鎌倉朝日新聞 (12月1日号 2020年 第501号)

鎌倉朝日新聞社

新設された流鏑馬馬場で初稽古=11月15日

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勝間田さん(右)と菊池さん

武家の古都・鎌倉に流鏑馬の馬場完成

深沢から伝統文化を発信

ススキの原の中の220㍍の馬場を、砂ぼこりをあげて馬を疾走させる会員たち=写真。 (公社)大日本弓馬会(坂本和弘会長)がかねてより鎌倉近隣で求めていた常設馬場の建設地が鎌倉市梶原に見つかり、11月上旬、整備工事が完成した。 場所は、湘南モノレール・湘南深沢駅近くの深沢地区整備事業用地の約1㌶の市有地で、市から期間限定で借りうけた。 10月から整備が開始され、3つの的を置いた220㍍の馬場と観覧スペース、24㍍四方の練習用の馬場を整備し、まわりには馬が外にでないように柵を設置した。広い駐車スペースもある。 11月15日に完成した馬場で鶴岡八幡宮の神職による清祓いが行われ、会員全員で安全を祈願。この日初稽古も行われ、会員たちが5頭の馬にまたがって馬場の感触を確かめた。 これまでは三浦市の馬場で練習を行ってきたが、小池義明師範は「いままでの馬場は130㍍しかなかった。これからは本番同様に馬を走らせることができ、会員の意気もあがる」と笑顔。 坂本会長は「念願の馬場が鎌倉にできて、大勢の皆さんに流鏑馬に親しんでもらう機会が増えると思う」と話していた。 大日本弓馬会は1939年(昭和14)設立、昨年80周年を迎えた。例年、鶴岡八幡宮や寒川神社、明治神宮などへ流鏑馬神事を奉納しているほか、フランス、モンゴル、トルコとの文化交流などその活動は海外へも及んでいる。 「武家の古都・鎌倉」の地で、勇壮な流鏑馬をより多くの人に見てもらい、興味をもってもらおえるよう、今後は鎌倉を拠点に活動を展開。観光客や海外の要人への流鏑馬の披露、動画のウェブ配信などを行っていくという。 同会では、今回の整備費にかかった約2200万円のうち1200万円をクラウドファンディングで募ってる。期間は1月18日まで、寄付は5000円~。返礼は同会のホームページへ名前の掲載や、馬場で行われる流鏑馬の招待など。
https://camp-fire.jp/projects/view/320256
詳細は大日本弓馬会 0467・24・3600

稽古に励む中学生

中学生の勝間田有さん(御殿場市・13歳)と菊池睦月さん(鎌倉市・15歳)が同会で稽古に励む。 勝間田さんは、会員の母の姿にあこがれて、9歳で入会。「あぶみの踏み方とかわからなかったことがわかって何かを掴めたときはうれしい」と話す。 菊池さんは鶴岡八幡宮の流鏑馬で「きれいなポーズ」をみて中学1年生の時入会。「大変なこともあるけれど、頑張っていく過程が大切と思う」と気を引き締めた。


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鎌倉みほとけ紀行(107)

最宝寺・薬師如来坐像

「このお薬師さんは30年後までお参りできませんからね」と、知友である最宝寺ご住職がお厨子を特別に開けて下さいました。 黒塗りの重厚な扉が開け放たれるとそこにはなんともいえない鈍い輝きに包まれた薬師如来さまが坐しておられました。瑠璃の光を放ち人々を苦しめる病から救って下さる薬師さま。その拝する喜びに包まれました。 この薬師如来は当山秘仏で、後にご開帳されるのはちょうど30年後だとお聞きし感慨無量です。コロナ禍の昨今、この薬師如来こそ扉の向こうからきっと私たちを見守って下さっている、どうか皆さまには直にお参りは叶いませんが紙面の貴重なお写真をどうぞお参りいただき、共に世界の平和と病の平癒を願おうではありませんか。 さて、この薬師如来坐像のはじまりは鎌倉の地にありました。 高御蔵五明山最宝寺は1195年(建久6)源頼朝公が鎌倉の弁谷、材木座海岸近くの谷戸、高御蔵という地にありました。諸説ありますが、元は扇谷に薬師如来を本尊とする天台宗寺院にはじまり、後に1209年(承元9)開山明光は親鸞上人に帰依し浄土真宗に改められ、弁谷の高御蔵の地に移安されたといいます。 やがて小田原北条氏の真宗弾圧により1521年(大永元年)、所有地、兼帯所の現在の地、横須賀市野比に最宝寺は移されました。 薬師像は全体にとても上品で衣紋の複雑な重なりが美しく表現されています。中世の薬師如来像が現存する例は鎌倉でも少ないそうです。 まさに鎌倉時代、賑わいの地、材木座にはじまり、頼朝公の願いが込められただけの風格をもちあわされる像はいまなお、横須賀の地で疫病退散の誓願を立てておられます。明るく愉しい住職との会話にしばし安堵し、最宝寺をあとにしました。 寄木造。玉眼。肉身部漆箔。着衣部黒漆塗。像高86・6㎝鎌倉時代。県重文。


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須賀神社

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須賀神社のパワースポット地図

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福富稲荷神社のパワースポット地図
★印がパワースポット

かまくらの不思議を歩こう(39)

池子のパワー地図  大貫昭彦

*池子村の歴史 前回は神武寺の南側の沼間を訪ねましたが、今回は北側の池子地区です。逗子市の2割を占める広い地域ですが、半分は米軍基地で、町は南側に偏在しています。池子は池の多い所から起こった地名ですが、海が後退した現在は町のほとんどが台地にあり、そこには縄文、弥生、古墳時代の遺跡も見られます。古くから暮らしに適した土地だったのでしょう。鎌倉時代には三浦氏や北条氏の領地となり、江戸時代には鎌倉の英勝寺領になりました。英勝寺は水戸家の寺ですから、村は水戸藩直轄の地として誇りを持っていたそうです。
*村の総鎮守「須賀神社」 最初に訪ねたのは京急線神武寺駅前にある須賀神社でした。須賀は砂地に由来する名前ですが、社殿は岩山にあります。明治まではアザリエ住宅地近くあったそうで、そこは砂地であったのかもしれません。祭神は天照大神です。岩山には、もともと山の神を祭る三島神社が建っていたのですが、須賀神社と共に稲荷や子の神、春日大社の神々を合祀したので、村の総鎮守となったのでしょう。池子神明社とも呼ばれます。
*須賀神社の浄化パワー 須賀神社は、牛頭(ごず)天王(てんのう)(須佐之男命)を祭神とする天王社でもあったようです。1788年(天明8)年村に疫病が流行った時、英勝寺から白木の神輿が奉納され、1841年(天保12)にも、きらびやかな天王神輿が寄進されました。今も現役の天王神輿です。疫病退散を祈る社は大根会の皆さんにもかなりの衝撃を与えたようです。道路沿いに立つ最初の鳥居の前で、早くも肩がこる、頭がガンガンするという人が現れました。しかし石段を上ると、そうした不快感はすぐに解消されました。大根師が示す電柱の脇のスポットに立つと、みな晴れやかになりました。こうした変化は、アースパワーを感じる能力を持たない者には、理解しがたい現象です。結局絵を描く能力や音楽に優れた才能と同様、持って生まれた違いとしか考えようがありません。羨ましいことです。 それでも境内には展望台があって、霊力のない者でも気分は爽快になりました。
*霊力がなくとも… ここから10数段上った社殿の前は、さらに強いパワーエリアのようです。右手前の3カ所と左の1カ所がポイントのようです。熱心に祈っていた方は、手のひらが熱くなると言われました。大根師は右端のポイントが特に強力で、そのエネルギーは奥にある石の祠と繋がりがありそうだと言われ、そして霊力を感じる力がなくともいい影響を受ける、色々な不調に効果があるとも言われました。
*東昌寺のパワーポイント 次に須賀神社の別当寺だった東昌寺を訪ねました。高さ3mの阿弥陀如来坐像を祀る寺として知られています。お寺の許しを得て開扉参拝しました。三浦半島最大の仏像は迫力がありました。大根師は、本堂と阿弥陀堂の前で丁寧な祈りを捧げ、「やっと仏と交信ができた」と言われました。*パワーを秘した福富稲荷社 最後に訪ねたのは福富稲荷神社でした。池子と沼間を結ぶ道路沿いで、福富稲荷バス停前にあります。ここも社は巨石の上に建っています。10年ほど前までは石に太い根を絡ませた榎が茂っていましたが、今は巨石だけがランドマークです。それでもパワーは感じられ、社殿の前と巨石の近くがスポットのようです。付近の旧家の人たちが守っているので、埋火のようなエネルギーを保っているのでしょう。


