天寿全うした父親の家を公開
「命を守る」家づくりをしている清興建設(鎌倉市大町・石渡好行社長)が、高齢者が健康に長生きするための快適な「終の住まい」を提案するためのモデルルームを、鎌倉市長谷2丁目に7月にオープンした=写真。
昨年103歳の天寿を全うした石渡社長の先代・弘雄さんは1911年(明治44)生まれで、亡くなるまで自宅ですごした。「親父が元気で長生きできたのは家族に見守られながらすごした家のおかげ」と、石渡社長は先代の住まいでその実体験をもとに住まい方や生き方などを示したいと、建築家・横松佐智子さんに設計を頼んだ。
横松さんは『かまくら女性史』の編さん員をしていたとき、先代から関東大震災の話を聞いたことがあった。「98歳のときだったが年齢を感じさせない方だった」と話す。
先代の住まいは築30数年鉄筋コンクリート2階建ての2階部分。横松さんは元の構造をなるべく損なわずに、コンパクトに効率よく、より安全に使いやすく改築ホームエレベーターを設置し、畳などを取り払い床全体の段差をなくし、床材はヒノキやスギなど感触のよいものにした。ガイナという断熱材を使い、エアコンなしでも「夏は涼しく」「冬は温かい」という快適な住環境を実現。車イス対応のキッチンや洗面台も設置し、風呂はながめのよいところに配置した。
「みんなが集うことも大事」と以前と同じように居間には先代が使っていた大テーブルを置いている。
石渡社長はこのモデルルームからより良い暮らしのための情報を発信していきたいという。
内覧の申し込みは午前9時~午後5時。水曜・日祝日は休業。
申し込み・問い合わせ清興建設
0467・24・3700
9月に鎌倉を舞台にした映画上映
「鎌倉朝日」は1979年4月の創刊以来、生活に密着した街の情報を掲載し続け本年9月に450号を発行するのを記念して、「鎌倉を舞台に撮影した映画Ⅰ、Ⅱ」の上映会を行います。
Ⅰ「海街diary」上映会
9月6日(火)鎌倉芸術館小ホール
◆午前の部11時上映
◆午後の部13時45分上映、16時、是枝裕和監督ゲストトーク
前売・シニア千円 当日1300円
Ⅱ「麦秋」「それから」上映会
9月10日(土)鎌倉生涯学習センターホール
11時「麦秋」(小津安二郎監督作品)上映
13時50分、保坂和志氏(小説家)ゲストトーク
14時20分~「それから」(夏目漱石原作)上映
前売1500円 当日1700円
Ⅰ+Ⅱセット券2300円、チケットは市内の書店などで7月15日発売。
問い合わせは鎌倉朝日へ。
浄妙寺 釈迦如来坐像
梅の実が熟する頃に雨季に入ることから入梅といわれるようになったといいます。梅雨時の緑美しい浄妙寺を訪ねた。 今回の取材には一つ楽しみがありまして、御存知の方は多いと思いますが、浄妙寺さまの運営される鎌倉でいま大人気の「石窯ガーデンテラス」を訪ねることでした。当日は友人の京料理の老舗主人と同行したのですが、友人はまさに絶賛。これほどのランチをお寺の境内で出せるなんて素晴しい。私もこれからのお寺の在り方だと痛感し、お参りした御本尊のお釈迦様もきっと「それもありだよ!」なんて微笑んでくれているに違いない。勝手な思いを馳せました。 お釈迦さまは正直に言ってお顔の金箔もすっかりはげてしまい、色黒で無防備な素のお顔は微笑ましく、飾り気のないお釈迦様はとても愛らしいものです。お身体の衣文は丁寧につくり上げられ、鎌倉時代後半のお像だそうです。 浄妙寺は鎌倉五山の禅の古刹ですが、創建は古く、こんな逸話が残っています。646年、藤原鎌足が旅の途中、由比ヶ浜に泊まった時のこと、夢の御告で白髪の老人が現れ、「わしはお前を守り、不思議な力のあるものを授ける。これをこの地に埋めたならば、天下がよく治まるであろう」。夢からさめた鎌足の枕元には「鎌槍」が置いあったという。御告げとおりに、その鎌を埋めようとすると、そこに白狐が現れ、浄妙寺の裏山に案内され、鎌を埋めますと、神の御告げで「この地はこれから五穀豊穰、人々は安楽になり天下が治まるであろう」と。鎌足は謹んで拝み、この有り難さを天皇に申し上げると、天皇は以後、この地を「鎌倉」の群と唱えよ。といわれ、鎌倉の地名の由来になったと伝えられています。ちなみに浄妙寺の山号は稲荷山(とうかさん)というから頷ける話に思えてなりません。 寄木造。玉眼、彩色。像高87・1㎝。南北朝時代。
アジサイの向かう道 池田正弘
今年の6月は忙しくて、いわゆるアジサイ名所を気になりながらもどこも訪ねることができなかった。石田幹之助著「長安の春」には『牡丹の花が満都の春を占断して王者の如くに咲き誇り、城中の士女は家を空しくして只管に花の跡を追うて日を暮らす』とある。これに倣えば古都鎌倉にアジサイの花を求めて三々五々、平日でもアジサイ巡りの人波が続くということになる。しかしボタンは長くても開花期は1週間、アジサイは早咲きのヤマアジサイは5月の半ばから遅咲きのガクアジサイは7月いっぱいまで咲き続ける。只管にアジサイの花の跡を追って暮らす人たちは2カ月半を費やさなければならない。そういう人を鎌倉だけでも何人も知っている。 今、母の日のプレゼントはカーネーションを抜いてアジサイの鉢植えがトップだそうである。生産者は5月に出荷の最盛期を迎え、群馬、栃木の生産者に6月にアジサイの鉢を頼んでも手持ちの花は殆んど残っていない。 2カ月の花期では、まだ足りないのか最新の品種は四季咲きを売り物にしている。自然界で発見されたアジサイにも四季咲きはあった。ハチジョウチドリ、ミヤケトキワは何れも四季咲きの八重花である。名前で分るように見つけられた地は、それぞれ八丈島、三宅島である。アジサイは気温17度で花芽を形成する。四季咲性のアジサイは17度以上の気温下でも花芽を作っていき次々と開花してくれる。おそらく最新品種は交配によって四季咲きの性質を備えさせたのだろう。 一年中花が絶えないのは有難いが、しかし欠点もある。八丈島も三宅島も冬でも温かい土地である。この両種とも冬の寒さには弱い。霜にあてれば一晩で萎れて葉を落としてしまう。発表された最新品種も正月に咲きますをうたい文句にしながらも生育に6度以上を保つようにと注意書きがある。我家で2月に咲いた鉢が今も咲き続けている。そのうちクリスマスの花も正月の贈り物もアジサイになるのだろうか。 かつてといっても20年程も前のことだが日本のどこそこで八重の花が見つかったと聞けば大騒ぎしたものだった。交配技術の進歩か園芸店に行けばどんなアジサイでも目にするようになった。日本アジサイ協会を設立した故山本武臣さんはサトウハチローの詩に「誰にも気づいてもらえないアジサイ」という意味の一節があるとアジサイの不人気ぶりを嘆いていた。一年中花が咲き、とりどりな色があり、様々な花弁ありの現代アジサイ事情を泉下で喜んでおられるか否か。 アジサイ鑑賞家を自称している己が多忙を言い訳に今年アジサイ名所を訪ねなかったのは無意識の中に避けたのだろうか。 エングラーの分類体系ではアジサイ類はユキノシタ科に分類されてきた。遺伝情報を記録するDNAを分析して得た情報を基礎に置いた分類ではアジサイ類はアジサイ科としてミズキ科などと共にミズキ目を構成しキク類の一員とされている。これからアジサイはキクと同類となり近縁種はミズキの仲間で同じアジサイ科にクサアジサイ属、ウツギ属等が含まれる。
約400人が当時に思い
