鎌倉朝日新聞 (11月1日号 2022年 第524号)

鎌倉朝日新聞社

桐ケ谷歴史庭園「かわせみの家」

源頼朝父・義朝の屋敷跡か

逗子の桐ケ谷歴史庭園

逗子市沼間の桐ケ谷まりさんが、敷地内を整備し、「桐ケ谷歴史庭園」の名称で歴史史料館とバラ園をつくった。今年5月から公開している。 源頼朝の父、義朝が邸を構えた沼浜亭(沼浜城)は、神武寺への登り口左にある桐ケ谷家(屋号は堀の内)周辺の「堀の内」辺といわれる。1202年(建仁2)、北条政子が義朝の夢告と称し沼浜亭は解体され、鎌倉の寿福寺に移築されたと『吾妻鏡』にある。 桐ケ谷さんは、文化財を公開して見てもらい、安らぎの場にしてもらえればと5年ほど前から構想を練ってきた。201 9年に約千坪の敷地にある古い家を解体し、資料館をつくり、カワセミが飛び交う田越川支流の小川に囲まれているので「かわせみの家」と名付けた。 展示室は30畳(50㎡)ほどの広さで、敷地内のケヤキの切株から作ったテーブルが置かれ、古い家の離れの奥の茶箱から見つかった漆器のお椀や皿、特大の木製のお櫃などのほか、古い文書、日蓮曼荼羅(享保17)、家紋入りのかみしもなどが展示されている。 庭には、竹林、サクラやウメ、クリやユズなどの大木に加え、100本以上のバラを植え、新たにローズガーデンをつくった。 裏山に、1660年(万治3)に建立された桐ケ谷家の墓地と、「先祖やぐら」と呼ばれる奈良時代の横穴(おうけつ)古墳(逗子市指定重要文化財・整備中)があり、土師器・須惠器類が出土している。 火水木曜日午後1時半~4時半(7月25日~8月15日、12月25日~1月15日除く)。入場無料。
逗子市沼間2―23―24 東逗子駅から徒歩9分。


鎌倉朝日新聞社

パッチワークとアジアの刺繍

アメリーさんの展覧会

フランス生まれのキルト作家・林アメリーさんの「パッチワークとアジアの刺繍」展が10月22日から1月22日まで北鎌倉の古民家ミュージアムで開かれている。 クリスチャン・ディオールなどの裁縫師として活躍したアメリーさんは、1963年、ギ・ラロッシュの日本橋三越アトリエ責任者として来日し、オートクチュールの技術を戦後の日本で初めて指導した。建築家・林寛治氏と結婚後は、退職しアトリエ活動を続けている。日本のきものに出合い、きもの地で服をつくる一方で、パッチワーク作品を発表。2019年に同館で着物を使った作品展を開いている。 今回の展示では、パッチワークのほか、アメリーさん、50年ほど前からアメリーさんが収集しているアジアの刺繍のコレクションを披露する。
500円。同館 0467・25・5641


鎌倉朝日新聞社

「茫洋」油彩P100号

HANPAもろいそで上野憲一展

湘南で創作活動を行っている洋画家・上野憲一さんが三浦のギャラリー「HANPA(ハンパ)もろいそ」で個展を開く。 このギャラリーは、美術館のない街・三浦で市民の憩いの間となることを目指し、元保養所の5階建ての建物をリニューアルして昨年11月にオープンした。相模湾を臨む高台にある。 上野さんのこの会場での個展は2回目。〝silent(サイレント) but(バット) beautiful(ビューティフル)〟の題で、静けさの中に美しさや強さを感じさせる作品を50点ほど展示する。 11月2日~13日午前10時~午後4時。7・8日休館。入場無料。
三浦市三浦町諸磯1879―3Ones place 090・6948・2747


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(126)

