鎌倉朝日新聞 (10月1日号 2018年 第475号)

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妙法寺本堂の障壁画

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天井に100枚の花の絵

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苔むした石段が美しい

鎌倉から熊本城修復支援幕

妙法寺の障壁画・天井画を公開

2016年4月の熊本地震の発生からまもなく3年となるが、熊本城の修復までまだ長い年月と費用を要する。 鎌倉から復興支援を行なおうと、「熊本復旧支援鎌倉有志の会(世話人大貫昭彦さん)」が、苔寺として知られる鎌倉市大町の松場ヶ谷・妙法寺の普段は非公開の本殿の天井画や障壁画を公開して募金を集める。 妙法寺は、日蓮が鎌倉に来て布教を行うために建てた草庵が焼き討ちされ、1357年に日叡が再興したといわれる。 肥後熊本の藩主細川斉茲が寄進した総欅造りの本堂と、斉(なり)茲(しげ)が4歳で急逝した愛娘耇(こう)姫を追悼して制作させた天井画や障壁画、画像などがあり、市指定文化財になっている。 天井画・花卉折枝図は縦40㌢×横41㌢角に、サクラやハス、キク、スイセンなど四季折々の100種類の花が描かれている。杉戸や欄間には中国古事人物や花鳥などが描かれ、濃密な彩色に金銀箔の装飾が施されている。熊本潘の御用絵師・衛藤勝夷の作という。 公開の日時は10月28日午前の部10時~12時、と午後の部1時30分~3時30分の2回。 特別開帳読経と小向宣生住職の挨拶、熊本で支援活動を行っているボランティアの報告があり、そのあと障壁画、天井画拝観と説明が行われる。被災地のパネル展示も。 当日受付、先着70人。参加費千円、別途拝観料3百円。募金箱も用意している。
問い合わせ大貫さん 0467・61・2747


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草木染め半世紀の集大成

鎌倉・野口さんが個展

鎌倉市御成町在住の野口和子さん(85)の草木染展が10月11日~16日鎌倉市小町のギャラリーやまごで開かれる=写真。 「草木染め50年のあゆみ」と題して、北海道で生まれ育った野口さんが、幼いころから親しんできた大自然の風景や季節の花などを題材にした草木染めの作品約30点を紹介。 野口さんは、植物染料で染め上げた茶色や青色系のおちついた色彩の図柄のアクセントに鮮明な発色をする化学染料を使って絵を引き立たせる。元鎌倉美術家協会会員で、これまで鎌倉美術展やグループ展に出展している。個展は30年ぶり。 「生活に彩りをと始めた染めの作業がいつしか生きる活力となっていた。これまでの集大成の思いの展覧会」と話す。
問い合わせギャラリーやまご(鎌倉市小町2―2―10) 0467・22・1772


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鎌倉みほとけ紀行(86)

来迎寺・阿弥陀如来立像

8月のお盆をやっと乗りこえて(お寺的感想)秋風が吹けばもうお彼岸であります。まだまだ残暑厳しい日、バイクで材木座の来迎寺(らいこうじ)(時宗)さまをはじめて訪ねた。 このお寺はもと三浦一族、三浦大介(おおすけ)義(よし)明(あき)公の冥福祈願の為に鎌倉殿(源頼朝公)が建立した能蔵寺があったところといわれ、その後、開山、音阿(おんあ)が時宗来迎寺と改宗した。 鎌倉幕府は三浦一族の力なくしては成立しなかったといわれる。 その三浦義明は横須賀市大矢部満昌寺(まんしょうじ)(筆者の授業寺(じゅごうじ))に眠っているが、頼朝は命を懸けて散っていった三浦義明のために鎌倉の地に祈願寺を建てられたのだとご住職よりお聞きしてうれしい。私事、住職をしている満願寺(佐(さ)原義連(わらよしつら))はじめ三浦一族への想いは幼き頃から植えつけられたものがあり、いつかはお参りをと間延びしていた来迎寺拝塔の念願が叶った。 さて、この像であるが、鎌倉一といわれるほどの美しい截(きり)金(かね)文様が衣文に細工されとてもゴージャス。足を一歩前に踏み出し、着衣が風を受けてなびく様子は、はやく浄土へむかえという願いであり、まさに像は頼朝が三浦一党を浄土に往生せんがために守護仏として建立された像である。 そんな想いに満たされながら、三浦一族の墓前でお経をあげさせていただき、よい供養ができたと安堵。帰り際、親切なご住職と奥様が冷たいお茶をくださった。取材という縁でやっとお参りができた喜びと、宗旨宗派を越えてこうした出会いがうまれることに感謝しながら、秋近い鎌倉路をバイクで爽やかに駆け抜けた。
寄木造、玉眼、金泥塗り・截金、像高66・6㎝、鎌倉時代、13~14世紀。


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五所社殿

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お春の像

かまくらの不思議を歩こう⑱

残暑の五所神社で  大貫昭彦


*大神さまの宝庫 材木座の五所神社は、明治時代の末に村社や寺に付属していた社を統合したものです。元からこの地にあった三島神社と八雲神社、九品寺近くから移された諏訪神社、材木座来迎寺付近にあった金刀羅宮、補陀洛寺の境内から移された見目八坂明神の5社です。 祭神は天(あま)照(てらす)大神(おおみかみ)、大山祇(おおやまつみの)命(みこと)、建(たけ)御名方(みなかたの)神(かみ)、崇(す)徳院(とくいん)霊(みたま)、素蓋鳴(すさのおの)命(みこと)の5柱で、五穀豊穣、豊漁、海上安全の神社として信仰されてきました。このほか、境内には各地から集められた庚申塔や山岳修験道の石碑、疱瘡ばあさんの石、海中から引き揚げられたという石上稲荷社、倶利迦羅龍を刻んだ板碑、猪に乗った摩利支天像、後ろ手に縛られた異様な姿をしたお春の石仏など、多くの石塔、石仏が並んでいます。
*神さまご臨席の日 夏の暑さが去りやらぬ9月初め、大根会のみなさんの要望もあって、五所神社に詣りました。ところが、一行の足は境内に入る手前で止まってしまいました。鳥居を境にして空気が変わるというのです。大根師は花の香りがすると言われます。鳥居の右の柱の辺りです。半信半疑で深呼吸すると、仄かに香りらしきものを感じます。近くに金木犀の若木がありますが、花の時期ではありません。気のせいとも言い切れない香りです。「この現象をどう解釈したらいいのでしょう?」大根師に訪ねました。「今日は神様がいらっしゃるということかもしれません。願い事などあればいいチャンスです」
*眠れる倶利迦羅龍 大根師の解釈に期待して社殿に向かうと、いくつものパワースポットが見つかりました。中でも、皆さんが強く反応したのは三か所でした。一番は本殿前の左手、賽銭箱の角でした。みな手を合わせる時間が、いつもより長いようです。丁寧に名前、住所を述べ、願いごとや参拝できたことへのお礼などを申し上げているのでしょう。次は石上稲荷の祠の斜め左前。前に引かれる感じ、後ろに引かれる感じ、それは人によって違うようです。共通しているのは、温かくなった、気分がすっきりしたという感想です。ここにはプラスのエネルギーがあるようです。意外なのは、板碑が注目されなかったことです。鎌倉時代の石工が彫った力強い図柄の板碑で、市の指定文化財でもあるのですが、だれも関心を示しません。他所から移されたためか、現在の場所に問題があるのか、鋭い剣に巻きついた倶利迦羅龍にも力を発揮できない事情があるようです。
*お春像の悲劇 逆に小さくて目立たないお春の石仏が注目されたのは意外でした。説明板には江戸時代の石仏で、石像の主は不明とあります。続いて「後ろ手に縛られ、仰向けに正座し、単衣の着物を左前に着せられ、細い腰ひもを結んでいる姿は、処刑前の死装束に見える。隠れキリシタン殉教の姿と伝えられる」とあります。伝承の真偽はわかりませんが、ここにはマイナスのエネルギーがあるようです。大根師は、お春は12歳、母、弟と共に斬首されたのではないかと、気味の悪いことを言われました。そして、長い時間祈りを捧げていました。残暑を忘れる一瞬でした。


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英国チームとの親善レースが白熱

葉山ヨットフェス

葉山沖も会場の一部となる東京五輪のセーリング競技を盛り上げようと町と教育委員会が主催した「葉山ヨットフェス」が8月25日葉山港周辺で開かれた=写真。 2年目の事前キャンプを同町で行う英国チーム8人と町民との親善レースが注目され、多くの観客が港から観戦した。 町セーリング協会ヨットスクールの生徒や慶應高校ヨット部の選手などを含め約10艇が参戦。鐙摺(あぶずり)沖の風上と風下に立てられた2つのブイを2周するコースでは、台風一過の難しいコンディションをいかに制するかが勝敗の決め手となった。 8月にアメリカでの世界選手権にも出場した16歳の高校生ペア林・上田組が、420級のレースで英国チームと互角に戦い準優勝。林玄(げん)くんは「大きなミスをしなかったことが勝因。地元でこのような経験ができて嬉しい」と優勝した英国ペアと握手を交わした。 さまざまな艇種が参加する最終レースでは学生時代にウインドサーフィンで全日本チャンピオンを獲得し、オリンピックを目指した経験を持つ山梨崇仁町長が優勝。 英国チームのクリス・ゴワースヘッドコーチ(51)は「葉山はヨットの町であると感じる。地元の協力のおかげで研鑽できる」と感謝を伝えた。 英国選手たちは町民と交流。イベントでは町内の店舗が飲食ブースなどを出店し、葉山御前太鼓、子どもたちの空手道演武やチアリーディングなどが披露された。(K)



