノなどでショパンやブラームスらの曲を。会員の演奏会。
2千円。齊藤方080・6382・9410
▼音楽が流れる講演会vol.3 アニバーサリーコンサート
5月19日13時半、鎌倉生涯学習センター。プッチーニら3人の作曲家の曲の演奏(村田望さん)とボッティチェリら5人の画家について映像を交えて講演(村田佳代子さん)。模写作品の展示も。2500円。
スタジオ エスポワール090・2207・0031


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み る

▼吉田克朗展「ものに、風景に、世界に触れる」
6月30日まで県立近代美術館葉山。吉田克朗の全貌に迫る初めての回顧展。1200円。
046・875・2800
▼清方えがく、華やぐ舞台¦芝居絵を中心に
5月22日まで鏑木清方記念美術館。芝居好きの清方が描いた人間の“情”。
450円。23・6405
▼鶴岡八幡宮の季節展¦華ひらいて
5月19日まで鎌倉文華館鶴岡ミュージアム。国宝級の宝物の他、所蔵の華の絵画を展示。6百円。
55・9030
▼映画館のエトセトラ
7月7日まで川喜多映画記念館。映画館に関わる資料を取り上げながら、「映画館」を展示と上映などから紐解く。2百円、鎌倉市民無料。
【関連上映】「ゴーストバスターズ」5月3日10時半、6日14時/「ラスト・アクション・ヒーロー」2・6日10時半、3日14時/「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
4日10時半、1・5日14時/「アメリ」1・5日10時
半、2・4日14時/「黒部の太陽」21・23・25・28日13時/「新幹線大爆破」24・29日10時半、22・26日14時/「蒲田行進曲」22・26日10時半、24・29日14時。千円。
▽関東大震災関連「福田村事件」5月14・15・18日10時半、16・17日14時・19日13時半/「金子文子と朴烈」17・19日10時半。15日14時/「キャメラを持った男たち~関東大震災を撮る」16日10時半、14・18日14時。1200円。▽旧川喜多別邸特別公開シャンタル・ストマン「Omecitta(オウメチッタ)」5月1~5日。パリの写真家シャンタルが制作した映画の黄金時代の青梅の写真と映像作品。2百円。
23・2500
▼生きものを愛でた蓬春
¦数多くのスケッチとともに
6月2日まで山口蓬春記念館。日本画作品、スケッチ・模写、コレクションを展示、「生きもの」の観点からその画業を探る。6百円。
046・875・6094
▼草野啓利 暮らしを彩るガラス展
5月30日まで鎌倉小町通りのギャラリー一翆堂。花器、鉢、皿など百点。
22・3769
▼北鎌倉ギャラリー月
▽2024蟬丸個展 5月6日まで。蟬丸の猫の陶作品と桜板絵約50点。▽後藤成子絵画展 19日~25日。油絵とスケッチで計約30点。
22・2913
▼熊坂兌子 サール・シュワルツ作品展 La vita
6月2日まで藤沢市アートスペース。藤沢ゆかりの彫刻家熊坂兌子夫妻の彫刻・版画などの作品、活動を紹介。無料。
0466・30・1816
▼第四回鎌倉水彩画塾展¦新たな船出
5月25日から鎌倉芸術館。10~80代の作品と矢野元晴さんの新作30点の約3百点。
080・6578・9290
▼湘南高校創立100周年記念湘美会展
5月28日~6月2日藤沢市民ギャラリー。湘南高校卒業生の絵画、写真、彫刻など約50点。
▼グリーンシネマかまくら
5月17・18・26・27日「ガザ・サーフ・クラブ」。1200円。要申込。
050・1808・5595