戦後の荒廃の中、新しい時代の担い手を育成しようと鎌倉に開校した大学校「鎌倉アカデミア」の創立70周年を記念し、6月4日、ゆかりの地・鎌倉市材木座の光明寺で記念祭が行われ、約4百人が訪れた=写真。
4年半で閉校となったが、多くの文化人を生み、貴重な功績を残した大学校の歴史を伝えようと2007年から毎年卒業生を迎えて座談会などを行っている「鎌倉アカデミアを伝える会」(加藤茂雄会長)が主催。
講演で教育学者・寺崎昌男氏(83)が「鎌倉アカデミアは青年たちの学習意欲と教師の熱情が出会い、inspireした(心をかきたてられる)学問の場だった」と述べ、演劇科二期生で劇作家の若林一郎氏(84)は青江舜二郎先生が古代ギリシャの話など演劇の講義を再現し、「教えを受けたことを生涯の幸せと思っている」と話した。文学科一期生の服部博明さん(87)らが考古学者・三上次男先生の思い出話をした。資料や写真などの展示もあり、午後から人形劇や鎌倉アカデミアの学生歌などのコーラスが行われ、再会を喜び合う卒業生の姿もあった。
市民や交流団体ら430人が参加
鎌倉市材木座海岸の東端に位置する国指定史跡で日本最古の築港遺跡「和賀江島」の清掃保全活動が5月22日に行われた=写真。40回目の今年は、例年の倍を超える約430人が参加。 住民や商店会、鎌倉岩手県人会(早川正行会長)、和賀江島築港に奥州の和賀盛綱が関わった縁で1995年から参加している岩手県の北上市和賀江島清掃団(佐藤克英代表)12人らが加わり、高橋敏彦北上市長も初来訪。 軽トラック1台分のごみの回収後、鎌倉時代から伝わる「天王唄」を歌う材木座天王唄保存会に続き、御免(ごめん)町(まち)鬼(おに)剣舞(けんばい)保存会(藤田勇夫庭元(にわもと))の15人が国指定重要無形文化財「鬼剣舞」の4演目を披露し、大きな拍手が贈られた。景品が当たるくじ引きも好評で、地元商店会や鎌倉マリンスポーツ連盟などの協力で活動を行ってきた材木座自治連合会の倉橋明弘会長(82)は「皆様に喜んでいただけて良い節目となった」、総務・浪花惠昭理事(78)は「この清掃活動を文化として発信していきたい」と展望を語った。(K)
鎌倉市民カーニバル
5月15日の大船まつりで開幕した「鎌倉市民まつりウイーク」最終日の22日、晴天の下、市民を中心に155人が「鎌倉市民カーニバル」の仮装パレードを行った=写真。 1934年に始まり、戦争による中断を挟んで62年まで開かれた「鎌倉カーニバル」の熱気を呼び戻そうと市商工会議所や観光協会などが中心となって企画。「鎌倉の歴史と文化」をテーマに参加者を募った仮装パレードで、当日は、甲冑姿の武士、弁慶や鎌倉大仏が鎌倉駅西口を出発し、御成通り、下馬を経て由比ガ浜海岸まで行進し、鎌倉ビーチフェスタの特設ステージで紹介され、大勢の見物客でにぎわった。
夏を招く海上渡御 五所神社例大祭
「どっこいこーりゃ」の掛け声とともに2基の神輿の担ぎ手たちが水しぶきを立てて勢いよく海に入っていく=写真は松原省吾さん撮影。
鎌倉市材木座の五所神社例祭の海上渡御が梅雨の晴れ間の6月12日、材木座海岸で行われた。
午前10時の神事の後、天狗や稚児行列、囃子太鼓などお囃子に先導されて天王唄を歌いながら、町内を巡行し神輿は午後4時ごろ、海岸に到着し、大勢の見物客が見守る中、安泰と息災を祈願しながら沖合でしばらくもみあった。
歩くこと 山 内 静 夫
思えば四年前、脳梗塞で倒れてから、私は唯一途に、元通り「歩きたい」の一念で過ごしてきたように思う。 百日を越す入院生活中は、言うまでもなく毎日リハビリテーションの先生がつきっきりで歩く練習をさせられた。かなりきつい先生で音をあげそうな時もあったが、歳の割にはよくがんばると先生に褒められた。旧制中学の頃の部活で結構鍛えられたせいもあってか耐えることには馴れていた。退院後は六地蔵の〝リハスタ〟という適所介護施設に週二日通い、その他にも訪問看護で歩行練習を週一回とかなり頑張ってきたつもりだが、体力維持の容易ではないことを痛感している。 当たり前かもしれないが、私の年齢ではなるべく閑な時間使って家の周囲を歩いたりはしているが、時間と共に足腰の筋肉が弱まって行く。若い友人たちが手を貸してくれるとつい甘えて車椅子を使ったりすると、有難いのだが、益々横着になってしまう。要するに本人の気持ち、心掛け次第ということである。長生きしたいというより、生きている間は健康でいたいと思うのが本音だ。 幸い、狭いながらも持家があり、老妻とふたりで生活しているので、余生がどの位あるか、そればかりは神のみぞ知るでどうしようもないが、ステッキ片手に鎌倉の町中をぶらりと歩いて、おでん屋ののれんをくぐって安酒一杯呑めるような歩きが出来るようになりたいというのが、舛添なみのセコイ願いである。
『舞姫』と『ファウスト』(11)
森鴎外『舞姫』の太田豊太郎とエリスが深い仲になったのは二人の意志によるものではなかった。踊り子と交際していることを告げ口されて豊太郎は解職され、国からも母の死を伝える手紙が届き、同胞からも国からも家からも見離されたことにより、気持が動転したことによって二人は深い関係になった。
いまわが数奇を憐れみ、また別離を悲しみて伏し沈みたる面に、鬢の毛の解けてかかりたる、その美しき、いじらしき姿は、余が悲痛感慨の刺激によりて常ならずなりたる脳裡を射て、恍惚の間にここに及びしをいかにせん。
次にファウストとグレートヒェン、豊太郎とエリスの破局はどうやって訪れたかを見てみよう。グレートヒェンがファウストを想って糸車で糸をつむぎながら歌う有名な場面がある。
安らぎは消えて
わが胸は重い
あの安らぎはもう
決して戻ってこない
その人の見えぬところは
すべて墓。
世はおしなべてにがく
くるしい
あこがれはただその人を追う
思いのままに
くちづけを
たとえそのひとの口づけに
この身は消えて失せるとも
こう歌う時、グレートヒェンは愛は孤独な決断であり、口づけも自らの意志で行うことを知っている。しかし同時に愛は欲望であり、その中には罪が含まれていることを知っておののかざるをえない。グレートヒェンはファウストと逢引きするために誤って眠り薬で母を殺し、妹の道ならぬ恋に激怒した兄はファウストとの決闘に倒れ、グレートヒェンは今やファウストとの間に生まれた嬰児殺しの罪で牢獄に繋がれ、断頭台の露と消えようとしている。
フリーデリケの元に留まることの出来なかった大学生ゲーテのように、「全人類が受けるべきものを内なる自我によって味わい尽くそう」とするファウストは、グレートヒェンの元に留まることは出来ず、悪魔メフィストフェレスと一緒に世界旅行に出かけ、ハーレツ山中での魔女たちとのワルプルギスの夜の歓楽に酔いしれる。
しかし乱痴気騒ぎの最中に首に赤いヒモを巻かれたグレートヒェンの幻影を見たファウストは、無邪気なグレートヒェンを罪に陥れてしまったことを知り、彼女を救いに牢に急ぐ。グレートヒェンは錯乱のうちに誤って殺してしまった我が子への悲しみとファウストへの愛に引き裂かれて、狂気と正気の間をさ迷いながら嘆きの歌を歌うだけで、牢の外に出ようとはしない。ファウストが無理に連れ出そうとすると、
放してください。いいえ、力ずくではいやです。そんなに荒くわたしをつかまえないで。
ほかのことは、わたし、何でもおっしゃる通りにしたじゃありませんか!