青梅聖天社・歓喜天立像

しっとりと霧雨降る中、青梅(おうめ)聖天社(しょうてんしゃ)へお参りしてきました。 鶴岡八幡宮西側の出口から道路を渡り、小袋坂旧道(巨福呂坂)を向かうと坂の途中に青梅聖天社があります。苔むした階段にひっそりと建つ社、緑に包まれた景色がとても鮮やかに見えました。 社について新編鎌倉志に「靑梅聖天は、雪下より小袋坂へ登る左に小坂あり。巌窟(いわや)の内に聖天の宮有。故に坂を聖天坂と云ふ。是を靑梅の聖天と云事は、俗に伝ふ、鎌倉の将軍、一日疾(やまい)劇(はなはだ)しふして、時ならず靑梅を望まる。諸所を尋ぬるに、此宮の前に俄(にわか)に靑梅実のる。是を将軍に奉て、終に疾(やまい)愈(いへ)ぬ。故に名くと」とあります。将軍実朝公(源頼朝公説もあり)が患い、季節外れの梅を所望されたところ、この社の樹に梅があり、にわかに病が癒えたことから名付けられたそうです。 そして、この社には双身(そうしん)歓喜天(かんぎてん)がお祀りされています。(現在は鎌倉国宝館に寄託所蔵) それにしても目を引く艶っぽいお姿の像です。身体は人間でありますが象面二体は互いに腰に両手をまわして抱擁し合っています。インドの古代神話に登場する鬼神の一種であったものが、仏教に取り入れられ、仏教を守護し、さまざまな障害を除去し、諸願を成就させてくれる力を持つことから崇められるようになったといいます。また、地域では夫婦和合の利益や峠を往来する人々の安全を願っておられるそうです。将軍実朝公を助けた青い梅、霊験深い社が往時を偲びます。
寄木造、彫眼、黒漆塗。像高男天74・6㎝、女天74・1㎝、南北朝時代。巨福呂坂町内会所有。
鎌倉国宝館で近々展示予定


鎌倉朝日新聞社

「ひと」
JR鎌倉駅初の女性駅長

依田 恵美(よだ めぐみ)さん

新型コロナウイルス対策が緩和され、全国旅行支援も始まり、みどりの窓口が混んできたと感じている。10月からは週末、祝日に特急「鎌倉」も走り始めた。「特急が止まる駅にという念願がかなった」と喜ぶ。 今年は鉄道開業150周年。開設から130年余りのJR鎌倉駅の歴史上、60代目にして初の女性駅長だ。今年1月1日に着任した。 「5月の連休のころの乗降客数は、一番多かった2018年ごろと遜色ないぐらい回復した」という。 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせて「鎌倉駅の13印」を集める鎌倉駅印帳を作った。鎌倉駅のスタンプは、全国でも珍しく毎月変わる。その12個と、今回特別に作った13個目の金色のスタンプを集めてもらう。入社1、2年目の社員の提案だ。すでに5万部以上を配っている。「鎌倉は全国有数の観光地であり、住民の環境意識も高い。お客さんに何度も来てもらい、鎌倉を好きになって、モラルを持って観光してもらいたい」という狙いだ。 駅長以外の駅員は、基本的に朝から翌朝までの交代制勤務だ。どうしても駅の中だけで過ごすことになる。「鎌倉で働けるのは楽しいこと。駅員には、なるべく地域に出て、いろんな人とつながりを持つように」と勧めている。 海老名市の生まれ。高校卒業後、観光の専門学校に進み、JR東日本に入った。旅行業に携わるのが希望で、旅行商品を扱う「びゅうプラザ」で15年働いた。 横浜駅のびゅうプラザにいたころ、駅の幹部から「駅の管理職をやってみないか」と言われた。気が進まなかったが説得を受け入れて、みどりの窓口担当の助役になった。移ってみると、旅行業と駅の業務はまったく別ものだった。文化も風土も違った。 そのころに東日本大震災に遭遇する。昼夜を問わない帰宅困難者への対応などで疲れ果て、何日も自宅に帰れなかった。「正直、なんで私がこんなことを、とも思った」という。 「ふつうに運行してあたりまえなのに定時運行してくれてありがとうと、感謝や応援の言葉をいただいた。そこで目が覚めました」 葉山町で夫と母、愛犬のノーリッチテリアと暮らしている。温泉めぐりと韓国ドラマの視聴が趣味。まとまった休みはなかなかとれないが、短い休暇を利用してご主人と旅行に出る。 時間があれば、なるべく鎌倉市内を歩くことにしている。寺社をめぐり、ハイキングコースも歩いた。「人に紹介するにはまず自分が」と、ランチもなるべく外で食べ、お酒を出す店も探訪している。48歳。
(文・写真 真田正明)


鎌倉朝日新聞社

3年前の建長寺合宿

いざっ!!
鎌倉てらこや(87)