鎌倉のまちづくりを学ぼう

大韓民国安東市から視察団

市民団体間の交流を通して鎌倉のパートナーシティに認定されている大韓民国安東市から、公務員や商工会議所会長、社会福祉関係者などまちづくりを学ぶ訪日団13人が9月14日鎌倉市役所を訪れた=写真。 市役所入り口で松尾崇鎌倉市長や市の職員に出迎えられた一行は、市長室に入ると、松尾市長から「2013年のパートナーシティの協定以来、市民団体の交流はますます盛んになってきた。ますますの交流の深まりと両市の発展を祈る」と歓迎の言葉を受けた。 代表のヒョンスさんが感謝の気持ちを表す拍手を皆でしたあと、「人口や産業面で似ている鎌倉の方法を習って自分たちの地域に取り入れようと思う」と視察の目的を語った。市の担当者から、歴史まちづくりの取り組みや観光についてのレクチャーが開かれた。 歓迎に訪れた鎌倉市安東友好交流会の兵籐芳朗会長は「これからも人と人との心のふれあいを大切にして交流していきたい」と話していた。


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天下泰平 招福祈願

第60回鎌倉薪能

10月の第60回鎌倉薪能を前に出演する金春流81世金春憲和宗家(36)と=写真左、金春流能楽師・山井綱雄さん(45)が、9月18日鎌倉市役所を表敬訪問し、松尾崇鎌倉市長に能の演目「翁」を素謡で披露した。 金春流は鎌倉薪能の監修を初回から務めてきた。今回は60回の記念講演ということで、神事能「神楽式」を鎌倉では初めて奉納し、天下泰平・国家安泰・五穀豊穣を祈願する。「乱」「石橋」などめでたい席で演じられる祝言能で60回ならではの絢爛豪華な舞を披露し、招福と心の浄化をはかるという。 鎌倉薪能は10月5・6・7日午後6時開演、鎌倉宮。7千円~。
鎌倉市観光協会 0467・23・3050


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大倉幕府解明の提言 鎌倉三日会

鎌倉市政の充実と市民生活の向上に寄与することを目的とする鎌倉三日会(渋谷哲男会長)が8月24日、「大倉幕府解明に向けてタスクフォース組成の提言」を松尾崇市長に手渡した=写真。 同会は2016年に「中世鎌倉再発見構想」を策定し、第1回の提言として、中世遺跡の活用にあたってエコミュージアム概念を公民協働の下で援用することを呼びかけ、鎌倉歴史文化交流館の開館でその構想を一歩進展。今回は、第2回の提言で、雪ノ下地域の大蔵幕府跡で大規模なマンション建設計画が予定されているのを危惧して「公民協働・全国連携による大倉幕府解明タスクタスクフォースを組成し、幕府誕生地の確定をはかるべき」と提言。会は総力を挙げてその活動に協力していくという。


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今年は福島県富岡町の住民百人を招待した

被災者支援に向けて

チャリティー文化祭

毎年、東日本大震災の被災地の子どもたちを鎌倉に招待している未来・連福プロジェクト(齊藤美代子代表)のチャリティー文化祭が10月13・14・15の3日間、北鎌倉の建長寺で行われる。文化祭の収益を来年8月に福島県楢葉町の住民100人を招待するための資金に充てる。 催しはお茶会(13・14日のみ、5百円)、華道展、陶芸展は得月楼、写真展&絵画展は法堂で、午前10時~午後4時。 14日午後1時、龍王殿でチャリティーコンサート「錦秋の響き」笙・東儀九十九、龍笛と舞楽・東儀雅美、ヴァイオリン・フルート・ソプラノ・キーボードのアンサンブルも。3500円、前売3000円、別途拝観料500円。
チケット齊藤方 090・3689・8011


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木版画 藤本宿

谷戸の風(62)

われら昭和世代  山 内 静 夫

私は大正十四年の生まれ。大正十五年は昭和元年であるから昭和の年代と私の生年月日は全く同じである。昭和の年代は従って非常にわかりやすかった。 生まれたばかりの一歳の時に父が初めて自分の家を鎌倉西御門に建てた。洋風建築の大きな家で、その頃(昭和の初頭)西御門辺りでは目立つ豪邸だった。私はそこから二階堂の第二小学校へ通った。 西御門は鎌倉特有の谷戸で、谷戸の入り口の左側には鎌倉師範学校の大きな炊事場があって、朝早くから賑やかだった。その炊事場の前を左へ生垣が両側にある人ひとりやっとすれ違えるようなせまい道が真っすぐのびて東御門の荏柄天神の前へ出る。そこを更に真っすぐ鎌倉宮の参道を通り越すと第二小学校に出る。 因みにその狭い生垣の道の途中に村松梢風さんの家があった。社会人になってから一度お伺いしたことがあったが、その生垣の小道がひどくなつかしく感じたことを覚えている。 小学校の記憶は殆どない。三年の時、鎌倉に三番目の小学校が出来た。今の御成小学校である。一小と二小から生徒が別れて御成小学校の方に移って行った。第一小学校と御成小は場所的に鎌倉の中心の近くにあり、何となくわが第二小学校は鎌倉のはずれの方にあるような気がして何だか阻害されているようなわびしさがあった。 来年になると平成の世も終わり、新しい年号の世になる。 次第に私の昭和が歴史のかなたへ行ってしまうような寂しさがヒタヒタと迫ってくる―。


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新野雪祭りの君と呼ばれる「腰抱き」(中央)=『翁そのほか』本田安次著(明善堂書店)

文学つれづれ(166)

翁と乙女(八) 赤羽根龍夫

長野県新野の雪祭りで、翁と媼(おうな)はムシロの上で寝転んだという。昔の写真で見る限りこの場合の媼面は明らかに老女であるが、この時、君と呼ばれる若女面のものが鼓を持って跳んで出て、二人の廻りを一周りする。振袖を着た老女はいかにも不自然であり、もとはやはり翁とこの若い女とのからみであったと想像するのも無理はないであろう。 翁は祖先神であり、田の神として彼方から来臨する者であるから、穂を孕ませる力を持ち、また子孫の繁栄を守る祖先神として女を孕ませる力を持つのは当然であるが、それを迎える女性の方は神を興奮させ神の種を受けるものであるから若い女でなければならない。それが各地で老婆とされているのはいかにも不自然で私はそこに時代の作為というものを感じる。 年を取った女の若い女に対する嫉妬か、若い男が力を持つようになった時代に、乙女たちを翁から取り返したためなのか、それとも後に儒教的制約が加わったためなのか、そこにも考えなければならない多くの問題があるように思われる。 茨城県新治郡にある鹿島神社で5月5日に行われていたヘンサイボウには若い女が現れる。ここの田遊びにはオカメの面を被り腹をふくらませた女が二人、頭に飯台をのせて出てきて、野良着を着て顔に炭を塗って代かき(田を平らにする作業)のまねをする爺さま(これをヘンサイボウという)を手まねきする。爺さまはそれをみて男根を振りまわしてオカメを追いかける。その後、早乙女が二人出て田植えの模擬をした。このように田の神を興奮させて稲孕みを促進させるためには、やはり老女より若い女のエロチックな仕草の方が相応しいのである。翁のかたわらに居る女性はやはり若い女でなければならないのである。 先にあげた新野の雪祭りでも田楽の「翁」の中に次のような文句がある。
あつきほり川のはたのあたりを見てやれば、上がらば十七八、さがらば十五六の女性が白ひしゃくにて白きももをいだして水をくむ。その時翁が心がへらへらしゃくとなる。
と歌い、それに対して見物人は「そりゃおじいさま年をとっても昔の事を忘れんなあ」などとはやす。 さて、正月の田遊びや早春の春山入りの後、いよいよ田植えになるのであるが、田植えの場、少なくとも田植えの最初の日であるサビラキの場は「神招(お)ぎのマルチの斎場(にわ)であって、山から神を勧請した早乙女は衣装を改め化粧をして」田の神に仕えるのである。早乙女が化粧をするのも神に仕える巫女だからで、神霊の憑いたことを表わしており、白手拭いに田植え笠などで顔をおおうのも神に仕えることを示す仮面(面縛)であった。 秋田県のある地方では真っ黒な頭巾で顔を全ておおい、目のところだけ開けた不気味な姿をしているが、これも稲が十分に熟すること、つまり黒むことを願う共感呪術であるという。 サビラキ当日、田の神が降りてくる場所の決まっている地方では、それをサンバイ田と呼び、三角形の小さな田などが選ばれるが、三角形は女性の性器を表わしていると言われている。その田の中で神の一夜妻として美しく着飾った早乙女たちが田植え歌を歌うのであるから、田植えが祭りであったことをよく示している。田の中でどろんこになって苗を投げ合い(泥田打)、真っ黒になった男女が田の中で交わることもあったという。 (神奈川歯科大名誉教授)