と自らの意志で神の裁きを受け死刑になろうとする。深い後悔の念にファウストは、
ああ、おれは生まれてこなければよかった!
と叫び、『ファウスト』第一部は終幕に向かうのである。罪を自覚したグレートヒェンは自らの意志で神の裁きに身をゆだねることによって、ファウストにより高いものへの精神的な憧れ(第二部では干拓を行う)に目覚めさせ、第二部の終わりではファウストの魂を救う者となる。
『ファウスト』は自我を拡大してやまぬ近代人の限界を示しながら、実はその底に近代的自我の大きな肯定を謳った作品なのである。
(神奈川歯科大名誉教授)
大船高校生生徒に
ベルリン・フィルのクラリネット首席奏者に21歳で就任したアンドレアス・オッテンザマー氏(27)による公開レッスンが5月28日のリサイタル終了後、鎌倉芸術館で行われた=写真。
指導を受けたのは、県立大船高校吹奏楽部2年生・小野塚龍斗くん、渡辺華帆さん、中川恵美さん。特訓してきた三重奏を聴いてアンドレアス氏は「曲で何を表現したいかの思いをこめること」「3人で演奏するときはみんなで1つの楽器を演奏しているように」「もっと呼吸を使うこと」などをアドバイスした。同芸術館では今後も若い世代と演奏家たちをつないでいきたいという。
附中生が合唱を奉納
鎌倉中央ロータリークラブ(藤井浩一会長) 設立30周年を祝う記念例会が5月23日、鶴岡八幡宮で行われ、舞殿で横浜国立大学附属鎌倉中学校合唱団が合唱を奉納した=写真。ロータリーソング「手と手つないで」など4曲が披露され、会員はじめ観光客からも大きな拍手がおこった。 同クラブは、社会奉仕として少年少女サッカー大会・野球教室の主催、菖蒲湯、柚子湯の贈呈、献血などをしている。最近は姉妹クラブ・京都洛西ロータリークラブの厚意でカンボジアミッションにも参加した。 記念例会には市内や近隣地域のクラブ、京都洛西ロータリークラブの会員ら約90人が出席。藤井会長は「30周年の節目に地域の皆様の支えに感謝し、今後も奉仕の理想を追求していきたい」と挨拶した。
みらいふる鎌倉と交流
鎌倉の姉妹都市・萩市から老人クラブ連合会(岡政夫会長)の会員43人が6月7日、鎌倉を訪れて記念植樹を行い=写真、鎌倉市老人クラブ連合会(通称みらいふる鎌倉)と交流会をした。 植樹は、幕末の藩士・吉田松陰が萩出身であることから、松陰来訪の地・鎌倉市二階堂の瑞泉寺で行われ、留跡碑の横に「萩小町」、中庭に「深草の少将」の高さ50㌢ほどの2本の苗が植えられた。ツバキは萩の市花で、萩には約10㌶のヤブツバキの群生林がある。 植樹の後、床の間に松陰の筆跡が飾られた客室で大下一真住職から茶の接待をうけ、松陰が訪ねた松陰の伯父で同寺25世住職を務めた竹院和尚の詩などの話を聞いた。 これまで鎌倉の老人クラブが2回、萩を訪れ姉妹都市交流をしている。
ミャンマーから高校生ら14人
ミャンマーのバゴー管区レパダンの高校生と大学教員ら14人が5月18日、日本の教育事情視察の一環で鎌倉市中央図書館を訪れた=写真。 ベトナム、ミャンマーの子どもたちの教育支援をしている学生主体のNPO法人JUNKOAssociation(明治学院大学公認団体・松岡良樹理事長)が、今年2月、レパダンの小中高一貫の公立校に約166㎡の学校図書館を設立したのをきっかけに、同NPOが同校の生徒や現地の図書館建設に協力した町民に日本の図書館の成り立ちや活動を学んでもらい、今後の図書館の運営に役立ててもらおうと招いた。 一行は、鎌倉市図書館の蔵書が全体で約62万点あること、市民の約45%が図書館カードを持っていることなどの説明を受け、近代史資料室や地下書庫などを見学。そのあと「図書館とともだち・鎌倉」(和田安弘代表)会員たちと交流した。
上村文次(かみむらぶんじ)さん
鎌倉市の南西部に広がる広町緑地。ここで観察したチョウを収録した『鎌倉広町緑地に舞う蝶』をこのほど出版した。鎌倉のチョウを記録に残すとともに、チョウが生き続けることができる環境保全への願いが込められる。 群馬県榛名町(現、高崎市)で公務員の二男として生まれる。地元の高校を卒業後、東京の大学に進学。大学二年生のとき、友人の引っ越しを手伝った折、チョウの標本箱があった。「その美しさに魅せられた」。チョウとの出会いだった。 1973年4月、横浜市立小学校の教員となった。「教師だった祖父の影響だった」。総合的な学習の時間には、子どもたちと学校や周辺にいるチョウを観察、環境問題に目を向けさせた。夏休みを利用して、チョウ観察のため日本全国へ出掛けた。外国へも足を運んだ。 教師を退職した翌年の2011年1月、緑地の保全活動を行っている鎌倉広町の森市民協議会(現、市民の会)に入った。19年前に横浜から現在住んでいる藤沢市片瀬山に転居したが、退職直前まで、身近にある広町緑地の存在をほとんど知らなかった。協議会入会とともに同会のメンバーや一般市民とともに緑地でのチョウの観察を始めた。2015年12月末までの5年間に及んだ。 その結果、鎌倉では広町にしか生息しないメスグロヒョウモンや発生が認められたミドリヒョウモン、里山を代表するウラナミアカシジミ、日本のチョウとしては唯一の肉食性のゴイシジミなど54種類を確認した。 本にはこれらのチョウのすべてを収録。「湿地・田んぼ周辺」「草地・畑地」「樹林地・林縁」とエリアごとに分け、カラー写真にチョウの特徴や生態の解説を付けた。季節別にまとめた「チョウ暦」を添えた。本を手に緑地内の散歩を楽しむガイドブックとして役立つようにも編集されている。広町以外の鎌倉市内で発見された4種(うち2種は迷チョウ)も収録した鎌倉全域のチョウの記録である。 チョウの幼虫は、それぞれ異なる草(食草)をえさにしているので、広町には多様性に富んだ植生が存在することがわかる。「『生きたチョウの博物館』である広町緑地の環境をどう守っていくかが、自分のこれからの仕事」と、出版を機に決意を新たにする。66歳。
A5判、101㌻。1512円。
本の購入・問い合わせは上村さん
090・7207・2196
文・写真 浅田勁
これからの生活習慣病対策
日本糖尿病学会専門医 高橋 正典
生活習慣病はかつて成人病と呼ばれていました。しかし、子供の頃からの生活習慣が原因で生じるため、20年前に厚生省が名称を変更しました。 生活習慣病には糖尿病、高血圧、高脂血症、ひいては狭心症や心筋梗塞、脳卒中などがあります。古来私たち日本人は穀物中心の食事をしてきました。また、欧米人と比べて体型も細身で、エネルギー消費量も少ない倹約型のDNAを有しています。ところが、戦後から食習慣が変化し、脂肪や乳製品などの高カロリー食を摂るようになりました。 また、運動不足やストレス、睡眠不足や喫煙、飲酒や肥満に加え、自律神経やホルモンのアンバランスなどにより、病気に発展します。しかしながら、いつの時代も生活習慣の変化は必然です。 私たちはいたずらに悪者探しをするのではなく、逆にこれらとうまく付き合い、コントロールする必要があります。医療機関を利用するのも一考ですが、まずはご本人の主体性が重要なのです。