「土と遊ぼう」再開!
鎌倉てらこや事務局 豊田晋

陶芸家・河村喜史先生を講師にした陶芸体験「土と遊ぼう」が、10月に鎌倉市山崎の工房で2年ぶりに復活した。 久しぶりの活動だったが、初参加の小学3年生の女の子が印象的だった。初め、母親の服の裾をつかみ、こちらの様子を窺っているようでとても緊張していたが、活動が始まると周りをきょろきょろと眺めながら、見よう見まねで土をこね始めた。粘土をひも状に伸ばし、土台に巻き付けるように、器の縁を積み上げていく。ひもの太さが均一でないとガタガタとした器になってしまう。かといってべたべたと手で直していると、土が乾き、ヒビが入ってしまう。女の子は先生が示したお手本をまねて作陶に没頭した。積み上げては崩しを繰り返し、1時間ほどの作陶時間に3回も作り直した。片づけの時間となり、4回目のチャレンジで何とか形にしたもののとりあえず完成させたというように見えた。 後日、活動を楽しんでくれたのだろうかと心配だったので自宅へ電話をかけた。すると、やはりできあがった作品に納得できなかったそうだ。それでも、「何度も作り直す試行錯誤そのものが楽しかった。来月リベンジしたい」と意気込みを話した。 「土と遊ぼう」は、「うまい」「へた」を評価されたり、スキルを教わったりする陶芸教室ではない。子どもたち一人ひとりが、本気で土と向き合うからこそ得られる達成感や、気づきを大事にしている。なぜなら、他の誰でもない自分の力で、納得できるまで作品を作り上げたときに得られたものは、その子にとって、かけがえのない心の財産となると考えているからだ。 土と向き合うことは、自分と向き合うことにほかならない。女の子が次の活動でつかむものは何なのか、今から楽しみでならない。
鎌倉てらこや事務局
0467・84・9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

もこちゃん。マルチーズとチワワのミックスの女の子、10カ月。自己主張できるやんちゃ娘。 家族の末娘的な存在で近所の皆さんにもかわいがられています。
鎌倉市笛田 國方さん方


鎌倉朝日新聞社

酒 器

画廊・ギャラリー

●現代美術
草間彌生・村上隆 他 ギャラリー伸
24・4081
●ギャラリー一翆堂
小島陽介展 伊賀と刷毛目―食卓を彩る器 11月5~10日
森千尋 ジュエリーとコスチュームアクセサリー展 11月12〜16日
DUO 〜陶芸家・村田真樹&人形作家・アカオカズミ コラボ展 11月22〜27日



お知らせ

●第22回カナガワビエンナーレ国際児童画展作品募集 11月30日まで。神奈川県在住・在学、日本全国の外国人学校在学、海外在住の4~15歳対象。詳細はHP。
045・896・2121
●写真供養感謝祭
11月12日11~14時、浄智寺。詳しくはHP。
●第64回鎌倉薪能
11月18日からオンライン配信。素謡「翁」、能「箙」。無料。
鎌倉市観光協会 23 ・3050
●逗子アートフェスティバル2022
▽東逗子イルミネーション2022 11月20日16時、東逗子ふれあい広場。
▽みんなでアート 展示は22~25日11~16時半、逗子プラザ。ファッションショーは24日16時半~20時・25日17時10分~20時、さざなみホール。無料。
実行委 046・873 ・1111
●RUN伴+三浦半島みんなをつなぐ逗子のまち
認知症の理解を広げるイベント。▽ウォーキングチャレンジ12日9時(8㎞)・13時(5㎞)、逗子市役所前集合。2百円。メールで申込。▽オレンジミュージックカフェ13日13~16時、逗子文化プラザ。無料。
実行委 runtomoplus.zushi@gmail.com