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若宮大路に彩りを

市民団体が花植え

鎌倉駅から若宮大路の鎌倉郵便局周辺の花壇に9月5日、かまくら桜の会(高柳英麿会長)の花植えが行われた=写真。 同会が1974年から季節毎に行っている取り組みで、今回は秋の花としてオレンジ色や黄色のマリーゴールド1300株を鎌倉生涯学習センターや郵便局職員らも協力して植え付けた。高柳さんは「街の中心を花で彩り観光客をあたたかく迎えたい」と話していた。


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海外派遣の金田さん、深水さん

鎌倉市長を訪問

JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊で10月から南米のペルー共和国に派遣される金田青(あおい)さん(25)と、アフリカのマラウイ共和国に派遣される深水布由実さん(23)が、9月14日鎌倉市役所の松尾崇鎌倉市長を表敬訪問した=写真。 金田さんは高校時代から大学まで野球をしていて、大学卒業後、企業に就職したが海外で仕事をしたいという思いがあり、自分の一番の強みの野球で志願した。現地の野球連盟で野球の普及と、ナショナルチームの指導を行い、来年の野球大会での優勝を目指す。 深水さんは4月に大学を卒業。マラウイに行くのは3回目で、大学の時、初めて現地を訪れ日本と違う様子に感動した。2回目のとき現地でJICAの隊員と知り合い、自分もそこで仕事をすることを決めた。カスリング小学校で算数を指導する。 金田さんは派遣が決まってから夏に下見に訪れたほどの使命感で臨み、深水さんは「訓練が始まるまで不安だったが、英語で教える自信がついた」と意欲を沸かせていた。


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「ひと」
大蔵頼朝商店会主催の音楽会を企画する

福澤栄二(ふくざわえいじ)さん

鶴岡八幡宮の東側にある小さな商店会が毎年、入場無料の音楽会を開いている。そのイベントを企画・プロデュースしている。今年は生演奏を肌で感じてもらうクラシック・コンサート。「多くの人に感動を与える質の高いものにしたい」と気負いなく語る。 県道金沢鎌倉線のバス停「大学前」から「岐れ路」の周辺の53店鋪で構成される大蔵頼朝商店会。アーケードのあるような大きな商店街ではないので、年末セールなどを打ちづらい。そこで「一商店会のレベルを超えたインパクトあるイベントで、存在を知ってもらおう」と2014年から音楽会を始めた。 5回目になる今年はクラシック音楽の原点に戻る「アイネ・クライネ・コンサート」。11月15日鎌倉女子大二階堂学舎ホール(250人収容)で開催。地域住民だけでなく誰でも応募できる(応募要領は6面参照、商店会HPでも)。「クラシックの生の音の魅力をぜひ味わってもらいたい」と話す。 宮城県生まれで、中学2年から東京・新宿に。小学5年の時に音楽教師に作曲を教わり音楽の道に入った。中学時代は少年少女合唱団員、高校ではバンドを組み、ドラムをたたいた。ジャズに傾倒し、早稲田大学のモダンジャズ研究会に入会。2年上にはタモリがいた。 30歳の時に父の日本料理店を手伝うため鎌倉へ。それまで10年間は主にスタジオ・ドラマーとして活躍。盲目のギタリスト長谷川きよしのバックも2年間つとめた。 商店会の音楽会はジャンルを超え、コンセプトにこだわってきた。たとえば「大人のための童謡」、「ハーモニカとギターのデュオ」など。商店会以外の音楽会企画にも関わっており「自分はどうやらプロデュースが好きなようだ」と自己分析する。 商店への経済効果はほとんどないという。「でも地域の人がこの商店会は面白いことをやっていると思ってくれれば、会員たちの誇りになる」。 父から引継いだ商店会の料理店は最近畳んだが、コンサート企画は引き続き担当。「協調性があり、音楽関係のネットワークも幅広い」と、商店会の三谷芳明会長は安心して任せている。 2人の息子の一人は料理店経営、もう一人は演劇関係の仕事についている。どうやら父親のDNAを分割して受け継いだようだ。70歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(112)

尿 漏 れ
  日本泌尿器科学会専門医 長谷川 太郎

高齢者の排尿障害は「年のせい」とされることが多い疾患です。正常では、膀胱は尿を漏らすことなく300~400ml貯め、残りなく排出することができます。尿を安定して溜める機能や尿を残りなく排出する機能がうまくいかないときに排尿障害が出現します。 女性に多い症状としては、「尿意切迫感」(急に起こる強い尿意で我慢することが困難)や「尿漏れ」などがあります。 「尿漏れ」は肥満と関係があることがわかっています。「尿漏れ」に対する治療としては減量・薬物療法のほかに骨盤底筋訓練と膀胱訓練があります。治療効果は内服治療と同等とも言われていますので、根気強く続けることが大事です。 疫学調査では40歳以上の女性では約810万人の方が排尿トラブルで困っていることが報告されています。 原料・訓練と内服治療を組み合わせることによって排尿トラブルの80%以上は改善します。 排尿でお困りの方は、まずかかりつけの先生にご相談していただくことをお勧めいたします。

湘南おおふなクリニック院長
鎌倉市大船2―25―22
0467・44・1117


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民族衣装試着体験(2015年9月)

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平和の鐘を鳴らそう(17年11月18日)

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UNESCO(ユネスコ)の精神学び実践に

特定非営利活動法人鎌倉ユネスコ協会

今を、そして未来を見つめる最良の生き方とは…。地球市民として誰もが考えるべきテーマを具体的行動指針として活動している鎌倉ユネスコ協会の石田喬也理事長にうかがった。

鎌倉でユネスコ精神根付かせ30年

UNESCO(国連教育科学文化機関)とは。

第二次世界大戦後、二度と悲惨な戦争を起こさないようにと世界が誓って、国際連合傘下の一つの組織として発足しました。フルネームはUnited Nations Educational Scientific and Cultural Organizationで、その頭文字がUNESCOです。 教育、科学、文化を通して世界平和の実現を、とつくられました。戦争がなぜ起こったかを振り返ってみると、相手への不信、相手を理解できていないことが根本にあるということでユネスコ憲章も「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」とうたっています。文化、生き方の違いはありますがそれを認め合い理解し合うことで世界の平和は実現します。一人ひとりが相手の思いや相手の存在を認め合うことが原点にあり、それを目的としてできました。 今193カ国の政府機関の代表が参加して会合を開いていますが、国の代表が集まったところで、根本的には人の心の問題ですから政府がどうこうできるものではない。結局は一人ひとりが草の根的に関わってゆく必要がある。民間の運動が必要であろうということになったのです。

運動の現状は。

世界で100カ国以上にこのような組織がありますが、日本では現在約260の地域ごとに民間のユネスコ運動組織があります。沖縄から北海道まで全国にまたがって地域をベースとした民間の活動組織があります。地域の方がこの精神に賛同して活動する全く自発的な組織です。ですから市町村全部にあるわけではなく、この近隣では藤沢、横須賀にはありません。

貴会誕生の経緯は。

ユネスコの運動は第二次大戦後すぐに始まっていましたが、当会の発足は1988年10月15日で初代の理事長を務めた渡利晴夫さんが呼びかけて200人ほどの賛同者が集い、この日に初めての総会を開きました。 当時鎌倉に暮らしていた日本画家、東京藝術大学学長の平山郁夫さんに声がけして初代の会長に就任してもらいました。会長はシンボル的存在で、理事長が実質運営するという組み合わせです。

冠に「鎌倉」とついていることは。

鎌倉で発足し活動しているからで、鎌倉在住の人たちが中心ですが、参加者の三分の1ぐらいは外部の方々です。東京、横浜、藤沢、逗子、北海道や静岡の方もいます。中心は鎌倉で、現在の会員数は220人です。