大船 睡眠・糖尿病内科院長
〒247―0071鎌倉市岡本2―1―10プロシードビル202号
0467・38・7555
JR北鎌倉駅から歩いて7分。アジサイが咲く寺として知られる明月院へ向う道の左手に深い緑に包まれた2階建て洋館がある。葉祥明美術館(1990年開館)は、建物自体が絵本の世界の表現だ。明るいテラスルームに隣りあうドアは、ロマンの世界への入り口だ。同館館長堀内重見さんにうかがった。
葉祥明さんとはどのような方ですか。
1946年熊本市に生まれた絵本作家、画家、詩人です。
どのような経歴から今ある葉さんに。
小さいときから絵は上手だと言われていました。そしてお母さんに「いつも紙と鉛筆を持って歩きなさい」と言われていたそうです。最初はファッションイラストレーターになることを目指しました。大学卒業後はアメリカのニューヨークに留学し、そこで絵の勉強をしました。しかし、すぐに絵描きとして食べていけるわけではありませんので、留学後は悶々としていましたが、そんな時ある作品に出合います。 谷内こうた作『なつのあさ』(至光社)です。 詩人谷内六郎さんの甥です。ステキな絵だな。文章も自分で書いている。20歳代で、自分と同世代だ。「これだったら僕もできる」ということで、再び東京に出てきて絵本を書き出します。処女作は『ぼくのべんちにしろいとり』(至光社)でした。
美術館のコンセプトは。
絵の中に家を描くことがありますが、その家に遊びに行くというような気持ちでいらしてください、ということです。
その家の家族構成は。
画家で詩人のお父さんと優しいお母さん、10歳のリラちゃんと5歳のクロード君の4人家族がかって住んでいた家という設定です。現実に1階は企画展示室と油絵作品の展示室ですが、ダイニングとリビングを模しています。2階にはお父さんの書斎とクロード君の部屋、それにリラちゃんの部屋があります。
この設定は、画家自身が。
そうです。階段を上がってすぐのお父さんの書斎は、落ち着いた雰囲気の部屋に葉祥明のデッサン作品が展示されています。画家の表の顔とは一味違った作品をご鑑賞ください。
隣のクロード君の部屋は、子供部屋らしく明るい部屋に絵本『しあわせってなあに?』(自由国民社)の原画が展示されておりますが、その下にはそれぞれの絵に対応する画家自作の文章が添えられています。例えば、窓際の1枚の絵(絵本の3頁)=上段写真=の下には
あれ きみとあうのははじめてだ。
ぼくジェイク!
きみのなまえはなあに?
わたしは。グレイス。
よろしくね
きみのいえは。
どこ?このこうえんの。
すぐまえのアパートよ
と添え書き(絵本の3㌻)があります。
1階右手には、画家の油絵作品が展示されていますが。
観る人が、絵と対面しながら自分を見つめる。目指すところは、どう生きてきたのか、どう生きたいのか、自分は今幸せなのか、絵と対面することを通してそういう部分をもう1回見つめなおして下さいということです。 一番奥のリラちゃんの部屋=写真左上=は、女の子らしくかわいいベッドが設えられ、ベッドの上にはテディベアのお人形が寝そべっていますが、もちろん壁に掛けられているのは創造性溢れた作品(「海風に誘われて」)です。
今年度の企画展は。
「今田美奈子と葉祥明の名作の仲の素敵なワンシーンⅡ お菓子物語展」(7月15日まで)
洋菓子研究家今田美奈子さんと葉祥明のコラボレーションで、昨秋に続く第二弾です。
名作の中のお菓子物語ということで、「不思議の国のアリス」や「クマのプーさん」、「ヘンゼルとグレーテル」など良く知られた世界の童話12作品を取り上げ画家が絵を描き、今田さんが物語に出てくるお菓子をレシピとして紹介する企画です。お菓子の家もお菓子で作って展示しています。
◎特別イベント
作者・葉祥明によるミュージアムトーク&サイン会
7月2日午後2時~
絵本『くまモンとブルービーのなかまたち』展
(7月16日~9月16日)
2002年にふるさと熊本に「葉祥明阿蘇高原絵本美術館」を開館し、画家の弟葉山祥鼎さんが館長を務めています。阿蘇にはブルービーという黒と青の縞模様のハチが生息していますが、それをキャラクターにした物語を葉山館長が創作し、館長の息子さんが絵を描いて、絵本シリーズとして発刊しています。それを知っていた熊本県の担当者からブルービーとくまモンを一緒にした絵本で、くまモンを世界に発信したいという依頼が来て、昨秋発刊しました。
ところが熊本地震で阿蘇の美術館も被災し今も休館中ですし、同様に被災した熊本県を応援しようということで今回の企画を立案しました。「熊本地震復興支援ブルービーTシャツ」を販売していますが、8月20日にはくまモンが来館し写真撮影会を行います。絵本を買ってくれた人にくまモンの直筆サインをくまモンから手渡してもらいます。
枚数限定で、予約制です。
◎熊本地震復興支援チャリティーコンサート(7月30日午後3時~)出演いちよ(歌)・きよ(ギター)・やぎりん(ケーナ)バンド♪と葉祥明&葉山祥鼎
「怒らない~幸せな人生のために~」展(9月17日~11月18日)
児童文学絵本「キツネのフーくんと風の郵便屋さん」展(11月19日~2017年1月20日)
どうもありがとうございました。
葉祥明美術館
0467・24・4860
桐ヶ谷まり著
著者16歳の夏、雑誌の「マリリン・モンロー没後10年」で読んだ生い立ちが、マリリンとの出会いであった。マリリンは孤児院で死ぬことばかりを考えていた。親の虐待を受けていた著者は、自分もおんなじだ!と。同時にケネディ大統領の誕生パーティーでの写真が目に焼き付いた。自分も頑張れば何者かにはなれるかもしれないと、著者はその時に思ったのだ。 それからはマリリンに関する本や映画と向き合い続け、流布する奔放な男性遍歴やシンデレラ・ストーリーではなく、マリリンというひとりの少女が、猥雑で混迷を極めた場所で、素直な美しい心をそのままに生きて、死んだという事実を探り当てる。マリリンを道連れに生きてきた著者の人生に、励まされる人は多いはずだ。
1620円、冬花社刊 0467・23・9973
伊藤玄二郎 池田 雅之 編著
「鎌倉という土地には、日本の精神文化の祖形や原風景が今も息づいている!鎌倉を代表する文化人、学者、作家、歌人、宗教界の重鎮13人が、鎌倉を様々な視点から読み解き、古を今に蘇らせる」と本の帯に書かれている。 世界遺産登録、信仰や寺社詣で、鎌倉文士、絵画や工芸品、禅や鎌倉幕府の歴史などをテーマに著者ごとに紹介されていて、これ1冊で過去から現在までの鎌倉の実態がつかめそうだ。2011年の鎌倉講座と、2015年の円覚寺夏期講座の一部を基に編集したという。