き く

▼逗子三曲会演奏会
11月3日11時、逗子文化プラザ。結成30年記念演奏会。水野俊彦「夏霖」など。無料。
梅山方 046・873・3543
▼2台のピアノによるピアノ協奏曲
11月13日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会例会。野田清隆さん、金井玲子さんの演奏でモーツァルト「ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K450」など。5千円。
046・872・1963
▼マラジュンタトリオ情熱のタンゴ
11月17日15・19時、逗子文化プラザ。バンドネオン・平田耕治さんらの演奏とタンゴのステージ。「黄昏のオルガニート」「リベルタンゴ」など。4千円。
アラド 045・402 ・9005
▼アドヴェントコンサート―Gift 明日へ
12月1日14時、横浜みなとみらいホール。ピアノ・鈴木菜穂子さん、歌・村田望さんでドビュッシー「家なき子たちのクリスマス」など。3千円。
スタジオ エスポワール 090・2207・0031
鎌倉朝日新聞社
▼ナショナルトラストコンサート おめでとう!ピーターラビット120歳
12月4日18時半、鎌倉生涯学習センター。音楽、映像などで生誕120年を祝う。「ロンドンデリーの歌」など。2500円。主催は鎌倉風致保存会と鎌倉を愛する音楽の仲間
090・2207・0031
鎌倉朝日新聞社


鎌倉朝日新聞社

坂井教人友禅訪問着「花かれん簾」

み る

▼清方の大正時代 ―至上の美を求めて。
11月27日まで鏑木清方記念美術館。挿絵画家から日本画家へ転身する大正期に着目し、新たな創作を試みた作品を紹介。
450円。 23・6405
▼運慶 鎌倉幕府と三浦一族
11月27日まで県立金沢文庫。運慶8百年遠忌特別展。最新の研究成果から大仏師運慶と鎌倉殿・三浦一族の関係を読み解く。
8百円。 045・701・9069
▼山口蓬春と皇室―現代へ続く蓬春レガシーの系譜
11月27日まで山口蓬春記念館。香淳皇后と蓬春との交流が偲ばれる作品や新皇居皇后宮御居間用に描いた「秋意」、レガシー継承の証「昭和御大典繪巻」などを展示。
6百円。 046・875・6094
▼古民家で出会う日本の伝統工芸
11月1~6日川喜多映画記念館・旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)。第29回日本工芸会東日本支部伝統工芸神奈川会展。陶磁、漆芸、人形など会員26人の47作品。4百円、鎌倉市民無料。
23・2500
▼喜斎立祥二代広重と呼ばれた絵師
11月3日~12月4日藤澤浮世絵館。歌川広重の弟子・二代広重に着目し、藤沢市、足立区立郷土博物館などが所蔵の浮世絵を展示。無料。
0466・33・0111
▼鎌倉美術家協会 洋画部会展
11月18~23日鎌倉芸術館。油彩、水彩、パステルなど大作約60点。無料。
黒川方 090・4964 ・4866
▼川喜多映画記念館
特別展「映画をデザインする 小津安二郎と市川崑の美学」
12月12日まで。小津と市川が生きた時代や背景、画面を構成する様々な要素をデザインの視点から検証。4百円。
▽関連上映 11月1・5 ・6日14時、3日10時半「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」2・3・4日14時、6日10時半「晩春」15・20日10時半、16・18日14時「生きてはみたけれど 小津安二郎伝」15・17・20日14時、18日10時半「淑女は何を忘れたか」各千円、小中学生5百円。▽特別上映とミニトーク「結婚哲学」19日10時半。「淑女と髯」 19日14時。各1600円、小中学生8百円。
23・2500



まなぶ

▼講演会 歴史を活かした鎌倉のまちづくり 11月5日13時、鶴岡八幡宮。観光とまちづくりを考える。講師は鎌倉市歴史的風致維持向上計画協議会・西村幸夫会長。無料。講演後15時、院友のつどい。
院友会神奈川県支部 22・0315