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生命力溢れる竹林図屏風

洋画家・八十山さん建長寺に奉納

「『たくましい孟宗竹を描いてくれ。三尺×八尺×一双だ」―昨年6月、吉田管長から依頼を受けた」と話すのは竹画家・八十山和代さん(61)。 建長寺に11月10日、「孟宗竹竹林図」が奉納された=写真。縦2・45m、横6mの「孟宗竹林図 静」と「孟宗竹林図 動」の2対の屏風は、京都の表具処・弘誠堂の京表具伝統工芸士・田中善茂さん制作の麻のキャンバス地を張った特注の屏風に油彩で描かれている。昨年8月に筆入れして13カ月半かけて10月に仕上げたという。 屏風左は内なる秘めた心「静」を表わし、右は元気の源となるようたくましい竹の根っこで「動」を表現した。 「コロナ禍で悩んでいる人たちに頑張ろうという気持ちが生まれることを祈っている」と話す。 母親を画家にもつ八十山さんは、21歳から京都ですごし、竹林に感銘を受けて以来「どんな時でも凛としたい」と竹を描き続けている。郷里石川県小松市に帰郷後、2011年に実家に美術館を開設した。国内はもとよりニューヨーク、中国、ブラジルなどで個展多数。 建長寺で八十山さんは、「この絵がこれから何百年も受け継がれていくのか」と感無量にながめていた。11月30日の奉納式終了後、1週間ほど展示される。


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ハロウィンの仮装パレード

子どもたちに人気

「鎌倉ハロウィンフェスティバル〜気になる君としゃべらずハロウィン!」が10月25日鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で行われ、約300人が参加した。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で祭りの中止・延期が相次ぐ中、鎌倉青年会議所が、新たな生活様式を取り入れた人と人との交流の第一歩として人数を制限して開催した。参加は事前予約制で、会場内ではしゃべらない、飲食をしない、などのルールを設けて開催した。 仮装コンテストは定員100人を上回る応募があり、それぞれ手作りの衣装で、ポップコーンやムカデ、ドナルドダック、ハリーポッター、スーパーマリオなどに扮した参加者は会場に集合しから鎌倉駅までパレードした。会場で早見芸術学院のボディーペイントも行われた。 コンテストでは、ベストハロウィン賞に田中悠仁(6歳)、仮装アート賞に山田葵(5歳)嶺(10歳)兄弟、フレンドシップ賞(大勢と写真をとって交流)に猫ちゃんの仮装したお子さんが選ばれた。 実行委員長の根本紗央里さんは「今後もメンバー一丸となり鎌倉のまちを盛り上げていきたいと考えている」と話している。


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写真供養感謝祭

北鎌倉・浄智寺

手元にある写真に感謝をこめてお焚き上げする「写真供養感謝祭」が11月14日、北鎌倉の浄智寺で行われ、約100人が参加した=写真。 1996年に瑞泉寺で始められたが、2014年から同寺に引き継がれ、今年で24回目。毎年11月の第2土曜日に開かれている。同寺と杏林大学学生で構成する同感謝祭実行委員会が主催する。 例年150人ほどの参加者があるが、コロナ禍もあってか今年はやや少なめ。 本堂で朝比奈恵温住職の読経が行われ、手指消毒、マスク着用の参加者は名簿に氏名と連絡先を記入すると、持ち込んだプリント写真を炎のあがっている特製の鉄釜の中に数枚ずつ入れて行った。 東京から訪れた老婦人は「亡くなった夫の写真を20年間大事にしてきたが、孫に託すわけにもいかないから」となごりを惜しんでいた。 主催の土方惠さんは「東京や横浜など近隣地域からの人が多いが、今後も継続していきたい。地元の方もぜひいらしてほしい」と話していた。


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新刊「商人(あきんど) 五吉 池を見る」

庵原高子 著

鎌倉在住の作家・庵原高子さんが自身の父親をモデルに明治・大正・昭和を生き抜いた商人の生涯を描く長編小説。 主人公の五吉は愛知県知多郡にある庄屋の三男坊。23歳で日露戦争に従軍し、ロシア軍との「得利寺会戦」で重症を負いながらも生還。切断を免れた右腕に算盤を携え上京する。神田生まれの妻とともに第一次世界大戦の好景気に乗るべく羅紗卸商「知多屋」を麹町に開業するも、関東大震災、昭和恐慌、軍靴の音鳴り響く二・二六事件から太平洋戦争へと「虫が這うように」時勢は暗転。 混乱の中、五吉は「戦争は儲からん」と、算盤を武器に妻と7人の子どもたちを戦火から守りながらキリスト教の中に次第に光を見い出していく。 結婚する息子のために「切支丹屋敷」と呼ばれるいわくつきの土地を安く手に入れ、庭に念願の「池」を作る五吉。「皇居の御濠より、戦争の匂いのしない池が好きだ」とつぶやく主人公が水面に映し見たものは…。 商売第一で父権をかざしながらも女性への敬慕の念を湛えた五吉から、暗い時代をしたたかに生きた庶民の力強さが伝わる。当時の地図の上に池を配した装丁デザインにも妙あり。
3800円(税別)、田畑書店 03・6272・5718



〈寄稿〉鎌倉朝日500号に寄せて

気軽に交流できる場として

渡邊武二(鎌倉市・73)

2009年1月号から3年間「プロムナード」を担当した、渡邊です。 当初はこんな内容でいいんだろうか、これを書いてはまずいのではと逡巡の連続でした。そして、落ち着いたのが身の回りのこと、経験したこと、鎌倉での市民活動などを中心に書くことでした。 300字ちょっとの字数でまとまったことを書くのは難しいことでした。字数を稼ぐために「ですます調」はやめ、「である調」で統一してみましたが、読み返すとしっくりこない。必然的に「体言止め」を多用することになってしまったものです。「プロムナード」の執筆は、私に文章修行の機会を与えていただいたものと感謝しています。 取材と称して市内を歩き回りました。当時上映されていた映画「桜田門外の変」を見た後、襲撃に参加した水戸藩士の墓を探しに鎌倉大町の上行寺に出かけたり、韓国の済州島の旅行記事で、読者と話をすることができたり、楽しい時間でした。 鎌倉朝日は、創刊以来の読者です。これからも、市民の声を丁寧に拾い、情報のプラットフォームとして、気軽に交流できる場としてあり続けてほしいと思っています。


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感慨深い鎌倉朝日500号

松中健治(鎌倉市・78)

私が鎌倉市議会議員になってすぐ、朝日新聞本社販売部から「鎌倉に販売店を増やしたい。販売店が協力する地域のサービスとしてミニコミ紙を発行したい」との協力要請があった。以前、私は朝日新聞専属の広告会社に勤めていた。新店舗は父の不動産会社がお世話し、私は当時の朝日新聞鎌倉支局長中村藤一郎氏と鎌倉朝日創刊に協力し創刊記念パーティーにも出席した。 500号発行は、何かと縁がある紙面を思い出し、感慨深いものがある。ウォーナー博士の顕彰碑の建立を藤沼正人編集長から頼まれたことがあった。戦後、GHQからウォーナー博士を日本各地に案内するよう民俗学者柳田国男氏に要請があった時、担当したのが妻の父・大藤時彦(元日本民俗学会会長)であった。その縁もあり、私も協力した。場所は鎌倉駅西口広場、ここには先に、旧鎌倉駅時計塔建立がJCの協力で実現していた。 1999年10月、鹿児島・薩摩島津家に鎌倉市民有志(大三輪龍彦代表)が源頼朝公複製供養墓塔を寄贈し、島津家ゆかりの鶴嶺神社に安置された時、中村藤一郎編集長と市民号に同行して鎌倉朝日に紀行文を大きく掲載して頂いた。後に鎌倉の源頼朝公供養墓塔、北条義明法華堂跡一帯の地は島津家、毛利家から鎌倉市に無償で寄贈受けることが実現。現在その地は国の史跡となっている。 妻の母大藤ゆき(『鎌倉の民俗』の著者)が鎌倉朝日に3年にわたりエッセイ『昨日の鎌倉』を連載したことも懐かしい。



ロジュマンの今と昔

佐藤公正(鎌倉市・76)