2808円、かまくら春秋社 0467・25・2864
中原かおり 著
「この町は/寒いときでもなぜか温かい/海も空も風も町も青/疲れた心を包んでくれる色だ/ここにいると/自分がありのままでいいと思えるのは/この海の町の/やさしさのおかげ/なのかもしれない」 湘南ビーチFMの番組の中で「海からの詩」コーナーを担当する逗子在住の詩人が、昨年10月、放送150回を記念して詩集を出版した。約3年間にわたって番組内で発表した作品に書き下ろしを加えた全37編を収録。
1404円、小学館スクウェア刊 03・5226・5781
ミツバチの視点で、鎌倉の山を歩く 上江洲 慎
6月5日(日)梅雨入り目前の北鎌倉は、紫陽花目当ての観光客で賑わっていた。そんな中、鎌倉こどもハチミツプロジェクト主催『鎌倉博士&養蜂家と歩く、蜜源ツアー』が開催された。 「美味しいね!」と好評をいただいている、鎌倉こどもハチミツ。私たちが育てているミツバチは、どんなお花や、木から蜜を集めているのか? ミツバチの視点で、蜂場のまわりの自然を探検してみよう! そんな趣旨を持って開催されたのが、この蜜源ツアー。 水先案内人は、鎌倉博士の大貫昭彦先生と、養蜂家の飯倉剛さん。 コースは建長寺境内~回春院~十王岩~半僧坊。途中で、地蔵やぐら、朱垂木やぐらを巡る歴史解説のおまけつき。 今回のツアーを通して学んだことは、自然の多様性と互恵性。 多くの観光客が紫陽花に目を向ける中、私たちを釘付けにしたのは、イワタバコ、ネズミモチ、といった決して派手とは言えない植物たち。 飯倉さんによると、紫陽花にミツバチは訪花しないとのこと。華やかに咲き誇る花ではなく、ネズミモチのような集合花を好むことを学んだ。 そのように、ミツバチの好みに合わせて自然環境を見渡すと、これまで気にも止めなかったお花の存在感が増してくるから不思議だ。 よく観察すると、建長寺の境内や鎌倉の山には、そんな愛らしい植物が多様に息づいている。 多様な植物があるから生きられるミツバチ。ミツバチの働きによって命が循環する虫媒花。 その環境を整える人間。植物とミツバチと人間の互恵的関係の成果をハチミツとしていただいている私たち。美味しいハチミツの裏には、そんな宇宙が広がっていた。
鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/
鎌倉の別荘地は結核療養地 島本 千也
明治から昭和30年代にかけて結核は最も克服困難な病気であった。罹患者数、死亡原因において第1位で、多くの国民が涙を流した国民的な病であった。 治療法はオゾンの豊富な海辺や高原で栄養のある食事を摂取し、安静に過ごす「大気安静療法」が数少ない方法の一つで、自己免疫力にしか頼ることのできない病であった。重度の患者は死を待つのみの不治の病で、病に罹らないための保養地の条件は、病に罹ってからの療養地の条件と同じであった。湘南の保養地・別荘地の記憶は裏返すと結核の療養地としての物語でもある。 七里ガ浜にある鈴木療養所(現、鈴木病院 明治44年開院)は結核療養所として出発した。相模湾を見下ろす丘の上の病室は太陽の光をいっぱいに取り入れるために南面して病床があった。 伊藤柏翠と森田愛子、その俳句の師である高浜虚子の物語もこの病院で始まっている。鈴木療養所に入院中の柏翠と愛子が俳句を通じて出会い、すでに「ホトトギス」に参加していた柏翠に連れられて愛子は虚子の元を訪ねる。昭和16年1月1日のことである。愛子は虚子の句会にも参加するようになり、その後、愛子は故郷三国(福井県)で療養する。柏翠も愛子との結婚を前提に三国へと赴く。虚子は戦争中信州小諸へ疎開する。その間、虚子は三度三国の愛子を訪ねている。虚子の名作『虹』の一連の作品はその間の物語である。愛子は昭和22年8月、三国で亡くなっている。 鎌倉や鵠沼、葉山などの別荘地を歩くと、「ここに別荘を持った人は肺病(結核)の人とお妾さんが多かったよ」と地元の人から何度か聞いた。それほど、結核の療養に湘南の地と縁を結んだ人は多かった。特に、湘南の文学は「療養地の文学」と言えるほど結核療養と関係が深い。晩年の高山樗牛、国木田独歩、有島武郎、八木重吉、吉野秀雄など結核療養が縁で湘南と関係が生じている。 昭和30年代から結核は特効薬の普及もあり不治の病ではなくなった。伝染病でもあったため隔離病棟であったがそれも次々に縮小された。結核専門の病院も診療科目を変えたり、病院そのものも廃されたりした。 現在、湘南の地を訪れて結核療養のことを思い出す人は多くないだろう。七里ガ浜はサーフィンのメッカとして若者たちが占拠している。かつてこの地に病を養い、生きて生還することが適わず涙をのんだ多くの患者の物語も今では遠い記憶となった。結核療養地としての記憶は鎌倉(湘南)の失われた風景といえよう。
初の歯磨きプロジェクト始動! 名知仁子
今回は、当会(MFCG)が5月から開始した新プロジェクトをお伝えします。その名も【口腔ケア(歯磨きプロジェクト)】です。 5月22~27日まで小児歯科医師の松本敏秀先生(福岡出身)と共に我々が巡回診療している12の村のうち2つの村で行いました。選定した村の1つは当会がモデルケースとして考えているカンコースというカレン族の村で、もう1つは学校もまだなく、子どもを含め殆どの住民が歯ブラシを持っていず、使った経験がありません。彼らは塩や墨で歯を磨いています。 この2つの村で歯ブラシとコップの提供を行い、同時に歯の磨き方を指導しました。コップは歯ブラシを清潔に保つため、入れておくのに使います。そうしないと彼らは地べたに歯ブラシを置き、汚れた歯ブラシで歯を磨き、細菌が口腔に入ってしまいます。初めて触れる歯ブラシの感触に戸惑っていた子どもたちでしたが、2日目には1、2、3、4、5とリズムにも慣れ、磨けるようになる子も出てきました。 口腔ケアは大変、大切です。なぜなら歯磨きがきちんとできないために、虫歯になり、歯が無くなってしまい、食べ物がきちんと噛めなくなり、その結果、消化不良を生じ、下痢症になり、脱水で亡くなってしまうこともあるからです。子どもたちの胃腸などきちんと整っていないためそのようなことがおきてしまいます。 当会はこのプロジェクトを徐々に他の村へも拡大していく予定です。日本でこの活動に賛同して支援など頂ける方も募集しています。
(同会代表/医師・気師)
【連絡先】
日本 東京荒川区東尾久8―41―23
03・6807・7499
【ミャンマー】
3G Kanbe Road 6 Ward YankinTownShip Yangon Myanmar
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp
