鎌倉朝日新聞 (5月1日号 2023年 第530号)

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星野さん主宰「谷戸句会」

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句集の栄誉「詩歌文学館賞」受賞

鎌倉の星野高士さん

前年中に刊行された最も優れた作品集に贈られる第38回詩歌文学館賞(日本現代詩歌文学館振興会など主催)の俳句部門で星野高士さん(70)の「渾沌(こんとん)」(深夜叢書社)が受賞した。星野さんは1952年鎌倉生まれ。高浜虚子の曾孫で、10代から祖母星野立子に師事、立子逝去後、俳誌「玉藻」を後継した母・星野椿を補佐し、2014年から主宰。昨年、8月に6冊目の句集「渾沌」を発行し、11月に都内で星野さんが主宰する鎌倉虚子立子記念館の21周年、「玉藻」創刊90周年・1100号発行を記念する式典を開いた。 句集の発行は2014年の「残響」以来8年ぶり。年に3千句、8年間で2万4千句詠んだ作品の中から387句を選んで一冊にまとめる作業が大変だったという。

鎌倉の2つの句会

星野高士さん主宰の「鎌倉谷戸俳句会(谷戸句会)」(会員19人)の201回目の句会が4月19日、鎌倉婦人子供会館で開かれた。 これまでの鎌倉文学館から会場を移して(同館改修工事のため)の句会で、開始時間の午後1時にはみんな投句をすませ、講師の星野さんを囲んで着席。星野さんの挨拶のあと、先日の受賞のお祝いが会員一同から渡された。「句集発行に甘んじることなく今後も邁進していく」と星野さん。 投句は各自3句、選句が始まり、出席者15人と講師らの作品が無記名で書かれた用紙を回して各自5句を選句用紙に記入。そのあと、各自の選句が読み上げられた。 4月の兼題は「朧・春の草」で、星野さんが選んだ特選は、「相寄りて灯る数戸や草おぼろ」ほか4句。句評と同時に添削も行われ、鎌倉や地方の風土、虚子立子の話などを織り交ぜた話に皆、興味深く聴き入った。 同会は2005年に鎌倉文学館で星野さんの俳句講演会を機に俳句愛好者が集まって発足。同じ時期に同文学館の山内静夫館長ら職員らが「聴濤句会」として句会をスタート。星野さん主宰の両句会は2020年、15周年記念合同句集を発行した。星野さんは「いろいろな俳人が鎌倉文士と言われる方々と足跡を残している鎌倉の地に毎月俳句会が行われていることは俳句界にとっても貴重なことなのだと思う」と書いている。


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小津安二郎の特別展

「世界のOZU」のポスターなど

日本を代表する映画監督として世界に名を馳せる小津安二郎(1903~1963)の生涯をたどる特別展「生誕120年 没後60年 小津安二郎」が横浜市中区の神奈川近代文学館で開かれている。5月28日まで。 エントランスの「秋日和」など予告編上映には小津監督も登場。展示の導入は「世界のOZU」として「東京物語」など海外の映画ポスターの数々、撮影器具、ピケ帽などが並べられている。小津監督の初期から晩年の作品まで、ポスターや写真、小津のメモ書きのある台本や自筆の書簡、映画で使われた掛け軸、赤いやかんや湯呑、映画の宣伝グッズや記念品など約500点の資料で紹介。同近代文学館での映画監督の展示は初めて。小津は文壇の作家との交流が深く、同館のすぐ近くでもロケが行われ神奈川は小津映画にゆかりの深い場所だったことがきっかけになったという。
一般800円。問い合わせ同近代文学館 045・622・6666


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鎌倉みほとけ紀行(131)