「鎌倉朝日」の創刊号が手元にある。1面トップ記事は、鎌倉ロジュマン(岡本)の自治会活動を紹介する特集だった。 長文の記事から、ざっと半世紀前という時代の空気が伝わってくる。 当時、私は紹介された活動の末端にいた。記事が注目した「仮住まいマンションを脱して真のコミュニティ=わが町へ」という新しい試みは、その後どう展開したのか。 マンションが分譲されたのは1976年秋。全4棟557住戸。記事によると、湘南屈指の高級マンションとして話題になった。記事の中心になる自治会の設立は難航。「建物・施設を管理する管理組合があれば自治会なんて要らない」という反対論と「資産管理だけでは住む人の連帯感がつくる快適なコミュニティは生まない」という推進論が激突。多数を争う激論が1年余も続いた。 特集記事では、やっと誕生した自治会のもとで子供会に次いでシニアの親和会が結成されて市長らがお祝いに駆け付けたと伝えている。餅つき大会、ダンスパーティから各種同好会まで交流の場が相次いで生まれた。初代の自治会長が紙面で夢と語っていた「ロジュマン祭」もその後、近隣も巻き込んで実現した。 しかし今日…かつて250人を数えたロジュマンの小学生は20人前後に。この10年来、少子高齢化に対応した管理に重点が移った。同好会も野球やテニスに変わって、グラウンドゴルフや俳句の会がサロン活動として装いを新たに。 時代の波頭にさらされて「わが町」は、先人に習い新しい知恵を生む論議が待望されている。



500号発刊を慶ぶ

中村 喬(藤沢市・81)

1979年の創刊、世の中がインベーダーゲームで盛り上がっていた頃である。40余年の長きにわたって私の心をとらえ続けたものは豊かな情報量である。日頃目にする情報紙は多いが「鎌倉朝日」のそれは群を抜いている。地域の政治や経済そして文化や暮らしと掲載される記事は多岐にわたる。しかも、質が良い。 いくつかの連載をはじめとして十分に吟味された記事が並ぶ。その都度感心すると共に編集に携わる皆さんのご苦労を想う。 また、節度を保った広告の量と姿にも好感が持てる、営業面の苦しさは想像するに難しくないが、読み手としては有難い配慮だ。 私は「鎌倉朝日歌壇」の投稿で楽しい場をいただいている。読者としてだけではなく、直接紙面に関われる機会があるということも大きな魅力だ。毎月1日、私はまずこの欄に目をやってからおもむろに1ページに戻る。掲載された記事の中から短歌作りのヒントを得ることもしばしばである。「鎌倉朝日」は私の生活に確かな形で位置づいている。


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「鳥三態 笑う・よそ見・つくろい」

鎌倉で創作活動

竹鶴寿男(鎌倉市・80)

2013年5月1日号、6月1日号に、作品紹介と、鎌倉芸術館での作品展の記事を掲載していただきました。 頼朝の兄、頼光を先祖とする私達一族が、1530年代に鎌倉に住んだと記述のある家系図を、近所に住む史述家が調査してくださり確認したと伺いました。そんな縁を確かめもせず、東京生まれの私が鎌倉に住んで20年が経ちました。 20代から50代までは、日々の生活に直接関わる品々をデザインする仕事をしていました。50代後半からは、人の営みや、社会の変遷に拘わらず不偏と思える、事や物を求めて、彫刻や絵画の制作をしています。 鎌倉の自然は、強靭さ、絶妙のバランス、美しさ、そして、いかなるものにも阿ることのない生の在り方を教えてくれます。 どんな言葉も撥ね除けて屹立するような作品を創りたいと、毎日制作をしています。才能の無さを痛感しながらも、毎日欠かさず創るからこそみえてくるものがあることを信じて…。 画像「烏三態 笑う・よそ見・つくろい」


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鎌倉に台湾から医療物資を寄贈=6月

自由投稿

"Taiwan can help, and is helping"
台北駐日経済文化代表処
代表処横浜分処 処長 張淑玲

4月下旬、当処あてに横浜市内の特別支援学校に通う児童の保護者より一通の手紙が届いた。 台湾政府から日本へ寄贈されたマスクが学校にも配布され、安心して学校に通えるようになったと御礼の言葉が綴られ、手作り布マスクも添えられていた。それを見た私は胸が熱くなった。 近年、台日関係はより一層緊密になり、数々の災害時に相互扶助をする「善の循環」が形成されている。その一環として当処は我が政府を代表し、医療物資を鎌倉市などへ寄贈した。そして、鎌倉市等との友好議員連盟が「台湾の世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)参加」支持の公開声明を通過し、鎌倉市においては議会決議案としても可決された事に感謝する。 新型肺炎が世界に感染拡大する中、我が政府は先手の防疫政策で封じ込めに成功し、これまで200日以上国内新規感染者は0で、各国から高く評価されている。 また日本をはじめ各国にマスク5100万枚、防護服60万着、検温器3万5千台を寄贈し、「Taiwan can help, Taiwan is helping」(台湾は国際貢献できる意欲と能力を持っている事)を表わした。 防疫と国際安全ネットワークに地理的国境はない。空白は決して生じてはならず、政治的理由で台湾2300万人を排除することは不当である。 引き続き台湾のWHO及び国際刑事警察機構(ICPO)などの国際組織参加への支持を切に願う。


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「ひと」
風景絵が鎌倉市の返礼品に選ばれた

矢野元晴(やのもとはる)さん

光と影のコントラストで立体感ある鎌倉の風景を描く水彩画家。その作品が鎌倉市の「ふるさと納税」の返礼品として採用された。鎌倉市の返礼品に絵画が選ばれたのは初めてだ。「申し込んでくれる人がこのところ結構増えているんです」と、手応えを感じている。 絵は印象派のタッチで描かれていることから、「水彩印象画法」と自ら名付けた。返礼品となったのは、海岸沿いに江ノ電が走る「鎌倉高校前」、江ノ島を望む「腰越漁港」など5作品。色を淡くのせる従来の水彩画とは違う新しさが選定の決め手となった。 鎌倉市浄明寺に生まれ育った。建築家になろうと思って日大芸術学部へ。卒業し、都内の建築設計事務所に勤務したが、「思い描いた自由なデザインの世界ではない。自分には向いていない」と思って数年で退社。 何をしようか悩んでいた時に、祖父の反対で画家の夢を絶たれた父親のことが頭に浮かんだ。「そうだ、父に代わって画家になれば、親孝行になる」と思い立ち、横浜の水彩画家笠井一男氏の下、2年間修行した。 独立して2017年大船に「鎌倉水彩画塾」を開き水彩画を教え始めた。生徒が増え手狭になったことから19年には鎌倉駅前の小町に移った。 教え方がユニークだ。海外の風景写真などの題材を与えて、下書きから各段階を矢野さんがデモンストレーション。生徒はそれに従い同じように描いていく。「初めての人でも描ける」がコンセプト。その通り3時間のレッスン内で生徒たちの絵も完成する。人気を呼び、画塾の生徒は10代から90代まで300人を超える盛況ぶりだ。 来年はさらに飛躍の年になりそうだ。4月に鎌倉生涯学習センターで生徒さんの作品展を開催する。初めての画集「平成鎌倉の記憶」(19年出版)に続き、日本の心の原点(京都、奈良、熊野、伊勢)を描いた画集も来春には出版の予定だ。 自分の絵にはまだまだ満足していない。「もっとダイナミックに、明暗を深く描かねば」「社会を良い方向に変えるようなインパクトある絵を描きたい」と口調に力が入る。 剣道3段、居合初段。最近茶道も始めた。いつも和服姿。「光明寺で野外授業をしていたら、お寺の人と間違えられました」と苦笑。32歳。
(文・写真 三浦準司)

予告 2021年1月号鎌倉朝日1面を矢野さんの水彩画で飾ります。


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健康百科通信(134)

健康サポート薬局とは
  薬剤師 長津雅則

店頭に「健康サポート薬局」というステッカーが貼られた薬局があります=写真。 これは、厚生労働省が定めた基準をクリアした薬局が名乗れる「厚生労働省基準適合健康サポート薬局」とう表示です。 本来の薬局の姿は、地域住民が健康相談に訪れ、その状態に応じて生活習慣のアドバイスをして、その方の健康維持に必要な医薬品などを販売する機能がありました。 しかしながら、最近では処方箋がないと入りにくい薬局が増えてしまっています。このような現状において、国は「セルフメディケーション」を担える機能に優れた薬局を、地域住民からも分かりやすくするように基準適合薬局の表示を許可することにしました。 大まかな基準の要件は、①一般用医薬品等の販売体制が整っている②在宅医療に一定程度の実績がある⓷地域包括ケアに資するための研修を修了している、などで、その他にも数多くの条件が課され、それをすべてクリアできた薬局のみが表示を許されています。 11月現在では、鎌倉市内で5薬局のみが該当します。「街のよろず相談所」として、お近くの健康サポート薬局にお気軽にご相談ください。