発足30年を迎えて、今後は。

新しいビジョンを、ということで「個人の変容による社会の変容」目指すことを確認しています。

弱者への思いやり、自然への思いやり、行動に

実際にどのような活動をしているのですか。

委員会制で、7つの会に分かれています。
◎識字・世界遺産保全支援委員会
私たちは寺小屋と呼んでいるのですが、世界には学校設備が充分にない、学校に行けない人が大勢います。そういう人たちを支援する活動です。カンボジアやアフガニスタン、ミャンマーなど政治状況の困難な国々は教育制度もうまくいっていません。学校がまともに機能していないのでまず識字活動をしています。一方で、家庭の事情で途中でやめる人もいっぱいいる。そういう人たちに補修授業などをやる。単独ではできないのでユネスコ協会全体で応援します。 もう1つの活動は世界遺産保全のための支援活動です。そのために毎年1回高徳院で「国際交流バザー」を開催(次回は11月4日)しています。また、慈善コンサートも行いますし、平山さんの原画による「世界遺産支援絵はがき」の販売や書き損じハガキを提供していただくなどして活動資金を生み出しています。
◎鎌倉文化遺産保全委員会
鎌倉の地域文化を学び大切にしていこうと市内の清掃活動や、和賀江島の保全活動をしていますが、一番は「平和の鐘を鳴らそう」(次回は11月25日)でしょうか。世界平和を祈ろうと正午を期して市内のお寺や神社がいっせいに鐘を撞き鳴らします。拠点の高徳院には鐘がないので手製の鐘を鳴らします。各国の留学生が来院し、それぞれの国の言葉で世界平和宣言をします。
◎青少年委員会
1つは子どもたちが身近にある文化や歴史、自然を大切にする心を育むよう市内の小・中学生を対象に、「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展」を開催しています。自分が宝物と思うものを描いてもらい、その内約150点を鎌倉生涯学習センターギャラリーに展示(12月22日~24日)し、翌年2月に表彰式を行います。 もう1つは子ども達の自発的なボランテイア活動、自発的な活動を表彰する「鎌倉ユネスコ・ユース賞」の贈呈で、2月に表彰式を行います。
◎国際交流委員会
3つの活動があります。1つは、日本人と結婚して日本に住む婦人を講師に、祖国の家庭料理を作ってもらう「外国料理教室」。次回はトルコ料理(11月29日、鎌倉福祉センター調理室)。 もう一つは「民族衣装を着る会」で、これは、会員が集めた民族衣装を身につけることで親しみを持ってもらいます。国際交流の観点からは食べることや着ることを通してその国に親しむということが大切で、「国際交流フエスティバル」(11月4日、高徳院)に民族衣装のコーナーがあり、毎回好評です。 3つ目が「留学生交流会」で、世界各国からの留学生と日本の大学生が交流する場をつくっています。年に1回、3月に開催します。
◎科学・環境委員会
エネルギー問題や公害問題、環境問題などを学んでいます。外来の動植物がたくさん入って来ていますし、再生可能エネルギー問題、温暖化で環境が破壊されています。それを学ぶことでいろいろ発信していきます。 「薬物乱用問題と防止教育~乱用から子どもを守るために」の講演会を11月10日午後2時、鎌倉婦人子供会館で開きます。横浜薬科大学の田口真穂さんを講師に、薬物乱用の現状や自治体の取り組みなどをうかがいます。会費300円・申し込みはFAX0467・53・9309
◎コミュニケーション委員会
会報「鎌倉ユネスコ」を発行しています。会員には各方面の専門家がいるので、そういう方からお話を聞く交流の場「ユネスコサロン」も開催(今年は終了)しています。

ESD+SDGsで未来を開こう

◎ESD・ユネスコスクール委員会
ユネスコスクールとはユネスコに認定された持続可能性=ESDの教育を推進する学校です。子ども達にパスポートを渡していろいろなボランティア活動するたびにスタンプを押し、年1回発表会をしています。

ESDとは。

Education for Sustainable Deelopment(持続可能な開発のための教育)の略で、他人への思いやり、それを価値観として持つようになることです。環境を大事にする、社会的弱者とか自然への思いやりを身につけていくことが目的です。結果として地球が持続的になり、それを世界に拡げていくということです。

SDGsとは。

SDGsは新しく出てきた概念で、2015年9月に国連で17の合意がされ2030年までの解決目標とされました。その達成により持続的な社会に変わってゆくということで、それには個人が変わる必要がある。それがESDです。

貴会のSDGsに関する取り組みは。

SDGsの考えにそって、持続可能な社会に対応する人材の育成と問題解決の場として、11月に「SDGsみらい塾」を開塾します。 開塾に先立ち、「SDGsリレートーク&ディスカッション」を10月20日午後1時40分、鎌倉商工会議所ホールで開催します。NPO活動する現場の方7人に15分ずつお話しいただき、そのあと、ディスカッションを行います。先着150人。入場無料。問合せ0467・53・9309

貴会に入会するにはどうすればいいですか。

私に連絡を(後述)。

年会費は。

一般の方は5000円、学生は2000円です。

どうもありがとうございました。

鎌倉ユネスコ協会
鎌倉市今泉台7―22―13
石田方 0467・47・0702


鎌倉朝日新聞社

てらやねぶたフェス

いざっ!!鎌倉てらこや(51)

てらこやライトニングアドベンチャー~一隅を照らす
鎌倉てらこや事務局 豊田 晋

夏の厳しい暑さが続いていた8月、今年で4回目となる妙本寺☆パラダイス(妙本寺合宿)が21日から22日まで鎌倉市大町の妙本寺で開かれた。 妙本寺合宿は、日常的に「てらこや」が活動で訪れている学童保育施設へ通う子どもたちを対象としてお寺の生活体験と大学生による企画を実施する特別企画である。 今回の企画は「てらこやライトニングアドベンチャー」。蛍光ペンキで巨大な段ボールの壁に絵を描いていく。その絵はブラックライトで照らすと輝く光のアートとなる。 最終的に、各班で描いた壁を並べ合わせ、巨大なコの字型の回廊を作成する。子どもたちはブラックライトの懐中電灯を片手に、蛍光ペンキで描いた絵を照らしながら巨大な回廊を探検するのだ。 自らの身体よりずっと巨大な段ボールの壁。筆を使って夏をテーマにした絵を描く子、足や手、髪の毛などに蛍光ペンキを塗りたくり、身体を目一杯に使ってあり余るエネルギーを段ボールの壁にぶつける子、描き方は子どもたちによって一人ひとり違うが、共通している点があった。それはどの子も額に汗を流しながら一生懸命に描いていたことである。 企画のクライマックスでは、遮光されたお堂に各班に彩られた段ボールの壁が並べられ、巨大な回廊が出現した。 ブラックライトで作品を点灯した瞬間、境内中に子どもたちの歓声が響いた。たくさんの手型や足型が付いた絵、花火をイメージしてペンキを飛び散らせた絵など、どの絵も光り輝いていた。そして、照らされた子どもたちの笑顔も作品に負けないぐらいキラキラと輝いていた。 夏が終わり子どもたちは日常生活や学童保育での生活に帰っていく。ペンキでドロドロになったこと、汗だくになって筆を手に絵を描いたこと、光り輝く絵、一つでも多くの思い出が子どもたち一人ひとりをキラキラと輝かせる思い出となってくれるはずだ。子どもたちとの再会を楽しみに、学童保育での活動に臨みたい。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

横田老師(右から2番目)一人おいて筆者

心のふる里を行く ⑮

生きるための道しるべ―坂村真民詩に親しむ 池田雅之

童話であれ、詩であれ、小説であれ、文学作品は声に出して、じかに聴く人の耳に届けるのが良いと思っている。肉声で伝えることにより、その作品のもつ言葉の力が、相手に直接伝播するからである。私は小泉八雲の翻訳をこれまで手がけてきたが、いつも声を出しながら訳している。 演出の故浅利慶太氏は「演劇は文学の立体化(視覚化)である」と名言を残したが、私は「朗読は文学の身体化である」と思っている。言葉がことだまとなって身体に入りこみ、私たちの魂を震わせるのである。そんな感動体験を「鎌倉てらこや」の行う朗読会で味わったことがある。 私は円覚寺管長の横田南嶺老師の感化を受け、老師の編んだ「坂村真民詩集百選 はなをさかせよ よいみをむすべ」(致知出版)を座右の書として、毎日持ちあるいては読んでいる。真民さんは私をたしなめ、鼓舞してくれる「魂の医者」(プラトン)といってよい。真民詩のことだま、例えばば「念ずれば花ひらく」とか「かなしみをあたためあってあるいていこう」とか「人は生きねばならぬ」という言葉は「生きるための道しるべ」(西澤孝一)のように心に響いてくるのである。 そう思うようになった経緯には、もう一つの出来事があった。私どもの「鎌倉てらこや」の朗読会に横田南嶺老師を特別ゲストにお呼びして、坂村真民の詩を幾篇か朗読していただいたことがあった。老師の朗読の仕方は、いわゆる普通のプロの朗読家の読み方とは全く異なっていた。禅僧の横田老師のお声は腹の底から湧き出てくるような朗々とした、深く響きわたる美しい声調をもっておられた。その晴朗なお声が、厳しい仏道を生き抜いた真民氏の詩精神と共鳴し合い、一体化し、聴く者にその詩の感動が届けられたのである。 横田老師は高校生の時に真民詩に出会い、今でも円覚寺での法話で真民詩を取り上げておられるという。真民詩は「本当の幸せとは何か」「人間としていかに生きるか」を誰にでも分かる平易な言葉で綴られている。しかし、詩は深い思索によってつむぎ出されており、私たちの生きる道しるべとなっている。真民詩のことだまが、横田老師のお声を通して、今も私の耳元に聞こえている。 坂村真民記念館館長の西澤孝一氏の「かなしみをあたためあってあるいていこう」(致知出版)という本には、真民氏の壮絶な人生が語られている。その好著をお読みいただければ、また新たな感動が得られるにちがいない。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