浄土寺・観音菩薩立像

戦国時代、天下統一を果たした徳川家康に国際情勢を教え、通訳、外交顧問として西欧諸国の侵略から日本を守った英国人、三浦按針(ウィリアム・アダムス1564~1620年)。その念持仏が横須賀市逸見浄土寺さまの観音菩薩です。 1600年にオランダ船で大分県に漂着。以来、家康の外交顧問、通訳、航海術、砲術、天文学、世界情勢の知識を惜しみなく指南し厚い信任を得ました。やがて横須賀の逸見村(現在の逸見)に250石の領地を与えられ(史上、領地を与えられた外国人は按針のみ)、旗本身分となり「青い目のサムライ」として活躍しました。 1616年家康が亡くなり、その4年後按針は母国に戻ることなく日本で生涯を終えました。そののち按針の息子ジョセフ(2代目三浦按針)は父の菩提を弔うために按針の念持仏観音像を浄土寺に奉納したのではないかと言われています。像は柔和な品格のあるお顔立ちで、筒形の八角宝冠の正面に化仏を頂き鋳造技法が巧みです。 命を懸けた航海にはじまり、生涯を家康と共に日本に捧げた按針。遺言で浄土寺の高台にある地に葬ってほしいとあり、墓は安針塚(国史跡)として建っています。 「高台から望む方向は家康の御恩に報いるべき江戸を臨んでいるのです」と浄土寺ご住職はお話下さいました。 毎年4月桜の咲く按針忌に像は公開されます。
像高30・4㎝。銅製鋳像、鍍金。鎌倉時代(市重文)。
訂正 4月号の記事で「大和園城寺」とあったのは「大和忍辱山円成寺」の誤りでした。お詫びして訂正します。


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「ひと」
4年ぶりに花火大会を開く逗子市観光協会会長

山上 良(やまかみ りょう)さん

コロナ禍などのために2019年を最後に休止していた第66回逗子海岸花火大会が、5月26日に開かれる。約7000発の花火が夜空を彩り、10万人以上の観客を見込む逗子市最大のイベントだ。 過去最大の7500万円の費用を見込むが、人件費の高騰などで警備費がはね上がり、1000万円以上が不足している。市内の事業所230カ所に募金箱を置いて寄付を募っている。有料でメッセージを読み上げる花火は好評。協賛企業用の席や、一般用の有料席も設ける予定だ。 昭和20年代に創業した山上輪業の2代目。「昔は輪っぱやエンジンのついたものなら何でも扱った」といい、船外機から車、バイク、自転車まで手掛けた。今はバイクの専門店だ。 長男とはいえ、姉が3人いる。陸軍帰りの先代良夫さんに厳しくしつけられ、神経質な子どもだったという。それが高校に入るといきなり中古で買った750㏄のバイクに乗り始めた。「そのころクラスの男子の半分は、欲しいものがバイクだった」。バイクをいじるのも好きで、大学の2部に通いながら店の手伝いを始めた。卒業後は親子で切り盛りし、40歳のころ代表を引き継いだ。良夫さんは17年前に他界した。 20代の末から逗子葉山青年会議所や逗子市商工会青年部の活動を始めた。「商売のつながりで入ったけど、異業種の集まりでもまれ、勉強になる。人との付き合い方や社会がわかる」。商工会の副会長を務めていた2018年、業務が増えてきた観光協会の会長も引き受けた。 観光協会では毎月いろんな行事がある。ところがこの2、3年は人が集まるイベントはできなかった。 昨年10月、これも4年ぶりに逗子海岸で「NIGHT WAVE」を開いた。夕方から夜にかけて、青い照明で波を輝かせる幻想的なイベントだ。コロナ前より多くの人が集まったという。 逗子海水浴場とリビエラ逗子マリーナは昨年、国際環境認証の「ブルーフラッグ」を取得した。鎌倉市の由比ガ浜海水浴場、藤沢市の片瀬西浜・鵠沼海水浴場などに続き、国内で6、7番目。その海で四季を問わず毎朝泳いでいる。しかも数㌔から10㌔ほどのジョギングをこなしたうえだ。 「海から青い空や山や太陽を眺めるのがいい。特に朝日が好き。冬は泳いでいるうちに次第に明るくなっていくのが気持ちいい」。 家族経営で、娘一人と息子二人は、店を手伝っている。65歳で孫は7人。仲間とのバイクのツーリングもそろそろ再開する。
「逗子花火大会の支援の協力を」
(文・写真 真田正明)


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画廊・ギャラリー

●草野啓利 暮らしを彩るガラス展 6月30日まで、小町通りのギャラリー一翆堂(日曜定休)。涼やかな吹きガラスのグラスや皿、花入れなど約70点を展示販売。
22・3769



はじめましょう

♪シャンソン生徒募集♪
少人数グループレッスン
第1・第3金曜10時半〜
藤沢ル・クラシック
指導は元宝塚・このみしま
tomoko7san@gmail.com
090・6111・7923