さんか

▼みらい子どもフェスタ藤沢2024
5月3日湘南台文化センターで劇団かかし座影絵(有料)。ほか4日八部公園、5日少年の森、6日秋葉台公園で体験イベントやゲーム、模擬店など。詳細はHP。
▼湘南モノレール5億人達成記念! こどもの日こども無料デー
5月5日、配布時間8~12時。小学生対象に湘南モノレール各駅で1日フリーきっぷを進呈。当日のみ有効。乗り降り自由。
45・3342
▼第42回砂の芸術祭
5月5日逗子海岸。毎年ユニークな砂の像が出現するこどもの集い。公募の子どもと大人のグループ40組が参加。
逗子市子育て支援課046・873・8581
▼江の島国際芸術祭
5月31日まで江ノ島島内、片瀬海岸エリア各所。ミラーボール光アート(~6日)、湘南アートエキシビション(~12日)、「春歓」(9日~6月9日)、スライドショーライブ(11・12・25・26日)。
湘南藤沢活性化コンソーシアム0466・25・3525
▼青空アート市
5月11・12日10~17時。屋台村は11時~。森山神社境内と一色会館。葉山芸術祭の一環で、衣類、工芸、工作遊びなどのクラフトマーケット。
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット5月12・24日8時~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市11日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方090 ・5442 ・3778
▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。▽おてら食堂(安国論寺)5月5日12時半。▽二階堂デイサービスセンター17日17時半。▽ソンベカフェ22日16時半。各大人5百円、中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー5月12日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。※献品受付衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市関谷387―13鎌倉ユネスコ協会・小倉宛。
080・6602・9498
▼大船フラワーセンター
▽バラフェスタ15・23日13時半バラのガイドツアー、19日11・14時フラワーコンサート、26日10時バラのアレンジメント教室(6日までに申込)、18・19・25・26日バラの夜間開園
▽南米音楽のコンサート5月5日11・14時。▽園長さんぽ12日10時頃。無料。▽A四季の菊作り夏編30日13時半。無料。B父の日の寄せ植え作り6月8日13時半。千5百円。AB20日までに申込。
入園料4百円。46・2188
▼鎌倉ガイド協会
▽江の島弁財天へ5月10・13・16・24日9時小田急線片瀬江ノ島駅改札出口集合。約3㎞。7百円。▽和賀江島から披露山へ5月17・20・27・30日9時半JR鎌倉駅西口時計台広場集合。約6・5㎞。5百円。▽瀬戸神社から野島・八景島へ5月29・31日9時半京急金沢八景駅橋上駅改札口前広場集合。約5㎞。5百円。
24・6548
▼第56回慈善茶会
5月18日8時半。鎌倉大仏殿高徳院。裏千家千宗史若宗匠献茶式。本席、淡交会席など。1万5千円。
鎌倉青年会議所25・5538
▼井上ユリ文化講演会
「遅筆中の井上ひさし」
5月18日14時、早見芸術学園鎌倉本校4階。井上ひさしさんの執筆生活や作品への思いを妻のユリさんが語る。千5百円。
鎌倉ペンクラブ24・4002
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ5月18日10時、山ノ内配水池脇。▽山歩き19日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉の景観を後世に伝える基金。
本田方090・6502・2470
▼第8回ボーダーフェスティバル
5月19日11~16時、由比ガ浜通り周辺の参加店。
益田方23・1355
▼第21回大船まつり
5月19日9~16時、大船駅東口周辺地域。パレード、ライブ、模擬店など。
実行委44・4520
▼第24回鎌人いち場
5月19日9~16時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。食品や小物の販売、ワークショップ、模擬店など。
宮部方080・4332・9927
▼第23回鎌倉ビーチフェスタ2024
5月25・26日由比ガ浜海岸。フラダンス、ライブ、模擬店など。
実行委23・2561 26日「鎌倉市民カーニバル」主催の仮装パレードも。11時鎌倉市役所~会場まで。
▼初夏の和賀江島クリーンアップ
5月26日11時半~12時半、和賀江島。
材木座自治連合会・菅野方080・9551・4619
▼ガーデン・オープン・チャリティ
5月25・26日10~15時、
鎌倉市栂野邸。500円。
090・6566・1651
▼朝市
▽腰越漁協5月2・16日10時~売切れ次第終了。腰越漁協みなとまつり12日9時、腰越漁協事務所前。
32・4743
▽鎌倉漁協5月5日10時、鎌倉パークホテル駐車場
22・3403
▼鎌倉風致保存会
▽歴史ウォーク特別企画「姉妹都市足利市を訪れる」5月6日。▽みどりのボランティア 11日朝夷奈切通、15日浄光明寺。18日御谷山林。25日十二所果樹園。各9時20分現地集合。▽お話サロン25日14時半、鎌倉生涯学習センター。
23・6621
▼逗子海岸花火大会
5月30日19時半、逗子海岸。市制施行70周年記念。
▼避難訓練ウォーキング 6月1日10~12時、鎌倉生涯学
習センター。津波に備える学びと実践。避難場所まで歩く。
同センター25・2030
▼第88回円覚寺夏期講座
5月31日~6月2日。▽午前横田南嶺管長の「信心銘提唱」のあと、5月31日「現代におけるリーダー像」2023年W B C日本代表監督・栗山英樹さん、6月1日「禅の語録をよむ」駒沢大学総合教育研究部教授・小川隆さん、2日「生と死の統合社会に向けて」帯津三敬病院名誉院長・帯津良一さん▽午後 精進料理の昼食、仏殿祈祷会、特別拝観、坐禅会など。各日午前のみ3千円、一日1万3千円。要申込。
22・0478