シーガル調剤薬局
代表薬剤師 鎌倉市材木座1-7-252
0467・25・6660


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鎌倉の寺社、湘南の海、伝統芸能など
魅力あふれる2021年版カレンダー
鎌倉の四季の風景

鎌倉

鎌倉市観光協会が作成しているカレンダーは、今年で21作目=写真。 新型コロナウイルス感染の終息を願い、表紙に流鏑馬神事「天長地久の式」を掲載し、同協会主催の「鎌倉プロモーションフォトコンテスト2020」の1286点の応募作品の中から選ばれた作品で構成されている。 1・2月の「船おろしの日」(鎌田俊介さん)、5・6月「一緒に訪れたい紫陽花階段」 (齋藤一雄さん)、7・8月「回せ、回せッ」(辻裕治さん)、9・10月「伝統の面掛行列」(藤川豊彦さん)は、11月「七五三の少女」(中沢賢治さん)は入選、3・4月は「うたた寝」(本田誠さん)はスマホ賞、12月には鎌倉市観光協会会長賞を受賞した「鶴岡八幡宮石段に写る参拝者のシルエット」(大久保政芳さん)が紹介されている。このほか最優秀賞や鎌倉市長賞など入選作18点も載っている。 見開きB3サイズ、各月の行事予定、花暦付きで、市内散策や写真撮影には便利。年齢や性別、障害の有無に関係なく、誰もが見やすく、使いやすい「ユニバーサルデザイン」を初採用。 3500部作成し、1部1200円(税込)。同協会事務所(鎌倉市御成町)のほか市内の書店、有隣堂各店などで販売。
同協会 0467・24・9896

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鎌倉彩光

本紙1面「鎌倉みほとけ紀行」でおなじみの〟古都グラファー〟原田寛さんの作品集=写真。 今年から『湘南スタイル』の枻出版社の発行となり、構成やサイズが変わった。これまでの1見開きに2カ月だった写真が1カ月毎に掲載され、風景が2倍楽しめる。大きさもB4ワイドでひとまわり大きくなり写真の迫力増大。 1月は「稲村ヶ崎公園のサザンカ」で、遠方に江ノ島と富士山が見渡せる。遠近と画面構成を重視した原田さんならではの作品。同様に段葛(4月)や鶴岡八幡宮(7月)の風景を紹介している。9月の「建長寺半増坊からの残照」もさることながら、11月の「常立寺のイチョウ落葉」、12月の「明月院 悟りの窓からの紅葉」も目にまぶしい。巻末の高徳院の大仏がライトアップされている写真は圧巻。 版元の意向で花暦、行事、六曜は掲載されていない。星月写真企画ほか書店などで販売。1650円(税込)。
星月写真企画 0467・23・3694

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逗子の魅力再発見

逗子旅カレンダー2021

今年2回目の「逗子旅カレンダーフォトコンテスト」の入賞作品集=写真。「逗子旅プロジェクト」企画の1つで、写真を通して逗子の魅力を発信してゆこうという意図。 応募作品130点から選ばれた16作品を紹介。 表紙の「豊潤な逗子湾夕照」(安西良矩さん)や11月の「寄り道」(福島七重さん)=写真=など海岸の夕日にうっとりしてしまう。 ハガキとして使用できるポストカードサイズに加えて、今年は要望を受けて壁掛けサイズ(29・6㌢×42㌢)も作成。 各300部制作し、逗子市観光協会(市役所2階経済観光課内)などで販売。各1部500円(税込)。
逗子市観光協会 046・873・1111

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暮らしとともに

湘南モノレール

今年で4回目となる「2021年カレンダーフォトコンテスト」の入賞作品14点で構成。表紙を飾る「梅雨明け空を泳ぐ」(野本史男さん)は最優秀作品。そして1月の「夕景と大船観音寺」(本田誠さん)はじめ各月に取り上げられているのは優秀賞の作品。また表紙裏にも、「街中の空中散歩」(石井豊さん)が紹介されている。見開きA3版、600円(税込)。大船駅と湘南ボウルで販売。
湘南モノレール 0467・45・3181

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江ノ電

藤沢市出身の画家・湯浅誠氏が描く江ノ電沿線の風景画7点で構成。今年で10作目。 表紙の「七里ヶ浜駅鳥瞰」は、江ノ島を遠方に、線路を走る江ノ電、家屋や通行人など活気ある街の様子が描かれている。 「極楽寺の雪だるま」(1・2月)の駅前で雪だるまをつくる子どもたち、「紫陽花とカエル」(5・6月)の江ノ電で通勤通学する人々の姿など、どれも暮らしとともにある江ノ電の風景が趣き深い。タテ59ヨコ45㌢。江ノ電主要駅や売店などで販売。税込1300円。 のりおりくん引換券付きフォトカレンダー 「江ノ電沿線フォトコンテスト」の入選13作品を月ごとに紹介。タテ18㌢ヨコ15.5㌢。1500部作成し藤沢、江ノ島、長谷、鎌倉駅で販売。1000円(税込)。    江ノ電エリアサービス 0466・23・2351

鎌倉朝日新聞社

万葉 野の花

「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の樹  聖武天皇」 ツバキ、ウメ、ハギやススキなど万葉集で詠まれた野の花を描き、それに因む万葉集の歌が添えられている。絵はいずれも野の花画家・阿見みどりさんの水彩画。しなやかな線と淡い色彩が味わい深い。和紙を使用したA4判額絵カレンダーは英訳付き、880円(税込)、ミニカレンダーは550円(税込)。卓上カレンダーは英訳付きで1650円(税込)。各1000部制作し、KKRわかみやと銀の鈴社で販売。
銀の鈴社 0467・61・1930

鎌倉朝日新聞社

鎌倉彫カレンダー

中世仏具を源流とする鎌倉彫の中から江戸時代から大正・昭和期にかけて制作された動物をモチーフにした作品を中心に掲載している。 「迦楼羅王面小箱(後藤運久作」(1・2月)は台座のある小箱で、蓋に伎楽面の迦楼羅王面を、側面に飛雲、植物、蝶が彫られている。「菱形盆 蝙蝠(後藤斎宮作)」(7・8月)は2匹のコウモリが羽を広げて向かい合う。「鶺鴒(せきれい)文手箱(伊志良不説作)」(11・12月)は流氷の上に2羽のセキレイを配した。右の鳥は螺鈿、左は卵殻という漆芸の技法で仕上げられていて大変珍しいという。彫りや塗りなど様々な技法をこらした作品の数々に目をみはる。 タテ68・5㌢×ヨコ33㌢。4000部制作し,由比ガ浜の鎌倉彫工芸館と小町2丁目の鎌倉彫会館で販売。1470円(税込)。
伝統鎌倉彫事業協同組合 0467・23・0154

鎌倉朝日新聞社

天下禅林

北鎌倉の臨済宗建長寺派大本山建長寺の発行=写真。臨済宗建長寺派管長建長寺第二百四十世栢樹庵吉田正道老師筆の揮毫の書と墨絵で構成。1・2月の「聻」に始まり、5・6月は托鉢僧の絵を中央に、「一鉢千家の飯歩 歩歩是道場」の文字が書かれている。 現代語表記が添えられ、月ごとの同寺の行事予定も記載。書は台紙から取り外せるので、墨書作品として飾ることもできる。タテ35㌢×ヨコ25。1500円(税込)。総門左側の朱印所で販売。
建長寺 0467・22・0981

鎌倉朝日新聞社

安穏

北鎌倉の円覚寺発行のカレンダー。臨済宗円覚寺派第218世管長横田南嶺老師の毛筆の作品で、表紙は「安穩」の二文字=写真。「日出海天清」(1月)、「刻苦光明」(12月)など禅語のほか「よしあしの中にこそあれ夕納涼」の自作の俳句、9月の「慈眼」の文字には観音様の墨絵が添えられている。卓上タイプでタテ10・5㌢×ヨコ20・5㌢。605円(税込)、境内売店で販売。
円覚寺 0467・22・0478

鎌倉朝日新聞社

鎌倉能舞台

鎌倉能舞台が発行しているカレンダー。表紙の「二人静」にはじまり、「藍染川」(1月)=写真、「田村」(3月)、「鞍馬天狗」(4月)など月ごとに能の名場面が紹介されている。シテを演ずるのは同能舞台主宰の中森貫太さんと、健之介さんの親子ら。能面や豪華絢爛な衣装が見どころ。 見開きA3版、1430円(税込)。申し込みは同舞台 鎌倉市長谷3―5―13
0467・22・5557