「祈りの鎌倉・富士と花」

大野健一さんが絵画展

鎌倉市由比ガ浜在住の大野健一さん(82)の個展が10月7日~13日、鎌倉駅東口のカトレヤギャラリーで開かれる=写真。今年で13回目。「祈りの鎌倉・富士と花」の題で富士山と花をテーマに描いたパステル画、水彩画など約20点を紹介。 富士山を背景に、華やかな大輪のボタン、サクラ、ハス、ツワブキなど鎌倉に咲く12カ月の季節の花が色鮮やかに描かれ、富士山もそれぞれの季節の表情を見せる。 このほか富士山を熊本城の石垣になぞらえて、縄文式土器や源平、徳川などの家紋を載せた作品や、富士山が子どもと共に描かれた作品などで、未来を問いかける。
カトレヤ 467・23・2530


鎌倉朝日新聞社

新刊 「苔に光る鎌倉の石仏」

大箭晃義 著

藤沢在住の大箭晃義さん(53)が写真集「苔に光る鎌倉の石仏」を発行した=写真。 大箭さんは20歳代のころ初めて石仏写真を撮り、その魅力に取りつかれた。その後25年間、石仏の写真を撮り続け、最高のシャッターチャンスをつかめるようになったという。機械が好きで金属加工の仕事をしていたが、50歳から写真に専念し、今回初めて写真集を出版した。 この1冊を片手に石仏巡りをしてもらおうと、地域ごとに分けて掲載。四季折々の観音、地蔵、庚申塔ほか、普段見落としていたような石仏の写真が、道案内や寺の解説とともに紹介されている。ことどころ「矢を拾った地蔵」「瑞泉寺のみじな塚」などの小話も盛り込まれていて興味深い。
2千円(税別)銀の鈴社刊 0467・61・1930


鎌倉朝日新聞社

8月の円覚寺・帰源院でのモーニングセミナー

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」52 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 利他の精神は、組織を根本から変える

鎌倉市倫理法人会は、「家族や職場、地域の方々、そして、外国の方々との良い人間関係を作っていくことを目的に運営されている、非営利の法人会」です。 組織を運営する経営者は、正当な利益を得て、組織を維持発展させる任務を負っており、それを実現するため、利益の最大化、経費の最少化を狙います。 利益最大・経費最少の論理から導き出される対応とは、①他社を凌ぐ特長(耐久・信頼性を含む)を持つ商品②流行の波に乗る③環境適応性に優れる④お得意先との良好な人間関係⑤労働生産性の向上⑥社員離職率の減少、などがあります。 これらは互いに相反することも多く、特徴ある商品には、優れた人材と実験設備が必要(経費増)となりますし、社員への期待や負担が大きいと、離職率は大きくなります。 一般的な企業理念は「お客様第一」、次に「社会への貢献」、「フェアープレイ」、「全世界的な視野」、「魅力ある商品」、「労使相互の信頼」などと続きます。しかし、社員全員がそれらを自覚し、仕事をしているでしょうか? 空念仏に終わっていないでしょうか?  倫理法人会では、良いと自分で判断したことは、その日から即実行することを信条としています。例えば、気に入らないと思っていた人には、自らにこやかに笑いかけ、その人を好きになることを秘かに実行する人、弱者に手を貸し、自信を持って貰う運動に生き甲斐を感じる人もいます。倫理法人会に入会して自分で決心したことを実践してみませんか? 人間関係が改善し、明るい人生が見え、組織も活性化します。 「自分が変われば、相手も変わる」ということを学び、実践したいと思います。先ずは、モーニングセミナーに出席し、実践に基づく講話を聴き、家庭や職場の幸福を得るために何ができるかを考え、実践してみましょう。(文責・平松健男)
鎌倉市倫理法人会事務局
045・315・2433
045・315・2434


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

トイプードルの「Noah」7歳の女の子。家族みんなのアイドルで甘えん坊。甘い声でパパや大学生のお兄ちゃんたち二人をメロメロにしている小悪魔ちゃんです。
西御門 功刀さん方



画廊・ギャラリー

●ギャラリー一翠堂  22-3769
10月1~8日沼田博美
・久保田潤二人展(下段記事に詳細)、18~24日LIRIC02写真展、26~30日秋の情 親子展、31日~11月4日島谷満孝 作陶展



始めましょう

●オイリュトミーまなびの教室 月2回6千円。初回体験可千円。10月31日~。
北鎌倉・松山方 080・3486・7307
●やさしいジャズピアノ1回4千円。葉山町・大野 090・4619・0415



お知らせ

●漁協の朝市10月7日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
18日10時、腰越漁港。腰越漁協 32・4743
●献血にご協力を10月10日10~13時、鎌倉市役所。
神奈川県赤十字血液センター 045・834・4619
●被災地の子ども支援バザー10月13日10~15時、鎌倉市大町の清興建設駐車場。献品募集中。
24・3700
●神奈川県街頭労働・年金無料相談会10月11日13~19時、湘南モノレール大船駅改札前。
神奈川県社会保険労務士会藤沢支部 0467・57・7854
●逗子アートフェスティバル10月12~28日、亀岡八幡宮、池子の森自然公園、逗子会館など。
実行委 046・873・1111
●みどりのボランティア10月13日東勝寺跡。20日北条氏常盤亭跡。27日十二所果樹園。9時半。要申込。
鎌倉風致保存会 23・6621
●なごやかフェスタ
10月14日10~15時、腰越なごやかセンター。 23・2563
●第38回鎌倉切手展10月20・21日10~17時、鎌倉生涯学習センター。無料。
鎌倉郵趣会 31・2467
●玉縄城址まちづくり会議の催し▽第6回玉縄城主墓前祭10月20日9時半、玉縄龍寶寺。▽玉縄城址探索会20日10時半、古民家前。龍寶寺、七曲坂など。講師は伊藤一美さん、大竹正芳さん。千円。要申込。
45・7411
●動物愛護のつどい201810月21日11時~15時半、鎌倉市福祉センター。子どもの絵画展など。13時、ミニコンサート。14時、長寿動物表彰。無料。
モナ動物病院 046・854・5751
●第9回いきいき健康マージャン大会参加者募集
11月11日鎌倉市福祉センター。2千円。申込は20日までに往復ハガキで〒141―0031品川区西五反田2―4―2東海ビル2階NPO法人健康麻将全国会事務局。
みらいふる鎌倉 61・3930


鎌倉朝日新聞社

早地峰岳神楽

鎌倉朝日新聞社

柳沼知恵子さん「湘南薄暮」

み る

▼泉鏡花生誕145年記念「清方描く、鏡花の世界」
10月20日~11月25日鏑木清方記念美術館。清方が鏡花の著書に描いた口絵や鏡花文学に取材した名品など。3百円。
23・6405
▼川喜多映画記念館
▽企画展「ミステリー映画大全集 横溝正史VS松本清張」12月16日まで。3百円。
▽映画2・3・5・7日「五瓣の椿」、2・4・6・7日「霧の旗」、16・17・19・21日「十二人の怒れる男」、16・18・20・21日「ヒッチコック/トリュフォー」、23・25・28日「アンドレイ・ルブリョフ」、23・25・27日「エルミタージュ幻想」、24・26・27日「復活」、24・26・28日「ボリショイ・バレエ」、30・31日「犬神家の一族」、30日「悪魔の手毬歌」。千円。
▽トーク「バレエ映画の魅力」24日15時半。「ロシア語通訳を通して出会った人たち」27日15時55分。
23・2500
▼寺山修司展―ひとりぼっちのあなたに
9月29日~11月25日神奈川近代文学館。寺山修司の秘書が収集した創作ノート、書簡など2百点で多様な表現世界を紹介し本質を探る。6百円。
045・622・6666
▼特別展「西湖憧憬」
11月11日まで神奈川県立金沢文庫。西湖梅をめぐる禅僧たちの交流をてがかりに15世紀の東国文化を紹介。加納元信「西湖図屏風」など。7百円。
☎045・701・9069
▼内装ふすま表装作品展 10月13~15日鎌倉生涯学習センター。鎌倉市内、神奈川県内の表装師と表具教室生の作品。無料。
神奈川県表具経師内装協同組合 045・253・2655
▼岩手郷土芸能祭in鎌倉 10月20日16時・21日10時、建長寺。岩手県花巻市大泊町に継承されるユネスコ無形遺産・早地峰岳神楽の上演。3千5百円、前売3千円。
実行委 080・2120・7379
▼第49回鎌倉郷土芸能大会 10月21日11~15時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉市内各地域に伝承する郷土芸能を上演。無料。
市文化財課 61・3857
▼第29回柳沼教室合同洋画展
10月30日~11月4日鎌倉生涯学習センター。柳沼知恵子さん指導「る・そーる会」「鎌倉スケッチ会」合同展。油彩・水彩・パステルなど約70点。
進方 0468・73・3209
▼映画「別離」
10月8日10・13・16時、本郷台のあーすプラザ。娘のためにイランから去ろうとする妻と認知症の父親のため自国に残ろうとする夫の人間模様を描いたアカデミー賞受賞作品。4百円。
045・896・2121