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(3月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は3月に一般79冊、児童書34冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「『女の世界』-大正という時代」尾形明子著 藤原書店▼「お金の不安がなくなる小さな習慣-心と財布に余裕が生まれる88のヒント」有川真由美著毎日新聞出版▼「つながらない覚悟」岸見一郎著 PHP研究所(PHP新書)▼「敗者たちの平安王朝-皇位継承の闇」倉本一宏著 KADOKAWA(角川ソフィア文庫)▼「日本初の女性裁判所長三淵嘉子-『愛の裁判所』を目指して」平凡社(別冊太陽)▼「投資のプロが明かす私が50歳なら、こう増やす!」朝倉智也著 幻冬舎(幻冬舎新書)▼「親が心配な人の見守り テック-スマホでできるスマートホーム化の極意」和田亜希子著 石玉サコイラスト 日経BP▼「神山-地域再生の教科書」篠原匡著 ダイヤモンド社▼「名画と建造物」中野京子著 KADOKAWA▼「美しい日本の伝統色」濱田信義編著 中田昭写真パイインターナショナル▼「関西フォークとその時代-声の対抗文化と現代詩」瀬崎圭二著 青弓社▼「最強の身体能力-プロが実践する脱力スキルの鍛え方」中野崇著 かんき出版 ▼「入門山頭火」町田康著 春陽堂書店▼「紫式部女房たちの宮廷生活」福家俊幸著 平凡社(平凡社新書)▼「紫式部は今日も憂鬱-令和言葉で読む『紫式部日記』」堀越英美著 紫式部著 山本淳子監修 扶桑社


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NPO法人ミャンマー
 ファミリークリニックと菜園の会 MFCG(53)

地元女性の自立・障害者の就労・ミャンマーの
 支援活動につながるコーヒー発売
  代表理事 名知仁子

皆さん、ミャンマーのコーヒーを飲んだことはありますか。今回、世界のコーヒー豆の僅か5%と言われるスペシャリテイ・コーヒーの認定を受けたシャン州の“Amyayar Women,s Coffee Group ”(地元女性の地位向上と自立・自律を目指すグループ)が生産したコーヒー豆を埼玉の「アクセシブル北大宮」 (障がい者就労継続支援B型施設)がドリップパックに加工し、当会が販売。その売り上げの10%が当会の活動に貢献できるという三方善しのConnected Coffee(つながるコーヒー) のコラボ商品を完成し、販売開始しました。 このグループはミャンマーのシャン州で女性の地位向上のために立ち上げられました。コーヒー栽培を自分たちで行うことで収入が増え、子どもを学校に通わせるようになり、経済的な自立を果たしました。その地元女性が丁寧に手作業で選別し天日干ししたコーヒー豆をビーンズ・コネクテッド株式会社(東京都渋谷区)の宮崎秀敏社長が日本にフェアトレードで輸入。私の郷里・埼玉県でご縁のあるアクセシブル北大宮さんが焙煎し、手作業でドリップパックに加工しています。普通、障がい者就労継続支援で働く人の月収は平均1万5円位で、業務内容もアマゾンの納付作業など人との関わりが薄い業務が中心です。コーヒーの焙煎から手作業でドリップパックにする業務は、彼らにミャンマーという国を感じて頂き、ミャンマーと日本を繋ぐ架け橋の役目をしています。そして、我々はこの連帯事業で彼らの月収を5万円にすることを目標にしています。パッケージのデザインは当会ボランティアパートナーの高橋美菜子さんが描きました。 ※購入方法は2つあります。A ReCoBelさんから豆やコーヒーのドリップタイプの製品を購入。
https://shop.rocobel.com/
B当会から味が異なるコーヒー4個セットを千円で購入。
https://forms.gle/DDRQvXcLmtjrVwQA6
郵送の場合は4セットまで370円のレターパックで。ReCoBelさんから購入して販売するためAより多少高めになります。 ともに売り上げの10%が現地の医療と菜園の学校の文房具などの支援に繋がります。このような機会をいただき、ReCoBelの宮崎社長、長田早苗様、アクセシブル北大宮の山村豪快男様に感謝します。  〝誰一人取り残す事のない地球を〟ミャンマー産コーヒー、ぜひお試しください。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