さんか

▼大船フラワーセンターの催し
▽バラガイドツアー11月2日13時半、無料。▽コンサート6・20日11・14時。▽菊の栽培セミナー6日13時半、無料。▽クリスマスリース作り12月3日13時半。2千円。18日までに申込。▽お正月寄せ植え作り12月10日10・13時半。3500円。25日までに申込。入園料4百円。
46・2188
▼北条重時墓前祭
11月3日10時~16時、極楽寺。法要、喫茶去、琵琶演奏。野菜販売など。
22・3402
▼鎌倉リビングラボDAY2022 みんなでつくる、100年ライフ
11月5・6日10~17時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。人生100年時代の新しい暮らし方の体験。3輪カーゴバイクの試乗など。無料。
実行委 03 ・3868・3051
▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
A三浦への要衝・名越切通をゆく 11月7・14・19日9時、鎌倉駅西口時計台広場集合。まんだら堂やぐら群など。約4㎞。
B落ち葉散り敷く朝夷奈切通散策 11月17・22・28・30日9時、鎌倉駅西口時計台広場集合。上総介塔など。約3・5㎞。
C開港の地・横浜で鎌倉の歴史回顧 11月15・25日9時、JR関内駅北口広場集合。厳島神社、横浜三塔など。約3・5㎞。
D紅葉ヶ谷・天園の「冬紅葉」を楽しむ 12月2 ・9日9時、鎌倉駅西口時計台広場集合。瑞泉寺、永福寺跡など。約4・5㎞。
各7百円。交通費、拝観料別。HPから要申込。
24・6548
▼Feria ZUSHI スペインまつり   11月12日10~15時、逗子文化プラザ。フラメンコステージ、ワークショップなど。無料。
▽講演会 10時半、スペインの見どころ。13時半、ガリシア地方。各5百円。要申込。
実行委 090 ・4933・4102
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット11月25日8時半~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市26日7時半~14時半。※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方 090 ・5442 ・3778
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー11月13日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。※献品受付
衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市御成町11―2ヤノヤビル2F。
080・6602・9498
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽11月18日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。食育ミニ講座など。▽30日16~18時ソンベカフェ。店内飲食。各子ども無料、大人・テイクアウト5百円。
メール予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ11月19日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420



鎌倉朝日新聞社



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(9月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は9月に一般241冊、児童書24冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「インターネットで文献探索-2022年版 伊藤民雄」著 日本図書館協会(JLA図書館実践シリーズ) ▼「すぐに結果を出せるすごい集中力」荘司雅彦著 秀和システム▼「「なりたい自分」になるシンプルなルール」福田萌子著 幻冬舎▼「『吾妻鏡』にみるここがヘンだよ!鎌倉武士」羽生飛鳥著 PHP研究所▼「ザ・クイーン-エリザベス女王とイギリスが歩んだ100年」マシュー・デニソン著 カンゼン▼「コロナ危機と未来の選択-パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言」アジア太平洋資料センター編 藤原辰史ほか著 コモンズ▼「ペアレントクラシー-「親格差時代」の衝撃」志水宏吉著 朝日新聞出版(朝日新書)▼「ストレス脳」アンデシュ・ハンセン著 新潮社(新潮新書)▼「病気にならない食う寝る養生-予約の取れない漢方家が教える」櫻井大典著 学研プラス ▼「災害とトイレ-緊急事態に備えた対応」日本トイレ協会編 柏書房(進化するトイレ)▼「葉山風光-チャールズユンカーマン写真集」チャールズ ユンカーマン著 ジャン ユンカーマン監修 用美社


鎌倉朝日新聞社

写真=七里ヶ浜ススキ

原田 寛作品展

「R134~海風のまち」

本紙みほとけ紀行の仏像写真でおなじみの鎌倉市在住の古都グラファー・原田寛さんの写真展が11月4~7日、鎌倉プリンスホテル・バンケットルームで開かれる。鎌倉の海岸沿いをテーマに66点を展示。入場無料。
星月写真企画 23・3694


鎌倉朝日新聞社

写真展「四重奏・鎌倉」

原田寛風景写真講座在籍の50代~80代の生徒4人による「鎌倉カルテット」の写真展が11月8~14日、鎌倉生涯学習センターで開かれる。 各世代が表現する鎌倉の風景約50点を紹介。
入場無料。古川方 090・1114・9139


鎌倉朝日新聞社

季節の心(72)

河豚を味わう 佐伯 仁

包丁の冴えが味わい
霜月。雪待月。北風は肌を刺し、底冷えの夜空に星が冴えわたる。 食卓で囲むのは鍋。その一つは河豚ちり。 なぜ河豚に「河」が付くのか。かつて中国・黄河や揚子江“河口”で獲れたためとか。 冬、雪降る江戸の町に行商人の声が聞こえる。
川柳に「白妙をかすかに鰒や鰒や」とある。冷えた体は河豚で温まるが、強力な毒もある。その毒はまるで鉄砲。 芭蕉は「あら何ともなしや昨日は過ぎて河豚汁」ここには毒を逃れた安堵感がある。 一方、河豚の膨らんだ姿をふくべ(瓢箪)に見立てたのは豊臣秀吉。 千成瓢箪に因み、漁師たちは獲った河豚を“福”と讃えた。 また河豚提灯にも福を招く縁起が窺える。 河豚は薄く切り大皿の外側から盛りつける。下関では青磁の皿に盛りつけ、包丁の冴えを味わう。 冷え込む夜、呑むのは鰭酒。焙った鰭を酒にひたす辛党の味。 冬枯れの樹々の中で目立つのは橙。白身の河豚に“黄”を添え、目にも旨さを味わい尽くす。
 鰒汁の宿
  赤々と一つ 燈しけり 蕪村