鎌倉市民文化祭 10月

上記は鎌倉市展、下記は舞台行事。料金記載なしは無料。

美術・写真合同展 ~3日 鎌倉芸術館 文化人権課
61・3872
書道展 5~9日 鎌倉芸術館 文化人権課
61・3872
華道展 20・21日 鎌倉芸術館 文化人権課
61・3872
ばら展 20・21日 きらら鎌倉 鎌倉ばら会
45・7322

フェアリーベルリンガーズ第17回定期演奏会 7日13時半きらら鎌倉 フェアリーベルリンガーズ加藤方
090・4225・0256
日本のうた・歌・詩秋のコンサート28(1500円) 19日18時半きらら鎌倉 湘南グループ日本のうた・歌・詩
045・846・6898
第29回リコーダー・アンサンブルの集い 20日13時半きらら鎌倉 鎌倉リコーダー・コンソート 加藤方
23・2818
第26回謡曲と仕舞のつどい 26日10時きらら鎌倉 鎌倉謡曲連盟 大久保方
53・9737



き く

▼東日本大震災遺児支援コンサート
10月8日13時半、逗子文化プラザ。ギター、ピアノ、オーボエなどの演奏でカッチーニ「アヴェ・マリア」など。2千円。
東日本大震災遺児支援の会 産形方 046・871・1945
▼藤沢市民オペラ「椿姫」
10月14日14時、藤沢市民会館。指揮・園田隆一郎、演出・岩田達宗の「椿姫」全3幕。4千5百円~。
藤沢市みらい創造財団 0466・28・1135
▼湘南グループ 日本のうた・歌・詩 秋のコンサート28
10月19日18時半、鎌倉生涯学習センター。「あしたの風に」、市民応募詩の歌など。千5百円。
同会 0466・27・1875
▼第6回鎌倉じゃず祭
10月20日15~20時、光明寺。寺井尚子さん、有坂美香さん、ジャバループなどの演奏。4千円、前売3千5百円、中学生以下無料。
実行委 080・9151・8450
▼鎌倉芸術館の催し
▽世界音楽紀行Vol.2 ザ・ベース・ギャング
10月13日15時。コントラバス四重奏でベートーヴェン「ロックンロールNo9」他。3千5百円~。
▽かまくらシネマMETライブビューイング「トゥーランドット」
21日13時半。メトロポリタン歌劇場上演オペラを大スクリーンで上映。3千百円。
▽かまくら名人劇場第35回「大看板三昧」
28日14時。五街道雲助、柳家権太楼、金原亭馬生の落語。3千5百円。
0120・1192・40
▼湘南モーツァルト愛好会 第169回例会
11月4日14時、藤沢リラホール。楠尚子さんのヴァイオリン・リサイタル。モーツァルト「ヴァイオリン・ソナタ」など。4千円。
事務局 046・872・1963
▼第4回鎌倉笑輪会四派競演らくご会
11月10日13時半、鎌倉芸術館。立川生志、桂文治、柳家喬太郎、三遊亭萬橘の落語。演芸評論家・長井好弘さんのトークも。3千5百円。
鎌倉市芸術文化振興財団 23・3755
▼鎌倉交響楽団第112回定期演奏会 11月10日14時、鎌倉芸術館。清水史広さん指揮のオーケストラでラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」「交響曲第2番ホ短調」など。13時半、プレコンサート。千円。
曽根方 31・4380


鎌倉朝日新聞社

沼田博美さん「浄智寺三世仏」

禅・仏・頂相 鎌倉発 カレンダー

沼田博美・久保田潤二人展

10月1~8日、鎌倉・小町通りのギャラリー一翆堂(22・3769)。 東京芸術大学卒・鎌倉ゆかりの二人の作家の「禅」をテーマにした水彩画約20点を紹介。 沼田博美さんは鎌倉の仏像を、久保田潤さんは頂相を描いた。 作品で制作したカレンダーも販売。



アコースティックの魅力を肌で

アイネ・クライネ・コンサート

地域活性化を目指し、地元の人たちにクラシックの魅力を伝えたいと大蔵頼朝商店会が行うコンサート。今年で5回目。 11月15日16時、鎌倉女子大二階堂学舎。 井上淑子さんのヴァイオリン、中澤美紀さんのピアノ、高久敏春さんのリュート・ギター、桐朋学園音楽学部の現役大学生の弦楽四重奏でバッハ「プレリュード」、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など。 無料。小学生未満入場不可。往復ハガキに住所・氏名・年齢・性別・希望人数(2人まで)を記入し申込。20日消印有効。
福澤さん 090・4227・7771(4面「ひと」欄で紹介。)



まなぶ

▼鎌倉同人会講座「鎌倉大仏と研究の〝曼荼羅〟」
10月6日14時、鎌倉高徳院。同寺住職・慶應義塾大学教授・動物考古学者の佐藤孝雄さんが鎌倉大仏の大規模保存調査結果を話す。5百円。要申込。
谷口方 090・5325・4586
▼柳田国男と武蔵野
10月7日14時、鎌倉婦人子供会館。立川柳田国男を読む会・山口茂記代表が武蔵野の昔話を通し歴史を話す。無料。
鎌倉柳田学舎 24・3810
▼終活セミナー「人生百年時代を自分らしく生きる」
10月12日13時半、鎌倉生涯学習センター。終活士、司法書士がエンディングノートの書き方や成年後見制度などを話す。鎌倉市マイエンディングノート所持者は持参。無料。要申込。
市高齢者いきいき課 61・3899
▼第9回歴史講演会「逗子と六代御前」
10月13日10時~11時半、逗子文化プラザ。神武寺・土屋慈恭住職が六代御前と逗子の関係を話す。琵琶演奏も。6百円。要申込。
逗子の古文書・公文書等の保存と公開を進める会 080・5640・6043
▼第305回中村天風心身統一法鎌倉講習会
10月13日14時、鎌倉生涯学習センター。「強くしなやかな心を創る」。無料。
天風会認定鎌倉の会 44・4461
▼鎌倉の近現代史資料の収集・保存・活用方法
10月20日13時半、鎌倉中央図書館。講師は藤沢文書館初代館長・高野修さん。無料。
鎌倉の別荘地時代研究会 島本方 61・3977
▼食育講座 地元食材の魅力を再発見!
10月30日10時、たまなわ交流センター。鎌倉女子大学・中谷弥栄子さんが食育や鎌倉野菜・畜産物など地元食材の調理方法を話す。無料。要申込。
市市民健康課 61・3943