お知らせ

●朝市 ▽腰越漁協5月4・18日10時、腰越漁協事務所前。
32・4743
▽鎌倉漁協5月7日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
22・3403
●公園で太極拳
5月6日10時、鎌倉中央公園。小1以上。無料。
市公園協会 45・2750
●鎌倉風致保存会の催し 〇みどりのボランティア
5月6・27日十二所果樹園、13日東勝寺跡、17日浄光明寺、20日光則寺。各9時半集合。▽古都鎌倉の緑と歴史探訪「源実朝と大江広元ゆかりの地を訪ねて」24日9時半。▽お話サロン27日14時。花リンドウと鎌倉ゆかりの高貴な桜の話。
23・6621
●バラのガーデン・オープン・チャリティ 5月27・28日10~15時、(12~13時除く)栂野邸(鎌倉市大町2―8―15 )。茶菓付き5百円、中学生以下無料。収益は寄付。
栂野方 090・6566・1651
●旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)特別公開 5月3~7日。
23・2500


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地区ガバナーのTari Marshall-Day氏と

世界の国から

ロータリー奨学金で米国留学
   公共政策学ぶ瀧波栄一郎さん

鎌倉ロータリークラブをスポンサーに、世界で求められている人道的ニーズや課題を反映した分野に関連した、大規模で国際的な活動を支えるための「ロータリー財団グローバル補助金」の奨学金を受けて、米国コネチカット州ニューヘイブン・イエール大学大学院に留学している瀧波栄一郎さんからの報告です。 イエール大学の13のプロフェッショナルスクール(専門職大学院)の中のジャクソン国際情勢大学院で、私は公共政策・途上国開発を専攻しています。1学年35人と他大学院の同プログラムと比べると小規模ですが、国際志向の高い学生が集まっています。例えば、アフリカでボランティア活動後、米国の国土安全保障省で勤務していた米国人、豪州のコンサルティング会社出身でNGOに転身したい豪州人、バングラデシュやマレーシアの現役外交官、シリア出身の人権活動家など15カ国からの学生です。日本人は私一人のため、これまで仕事をしてきた東南アジアでの事業立ち上げの経験も糧に、存在感を出せるよう心がけて授業に臨んでいます。 今、苦労している点は膨大な課題をこなすこと。米国の大学院は課題が多いことで有名ですが、米国人学生でさえ予想以上の課題量で大変な様子が窺えます。特に少人数のセミナー形式の授業では、課題をこなした前提で教授が授業を進めるため予習が必須です。予習しなくても授業は乗り切れますが、他の学生が発言を述べる中、1時間半の授業中、発言できず理解できないときは情けなくなります。そのため学生は皆リーディングなどの準備を必死にしています。 ホストクラブのニューヘイブンロータリークラブ例会にこれまでに2回参加し、昨年11月の例会で卓話をさせていただきました。 日本のコンサルティング会社での経験やミャンマーで事業を立ち上げた経験、現在の学びが今後どのような方向に結びつくか等を話しました。 また、私が来期に受講する授業の講師(現在ヨルダンでNPOを経営)が、過去に同ロータリークラブから奨学生としてイギリスに留学されていたことを知り、ロータリーを通じた接点を感じ、財団の皆様から様々な貴重な機会をいただいていることに心より感謝しています。


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季節の心(77)

今も昔も「田毎の月」 佐伯 仁

●月が語る多彩な想い
5月。田植え時の水田。水面には青空が映り、風が小波を立てて走り、夜には月が水に浮く。 ここは長野・千曲市。中央を千曲川が流れる。見渡せばなだらかな冠着山、古くは姥捨山と呼ばれ、山頂には月の神を祀る神社もある。 名高いのは千曲川、右岸の鏡見台に昇る月。緩斜面には1500程の棚田の水面が月の光を映し出す。その澄んだ月は古今集にも詠まれ観月の名所と讃えられた。この地は交通の要衝だったため、その存在は知られていた。江戸期、芭蕉もこの地の伝説、姨捨説話に因む句を残している。 また旅の絵師・広重は名所図会図絵の一つとして鏡見台山に昇る月が棚田に映る姿を「田毎の月」と称し描ている。 大小の棚田、それぞれに月を描いた。現実にはない光景だが、田毎の月のイメージは広まった。 現在、その名月はJR篠ノ井線・姨捨駅からも眺められ「日本鉄道三大車窓」の一つに数えられている。 月は秋の季語だが、月が語る物語は四季を越え人に多彩な想いを今も生き生きと伝え、語り継がれている。
 おもかげや
  姨ひとり
   泣く月の友  芭蕉