こんにちは!ぼく、アクセル。7歳だよ。お散歩とお肉と女の子が大好き!よく女子に間違われるけど、中身はれっきとした肉食系男子!いつもハッスルしてママに怒られちゃうけどよろしくね?。
鎌倉山 相馬さん方
●藤田嗣治・小泉淳作ほか
ギャラリー伸(絵画売買)
24・4081
●かまくらカンツォーネ第2期開講。パヴァロッティの師直伝ベルカント
水野尚彦指導 大平 0466・22・6172
●鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア
7月2日御谷山林、9日朝夷奈切通、16日北条氏常盤亭跡。
▽お話サロン30日14時、鎌倉生涯学習センター。「歴史的風土における町づくりと建築―津和野町と甘楽町」。百円。
▽藍染体験教室31日10・13時、鎌倉生涯学習センター。千円。
各要申込。同会 23・6621
●被災地の子ども支援バザーお休みのお知らせ清興建設駐車場(鎌倉市大町)で奇数月開催のバザーは7月はお休み。
24・3700
▼川喜多映画記念館
▽企画展「映画女優 原節子」7月10日まで。3百円。「夢見るハリウッド―映画に頬をよせて」15日~9月11日。2百円。
▽映画7月5~7日「愛情の決算」、8~10日「智恵子抄」、18・20~24日「風と共に去りぬ」千円。
23・2500
▼日本現代工芸美術展
7月13日まで神奈川県民ホール。第55回日本現代工芸美術展受賞作品と日本の代表的な工芸作家、神奈川・静岡で活躍する若手の作品を展示。「ARAGANE EXHIBITION 金属作品展」を併催。無料。
現代工芸美術家協会 神奈川・静岡会 080・6553・4689
▼第16回葉山まちづくり展
7月1~3日葉山町立図書館。「自然災害から命を守ろう!」をテーマに、葉山まちづくり協会登録団体などが活動を紹介。2日13時、福祉文化会館で陸前高田市で避難所運営をした人などの講演会も。
同協会 046・876・0421
▼企画展「Art Album2016」
藤沢市アートスペース。前期は7月2日~31日「sideA:Existence」として、衛藤文俊と山田哲平のインスタレーションを展示。それぞれが追及する「存在(Existence)」の形を明らかにする。2日に作家のトークも。後期は8月6日~9月4日「sideB:Magic moments」。無料。
0466・30・1816
▼セピア色の映画会
7月3日13時半、鎌倉市中央図書館。「一枚の葉っぱ」「利休の茶」「大仏」。無料。
鎌倉視聴覚協会・松本方 23・0306
▼銀の鈴社の催し
▽絵本刊行記念原画展「日本の四季―高原の小さな命」7月7~18日銀の鈴ギャラリー。
▽第29回かまくら学府定例会16日14時、高徳院。日本エッセイストクラブ常任理事・太田愛人氏と鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏の対談「鎌倉ゆかりの人々を語る」。5百円。要申込。
61・1930
▼企画展「清方の美しき絵の世界」
7月8日~8月28日鏑木清方記念美術館。代表作「朝(あさ)涼(すず)」ほか、特に夏を好んで描いた清方の作品、口絵、スケッチなど。会期中、小中学生と同伴者は無料。
▽親子で美術館へ行ってみよう!7月27日~8月2日同館。鑑賞マナーの学習と日本画の画材で絵を描く。4歳~小学3年と保護者。1組千円。要申込。
23・6405
▼第18回ビーチコーミング展「潮風のうた・2016」
7月16~21日(19日除く)逗子文化プラザホール。海辺で集めた漂着物で作ったアートを中心に約70点を展示。
よこばい歩きの会・京馬方 080・5386・5376
▼田中克佳写真展「麗しき街―リオデジャネイロ」
7月16日~9月4日JR本郷台駅そばのあーすぷらざ。サンバやボサノヴァ、カーニバルなど、雄大な自然と融合する文化を持つ街の魅力を45点で紹介。無料。
045・896・2121
▼第20周年記念 水遊会水彩画展
7月19~24日鎌倉芸術館ギャラリー。萩原輝治先生と会員30人の風景・静物・人物など60点。
伊藤方 43・0882
▼「クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム」展
7月23日~10月10日県立近代美術館葉山。文学や音楽、美術や建築、オカルトや病理学などに広く典拠し、複層的な美の世界を創造するクエイ兄弟のアジア初の回顧展。映像作品や舞台デザインなどを紹介。千3百円。
▽イサム・ノグチ《こけし》、葉山へようこそ!ウェルカム・パーティー3月に閉館した鎌倉館から移設した彫刻作品のお披露目。7月17日16時、館長トークや《こけし》移設ドキュメント映像上映など。無料。
046・875・2800
▼第14回鎌倉ボウル
7月24日8~18時、笛田公園。アメリカンフットボールの試合の観戦。無料。
鎌倉アメリカンフットボール協会・山口方 045・866・2194
7月5~12日鎌倉駅東口のカトレヤギャラリー。戦後、鎌倉の夏の大イベントだった「鎌倉カーニバル」を写真と文で紹介する。
海の銀座・由比ガ浜海岸を中心に文化人・市民が熱狂したカーニバルから、新しい鎌倉の観光文化を考える。
鎌倉文化人会議 23・2530
▼東日本大震災遺児支援コンサート
7月9日13時半、逗子文化プラザ。声楽・ピアノなどでグノー「アヴェ・マリア」、ビゼー「子供の遊び」など。2千円。
東日本大震災遺児支援の会・仲宗根 046・871・5640
▼鎌倉芸術館の催し
▽ギタリストたちの饗宴7月10日14時。荘村清志、福田進一らギタリスト5人の「ニュー・シネマ・パラダイス」「アルハンブラの想い出」など。4千円~。
▽松竹大歌舞伎30日12時半・17時。市川染五郎さんらの「松浦の太鼓」「粟餅」など。4千円~。
0120・1192・40
▼立川志の春独演会
7月18日14時、鎌倉市植木の龍寶寺・旧石井家住宅。千5百円。往復ハガキで〒247―0073植木425―16
玉縄城址まちづくり会議へ申込。 45・7411
▼鎌倉みどり音楽院発表会
7月21日15時30分、鎌倉生涯学習センター。材木座の鎌倉みどり音楽院の幼児から大人までの発表会。ピアノコンクールで各賞を受賞し活躍中の北村真紀子さんのシューマン「ソナタ嬰へ短調Op.11Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」、飯田彰子さんのショパン「エチュード第5番 黒鍵」も。
同院 22・2705
▼第24回エール大学男声合唱団 ウィッフェンプーフス湘南公演
7月27日14時20分、建長寺龍王殿。アカペラの歌声を通じて、国際交流や世界平和を呼びかける。千円(拝観料別)。収益の一部を熊本地震の義援金に。