創作狂言「大仏くらべ」

大盛況だった鎌倉初演

鎌倉大仏殿高徳院(鎌倉市長谷)で3月31日、大倉流狂言茂山千五郎当主(京都市)を招き、創作狂言「大仏くらべ」の奉納公演が開催された。約100人が鑑賞した。 同作品は、2005年に鎌倉在住の能狂言作家・大江公玲(隆子)さんが制作し、2014年と17年に東大寺本坊で奉納狂言として上演された。高徳院ではコロナ禍で延期され、今回が初演。鎌倉の男と奈良の男がそれぞれ地元の大仏を自慢し合いながらも、最後には互いの良さを認め合うというすじで、鎌倉の男を大倉流山本家・山本則孝さん、奈良の男を茂山さんが演じた=写真。公演後、高徳院の佐藤孝雄住職は「ほのぼのとした作品。お互いのちがいを見つめ合うことが今の世の中に必要と思った」と述べた。 この狂言の絵本の原画展示もあった。東大寺僧侶で、同寺福祉事業団の理事を務める筒井英賢さんは、「障害のある子どもたちにも紙芝居や絵本の面白さを知ってもらおうと制作した」と話す。絵を奈良出身の画家・松田大児さんが担当し、東大寺の外郭団体「大仏奉賛会」が発行。子どもの読み聞かせにも定評がある。

活気に満ちて
 鎌倉まつり
 行列巡行

鎌倉朝日新聞社

段葛のサクラが花吹雪を散らす4月14日、第66回鎌倉まつりの行列巡行が5年ぶりに挙行され、下馬四つ角から鶴岡八幡宮境内までの約千メートルを約800人が行進した=写真。 活気あふれる演奏の神奈川県警察音楽隊を先頭に松尾崇鎌倉市長や、昨年末に鎌倉市と「文化・観光交流協定」を締結した鹿児島市市長、TVアニメの声優らがにこやかに行進し、公募の市民団体、もののふ隊・手作り甲冑とんぼの会・おなりよさこいキッズが続いた。市内13のお囃子・神輿団体も笛や太鼓の軽妙な音色と「どっこい、そーりゃー」と威勢の良い掛け声をあげながら練り歩いた。鶴岡八幡宮舞殿で「静の舞」も行われ、合わせて約4万人の人出があった。(主催者発表)

全国から400人
 鎌倉市ダンス
 スポーツ大会

鎌倉朝日新聞社

「第35回鎌倉市ダンススポーツ大会」が4月14日、鎌倉芸術館小ホールで開かれた。鎌倉市ダンススポーツ連盟と神奈川県ダンススポーツ連盟が主催。日本ダンススポーツ連盟に登録の会員約400人がエントリーし、県内と近隣都県を中心に、北海道からも参加者があった=写真。 ワルツなどのスタンダード部門とルンバなどのラテン部門で競い、その一部で鎌倉市長杯と議長杯争奪の競技もあり、激戦が繰り広げられた。 鎌倉市ダンススポーツ連盟は、2004年に神奈川県ダンススポーツ連盟に加盟、今年9月に創立20周年行事を計画中。

ふじさわアートフェスティバル
 旧モーガン邸庭園で

鎌倉朝日新聞社

藤沢市内の芸術家たちによるアート作品を野外に展示する「ふじさわアートフェスティバル」(同実行委員会主催)が5月4~6日、藤沢市大鋸の旧モーガン邸庭園で開かれる。市内の芸術関連5グループと27の個人の絵画や彫刻、写真や染織、書道や絵画など30余点展示。入場無料。 同フェスは市内の画廊経営者や彫刻家らが、市民に身近にアートを感じてもらおうと2016年に始め、今回が7回目。4日は緑花文化士の若林芳樹さん解説の「みどりの観察会」ほか、作品の前での音楽パフォーマンス、藤沢市が優れた技能を有する技術者を認定する「藤沢マイスター」の陶芸家・飯田浩丈さんによるろくろ体験などのワークショップ(有料)も。 フェス実行委員長の柏葉子さんは「緑豊かで広い庭園の野外展示でアートを感じてほしい」と話す。
10~16時(最終日15時)。雨天決行
同実行委090・6043・0094