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「さくら貝の歌」コンサート

6月2日14時、鎌倉芸術館。作曲家八洲秀章の次男で俳優の沢木順さんが八洲の名曲を歌い継ぐコンサート。 加藤登紀子さんをゲストに「百万本のバラ」「知床旅情」などのヒット曲や、有馬聡一朗、松村美和子さんらと、すずかけ児童合唱団がミュージカルメロディを。
3500円(同館で販売)。
オフィスサワキ 44・4401



鎌倉音楽クラブ会員による

春のコンサート

5月7日13時半、鎌倉生涯学習センター。 創立77年目の長い歴史ある音楽クラブの会員らによるコンサート。 松本裕香さんのヴァイオリンで萩京子「 A Forest「無伴奏ヴァイオリンのための」第1・2楽章」、安藤美佳さんのヴィオラと塩田加寿子さんのピアノで山田耕作「ロマンス」など。ソプラノやチェロも。1500円。
齊藤方 080・6382・9410



元関脇 豊ノ島の講演

みらいふる鎌倉プレ60周年記念

6月26日13時半、鎌倉芸術館。
来年の同会(鎌倉市老人クラブ連合会)設立60周年のプレ記念事業で、元大相撲力士・豊ノ島大樹さんの講演と元双葉山関の孫娘・穐吉次代さんの四股体操。無料。 60歳以上の市民対象。
申込は、会員は同会に直接、会員以外は往復ハガキで小袋谷2―14―43赤井慶子宛てに22日まで。
問合せ赤井方 45・0437


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鎌倉バラ会70周年記念

春の展示会を芸術館で

鎌倉バラ会(渡邊治道会長・会員約30人)の70周年記念春の展示会が5月13・14の両日、鎌倉芸術館で開かれる。 会員が丹精込めて育てた鉢物や切り花、アレンジメントなど約30点を紹介。特別出品で休館中の鎌倉文学館のバラのフラワーアレンジメントも。
問合せ世話人・梶典彦さん 45・7322


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「たててみよう! 小さな木のおうち」

参加者募集

子どもたちに森や木に親しんでもらおうと、(一社)木和堂が、「鎌倉・みんなのけんちく学校」を開催する。 建築家や職人と設計、模型、建具や土壁づくりなどを体験し、最後に「小さなおうち」を組み立てる。丹沢で林業・製材見学も。
小学3年以上対象。
5~12月(月1回)全8回、55,000円。
申込・問合せ:木和堂 Email:pj.kamakura@gmail.com



第72回実朝祭短歌大会

8月9日鶴岡八幡宮で催される第72回実朝祭短歌大会の作品を募集。県歌人会主催。
【応募方法】未発表の歌1首に住所、氏名、、出詠料(定額小為替で会員千円・一般1500円)と一緒に鎌倉市津1040―58島晃子さんへ。
【締切】5月31日(当日消印有効)
【賞】鶴岡八幡宮賞、県知事賞、鎌倉朝日賞など。
北島方 080・1121・8000


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会からの文房具の配給に喜ぶ子どもたち

NPO法人ミャンマー
 ファミリークリニックと菜園の会 MFCG(48)

ガヤジ村の子どもたちに文房具を  代表理事 名知仁子

いつも応援をありがとうございます。
当会は、ミャンマーの僻地・無医村で16村を巡回し、村民の〝命〟を育み、夢を繋ぐ活動を一緒にしています。具体的には①手洗いの推進と正しいうがいの仕方、歯磨き交換プロジェクト、トイレ設置などの保健衛生啓蒙活動②有機野菜を栽培するコミュニティガーデンを行い、「生きる・活きる」を目指しています。 ところで皆さんは学校へ通っていたとき鉛筆や消しゴムを持っていましたか。 2015年から農村部への巡回診療を開始しましたが、学校には授業の時間を割きたくないため、関与していませんでした。しかし、コロナ感染拡大で、子どもたちの健康にも関わる必要性を感じ、2022年10月ごろから数校と協働で巻き爪にならない爪切りの方法や、デング熱の予防法などを指導しています。 ガヤジ村には幼稚園から高校まで約370人の児童生徒がいます。「小学4、5年生に葉タバコの害について話して欲しい」と先生から要望があり、知識レベルを知るための前テスト、授業の理解度を知るための後テストをしました。 しかし、私はその結果より子どもたちの鉛筆のあまりの短さと、消しゴムを持っている生徒が2クラス合わせてたった5人だったことにショックを受けました。教育を行う前に教育環境の整備も必須であると、実感したのです。 当会は全校生約370人と新学期の新入生を含め、全員に必要な文房具を配給することを決め、まず、小学5年生全員に鉛筆2本、ボールペン1本、消しゴム、分度器、定規を各々の名前を記載した筆箱に入れ、2月末試験終了日に渡しました。ほんとうに喜ばれました。これから全学年分を配布する予定です。約40万円かかります。このガヤジ村の子どもたちへの文房具を支援したいという方は、ぜひ、応援をこちらに!
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】
訂正 3月号の同会の記事で「2018年にサイクロン被害を受けた」とあったのは「2008年」の誤りでした。訂正します。