さんか

▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。10月3日18時、レネ。26日16時、鎌倉静養館。
31日16時、ソンべカフェ。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
▼ブラインドワールドサポートDAY
10月7日10~14時、逗子市文化プラザ。視覚障害者向け相談会と展示会。11時、みんなで椅子ヨガ(5百円)。13時、講演会「パラスポーツのチカラ」(5百円)など。
逗子市社会福祉協議会 046・873・8011
▼体育の日 武道体験教室
10月8日鎌倉武道館。弓道、剣道、合気道、柔道、太極拳などの体験。無料。
同館 47・8010
▼バリアフリーヨット大会
10月13日10~14時、葉山新港・森戸海岸。ヨット乗船体験など。障害のある方とその家族。
葉山町福祉課 046・876・1111
▼第13回親子で楽しむ♪あそびの大学
10月13日10時~14時半、鎌倉女子大学大船キャンパス。親子のおもちゃ作り、体操など育児のヒントを提案。乳児のための催しも。
市こども支援課 61・3904
▼逗子市観光協会の催し▽NIGHT WAVE光の波プロジェクト10月13日14~20時、逗子海岸。14時、マリンスポーツ体験(3千5百円)。17時、ビーチヨガ(千円)。17時半~、波を特殊照明でライトアップ。
▽逗子の魅力を探してウォーキング11月17日9時半、東昌寺集合。要申込。
逗子市観光協会 046・873・1111
▼逗子ビーチキャンドル
10月13日15~20時、逗子海岸。キャンドル7千5百本で図案を描く。
逗子葉山青年会議所まちづくり拡大委員会 090・1503・7254
▼鎌倉史跡めぐり
▽双体道祖神や海前寺・小坪寺の本堂開扉10月9・22・24日9時30分、鎌倉生涯学習センター。正覚寺、諏訪神社など。▽鎌倉の路地歩き「由比ガ浜・長谷」10・12日9時、鎌倉駅西口時計台広場。ガイドが選んだミステリーコース。▽実朝800年忌を迎えゆかりの地を巡る16・18・23・26日9時、鎌倉生涯学習センター。壽福寺、鎌倉文学館など。▽頼朝挙兵の石橋山合戦跡を歩く11月6・8日9時半、JR早川駅前広場。佐奈田霊社など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。 24・6548 24・6523
▼鎌倉歩け歩け協会
▽10㌔ふれあいウォーク10月2日稲刈りの終わった広町へ。9時50分、鎌倉駅西口時計台。23日いたち川散策。9時50分、大船駅モノレール広場。▽5㌔はつらつウォーク16日法華堂を訪ねる。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。
各2百円。
▽秋の鎌倉山歩き6日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス10月6・13・20・27日大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽みんなで朗読28日13時、バ諸未定。元アナウンサー中里貴子さんと朗読体験。千円。小中学生と保護者。
84・9746
▼第7回三世代交流事業in坂ノ下 10月20日9時半、鎌倉・坂ノ下海岸。地曳網、海岸清掃など。5百円(小学生以下無料)。当日受付。
事務局 23・1359
▼銀の鈴社の催し ▽第38回かまくら学府定例会苔に光る鎌倉の石仏10月20日10・14時、銀の鈴社(佐助1―10―22)。大箭晃義さんの話。2千円。
▽阿見みどり水彩画展「鎌倉に咲く万葉野の花」10月29日~11月3日、妙本寺。
61・1930
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ10月20日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼ふじさわ江の島花火大会 10月20日(荒天21日)18時~18時45分、片瀬海岸西浜。3千発。
藤沢市観光センター 0466・22・4141
▼大船フラワーセンターのセミナー
Aオモトの楽しみ方10月20日13時30分。無料。B色鉛筆植物画入門「秋」27日10時・13時半。2千円。C四季の菊作り・冬の作業と観賞31日13時半。無料。D秋のアレンジメント作り11月237日13時・14時半。千円。Bは16日、Dは31日までに往復ハガキで申込。入園料4百円。
46・2188
▼玉縄すこやかセンターの催し
▽「夏目漱石 それから」を読む10月26日、11月9・30日、12月14日13時半(全4回)。講師は赤羽根龍夫さん。要申込。2百円。▽字幕付き邦画鑑賞会「家族はつらいよ」31日13時半。要申込。無料。
47・1338
▼ふれあい広場おおふな
10月27・28日9~12時、大船消防署。はしご車・消防車・救急車の見学、放水体験など。27日のみ、乗車体験。
43・2424
▼第241回歌のサロン
10月31日14時、鎌倉生涯学習センター。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131



外反母趾と体の痛み

●むくみ
特に夕方になると足がパンパンにむくむ。「むくみ」、「だるさ」、「身体が重く感じる」、この原因は「冷え」が多く、最近では低体温化(食生活やライフスタイルなどで)が問題となっています。低体温化は年齢と共に進み、体温が1℃下がると基礎代謝も10%以上も低下する事が分かっております。 血液やリンパ液の流れを良くし、身体全体を温める事がポイントです。当院マザーハンドの施術は、整体、指押し、リンパマッサージ、筋膜などに働きかけて、循環を良くし、代謝アップで効果が期待できます。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166


鎌倉朝日新聞社

季節の心(27)

葡萄が旨い  佐伯 仁

●葡萄は古くから〝薬〟…
十月。秋たけなわ…味覚も冴える季節…色どり多彩な果実もいろいろ… 葡萄もその一つ。 葡萄で思い出すのが少年期に読んだ「一房の葡萄」(1920年、有島武郎作)。 絵を描くのが好きな子が外国人の級友の絵具を盗み、露見…仲介した先生は一房の葡萄を二つに分けて与え、仲直り…。 秋になると読書の思い出と共に過ぎた遠い記憶も甦ってくる。 有島武郎は近代に生きたが、奈良時代、葡萄にかかわる伝説が山梨県で語り継がれている。 甲州勝沼には〝ぶどう寺〟と呼ばれ、親しまれている寺、大善寺(本堂は国宝)がある。 伝説によれば718年、諸国行脚の僧・行基(ぎょうき)が山中で修業中、左手に葡萄を持った薬師如来の夢を見た。そして見たままの如来像を寺に納め、村人には日々健康に過ごすため、葡萄栽培を奨励…。 近年、葡萄の持つポリフエノールは血行促進の薬効が認められている。 こうした知識が知恵として奈良期にあったとは。 現在、大善寺は民宿も営み、ワインも醸造…。
 葡萄は今日も澄んだ秋
空の下、一粒一粒が魅惑の笑顔を見せている。
 黒きまで 紫深き
 葡萄かな  正岡子規



第22回極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル

10月5~14日極楽寺・稲村ガ崎周辺の約40カ所の施設や商店でアートの展示・販売・体験、食を楽しむ催しなど。 7日ジャズライブ(3000円)、9日藤村俊介チェロコンサート(3500円)、11日山野草ツアー(1000円)、13日史跡めぐり(1000円)ほか、各店舗でライブ、舞踊体験、写経講座、指輪づくり、寄せ植え、おはぎ作り、手織り・陶芸・吹きガラス体験など。
実行委 32・9832


鎌倉朝日新聞社

いでたつ乙女

万葉集の歌に親しもう

鎌倉万葉集講座 受講者募集

千年を越えて、万葉の歌を言葉そのままに受け止め、共感し感動できるのは万葉集ならではの文化的現象です。ごいっしょに楽しく万葉集の世界を探訪しましょう。 毎月第3日曜10時〜11時半、若宮大路ビル(鎌倉市小町2―12―35)。随時参加可。 参加費月額1200円。講師は菊池威雄さん(元県立衛生短期大学教授)。
申込はカルチャースペース鎌倉 22・1496



まつり バザー

▼江ノフェス
11月4日まで江ノ島、江ノ電沿線など。10月22日~11月4日17時~20時、キャンドル約8百基点灯。湘南・鎌倉の風景画の展示も。
江ノ島電鉄 0466・24・2715
▼第14回サマサマバザール
10月2日9時45分~13時、光則寺。東日本大震災被災者のチャリティーバザー。
長谷幼稚園保護者会 090・4696・6803
▼図書館まつり「ファンタスティック☆ライブラリー107」
▽展示「幻のユーイービーチ―震災復興・坂ノ下埋め立て地の歴史」10月4~17日鎌倉市中央図書館。
25・2611
▽講座と散策「玉縄の地名を歩く」13日10時、玉縄学習センター。
玉縄図書館 44・2218「田邉松坡(しょうは)を巡る会」22日12時半、鎌倉市中央図書館。 25・2611
両講座ともメールkama-lib@kanagawa.email.ne.jpで申込。
▼ピンクリボンかながわin鎌倉
10月6日13~18時、大船観音寺。乳がんの早期発見・治療の大切さを伝えるため大船観音をピンクにライトアップ。トーク、ステージ、自己触診体験など。3百円。
市市民健康課 61・3946
▼オクトーバーフェストKAMAKURA
10月6日12~20時・7日11~19時、鎌倉市役所駐車場。地ビールの販売、市内飲食店出店、模擬店など。収益は被災地支援に。
鎌倉商工会議所青年部 23・2563
▼萩・上田・足利・鎌倉 姉妹都市物産展
10月12・13日9時半~16時半、鎌倉生涯学習センター。特産品・名産品の販売。13日11時半・13時半、八木節の公演。
市観光商工課 61・3884
▼腰越学習センターフェスティバル
10月13・14日。書道・絵画・押し花などの展示、太極拳・ギター・ハーモニカ・ウクレレなどの発表。
33・0712
▼第19回鎌人いち場
10月14日9~16時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。アート・クラフト作品販売、農作物販売、ワークショップ、フリーマーケットなど。
実行委http://www.kamandoichiba.com
▼第23回鎌倉薫風祭
10月14日10~14時、鎌倉市関谷の鎌倉薫風。事業活動発表、福祉バザーなど。
47・9358
▼第28回はやま環境フェスタ
10月14日10~16時、葉山町役場と花の木公園。リユースバザーや葉山の山・川・海を感じる展示など。
実行委 046・875・8438
▼第40回技能祭
10月14日10時30分~13時半、鎌倉市役所。木工などの地元職人の実演、展示、即売ほか。
市商工課 61・3853
▼教養センター文化祭
10月20・21日10~15時、教養センター(笛田2―17―1)。日舞、民謡、ダンスなどの発表、バザー、茶席、野菜販売、模擬店ほか。
32・1221
▼第31回かまくら長谷の市
10月21日8~16時、長谷三商店会、長谷寺、甘縄神明宮、長谷三商店会など。模擬店、フリーマーケットなど。
実行委 23・6698
▼鎌倉中央公園フェスティバル
10月21日10~14時、鎌倉中央公園。模擬店、はしご車試乗、自然体験コーナーなど。
市公園協会 45・2750
▼大船福祉まつり
10月27日13~17時・28日10~14時、大船行政センター。ダンス、吹奏楽、和太鼓、バザー、模擬店など。28日のみ、おおふな今昔写真展開催。
実行委 45・7711