鎌倉朝日新聞社

新鎌倉料理

「一品でとっても満足」①
新玉ねぎの鶏そぼろ田楽

季節は桜吹雪と共に春から初夏へと移り変わり、こちら鎌倉でも様々な変化が感じられます。5月5日は「端午の節句」と言われており、奈良時代からの古い習わしで男の子の成長を祝うものですが、「こどもの日」とは「男の子も女の子の成長、育ての母親にも感謝しましょう」という1948年に出来た祝日を指すので、この2つは少しニュアンスの違う考え方とされているようです。 今回は野菜嫌いなお子様でもペロッと食べてしまえる自信の一品を紹介します。
●材料(4人分) ▽新玉ねぎ4個
【鶏味噌】▽鶏挽き肉▽白味噌70㌘▽赤味噌30㌘▽料理酒50㏄▽味醂20㏄▽砂糖9㌘(大1)▽卵黄1つ
【煮込み出汁】▽水2㍑▽コンソメ大2/▽ほうれん草1束▽水溶き片栗粉適量
●作り方
①ほうれん草の葉のみ洗い、ミキサーに水を入れ緑色の水にし火にかける。②沸騰してくると表面に浮いてくる緑の泡を掬い、ペーパーに取り氷水に落とし冷めたら絞る。③鶏味噌の材料を鍋に入れて沸騰まで混ぜる。④煮込み出汁を合わせ温め、新玉ねぎを生から弱火で1時間ほど煮詰める。※後のソース用に100㏄程取っておく。⑤切込みを入れ、皿に盛り味噌をかける。⑥④※の出汁に水溶き片栗粉でトロミを付け②の青寄せを適度に混ぜ、新玉ねぎの手前に注ぐ。
(創作和料理近藤 副料理長)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(76)

「「龍宝寺」 黒川 明

龍宝寺は植木にある曹洞宗の寺。山門から本堂に向かう参道の両側にフランス菊や矢車草が揺れ、芍薬が盛り上がるように咲いている。広葉樹の林に囲まれて、五月の新緑がまぶしい。 植物を育てることも修行の一つかもしれない、と思うと、花々は勝手に咲いているのではなく、なにか一つの世界を作ろうとしているかのようだ。林も、建物も、背景の山も、空までもが。ここにはどこか遠くまでつながる独立した世界があるのか。
水彩 36×51㎝



終の棲み家を考える(120)

本格的耐震補強工事

ここ30年位の間に【阪神淡路】・【東日本】・【能登半島】と地震が起き、大きな被害を出しています。 倒壊した木造建物を見ると原因がわかり、対策も示されています。新築住宅の場合は法律で施工方法が決められており、これ以上の対策はありません。 問題は既存住宅の耐震補強です。耐震補強は4つの要素が大事で、補強方法も明確に示されています。 ①丈夫な基礎 鉄筋入りのコンクリートで補強する。 ②柱の固定 柱が土台から抜けないように基礎と柱を金物で緊結する。 ③壁を強く 壁を筋交いや構造用合板で固める。 ④建物全体をバランスよく 大きな開口部を避け、1階を大きく、2階はなるべく小さくするなど家の中心に重心が重なるようにする等が決められています。 建て替えることを考えるなら一度に工事することも、模様替えや新しい設備の入れ替えもできます。 他人ごとだと思っていませんか。地震災害に慣れてしまっていませんか。 耐震補強工事はリフォームローンが使えます。 木造住宅は、雨漏れやシロアリの被害がなければ数百年持ちます。奈良の法隆寺は1400年前の建築で、日本最古の木造建築です。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

5月

▼菖蒲祭 5日13時、鶴岡八幡宮。無病息災など祈願。
▼草鹿神事  5日13時、鎌倉宮。古式の装束の射手が、鹿の形の的を射る。
▼清正公大祭 5日9時半、妙法寺。
▼春のみどりと花のまつり 4・5日10~15時、長久保公園。
▼腰越漁協みなとまつり 12日9時、開催式。腰越漁協。
▼慈善茶会 18日8時半~16時、鎌倉大仏殿高徳院。
▼徳崇大権現会・大般若経転読会 22日13時、
宝戒寺。北条一族の慰霊供養。
▼白旗神社例祭 28日10時、鶴岡八幡宮境内の白旗神社。
▼茶筅供養 28日10時半、事前予約制。建長寺。
▼第67回逗子海岸花火大会 30日19時半。


プロムナード

神奈川県立深沢高等学校が2025年度入試から募集停止になることを今春知りました▼2023年の出生数が過去最少というニュースは耳にしていましたが、学校が統廃合することを耳にすると、改めて「少子化」を認識させられます▼市内にあるスポーツクラブチームも、選手を揃えることに頭を抱えていて、存続の危機にある団体もあると聞いています▼市内の小学校でも「学年に1クラスしかない」というところもあり、「今後、この地域はどうなってしまうのか」という話題も出てきています▼鎌倉だけの問題ではないのですが、少し驚きと寂しさ、そして先送りにしていた課題が目の前に迫ってきているような気がします。 (N)


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