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ピアノ・川村祥子さん

鎌倉朝日新聞社

松本紘佳さん

き く

▼シンフォニック%× ピアニスティック%in鎌倉
5月14日13時半、鎌倉芸術館。作曲家の作品に対する熱量・繊細さ・大胆さを表現する。リスト「愛の夢」「ラ・カンパネラ」など。
前売り2500円。
スパシーバ 090・6568・3853
▼懐かしき昭和を歌う
5月28日14時、SHONAN喃の風(藤沢市鵠沼橋1―9―10)。2代目松原操さんが昭和の名曲をお客様と一緒に歌う。茶菓付き5千円。
谷光方 090・3802 ・2760
▼古城都サロンコンサート
5月28日14時、かわせみの家(逗子市沼間2―23―24)。元宝塚月組トップスターと大島春生さんのピアノで愛の讃歌他。5千円。
桐ケ谷方 046・871・3262
▼モーツァルトの名曲の饗宴
6月3日13時・15時半、藤沢リラホール。湘南エールアンサンブルと若手ヴァイオリニスト松本紘佳さんらのオールモーツァルトプログラム。「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」など。
3千円、学生2千円。
080 ・7383 ・7617


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実朝の歌碑

み る

▼北斎と肉筆 浮世絵の美―氏家浮世絵コレクション
5月7日まで鎌倉国宝館。美人画を中心に、葛飾北斎、菱川師宣らの肉筆浮世絵の名品を紹介。
5百円。 22・0753
▼清方、鎌倉に住まう。
5月17日まで鏑木清方記念美術館。明治の東京の庶民生活を描いた作品など清方晩年の画業をスケッチなどとあわせて紹介。450円。
23・6405
▼中世の祈りのかたち
7月1日まで鎌倉歴史文化交流館。鎌倉市内から出土した中世の仏具、仏像などの資料から人々がどのように仏に願っていたのかを紹介。
4百円。 73・8501
▼紅月劇団公演
「実朝 Cosmology」
5月20日15時半・18時、21日12時半・15時半、長谷別邸。歌人で予知能力を持っていたとも言われる源実朝が見つめていたものとは。石倉正英さん、飯塚直さん(ふえ・コエ他)らの出演で。3千円、中学生以下1500円。
紅月劇団 090・8511・6865
▼BOWシリーズの全貌―没後30年川喜多和子が愛した映画
6月25日まで川喜多映画記念館。80~90年代にミニシアターブームの一翼を担ったフランス映画社の古典的から新世代を紹介するBOW(Best films Of the World)シリーズを牽引した川喜多和子が愛した作品を振り返る。2百円。鎌倉市民無料。
▽関連上映 5月16日10時、17・19・21日13時半、「木靴の樹」21日10時半、16・18・20日14時「ブリキの太鼓」30日10時半、31日・6月2・4日14時「ミツバチのささやき」30日・6月1日14時・4日10時半「東京画」 各千円、小中学生5百円。
23・2500
▼春の新収蔵品展 光明の巨人 山崎辨榮上人
5月28日まで長谷寺の観音ミュージアム。鎌倉在住者寄贈の辨榮上人の書と仏画を、新収蔵品展として公開。3百円。(拝観料別)
22・6100
▼山口蓬春・新日本画の描き方
6月4日まで山口蓬春記念館。残された画材類から日本画特有の制作工程や技法、「新日本画」創作過程を紹介。6百円。
046・875・6094
▼朝井閑右衛門展
6月18日まで横須賀美術館。横須賀市田浦や鎌倉にアトリエを構えた洋画家・朝井の油彩や水墨画、素描や代表作「丘の上」と収集品約2百点。1300円。
046・845・1211
▼生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良
7月2日まで県立近代美術館葉山。彫刻家・佐藤忠良の代表作「群馬の人」の展示と佐藤のドガ・ピカソなど西洋美術の収集品。1200円
046 ・875・2800
▼吉村弘 風景の音 音の風景
9月3日まで県立近代美術館鎌倉別館。映像作品や2016年に閉館した鎌倉館で開館・閉館時に流れていたサウンドロゴが7年ぶりに復活。7百円。
22・5000
▼あこがれの祥啓―啓書記の幻影と実像
6月18日まで。県立歴史博物館。鎌倉・建長寺の祥啓に注目した初の展覧会。9百円。
045・201・0926
▼江の島国際芸術祭
5月31日まで江の島島内、片瀬海岸地域各所。地元作家の展示・ワークショップ、ガーデン演出、シーキャンドルライトアップなど。
藤沢市観光課 0466・28・1000