かまくら国際交流フェスティバル2022

11月6日10~15時、鎌倉大仏高徳院。 市内を中心に国際交流や国際協力を行う団体が年に1回行っているイベントで27回目。 今年は18団体が参加し、世界各国のバザー、楽器演奏や民族舞踊などを披露する。
無料、拝観料別。実行委 61・3872



ねんりんピックかながわ2022

「ねんりんピック」の愛称で親しまれる全国健康福祉祭の第34回大会が11月12~15日神奈川県で初めて開かれる。 県内26市町の会場で32種目が開催。近隣の主なイベントは▽鎌倉市13日スポーツチャンバラ▽藤沢市13・14日ゲートボール・ソフトバレーボール▽大和市13日太極拳▽横須賀市13・14日卓球、15日総合閉会式(横須賀芸術劇場)。
実行委 045・285・0731


鎌倉朝日新聞社

ミャウンミャの事務所の泥棒騒ぎ
ミャンマーファミリークリニックと菜園の会
 MFCG(46)

  代表理事 名知仁子

いつも応援ありがとうございます。 当会は、ミャンマーの僻地・無医村で村を巡回し、村の住民の〝命〟を育み、夢を繋いでいます。具体的には、2つのプロジェクトがあり、1つは、歯磨き交換やトイレ設置の必要性などの保健衛生啓蒙活動、もう1つは、有機野菜を栽培するコミュニティガーデンを共に行い、生きる・活きることを目指しています。 今回、私が住んでいる事務所の泥棒騒ぎをお伝えします。10月10日午前1時半ごろ事務所の裏側のバック・ヤードから1人の男性が張り巡らされている鉄条網を乗り越えて侵入しようとしました。たまたま、私がヤンゴンから戻る前日で、私の代わりにメンバーが夜警で事務所に住んでいたので物音に気づき、事なきを得ました。実は泥棒に入られそうになったのは2015年1月に移り住んでから3回目です。すべてコロナ感染拡大後で、最初は、2021年4月のミャンマーの正月の間、次は翌年4月、そして今回。ほんとに驚いています。 よくミャンマーの人々の性格は穏やかで大人しいといわれます。タクシーで携帯を忘れても、運転手が持ち主を探して数日後には戻ってくることもしばしば。親切なミャンマーの人たちの国民性を表す良い例です。日本では、タクシー会社の連絡先がわからなければ仕方がないとあきらめるしかありませんね。 でも、現在ミャンマーでは携帯が盗まれる、バイクが盗まれるということが日常的に起きていて、住民の生活がひっ迫しています。 私は、こんなことが起こるのは〝人間の業〟ではないかと思います。もともと、人間の心の中には「闇」も「光」も存在している。その闇や光を引き出すのは環境や状況ではないかとこの事実と出あい、感じました。 盗みを犯さずにいられるのは、そのような「縁」がないからで、心が善いからではない。盗みをするつもりがなくても、縁があれば犯すこともあるだろうと。その反対に、よき縁に恵まれれば、自分のことを脇に置いても、他人のことを助けてあげたい、何かせずにいられないという心が引き出されるのも、人間であるということではないでしょうか。世界中が混沌としている中、日々の生活に埋もれることなく、自分の内面の心を見つめ、ミャンマーの僻地、村の人々と共に彼らの希望を失わずに、未来を、夢を創っていきたい、それが我々の願いです。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】



終の棲み家を考える(102)