鎌倉朝日新聞社

ほっこりアートカレンダー

障害者の就労支援を目的に活動する特定非営利活動法人「道」の発行。 同法人が運営する障害者福祉サービス事業所「道工房」では、障害の有無に関係なくアートをコミュニケーション・ツールとして会員たちが独創性あふれる制作に取り組んでいる。 今年、新型コロナウイルスの終息を願って描いた「ごづたん」(1月)をはじめ、ほっこりとする12作品。 見開きA3版、900円(税込)。道ギャラリー、島森書店、大船西友内のくまざわ書店、有隣堂藤沢店で販売。 同工房の岩立実勇理事長は「コロナ禍で展覧会が中止になり、通所者の収入になるアートグッズの売り上げが激減したので、カレンダーの購入でご支援いただきたい」と話している。
道工房 0467・23・8772

鎌倉朝日新聞社

花日和 田口圭介画集

小さい頃から絵を描くのが好きだった田口圭介さん(36)は、3年ほど前から工房に通い始めた。はじめは話もできなかったが、今では仲間と意思の疎通をしながら創作している。鉛筆や筆ペンで植物や動物などの絵を描く。2019年の鎌倉市展では優秀賞を受賞。 今年8月父親を亡くして制作意欲をなくしている田口くんを元気づけようと作品を1冊のカレンダーにした。繊細なタッチで描かれた「福寿草・弐」(3月)や「雨雫紫陽花」(6月)、12月の「スノーツリーハウス」にはウサギも登場する。 タテ51・5㌢×ヨコ36・5㌢、1200円(税込)。
道工房 0467・23・8772

鎌倉朝日新聞社

今日の道しるべ

倫理研究所(5面に記事)発行の標語カレンダー=写真。 1日目「今朝も、心は晴れている」2日目「気づいたら即実行」と31日分の標語が日めくりになっていて、袖には標語の説が付いている。 「毎月繰り返し実践できるので、苦手を克服できた」と好評。 タテ38㌢×ヨコ13㌢の壁掛けタイプ。500円(税込)。
倫理研究所 03・3264・2446FAX03・3239・7430

*愛読者プレゼント 「鎌倉」を5人、「能」を10人に。往復ハガキに希望カレンダー名と住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、1面題字下の住所の鎌倉朝日へ。12月5日消印有効。多数抽選。


鎌倉朝日新聞社

建長寺特別イベント「トリックORお寺ンタン」

いざっ!!鎌倉てらこや(72)

2020年の思い出
鎌倉てらこや事務局長  小木曽 駿

朝日新聞(11月8日付・朝刊)によると、全国の公立小中高校の約15%が今年度の修学旅行の中止を決めたという。また実施するにしてもそのほとんどが宿泊日数を短縮する、行き先を近隣へ変更するなどの対応を余儀なくされている。 後になって振り返ったとき、子どもたちにとって今年はどのような年として記憶されていくのだろうか。学校が休校となり、友だちと遊ぶこともままならず、さんざんだった年として思い出されることになるのだろうか。運動会や文化祭も縮小され、特に最高学年の子どもたちは「なぜ自分たちの時だけ」と、憤懣やるかたない思いを抱え続けるのだろうか。 「長い人生の中でそういうこともある」と大人が語るのは簡単だ。しかし、今を全力で駆け抜けている子どもたちに2020年のこの瞬間は「今」しかない。 だからこそ私たちは今まで同様とはいかないが、少しでも楽しい思い出を子どもたちに届けようと感染症拡大防止対策を徹底しながら、6月末以降、屋外での活動を再開。 8月と10月に建長寺長寺さまの協力で特別イベント(各2日間・宿泊なし)を、11月に1泊2日のキャンプ活動を実施した。 わいわい話しながら食事できず、楽しみにしている学生の肩車やおんぶはできなくとも、参加した子どもたちは久しぶりに会う学生たちと全力で遊びながら、キラキラと楽しそうな表情を見せた。「学校行事も催しもことごとく中止か縮小の単調な毎日の中で、(子どもは)とても刺激的で心から楽しめました」という保護者からの声もいただいた。 年末が差し迫っても状況が改善されていく兆しは一向に見えてこない。しかし全てをコロナウイルスのせいにする前に私たちにできることはたくさんある。子どもたちが困難を切り拓き、自らの道を歩み始められるよう環境を整えていくのは私たち大人の責任だ。子どもたちとの2020年の思い出を作り上げていくために求められるのは、万全の感染防止対策を実施しながら催しを実現させるための知恵と、活動を実行する勇気、そして覚悟である。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

『大相撲史入門』池田雅雄著

心のふる里を行く(36)

コロナ禍の時代に大相撲を楽しむ 池田雅之

両国国技館で行われた大相撲11月場所は、ようやく通常の興業開催となった。コロナ禍で、先場所の観客数の上限は2500人であったが、今場所は5000人に倍増され、場内の活気が戻りつつあった。しかし、白鵬、鶴竜の両横綱が初日から休場となり、さらには大関・朝乃山が、4日目からケガで休場、新大関の正代も4日目に土がつき、ケガのため5日目から休場に追い込まれた。コロナ禍の呪いなのか、なんとも意気のあがらぬ場所になった。 こんな折りだからこそ、相撲とは何か、何が一体、私たちを引きつけるのか改めて考えてみたい。 小学生の頃、腰に真っ白いさらしの褌(ふんどし)をつけ、校庭や神社の境内でよく相撲をとったものである。今でも8歳の孫と相撲を取るときなどは、蹲踞(そんきょ)や仕切りの仕方は体が覚えていて、即座に立ち会いの姿勢をとることができる。 池田雅雄著『野見宿禰と大和出雲』(彩流社)を開くと、相撲に近い格闘技は、世界中に見られるものであると、説いている。4つに組んで力競べをする競技は、モンゴル、インド、トルコ、フランスなど古今東西に現存しているから人間の本能的な動作に根ざしているといってよかろう。しかし、この世界共通の力競べが、長い歴史の中で極めて日本的なものへ変化して、現在の形になったと考えられる。 日本の相撲は農耕と結びつき、五穀豊穣を祈る神事として発展してきたのである。力士たちの土俵上での数々の所作(手打ち、塩まき、四股(しこ)など)は、豊穣をもたらす神への祈りで、大地からの邪気払いであり、闘う力士同士の心身の清めでもある。その所作の一つひとつは農耕儀礼にまつわる神聖な意味を担っている。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」65 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 茶室見学ツアー

「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに、倫理法人会は、全国6万8千社の会員企業が「純粋倫理」に根ざした倫理経営を学び、実践し、その輪を拡げる活動に取り組む。全国の都道府県に拠点を置き、鎌倉市倫理法人会は、県内22単会の一つとして、経営者モーニングセミナー、活力朝礼、倫理講演会など様々な活動を行っている。 10月13日のモーニングセミナーのあと、会員の相馬基さんの茶室見学ツアーが開かれた=写真。 梶原の葛原岡神社に集合した参加者はまず神社を参拝。同宮は後醍醐天皇の忠臣として鎌倉幕府倒幕に活躍した日野俊基(としもと)を祀り、比ガ浜の総鎮守として崇敬されている。 相馬さんの出迎えを受けた一行は、参道を下ってしばらく行くと相馬邸に到着。洋館風の建物の横から下って庭にでると、そこには待合が設けられている。 建物の中の茶室は立礼のできる部屋から広間、水屋、小間へとつながっていて、それぞれに趣向が凝らされている。 相馬さんの家は50年ほど前、建てた家で、子どもたちの独立に伴い、30年前に主寝室と子供部屋を改築した。妻の尚子さんが茶道を嗜んでいたため、現代に会った茶室をと二人で京都などを回って研究し、相馬さんがインテリアコーディネーターという職業柄、自分で設計し、柱や屋根など自分で造ったという。 翔子さんは3年前に亡くなったが、今もお弟子さんたちがここで稽古を続けている。 会員の大森猛さんは「奥様のために茶室をつくったということに感動した」と話していた。 鎌倉市倫理法人会は、「素直に心が開ける場」として人間の生き甲斐の基本を追究しようとする仲間が大勢います。彼らの実話(成功・失敗・解析例)を聞きにきませんか。 毎週火曜日・朝6時半からネクトン大船(鎌倉市大船1―12―10湘南第5ビル)でモーニングセミナーを開催しています。見学自由。
(文責 平松健男)
鎌倉市倫理法人会事務局 045・315・2433