さんか

▼点訳者養成初心者講座
5月11日~9月28日18時半、木曜(全15回)、玉縄青少年会館。2千円。要申込。
鎌倉市点訳赤十字奉仕団夜間部・木村方 45・3555
▼第55回慈善茶会
5月13日8時半~16時、鎌倉大仏殿高徳院。お献茶式10時。お茶券1万円。
鎌倉青年会議所 25・5538
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット5月3・26日8時半~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市27日7時半~14時半。※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方 090 ・5442 ・3778
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽5月19日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。国際交流など。▽24日16~18時ソンベカフェ。各子ども無料、大人・テイクアウト5百円。
要メール予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ5月20日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼初夏の和賀江島クリーンアップ・イベント
5月21日10時半~12時、和賀江島(材木座海岸東端)。
材木座自治連合会・菅野方tedkanno.job@gmail.com
▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
A村岡の歴史と未来を巡る―二伝寺特別開扉で鎌倉仏・聖観音拝観 5月18・22・24・26日9時半、湘南モノレール湘南深沢駅集合。約5・5km。
B大型石造物が語る鎌倉を知る―内藤家墓地(光明寺)特別拝観 5月29・31日9時半、鎌倉駅西口時計台集合。約4km。
C緑陰に、建長寺の徳川時代を知る―高峰顕日の塔所・正統院を特別拝観 6月7・9・12・14日9時半、北鎌倉駅東口集合。約2km。
各7百円。交通費、拝観料等別。HPから要申込。
24・6548
▼第23回鎌人いち場
5月21日9~16時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。ワークショップや物販・飲食店の出店など。鎌人いち場実行委主催。
▼大船まつり
5月21日9~16時、大船駅東口周辺地域。雨天中止。パレード、模擬店、フリマ、コンサート。消防・警察車両展示など。
実行委 44・4511
▼かまくらシニア健康大学
5月24日10時、鎌倉生涯学習センター。「フレイル予防で健康長寿」。鎌倉市在住者対象。要申込。
市民健康課 61・3977
▼第22回鎌倉ビーチフェスタ2023
5月27日10~16時半・28日10~16時、由比ガ浜海岸。フラダンスやビーチライブ、模擬店など。
実行委 23・2561
▼大船フラワーセンターの催し
▽コンサート5月7日南米の民族音楽、21日弦楽四重奏。各11・14時。無料。▽バラガイドツアーA18日13時半。B24日13時半。A2日、B9日までに申込。各無料。▽バラのアレンジメント教室20日10時。2500円。6日まで申込。▽バラの夜間開園20・21・27・28日20時まで。▽日本の自生アジサイ展 5月23~28日鎌倉アジサイ同好会の約250品種320鉢を展示。入園料4百円。
46・2188
▼第87回円覚寺夏期講座
6月2~4日。▽午前横田南嶺管長の「信心銘提唱」のあと、2日「常勝集団のプリンシプル」帝京大学スポーツ局局長・岩出雅之さん、3日「禅宗における師と弟子の間」駒沢大学総合教育研究部教授・小川隆さん、4日「感謝のプラス思考」落語家・三遊亭圓歌さん
▽午後 精進料理の昼食、仏殿祈祷会、特別拝観、坐禅会など。
各日午前のみ2千円、一日1万円。要申込。
22・0478