財産について②

相続税が見直されて10年位経ちますが、自分は対象ではないと思っていた人に調査や問い合わせがきています。前もって準備しておけば相続税を払わなくていい場合がかなりあります。 今、金の価格が史上一番と言われるほど高値で取引されています。金はその物の希少価値が高いので古くから大事にされてきました。貨幣を発行する時の基準で、自国で保有している金の量だけ貨幣を発行できた時代もあり、物の価値の基準になっていました。現在は国の責任で貨幣を発行していますが、金の希少性から高価な物であることには変わり有りません。金の様に高額な物を取引する時、200万円を超えた場合は手続きが必要になります。1g8000円として1㎏だと800万円になり当然手続きが必要になります。金塊は10g・20g・30gと小分けされている物もあるのでお勧めです。家宝のように末永く保有する場合は、彫刻など加工された美術品としてお持ちになるのも良いでしょう。2200万円以上で売却しなければ手続きはいりません。美術品として加工された場合の金は、金塊の2倍から3倍の金額になります。金塊を自分のお小遣いで少しずつ貯めていくのもいいと思います。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

スズキやイセエビなどに歓声

三世代交流の地引網

「鎌倉三世代交流事業IN坂ノ下」の地引網が10月15日、坂ノ下海岸でみらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)と鎌倉漁業協同組合が共催し、鎌倉市の協力で、3年ぶりに開催された=写真は鎌倉市提供。当日は天候にも恵まれ、親子連れなど約350人が参加。最初に海岸清掃を行い、お子様向けのゲームを楽しんだ後、地引網を引き揚げた。  網にはたくさんの小魚がかかり、子どもたちの大歓声が海岸に湧き上がった。スズキやマゴチ、イセエビやワタリガニなど大きな獲物もあり、同漁協組合員による魚の勉強会では子どもたちが興味津々で海でとれた魚介に見入った。コロナ渦で午前中のみの開催だったが、海岸はみんなの笑顔であふれていた。



ウクライナ支援11万円寄付

みらいふる鎌倉

みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)が9月27日鎌倉市役所を訪れ、ウクライナ避難民への支援募金11万円を寄付した。 ウクライナから市内に避難している人は、現在2人。これまで鎌倉市のウクライナ支援募金に集まった寄付は約120万円(10月25日現在)。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉のビクトリアさん茶道の出前講座

ウクライナ避難民に

4月にウクライナから鎌倉に避難してきたビクトリアさん(47)と息子のアルトゥーラさん(13)がウクライナ人の仲間と10月10日、東京都渋谷区の施設で薄茶の出前講座を開いた=写真。 全国心理業連合会(全心連)が運営する全心連ウクライナ「心のケア」交流センター(浮世満理子代表)が「秋冬ファッション&交流会&茶道体験」を開催。茶会は、午後1時半から15人ずつ4回開かれ、ウクライナからの避難民ら約60人が参加した。ビクトリアさんが、仲間のナスーチャーさんと薄茶のお点前と茶の湯の説明、アルトゥーラさんが菓子や茶碗を客前に運び、水屋では仲間のイーゴリさんがお運びのお茶を立てた。 休憩時間、スマホの画面を見ていたイーゴリさんが「ウクライナが大変だ」とつぶやく。そのころ、ロシア軍がウクライナ各地でミサイル攻撃を強行していた。


鎌倉朝日新聞社

アフターコロナなどまんが絵60点

荏柄天神社

「コロナ明けマスク外して恋しよう!」(辻下浩二)「マスクない顔見て思わずどなたさま?」(柳たかを)の文といっしょに描かれたカッパなどの漫画絵。ちばてつやさんの「やっぱ元気が一番っ」、クミタリュウさんの「全員合格だよ」と採点する「横山隆一先生」を描いた絵も。 鎌倉市二階堂の荏柄天神社の参道に10月8・9の両日、60余点のまんが絵行灯が掲揚され、訪れた人の目を楽しませた=写真。 漫画家・清水崑を偲ぶ絵筆塚祭に漫画家諸氏から奉納された作品で行灯絵のテーマは「合格」「カッパ」「アフターコロナ」。カッパが川に流されたマスクをザルですくい上げる絵(はせべくにひこ)など、誰もがマスクなしの生活を待ち望む。