終の棲み家を考える80

値段は正直〈左官編〉 値段は正直〈材木編〉

現在建てられている住宅で左官仕上げがされている壁はごく少なくなっています。昔ながらの住宅の壁は殆ど土壁で作られています。細い竹若しくは細く割いた竹を組合せ、細く編んだ荒縄を巻き付けた下地に、土と3㎝位に切った藁を水で良く掻き混ぜた泥を塗っていました。人目につかない場所などはそのまま土壁の場合もあり、人の動きのある所は漆喰で仕上げたりしていました。 土壁や漆喰は断熱効果・調湿効果が高いので建築的には非常に優れており、押し入れや蔵等の通気の悪い所の壁に使われています。 漆喰は特に防水効果もあり見た目も美しいので、外壁には最適で神社・仏閣・お城等に塗られています。 現在土壁は手間が掛かるので敬遠され、石膏を型にはめて作られたボードが下地に使われています。仕上げにビニールクロスを貼るか、調合された既製品の漆喰をぬるか、消石灰とスサ(海藻)と朔を現場で調合して、発酵させた昔ながらの漆喰を塗るかで費用が変わり、空調効果にも差が出ます。 珪藻土も似たような効果がありますが、珪藻土は塗って固まった時点が完成で、漆喰は塗って乾いた状態から凡そ100年位かけて反応し固まり続けます。その間家人の健康を暖かく見守り続けるのです。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

ジェマ、14歳。アメリカンショートヘアのミックス。人懐っこく気まぐれ。お魚が大好物です。夏はお散歩、冬はお昼寝をして過ごすのが好きです。
 鎌倉市笛田 渡辺さん方



お知らせ

●鎌倉・大町商店会ありがとうセール三角くじ(1万円~百円)12月10~24日。
●大船フラワーセンター
パンジービオラ展12月1日~2月7日
▽ヴァイオリン・デュオクリスマスコンサート12月6日11時・14時。▽ヴァイオリン・アンサンブル「ムーサ」12月20日14時・17時。各無料。入園料4百円
46・2188
●鎌倉市公園協会の催し
▽冬の野鳥&巣箱の掃除観察会 12月20日13時半。
▽ミニ園芸教室 12月5・6・13・19・20・27日10時半。
いずれも鎌倉中央公園。無料。要申込。
45・2750
●聞こう!知ろう!福祉のしごと 12月16日13時半、かながわ県民センター(横浜駅そば)またはオンライン。無料。要申込。
かながわ福祉人材センター 045・312 ・4816


鎌倉朝日新聞社

澤田エリザさん

鎌倉朝日新聞社

伊藤順一さん

鎌倉朝日新聞社

齋藤梨々子さん

き く

▼楽しい☆クリスマスコンサート
12月23日15時、逗子文化プラザ。鎌倉在住のソプラノ澤田エリザさんと2019年日本ショパンコンクール優勝のピアニスト伊藤順一さんによるコンサート。ショパン「別れの曲」、小林秀雄「落葉松」など。3千円、ペア5千円。
湘南クラシックアーティストパラダイス 24・5695
▼ふたつの世界
音楽のための打楽器と、打楽器のための音楽
1月14日19時半、15日19時、逗子文化プラザ。
逗子出身の齋藤梨々子さんと、吉田開さんの打楽器デュオコンサート。ゴルトベルク変奏曲BWV988など。3千円。
070・2633・5743 LINE ID:@186ffeho
▼かま・クリ 鎌倉からメリークリスマス
12月25日14時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉音楽クラブによるピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロのクリスマスコンサート。チャイコフスキー組曲「くるみ割り人形」より「花のワルツ」、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」など。1500円。
村田方 090・2207・0031
鎌倉を愛する音楽仲間によるナショナルトラストコンサート「世界の自然は今」 12月13日14時、鎌倉生涯学習センター。1994年の鎌倉風致保存会の創立時から開催。地球環境の悪化とコロナ禍で、世界の自然の現状を解説し、映像で紹介する。各国の音楽を演奏し世界を巡る。ソプラノ・村田望さん、ピアノ・大橋葉月さん、テノール・小嶋陽太さんらの「パリの空の下」、「枯葉」など。2500円。
鎌倉を愛する音楽の仲間 090・2207・0031



み る

▼「生誕100年激動の時代を生きた2人の女優―原節子と山口淑子」展
12月13日まで川喜多映画記念館。4百円。
▽上映会2・4・6日10時半、3・5日14時「モンパルナスの灯」。2・4・6日14時、3・5日10時半「灰とダイヤモンド」。8・10・12日10時半、9・11・13日14時「めし」。8・10・12日14時9・11・13日10時半「山の音」。各千円、中学生以下5百円。
23・2500
▼「はなやぐ春、よろこぶ春―明治・大正・昭和の正月」展
12月4日~1月11日鏑木清方記念美術館。清方が親しみ描いた明治から昭和の正月風景や押絵羽子板「明治風俗十二ヶ月」を展示。2百円。
23・6405
▼「秘蔵コレクションによる美の競演」展
1月31日まで山口蓬春記念館。蓬春作品と親交があった巨匠らの作品の展示と蓬莱との絆を表す言葉を展観。山口蓬莱「緑庭」、平山郁夫「香河畔古都フエベトナム」など。6百円。
046・875・6094
▼「東アジア 仏教への扉」展
12月4日~1月31日県立金沢文庫。称名寺の名品をとおして仏教の様子を一望し、同館の収蔵品の魅力を紹介する。運慶作・大威徳明王像など。▽特別講座「二代目文庫長 熊原政男の仕事」12月19日13時半、講師は千葉大学名誉教授・佐藤博信さんら。
▽座談会「国宝への道―聖教調査員、奮闘の日々」12月20日13時半、講師は国際仏教学大学院大学特任研究員・赤塚祐道氏ら。各無料。要申込。
045・701・9069
▼あーすぷらざの催し
▽「カティンの森事件~2万2千人のポーランド人将校の行方」展 3月21日まで。本郷台のあーすぷらざ。第二次世界大戦中に起こった事件の真相をテーマにした展示。4百円。▽キャンドルナイト2020 ミニ野外シアター 12月5日17時。映画「ニジェール物語」とキャンドルの灯りを楽しむ。無料。
045・896・2121
▼「生誕100年 金達寿」展
12月12日~3月14日神奈川近代文学館。日本人と朝鮮人の相互理解を希求した生涯と作品を「金達寿文庫」資料を中心に紹介。260円。▽記念上映会『神々の履歴書』2月20日13時半、8百円、前売6百円。
045・622・6666
▼第62回鎌倉薪能
12月15日12時からオンライン無料配信。10月15日配信予定だった鎌倉宮拝殿の公演の配信。素謡「翁」金春憲和師、仕舞「羽衣」金春安明師、仕舞「鍾 馗」山井綱雄師。
鎌倉市観光協会 23・3050
▼平和のつどい上映会
「マンデラの名もなき看守」
1月10日13時半、鎌倉生涯学習センター。南アの政治活動家と彼との出会いにより社会を見つめ直す白人看守の交流を描く。コロナ禍で謂れのない差別が起こる現代社会を平和の観点から見直す。5百円(前売のみ)。
市文化人権課 61・3870




まなぶ

▼平和講演会~私が今伝えられること
12月5日13時半、葉山町福祉文化会館。広島爆心地近くで被爆した葉山町在住の赤澤達海さん(94)の講演。無料。
葉山町政策課 046・876 ・1111
▼楽しく学び自分みがき
栄養を意識しま専科
12月6日9時半、逗子文化プラザ市民交流センター。健やかなサードエイジと食を楽しむコツを学ぶ。講師は食育アドバイザー澤木和代さん。要申込。
市社会教育課 046・873・1111
▼DV気づき講座~自分を大切にするということ
12月10日14時、鎌倉生涯学習センター。DVやモラハラの心やからだへの影響の対応方法などを専門家が解説。無料。要申込。
かなテラス相談課 0466・27・2111
▼男女共同参画啓発講演会 共に生きるフォーラムふじさわ「コロナで見えた!それ、誰の負担?」
12月10~16日、オンライン動画配信。家庭での負担が女性に集中している現状で家庭内での役割分担を考える。立教大学特任教授・石井クンツ昌子さん。無料。9日までに申込。
藤沢市人権男女共同平和課 0466・25・1111
▼元気に100歳まで生きるコツ
12月13日13時15分、鎌倉市福祉センター。からだの構造と消化、安全な食を理解し自己管理を学ぶ。5百円。
湘現会 090・9329・0937
▼日本語学習者・支援者のための集い
12月19日10時、本郷台のあーすぷらざ。文化庁国語課の講師を招き、相互理解を深めるコミュニケーションと日本語学習支援を考える。無料。要申込。
講師は増田麻美子さんら 045・896・2894
▼コロナ禍から考える、孤立しない逗子の生活
12月20日13時半、オンラインまたは逗子市福祉会館。地域や人と繋がる大切さや関係性を閉ざさない新たな取り組みを考える。無料。要申込。
逗子市社会福祉協議会 046・873・8037
▼発達障害等啓発講演会
1月14日10時、鎌倉生涯学習センター。発達に課題のある子どもの理解と支援。講師は信州大学医学部子どものこころの発達医学教室本田秀夫教授。無料。要申込。
市発達支援室 32・1176
▼こどものための手作り絵本講座
小学生以上対象。1月30・31・2月7・21日全4回10時・13時半、逗子文化プラザ市民交流センター。講師は逗子在住の絵本作家山本省三さん。2千円。要申込。
046・870・6622