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(3月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は3月に一般172冊、児童書26冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「アニメ療法(セラピー)-心をケアするエンターテインメント」パントー・フランチェスコ著(光文社新書) ▼「東大式時間術-「考える時間」はムダだ!」布施川天馬著 扶桑社▼「ドゥテルテ-強権大統領はいかに国を変えたか」石山永一郎著(角川新書) ▼「世界を支えるすごい数学-CGから気候変動まで」イアン・スチュアート著 河出書房新社▼「養老先生、再び病院へ行く」養老孟司著 中川恵一著 エクスナレッジ▼「図書館司書32人が選んだ犬の本棚-犬に寄り添い、犬を掘り起こす291冊-」高野一枝編著 郵研社▼「シートン動物記で学ぶ英文法」越前敏弥著 倉林秀男著 アスク出版▼「川端康成-孤独を駆ける」十重田裕一著 岩波書店(岩波新書)▼「教養としての俳句」青木亮人著 NHK出版(教養・文化シリーズ) ▼「牧野富太郎-雑草という草はない」平凡社(別冊太陽)▼「「おふくろの味」幻想-誰が郷愁の味をつくったのか」湯澤規子著(光文社新書)▼「ものがわかるということ」養老孟司著 祥伝社▼「君たちの生存戦略-人間関係の極意と時代を読む力」佐藤優著 ジャパンタイムズ出版▼「面白いほどわかる老化の新常識」根来秀行著 宝島社(TJ MOOK) ▼「一生、片づく家になる!-散らからない住まいのつくり方」水越美枝子著 エクスナレッジ


鎌倉朝日新聞社
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石渡社長(右)と中川さん

「暖かい家」制作して100棟目

ダンハウスの家づくり

鎌倉・逗子・葉山を中心に住宅建設を展開する「ダンハウス」(逗子市・石渡良太社長)の100棟目の住宅が5月下旬鎌倉市腰越に竣工する。 昨年7月下旬に工事着工。今年3月には外壁まで完成し室内のテラコッタやブリック張りが手作業で行われた。4月中旬から始まった内装の珪藻土塗りは施主が友人らと作業に取り組む=写真。 同社は、蓄熱式床暖房の開発を起源に1987年創業。「ダンハウス」の社名が示す「暖かい家」の住まいづくりは、年間3棟までと上限を設け一つ一つの家に時間と愛情をかけて施工している。 同社で30年ほど前に家を建てた葉山の中川六郎さんは自ら住み心地のよさを伝え同社のPR活動に一役。石渡社長(46)は「ダンハウスの仕様は創業当初からさほど変わっていない。100年、200年と長く住み続ける家づくりを目指している」と話す。 5月27・28の両日、オープンハウスが予定されている。
問い合わせダンハウス 046・884 ・4588


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4年ぶりに流鏑馬

鎌倉まつりで

鎌倉まつりの「流鏑 馬」が好天の4月16日鶴岡八幡宮で4年ぶりに開催され、大勢の観客でにぎわった=写真。 大日本弓馬会武田流一門による奉納で、主催の鎌倉市観光協会が、新型コロナウイルス感染症対策のため規模を縮小して開催。流鏑馬の観覧はリストバンド購入者限定(600本)で、発売初日に完売した。収益の一部は復興支援に活用される。


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修理はおまかせ

おもちゃ病院鎌倉

壊れたおもちゃを無料で修理する「おもちゃ病院鎌倉」が4月から笛田の教養センターでも開設され、便宜を図っている。 修理をするのは、30代~80代のおもちゃドクター約20人のボランティアグループで集まって知恵を出し合いながらおもちゃを修理して次の活動日に引き渡す。費用は無料で部品交換の場合は実費負担。昨年開設20周年を迎え、助成金で3Dプリンターを導入して部品などの作成もできるようになった。 鞍掛勝雄さん(83)は、動かなくなった汽車のおもちゃをどういう仕組みで動くかを追及して修理。会長の大嶋武志さん(75)は、「仕事を辞めた後も社会とのつながりをもつことが大切。修理を楽しみ、できたときの喜びを共有できるのが何より。人手があるのでぜひご利用ください」と話す。 鎌倉市福祉センターで毎月第1水曜・第3土曜、教養センターで偶数月の第2土曜、笛田リサイクルセンターで奇数月の第2火曜。受付は10~14時。
問合せ大嶋さん 090 ・8885・1119


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ウクライナ大使館に鎌倉から63万円

市民団体「鎌倉ガーディアンズ」、大船観音寺、 鳩サブレーの豊島屋、社会人サッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC」の4者は、2月24日に鎌倉駅と大船駅でのウクライナ人道支援の募金活動、及び大船観音寺で行った募金、御朱印などを合算した浄財を4月11日、東京都の麻布にあるウクライナ大使館に届けた=写真は同団体提供。寄付金額は632,615円。 鎌倉ガーディアンズの大津定博代表は、「書記官は日本の多くの方からの支援に感謝していた。現地はいまだ厳しい状況で、年末年始は電力不足が続き厳しい寒さに耐えていたと聞いた。今後も忘れることなく見守っていきたい」と話していた。