実行委 0466・22・4455
▼夏休みファミリーコンサート
7月30日14時半、鎌倉生涯学習センター。チェリスト安田謙一郎さんら出演でヴィヴァルディ「四季」よりなど。演奏のための身体作りの話も。千円、1歳~小学生5百円。
鎌倉アミ音楽の会 23・2137
▼鎌倉音楽クラブフレッシュコンサート
7月31日14時、鎌倉生涯学習センター。第61回鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール最高位入賞者によるピアノ・ヴァイオリン・チェロ・声楽の演奏。5百円。
同クラブ 25・5971
▼藤沢市みらい創造財団の催し
▽加藤健一事務所「SHAKESPEARE IN HOLLYWOOD」9月17日13時半、湘南台文化センター。ケン・ラドウィッグ作、加藤健一ら出演。映画「真夏の夜の夢」の撮影現場を描いたファンタジック・ラブコメディ。3千5百円。
▽落語鑑賞会(秋)9月19日15時、湘南台文化センター。五街道雲助、桃月庵白酒ら出演。3千2百円。
0466・28・1135
7/26 | 今北洪川老師に学ぶ | 横田南嶺(円覚寺管長) |
---|---|---|
8/30 | 高齢者社会における巨大災害問題 | 北濱昭夫(大船中央病院理事長兼病院長) |
9/27 | 鎌倉の石碑をめぐる | 猪熊紀彦(郷土史家) |
10/25 | コンクリート構造物の劣化とマネジメント | 長瀧重義(東京工業大学名誉教授) |
11/29 | よりよい終の棲家を求めて―老人ホームの選び方 | 宇田川潔(老人ホーム評価センター理事長) |
10~12時、円覚寺。無料(拝観料別)。申込は開催月1日から受付。
参加希望講演ごとにメールか往復ハガキで講演日、氏名、住所、年齢、を記入し、tanseikaisemi@gmail.com
〒247-0056鎌倉市大船1-24-19 カサハラビル大船Ⅳ3F文化交流サロン「光」鎌倉淡青会公開セミナー係
▼講演会「平和をつくる音楽の力 ベネズエラの奇跡」
7月2日14時、大仏殿高徳院。講師は駐日ベネズエラ大使夫人・コロン えりかさん。2千円。要申込。星槎塾「はなしの玉手箱」
24・7223
▼中村天風心身統一法鎌倉講習会
7月2日14時、KKR江ノ島ニュー向洋。木村登代子さんの「執着から離れて」など。千円。天風会鎌倉賛助会
44・4461
▼未来創造シンポジウム―市民が主役のまちづくり
7月9日13時、鎌倉商工会議所。鎌倉市の市民活動推進条例制定にあたり、市民活動や協働の重要性を再確認し、新しい活動について考える。鎌倉市長、福井県鯖江市長らの話。申込は6日まで。市地域のつながり推進課
23・3000
▼国際交流/男女共同参画講座
鎌倉在住・在勤・在学者。
▽ムスリムへのおもてなし実践編第2弾7月15日13時半、鎌倉市役所。イスラム教徒からアラビア語の挨拶と接し方を学ぶ。
▽お坊さんに学ぶ!!絶品カレー17日14時、浄智寺で朝比奈恵温住職に料理の楽しさとレシピを学び、男性の家事参加を考える。各無料。要申込。
市文化人権推進課 61・3870
▼講演会「二度戦死した特攻兵・安部正也少尉の魂」
7月23日14時、腰越学習センター。講師はエッセイスト・福島昴さん。鎌倉市教委主催。無料。
申込は12日までに往復ハガキで〒248-0033腰越864同センターへ。
33・0712
▼鎌倉市 防災・災害対策セミナー
7月27日13時半、御成小学校。熊本地震の支援報告、津波シミュレーション動画上映など。無料。要申込。
市市民活動センター運営会議 60・4555
▼講演会「地球温暖化と今日からできる省エネ」
7月31日13時、逗子市民交流センター。神奈川県地球温暖化防止活動推進員の家庭でできる効果的な省エネなどの話。千円。要申込。
これからの社会の在り方を考える会・尾崎方 046・873・4144
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス2・9・16・23・30日大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽オリエンテーション3日鎌倉中央公園。無料。▽陶芸体験10日河村喜史さん宅。2千円。▽朗読体験31日円覚寺帰源院。講師は元アナウンサー中里貴子さん。千円。小中学生と保護者。
84・9746
▼第9回花展 花美祭
7月2日13~18時、3日10~17時、由比ガ浜のGarden&Spaceくるくる。湘南フラワーコーディネートスクール創立25周年を記念。「花美祭」をテーマに湘南の夏らしい作品約80点を展示。ブーケショーなども。無料。
同スクール 0466・28・2731
▼第16回納涼盆踊り大会
7月3日12時半~15時半、逗子アリーナ。逗子音頭、炭坑節など。無料。草履か体育館履き持参。
逗子市レクリエーション協会・高松方 090・8770・6944
▼鎌倉歩け歩け協会
▽10㌔ふれあいウォーク7月5日六国見山の山裾を巡る。9時50分、鎌倉駅西口。2百円。
090・2633・3715
▼歌のサロン
7月4日14時、鎌倉生涯学習センター。懐かしい歌を歌いましょう。千円。
古川方 22・2131
▼大町まつり
7月9~11日鎌倉大町の八雲神社。9日13時神輿のお渡り、19時夜の神輿振り。10日18時40分小川コータ&とまそんライブ、19時05分大富くじ大会。11日18時三ツ目、21時還幸祭など。
実行委・石川方 22・1504
▼第5回三浦半島森づくりフォーラム
7月16日10時10分、湘南国際村センター。講演「森づくりを通して森から学ぶこと」と同村めぐりの森の見学。5百円。Fで申込。
三浦半島「自然ふれあい楽校」・野崎方F 046・857・8636
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ7月16日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き17日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼第66回社会を明るくする運動
▽鎌倉7月15日13時半~16時、鎌倉生涯学習センター。宇宙飛行士・山崎直子さんの講演、沢木順さんの歌謡ショー。
市生活福祉課 23・3000
▽逗子・葉山
7月20日13時半、逗子市久木の聖和学院。法務大臣のメッセージ、作文コンテストの表彰、ミニ音楽劇、地唄舞など。無料。スリッパ持参。
逗子市生活安全課 046・873・1111
葉山町町民健康課 046・876・1111
▼第68回鎌倉花火大会