さんか

▼鎌倉てらこやの催し
小中学生と保護者対象。 A平日てらハウス~公園で遊ぼう12月4・7・17・22日15時、てらハウス集合。B出張!お出かけてらこや12月5・12日14時、大船駅笠間口横の広場集合。C鎌倉をめぐる(郷土探検)12月13日13時、北鎌倉駅集合。建長寺周辺の階段巡り。講師は大貫昭彦さん。AB無料。要申込。C千円。要申込。鎌倉てらこや
84・ 9746
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。 ▽フリーマーケット12月11日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市12日8~15時。
出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼第8回葉山ウォーク 12月5日9時半、鎧摺バス停集合。葉山の浦賀道を歩く。昼食持参。5百円。要申込。
葉山まちづくり協会 046・876・0421
▼第260回歌のサロン
12月9日14時、本郷台のリリスホール。参加型合唱とミニコンサート。千円。
佐藤方 25・4624
▼第7回かなぶん連句会
12月13日13時半、神奈川近代文学館。参加者が長句と短句を組み合わせて一つの作品に。選者は歌人・小島ゆかりさんら。無料。
045・622・6666
▼第40回かまくら市民クリスマス「今ここにあるクリスマス」
12月12日13時、動画配信。カトリック大船教会聖堂でプロテスタントとカトリック6教会の合同礼拝(祈り、讃美歌、メッセージ)を生中継。無料。
鎌倉市民クリスマス実行委員会 24・7859
▼逗子市観光協会の催し▽ワッショイ!逗子海岸海で働く人々~天気・気象を知って、逗子海岸で楽しもう 12月19日14時、逗子市役所。気象と天気の理解を深め、海でのアクティビティを安全に楽しむ。小学高学年~一般対象。無料。要申込。
▽逗子の山で遊ぼう 12月28日11時、桜山村や(原っぱ大学フィールド)。探検、泥遊び、ターザンロープ、大工仕事など。逗子市在住5歳~小学6年生と保護者対象。大人1500円、子ども千円。要申込。
046・873・1111
▼みんなでかまくら平和デー
12月12日13時、鎌倉海浜公園。原爆クイズラリー、ミニコンサート、パレード、ワークショップ(絵本・竹とんぼ・タペストリー・風車)など。無料。要申込。
子どもたちに伝える平和実行委員会 32・2842
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ12月19日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼キッズ防災ピクニック
小学生対象。1月11日9時45分、金沢八景駅集合。被災した「リネツ金沢」を訪ねる。3百円。要申込。金沢区災害ボランティアネットワークてんでんこ逗葉メールtendenkozuyou@gmail.com
▼デイ銭湯
鎌倉市在住、65歳以上対象。1月11日~3月26日の各曜日(全6回)で先着15人。市内公衆浴場で介護予防と健康づくりのための軽体操、入浴サービスとマッサージ。1回3百円。希望の場所へ申込。
(金)ひばり湯 46・5324、
(月・金)野田の湯 43・0126、
(火)清水湯 22・4697、
(火)常楽湯46・4224、
(木)栗田湯 46・4669
▼高齢者いきいき課の催し
鎌倉市在住、65歳以上対象。▽月いち元気アップ教室12月2日9時半、明治安田生命大船支社、12月15日9時半、鎌倉市福祉センター。12月22日13時半、たまなわ交流センター。▽からだの元気アップ教室12月10日から木曜全6回、浄明寺町内会館。運動と口腔ケア講座。▽おうちでできる簡単ヨガ体験12月15日13時半、玉縄学習センター。各無料。要申込。
市民健康課 61・3976



鎌倉」プロモーション フォトコンテスト2021

~いまだから、鎌倉~

鎌倉市観光協会主催のフォトコンテスト。鎌倉が被写体となるとっておきの一枚を募集。審査員は十文字美信さんら。
【応募方法】 同協会ホームページから応募。1月31日まで。
【審査方法】審査委員が最優秀賞1作品・優秀賞4作品・特別賞2作品・入選18作品を選出。
【入賞発表】3月下旬に入賞者にメールで通知、作品はホームページで発表。
23・3050


鎌倉朝日新聞社

季節の心(51)

なぜ歳暮を贈る  佐伯 仁

●先祖供養のお裾分け
12月。師走。極月。年末・年始の支度に忙し年の瀬…。とくに歳暮の品選びに迷う。 贈答の「贈」は「甑」が字源。窯に重ね穀類を蒸す二重構造の器。つまり「贈」には手間をかけ気遣う心が窺える。 一方、「答」には応答という「お返し」の意が察せられる。 室町期、年末に先祖を供養する習慣があった。 『徒然草』(19段)で兼好は大晦日の夜、家々を訪ねる大勢の足音を聞いている。その中に走る僧もいたのではないか。その姿が12月=師走になったのではないか。 また、大晦日に帰ってくる祖霊への供物は近親者が持ち寄り、献上・共食・分配。これが歳暮へ継承されたのでは…。 わが国の贈答は心を通わせる絆。その一端は八朔(8月1日)の節句。この時期は早稲が実る。「田の実」を掛け言葉にし、日頃「頼み合っている」同志が感謝の品を交わすのが習いだった。この日、大名・武士も幕府へ刀剣・唐物を献上。 いずれにしても贈答には心の交流が不可欠。歳暮には先年、世界へ発信した“おもてなしの心”に色濃く息づいているといえよう。
師へ父へ歳暮まゐらす
 山の薯  松本たかし



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(9月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は10月に一般261冊、児童書27冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「Pythonで儲かるAIをつくる」赤石雅典著 日経BP ▼「科学化する仏教-瞑想と心身の近現代」碧海寿広著(角川選書) ▼「データでわかる2030年地球のすがた」夫馬賢治著 日経BP日本経済新聞出版本部(日経プレミアムシリーズ) ▼「アメリカ大統領選」久保文明著 金成隆一著(岩波新書) ▼「新・仕事力-「テレワーク時代」に差がつく働き方」大前研一著(小学館新書) ▼「家計簿と統計-数字から見える日本の消費生活」佐藤朋彦著 慶應義塾大学出版会 ▼「なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか」山本崇雄著 日経BP社 ▼「自閉スペクトラム症-「発達障害」最新の理解と治療革命」岡田尊司著(幻冬舎新書) ▼「心をたもつヒント-76人が語る「コロナ」」共同通信社編著 共同通信社 ▼「最新知見で新型コロナとたたかう」岡田晴恵著(岩波ブックレット) ▼「1日25分のオンライン英会話で英語ペラペラ一初心者必見!」奥田百子著 セルバ出版 ▼「暮らしのもやもやを、整える」主婦と生活社(暮らしのおへそ実用シリーズ) ▼「お肴春秋」辰巳芳子著 岩波書店 ▼「平安女子は、みんな必死で恋してた-イタリア人がハマった日本の古典」イザベラ・ディオニシオ著 淡交社 ▼「あのころ、うちのテレビは白黒だった-昭和の時代のふつうの暮らし」平野恵理子著 海竜社



冬を彩るイルミネーション

▼長谷寺ライトアップ
~12月20日、日没~18時半。拝観料400円。 22・6300
▼江ノ電江ノ島駅イルミネーション
~3月7日、16時半~22時。江ノ島電鉄 0466・24・2713
▼湘南江ノ島駅イルミネーション
~3月7日、16~24時。湘南江の島駅5Fルーフテラス。
湘南モノレール 45・3181
▼湘南の宝石 (江の島島内各所。サムエル・コッキング苑、岩屋は入場料別) ~1月11日、17~20時。1月12日~3月7日、17時半~20時。
0466・25・3525
▼新江ノ島水族館
~3月7日。開館~21時。 0466・29・9960
▼あーすぷらざキャンドルナイト(JR本郷台駅そば)
12月5日17時~19時半。野外シアターも。あーすぷらざ1F。
045・896・2121
▼八景島シーパラダイス 冬季期間。ナイトショー(土日のみ)、島内のライトアップ。16時~閉園。
横浜・八景島シーパラダイス
045・788・8888
▼テラスモール湘南(JR辻堂駅)
~12月25日、17~23時。 0466・38・1000