秋の施設公開

◆大佛次郎茶亭(雪ノ下)10月6日。鎌倉風致保存会23・6621◆旧華頂宮邸(浄明寺)10月6・7日。市都市景観課61・3477◆旧川喜多邸別邸(雪ノ下)10月6・7日。川喜多映画記念館23・2500◆吉屋信子記念館(長谷)10月1~3日、11月1・2日と11月6~24日の毎土曜日。鎌倉生涯学習センター25・2030
※時間は10~16時(旧華頂宮邸は15時まで)。入場無料。



湘南邸園文化祭

▽旧山本条太郎別荘特別公開
11月22~25日、10~16時。国登録有形文化財指定記念特別公開。5百円。
▽L・ハーンが見た明治の鎌倉
10月27日13時、旧山本条太郎邸。東海大学・小沢朝江教授の同邸建築学的解説、L・ハーンが鎌倉江ノ島を訪れた見聞記の映像、薩摩琵琶弾き語りなど。3千円。20日までに要申込。
鎌倉別荘地時代研究会 67・5873



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(8月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は8月に一般232冊、児童書53冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書」西岡壱誠著(東洋経済新報社)▼「撮ってはいけない―知らないとあなたも犯罪者に!?スマホ時代のルールとマナー」飯野たから著(自由国民社)▼「amazon―世界最先端の戦略がわかる」成毛眞著(ダイヤモンド社)▼「江戸東京の明治維新」横山百合子著〈岩波新書〉 ▼「戦中・戦後の暮しの記録―君と、これから生まれてくる君へ」(暮しの手帖社)▼「中国「強国復権」の条件―「一帯一路」の大望とリスク」柯隆著(慶應義塾大学出版会)▼「世界史を変えた詐欺師たち」東谷暁著〈文春新書〉▼「ホーキング、最後に語る―多宇宙をめぐる博士のメッセージ」スティーヴン・W・ホーキング トーマス・ハートッホ共著(早川書房)▼「絵でわかる生物多様性」〈絵でわかるシリーズ〉鷲谷いづみ著(講談社) ▼「逗子サンゴものがたり―相模湾の四季」長島敏春著(じゃこめてい出版)▼「鉄道人とナチス―ドイツ国鉄総裁ユリウス・ドルプミュラーの二十世紀」鴋澤歩著(国書刊行会)▼「甲子園、連れていきます!―横浜高校野球部食堂物語」渡辺元美著(徳間書店)▼「俳句と暮らす」小川軽舟著(中公新書)▼「漱石の家計簿―お金で読み解く生活と作品」山本芳明著(教育評論社)▼「60歳からは「小さくする」暮らし―生き方がラクになる」藤野嘉子著(講談社)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和⑮

「源流」  黒川 明

短いのに、流域で名前がいくつも変わる滑川。三郎の滝と、峠道に沿う流れが合流するここは、その源流に近い。 繊細に小川が流れている。澄んだ水が滑らかな岩の間を流れ、岩のくぼみにとどまる。 日が差してきて、川べりの草が光に包まれた。その光は水面にもきらきらと跳ねている。 少しだけ色づいた木々が、暗さと高さを増したような気がした。見回しても誰もいない。一人ではもったいないような瞬間だった。
水彩 31×41cm



活動する女性集合!

第1回かまフル祭

鎌倉で活動する女性事業者の会「かまフル」の日頃の活動の発表と集い「第1回かまフル祭」を10月28日10~16時、ガーデン&スペースくるくる(鎌倉市由比ガ浜2―7―12)で開催。入場無料。どなたでもお好きな時間に参加可。予約不要。 【鎌倉で活躍している女性を招いてのトークショー】11時、井上蒲鉾店 牧田知江子社長「女性が家業を継ぐということ」、15時、主婦から起業して24年―鎌倉薬膳アカデミー学院山内正恵院長「万病のもと冷え対策を薬膳で」。 その他、会員の事業紹介・体験コーナー、飲食や美容・健康・アート・鎌倉のライフスタイルの提案、相談窓口など。
問い合わせは事務局 080・5017・1895(マルマッジオ・蔵多)



原発防災のお話し

ぐるぅぷ未来主催

国内外で放射線防護と原子力災害対策の講演を行っている守田敏也さん(兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員)から話を伺い、防災のあり方を考える。 11月2日10時、鎌倉生涯学習センター。入場料は中学生以上500円。主催は市民団体「ぐるぅぷ未来」。同会は、原発事故に備えた安定ヨウ素剤の事前配布を求める陳情を鎌倉市に行い、市議会に採択された。
問い合わせ 080・1167・6679



鎌倉野菜と県産酒

鎌倉酒販組合が集い

鎌倉野菜と神奈川県産の酒の普及、販売向上を目指し、県内にある13蔵の日本酒26種を呑み比べる特別イベントが鎌倉酒販組合の主催で、11月9日午後6時から鎌倉プリンスホテルで開かれる。 鎌倉野菜を使った料理もビュッフェスタイルで提供。県酒造組合の黄金井康巳会長のお酒雑学の講演も。 会費は税込み1万円。同組合のホームページから事前申し込み制。
問い合わせ同組合 0467・22・4556


鎌倉朝日新聞社

石場建て伝統構法

【連続セミナー第8回】

鎌倉で「木」と暮らす 快適な暮らしを手に入れる4つのステップ
第3部 永く住み続けるための夢のマイホーム実現セミナー
~家づくりは幸せづくり、幸せな人生を楽しむためのライフプランニング~

鎌倉の町並にあった家づくりをめざす戸井田工務店企画の連続セミナーの8回目。毎月それぞれの専門家が家づくりをアドバイス。受講者260人突破! 好評です。 10月20日の第3部では、ファイナンシャルプランナーが人生設計に関するお得な情報をお伝えします。ローンの組み方、新築・改築資金などの捻出法などほんの少し知識を増やすだけで、家づくりが大きく変わります。 10月20日(土)午前10時、鎌倉商工会議所会館(御成町)。参加無料、要事前申込。
申込・問合せ戸井田工務店
鎌倉市大町5―5―9
0467・24・7777
info@kamakura-standard.com



終の棲み家を考える54

屋根について

建物を建てる上で重要な要素に屋根をどうするかという問題があります。 屋根には夏の強い日差しを防ぐ事や、雨風を防ぐ大事な役割があります。昔は藁や萱を束ねたものを並べていましたが、瓦やスレート・金属に変わってきています。地震や災害の事を考えると金属の屋根材は軽くて強く、瓦の15分の1くらいですから良いと思います。最近は庇の無い屋根をよく見かけます、土地いっぱいに建物を建てた為に屋根の庇を造る事ができなくなっているのです。家にとって決してよい事ではなく、雨仕舞いが悪くなります。 形ばかり気にして複雑な形の屋根もあまり薦められません。なるべくシンプルな屋根の方が雨漏りの危険が少なくなります。 仕上げ材に何を使うかということも大事ですが、本当は下葺き材に何を使うかの方が大切で、仕上がってからは見る事ができません。性能の落ちる下葺き材でも2~3年で雨漏れは少なく、10年程度で結果が出てきます。金額を値切ると下葺き材を性能の落ちる物に変えてしまう業者もいます。 屋根の基本は形に拘らず、なるべくシンプルに、庇を付けて、下葺き材を性能のよい物で、厚さのある金属の材料を使い、地元の業者に依頼することです。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

10月

▼達磨忌 宿忌4日14時、半斎5日10時、建長寺。
▼鎌倉薪能 5・6・7日17時、鎌倉宮。
▼人形供養 7日13時、本覚寺。
▼初亥祭 10日11時、江島神社。
▼十夜大法要12日献茶。13・14日練行列、19時、稚児礼賛舞など。光明寺。
▼絵筆塚祭 13・14日日没後行灯。14日13時、荏柄天神社。
▼ふじさわ江の島花火大会 20日片瀬海岸西浜。
▼文墨祭 28日10時、鶴岡八幡宮白幡神社。


プロムナード

自分の飼っているペットと同じ犬種を見かけると「うちの犬と顔立ちや体格が少し違うなぁ」と感じますが、愛着のない人にとっては「同じ犬種じゃん!」と思われるようです▼言葉で表現すると同じ名称で括られることで、イメージが固定されることがあります。「ブラジル人」と聞いて「サッカーが上手いんだろうな」と勝手に結びつけることがあるように、「日本人」と聞いただけで「着物」や「相撲」などを連想されても微笑を浮かべるしかありません。(この微笑に関しては例外かもしれませんが…)▼そのようなことを鎌倉市内の石仏の写真集で、それぞれの表情が見事に捉えられているのを見ながら感じました。(N)


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