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森を次世代につなぐ

葉山の森保全センター

葉山の森保全センターが3月12日、一色の森林で整備活動を行った=写真。防災の観点から伐採の必要がある樹齢70年以上のスギやヒノキを40㎝ほどに切り分け搬出、地域資源としてベンチなどに活用していく。 同会は同所と上山口の唐木作の2カ所に活動拠点の森を保有し、先に整備を進めている唐木作の森は自然とのふれあいの場として地元の幼稚園児などにも開放している。 伝統工法の大工として2017年から上山口で工務店を営む藤本嶺さん(33)は、森林整備は従来のボランティアでは限界があり、万人に恩恵をもたらす林業として成り立たせたいと2021年に同会を設立。現在会員は約180人、全国へと連携を拡げている。活動内容の難易度や危険度に応じて老若男女が参加しており、学生も気軽に参加できるよう月500円でもサポーターになれる仕組みでメンバーを募集している。(K)


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スケッチ日和(65)

「ひなげし」 黒川 明

大船フラワーセンターは何度も描いている。初夏と秋が多いが、四季それぞれに季節の主役が豊富で脇役にも事欠かない。特に春から初夏は気持ちがよい。桜の後は、藤、ひなげし、バラが、入り口近くの池には睡蓮が花を開く。あまりに気持ちがよいので多くの家族連れが芝の上で弁当を広げる。人間だけでない、シジュウカラやヤマガラ、イソヒヨドリが合唱する。ふわりと舞っているのはモンキチョウ。
う~ん、からだが、のびる。
水彩 46×61cm



終の棲み家を考える(108)

いい家に暮らす④

〝いい家〟とはどんな家でしょうか。コンクリートの家ですか。プレハブの家ですか。それとも昔ながらの木造の家ですか。 私は支える躯体は何でもよいと思います。しかし目に見える部分・直接触る部分が本物であることが大事です。プラスチックや合板・ビニールでできていたら寂しい気がします。新しいうちはまだよいのですが、年数が経ってくるとその違いがはっきり出てきます。本物の材料は経年することでその材の持つ本質が味わいに変わってきます。檜や杉を見ても新しいうちは薄黄色がかって見えますが、経年することでその木の樹脂が滲んで薄い飴色に変化してきます。化学物質の材料は太陽光や照明から出る紫外線によって少しずつ劣化が進み古さを感じるようになります。もしご自分の家の柱が芯持ちの材料で作られていたら、雑巾で磨いてみてください。飴色に変わっている素肌が見えてきます。よくある事ですが、汚れ防止につけてある砥の粉が残っていて、白く汚れているように見えることがあります。きれいに拭き取られた柱を見て、改装を中止したこともあります。障子紙・漆喰・聚楽・和紙・イグサ・檜・杉など日本の建築素材は日本の気候風土に合わせてできています。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

5月

▼菖蒲祭 5日13時、鶴岡八幡宮。無病息災など祈願。
▼草鹿神事  5日13時、鎌倉宮。古式の装束の射手が、鹿の形の的を射る。
▼清正公大祭 5日9時半、妙法寺。
▼春のみどりと花のまつり 4・5日10~15時、長久保公園。
▼鎌倉大仏献茶式 13日8時半~16時半、鎌倉大仏殿高徳院。
▼徳崇大権現会・大般若経転読会 22日13時、小町の宝戒寺。北条一族の慰霊供養。
▼第66回逗子海岸花火大会 26日19時半。
▼白旗神社例祭 28日10時、鶴岡八幡宮境内の白旗神社。
▼茶筅供養 28日10時半、事前予約制。建長寺。


プロムナード

社会生活だけでなく学校現場でも4月からは原則としてマスク着用が任意となり、会話の際に生じていた「変な緊張感」も少しずつ緩和されてきました▼物理的な意味合いだけではない「人との距離感」が戻ってきた気がします▼しかし先日、小学生の娘からは「マスク生活じゃない【新生活】だね」と言われ、未就学児の息子にも外出時に「マスクしなくてもいいの?」と聞かれました▼給食で「黙食」の生活をしていた子どもたちにとって、人との距離感は「懐かしい」ではなく「新しい」になることに衝撃を受けました▼予断を許さない状況かもしれませんが、常に何かを気にするような生活から少しだけ抜け出せた気がしました。 (N)


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