鎌倉朝日新聞社

「鎌倉彫印鑑」を手に月野さん

過度のハンコレス化に「待った!」

ハンコのあり方伝える店「鎌倉彫印鑑」発売

押印の機会を減らすハンコレス化へと日本社会が舵を切る中、ハンコ文化の大切さを訴える声も上がっている。鎌倉市御成町にある印章店「鎌倉はんこ」代表の月野允裕さんは、「日本文化の中に根付いてきた本来の印章のあり方を広く知って欲しい。行き過ぎたハンコレス化には弊害が多い」と語る。 月野さんは、70年前に奈良で創業した印章店の3代目。5年前に鎌倉に店を構えた。以来、欧米人観光客らも多く訪れる人気店となり、英語のハンコを作る機会も増えた。 最近のハンコレス化の動きについて、月野さんは「現代の日本社会は、形式化した押印が増え過ぎてしまった。明らかに無駄で非効率な押印は無くした方がいい」と一定の理解を示す。 その一方で、「印章は本来、お互いの『意思』や『責任』を確認し合うために欠くことのできない必需品。西暦701年の大宝律令の頃から受け継いできた大切な日本文化であり、この独自性を消滅させてはいけない。国民ひとりひとりが、人生の節目でしっかりと押せる大切な一本を持って欲しい」と話す。 月野さんは鎌倉での開業以来、「鎌倉らしい印章」の開発に力を入れてきた。「鎌倉は、鶴岡八幡宮で正月に行われる『御判行事』や、神社・寺院の御朱印など印章文化が長く根付いていて、様々なことに取り組める地域」という。今年10月には、伝統鎌倉彫事業協同組合と連携した「鎌倉彫印鑑」の販売を開始した。 この印章の材料にはツゲを使用。持ち手部分には、鎌倉彫の職人がサクラやツタなどの伝統的意匠を彫り、周囲の漆も鎌倉彫の塗職人が仕上げている。24,980円から。店頭かWEBサイトで購入できる。来店はコロナ禍の影響で予約制となっている。


鎌倉朝日新聞社
鎌倉朝日新聞社

写真展やまちづくりのトーク

鎌倉市民活動フェスティバル

第22回かまくら市民活動フェスティバルが10月31日・11月1日の両日鎌倉市台のたまなわ交流センターで開かれた。 1日目は、今回2回目となるSDGsフォトコンテストの表彰式が行われた=写真上。SDGs17の開発目標の1つに焦点をあてた写真作品の募集で、約100点の応募作品の中から10点が入選。 入賞者は次のとおり。最優秀賞=Goal12曽我菜々美、市長賞=Goal 3山口依乗、市議会議長賞=Goal15小笠原千秋、NPOセンター賞=Goal11ゲストハウス彩鎌倉、鎌倉朝日新聞社賞=Goal2長原桂、鎌倉ユネスコ協会賞=Goal4野口稔、高徳院賞=Goal16橋本等、優秀賞=Goal8佐藤みなこGoal13望月高明Goal14悦田和久(敬称略) SDGsフォトコンテスト写真展、市民活動登録団体の紹介パネル、鎌倉の海や山の産物で作ったオブジが展示され、鎌倉のまちづくりやみどり、共創、観光を考える話し合いが市役所の担当課と市民活動団体らの間で行われた。 「鎌倉×観光×教育」と題した鎌倉市観光協会・大津定博専務理事と公文国際学園の齋藤亮次教諭のトークでは、鎌倉の特色や魅力、観光の課題があがった=写真下。参加者の鎌倉生まれ鎌倉育ちの年配者は、御谷騒動を例にあげ、鎌倉は住民が力を合わせてまちづくりをしていると話し、鎌倉の海で清掃活動をしている大学生グループは住んでいる人のつながりが強いのが鎌倉の魅力、自然を子ども世代に残したいと思いを語った。


鎌倉朝日新聞社

明治から昭和の逗子の写真展

木工職人が当時語るトークも

日本の伝統や職人の技が生きるこだわりの道具や食品の品揃えが人気のセレクトショップ「紡氣」が、店舗2階に市民向けのサロンスペースを開設した。 昨年7月逗子郵便局前に開業した同店は、顧客との何気ない会話の中から特技や知識を持つ高齢者が多いことに気づき、発表や交流ができる場を作れないかと発案。 11月には「逗子の古い写真と古い話」と題した明治~昭和の市内の風景が伝わる写真展を企画した。集められた約200枚の写真は、詰めかけた海水浴客で芋洗い状態の逗子海岸や、現在のロードオアシス付近にあった水族館、夏場だけの遊園地コニーランド、商店街や学校、駅前の様子など、当時を知る人には懐かしく、若い世代は往時の賑わいに驚く人も多かったという。週末にはゲストを招いた座談会もあり、7日には木工芸職人の坐(ざ)間(ま)藤五郎(とうごろう)さん(79)が登壇。元禄期から農業や材木商を営みながら七代続く坐間家の歴史や、横須賀海軍工廠の技手で、生まれたばかりの息子を残し亡くなった父の日記や家訓が披露され、家族を思う父の言葉を胸に生きて来た藤五郎さんに参加者も共感。逗子の昔の様子などを語らいあった=写真。 同サロンでは買物途中でも気軽に立ち寄れるよう200円で日本茶とコーヒーも提供。高野博子店長(57)は「この店を通して人のつながりが生まれれば」と今後も市民のために役立つ企画や季節に合わせた催しを行っていくという。 (K)
午前10時~午後5時(木曜定休) 046・876・5011


スケッチ日和(39)

「光明寺裏山より」  黒川 明

この秋はワクワクしている。台風が来なかったので、きっと、きっと紅葉が素晴らしいだろう。 光明寺の先を、第一中学校に向かって登って行くと、光明寺を見下ろす展望台に着く。前から描きたいと思っていた場所なのだが、木が茂ってほとんど見えない状態。うろうろと歩き回っていたら、藪からオオスズメバチが向かってきた。5センチはあろうかという立派なやつ。 まだ紅葉は始まったばかりだが、傾く陽がすべてを秋色に染めていた。
水彩画 31×41cm


鎌倉朝日新聞社

「自動車税の還付手続きも行います(軽除く)

車の売却をお考えの方へ
地域密着、安心の車買取店

電話一本、無料で出張査定

『乗らない車がある』『安心して車を売りたい』そんな人にお勧めしたいのが、鎌倉で多数の実績をもつ、車買取店 「ハッピーカーズ 鎌倉店」。 大きな店舗を持たず、地域密着の出張査定に特化することで、抑えた経費を買取金額に還元している。 「最近は、運転を卒業される方からのご相談やお問い合わせを多くいただいています。親切・丁寧・確実な対応で安心して売却できる地元の車買取店の当店にお任せください」と坂野代表。 同店では他社で査定額が0円と言われた車も最低2万円以上で買取る(1600cc以下は5千円以上)。手続きや車の引き取りも無料。代金は即日現金払い。名義変更の完了通知も送付するから安心だ。 ハッピーカーズ は全国約70店舗を展開する車買取専門店。車の売却を考えている人は一度、連絡してみてはいかがだろうか。
ハッピーカーズ 鎌倉店
0467・81・4641
9時〜21時・定休日なし



鎌倉年中行事

12月

▼御鎮座記念祭 16日17時、御神楽奉納。鶴岡八幡宮。
▼歳の市 18日10時頃~20時頃、長谷寺参道。だるまや熊手の縁起物、しめ飾りなどの露店が並ぶ。16時半~拝観無料。
▼大祓・古神礼焼納祭 31日鶴岡八幡宮。大祓15時。古神礼焼納祭16時。
▼除夜祭 31日17時、鶴岡八幡宮。 *除夜の鐘のつける寺
大船観音寺、浄光明寺、青蓮寺、瑞泉寺、東慶寺、長谷寺、満福寺、妙本寺、薬王寺など。(詳細は各寺へ)


プロムナード

最近はGoToトラベルの関係もあるのか、鎌倉市内も観光客による賑わいが少し戻ってきたように感じています▼道路の渋滞、車のナンバープレート、満車の駐車場を目にすることでも確認ができます▼駅周辺も多くの人が行き交っており、楽しそうにお土産物を手に持っている人たちの会話が聞こえてきています▼昨年の今頃と違うことと言えば、全員がほぼマスクを着用していて表情が見えにくいという点でしょう▼表情が読み取りにくいのですが、楽しそうにしているのがわかるのは何故だろう?と思っていたら、会話が全て日本語だったことに気がつきました▼観光事業のターゲットがあきらかに変化していると実感しました。(N)


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