鎌倉朝日新聞社

災害に強いまちづくり

ずし防災フェス

市民主体で楽しみながら防災を学ぶ「ずし防災フェスティバル」が10月15日逗子文化プラザ市民交流センターのフェスティバルパークで行われ、親子連れを含む2百人以上が参加した=写真。 昨年設立された逗子防災士の会からの声かけで防災関連の活動を行う15団体による実行委を立ち上げ準備を重ねてきた。防災クイズやカルタ、消火体験、ロープワーク、湘南獣医師会によるペット防災講座、逗子・葉山アマチュア無線クラブの交信体験、逗子ドローンクラブのデモ飛行、約30mの高さまで上がるはしご車体験には多くの子どもたちがヘルメットを装着して次々乗り込んだ。 サポートの必要な人たちを含めた誰も取り残さない防災「インクルーシブ防災」の観点を意識し、視覚や聴覚の障害者も参加できるよう手話通訳なども導入した。 防災士で実行委員長の栗原ひとみさん(20)は「みんなが自分から動く意識を持てば災害に強い市になれる。市民のネットワークによる防災の先進例になれれば」と横のつながりの大切さを強調していた。 (K)


鎌倉朝日新聞社

楽器作りやライブ

葉山で海のイベント

うみとやまのおうちえんTelacoya921(テラコヤクニイ)(葉山町長柄・中尾薫代表)主催の「とってもビーチプロジェクト」が9月11日、森山神社境内で行われ、大勢の人でにぎわった=写真。 年齢や障害の有無を越えて海を楽しむ催しは今回で6回目。 日本財団の助成を受けて、一色海岸でのビーチコーミングで拾った貝や石を竹筒に入れて楽器をつくるワークショップ、駄菓子屋や輪投げ遊び、流木で作った小物を販売する「こども商店」、アフリカの伝統楽器でビートを奏でる「BALANGOMA(バランゴマ)」のライブがあり夕暮れに参加者が平和をテーマに描いた灯籠を点灯した。
Telacoya921は葉山での認可外幼稚園を出発点に、鎌倉の地元企業との共同運営で地域に根ざす新しい事業「まちの保育園」を2018年に設立。海から学ぶカリキュラム「旅する小学校」を開設するなどユニークで多彩な事業を展開している。報告会ではこの夏に取り組んだ車椅子やベビーカーでも砂浜を安全に移動できる「モビマット」を使った海の楽しみ方などを紹介した。 (K)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(60)

「台亀井公園」 黒川 明

台亀井公園は高台にある小さな公園だ。どこにでもあるような広場と遊具が少しだけ。違うのは見晴らしがよいことだ。晴れていれば富士山まで望める。周りにはススキが揺れ森もある。子供たちは自然の中ですくすく育っていったのだろう。 今日はここに子供の声はない。静かで穏やかな公園からは、遠くに見える喧騒の街さえ静かで穏やかに見える。 手入れをされた遊具が、ピカピカのつやつやで子供たちを待っている。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

11月

▼宝物風入 3~5日円覚寺・建長寺。
▼国宝舎利殿特別公開3~5日円覚寺。
▼北条重時墓前祭 3日極楽寺。(3面に詳細)
▼丸山稲荷社火焚祭  8日14時、鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷社。五穀豊穣、無病息災祈願。鎌倉神楽奉納。
▼写真供養感謝祭 12日11~14時、浄智寺。
▼七五三祈祷祭 15日、女子7歳「帯解き」、男子5歳「袴着」、男女3歳「髪置き」息災と幸福祈願。
▼新嘗祭 23日10時、鶴岡八幡宮。収穫の感謝と国の弥栄を祈念。
▼時頼忌俳句大会 23日関係者のみ。建長寺。
▼一ツ火法要 27日17時開場、整理券配布。遊行寺。灯火を燈し仏法甦り念仏祈念。


プロムナード

食欲・読書・スポーツ・芸術・行楽など、秋は多岐にわたって楽しめる季節です▼先日、子どもの運動会が開かれました。昨年まではコロナ禍の影響で「各家庭から大人2人まで」の制限があり、兄弟すら応援に駆けつけることができない状況でした▼しかし、今年は制限が緩和されたことで兄弟以外の親族まで観戦できました▼昨年までの写真や動画での報告と比べて、現地の空気に触れることは思い出としても最良であると感じました▼鎌倉市内も大渋滞になるほど観光客が戻ってきています▼実際に足を運んでもらうことでの体験や体感を上回る感動はないのだから…と思いつつ、大渋滞に巻き込まれながら、不思議な感慨にひたっています。 (N)


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