7月20日19時20分~20時10分、由比ガ浜海岸・材木座海岸。水中花火、スターマインなど約2千5百発。雨天・荒天・高波時は21日に順延。
実行委 23・3050
▼鎌倉史跡めぐり
▽炎暑一掃、田谷の修禅洞窟に涼を求めて7月22・26・27・29日大船駅南改札。燈明寺、田谷御霊社など。▽黒地蔵盆と四万六千日のご利益を授かる8月10日鎌倉生涯学習センター前。覚園寺、杉本寺など。各5百円(交通費・拝観料別)。ハガキかFで1週間前までに申込。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット7月22日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市23日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼バックステージツアー&ミニコンサート
7月23日13時、湘南台文化センター。舞台の裏側探検とピアノコンサート鑑賞。小学生以上、小学生は保護者同伴。8百円(コンサートのみは4歳以上5百円)。10日までにFで申込。
湘南台文化センター 0466・45・1551 0466・45・1550
▼ふれあい広場かまくら
7月23・24日9~12時、鎌倉消防署。はしご車体験(小学生以上)、ちびっこ消防隊(小学生以下)、救助訓練の展示など。
24・0119
▼鎌倉リサイクル推進会議の催し
▽リサイクルマーケット・こどもリサイクルマーケット7月24日10時半~12時半、笛田リサイクルセンター。
▽資源ごみ施設見学会
8月4日10時、笛田リサイクルセンター。小学生以上、小学3年以下は保護者同伴。無料。要申込。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼第3回リサイクルプラザ藤沢フェア
7月30日10時~15時半、藤沢市桐原町のリサイクルプラザ藤沢。商品プラスチックのリユース、パネル展示、模擬店、フリーマーケットなど。
0466・44・1998
▼第11回藤沢宿・遊行の盆
遊行寺に伝わる踊り念仏がモチーフの「遊行おどり」で地域の活性化。
▽前夜祭7月29日19時~20時半、藤沢駅南口ファミリー通り商店街で盆踊り。▽遊行ばやしコンテスト30日17時~18時45分、北口遊行通り4丁目商店街。▽大盆踊り大会31日16時半~20時、遊行寺。
藤沢商工会議所 0466・27・8888
▼フラワーセンター大船植物園のセミナー
A親子で楽しむフラワーアレンジメント7月31日10・11時・13時半・14時半。7百円。B食虫植物教室8月9~11日・13・14日10時・13時半。5百円。Cピンホールカメラで花の写真現像体験8月20・21日9時半・13時半。千円。申込はABは16日まで、Cは31日までに往復ハガキで〒247-0072岡本1018同センターへ。入園料360円。
46・2188
▼久里浜ペリー祭花火大会
▽7月16日 19時30分 ペリー公園、久里浜海岸 約3,500発
横須賀市コールセンター 046・822・2500
▼鎌倉花火大会
▽7月20日 19時20分 由比ガ浜、材木座 約2,500発
同実行委 23・3050
▼葉山海岸花火大会
▽7月27日 19時30分 森戸海岸、一部一色海岸 約1,100発
葉山町観光協会 046・876・1111
▼神奈川新聞花火大会
▽8月2日 19時 横浜みなとみらい 約15,000発
同実行委 045・227・0744
▼サザンビーチちがさき花火大会
▽8月6日 19時30分 サザンビーチちがさき 約3,000発
茅ヶ崎市観光協会 0467・84・0377
▼よこすか開国祭花火大会
▽8月6日 19時15分 うみかぜ公園、三笠公園 約5,000発
横須賀観光インフォメーションスカナビ 046・822・8301
▼湘南ひらつか花火大会
▽8月26日 19時 相模川河口 約3,000発
同実行委 0463・35・8107
▼金沢まつり花火大会
▽8月27日 19時 海の公園(横浜市金沢区) 約3,500発
同実行委 045・788・7801
※荒天時は、久里浜・神奈川・サザンは翌日、湘南ひらつかは翌々日に順延、 よこすか・金沢は中止。鎌倉・葉山は雨天・荒天・高波は翌日に順延。
サマーフェスティバル
逗子海岸を家族で楽しむ催し。7月7~10日ずし呑みうみ呑み葉山呑み、8月4~6日海祭りなど。8月8~14日夜の波を光で演出。
7月25日(小学3・5年)・26日(小学4・6年)ヨットなどマリスポーツ体験(各3百円)、8月1~3日光のアートワークショップ(小中学生、5百円)など子ども向け企画は、往復ハガキで10日までに〒249―8686逗子市逗子5―2―16
逗子市観光協会へ申込。 046・873・1111
七夕に想う 佐伯 仁
タナバタと読む理由…
七月七日の夜、彦星と織女が天の川を渡り、年に一度、デイトするというのは中国伝来のロマン…。二人の恋に因んだ歌を万葉歌人は百三十余首も詠み、山上憶良は十二首も残しています。また中国の宮廷では七日の夜、女官たちが「乞巧奠(きこうでん)」の行事を行いました。「乞巧」の巧は裁縫の技をさし、その上達を祈る儀式です。庭に棚をつくり、二星へ捧げる供物を並べ、五色の糸を通した針を刺したり、願い事を書いた梶の葉を結び優雅に琴を奏でました。この風習がわが国の朝廷に伝わり、五節句の一つになり庶民へ受け継がれました。
なぜ星に願いを託したのでしょう。星にそんな霊力があったのでしょうか。古くから我が国では「棚織女(たなばたつめ)」の信仰(民俗学者・折口信夫説)がありました。棚織女とは水の神へ捧げる神聖な衣を織る乙女を指します。乙女は俗界を離れ、山中の湖畔や海辺に、星により近く、地表に触れぬ高い柱で支えた棚づくりの小屋で衣を織ったと言います。この伝承が中国の織女伝説と混同し「タナバタ」という読み方がうまれたのでしょう。七夕は明らかに当て字ですが、この字には夏の夜空へ想いを馳せるロマンの響きがあります。
鎌倉バリアフリービーチin材木座
タナバタと読む理由…
7月10日9~17時、材木座海岸。障害者に海に親しんでもらおうとバリアフリーゾーンを設け、アクティビティや海の家を提供。多目的トイレ有。申込はFで。鎌倉バリアフリービーチ実行委F67・8296※当日のボランティアスタッフも募集中(詳細はFacebook鎌倉バリアビーチin材木座)。
模擬店やゲーム大会も
7月28日~31日、鎌倉駅前・御成商店街の店頭に公募の図柄約130点をぼんぼりに仕立てて展示。30・31日は模擬店、各種ダンス、和太鼓、スイカ割り、ゲーム大会、バルーンアート、福祉バザーなど。
実行委 23・1250
▼夏休み子ども写生大会
7月21日(雨天時22日)8時50分、鎌倉市植木の龍宝寺。絵具セット持参。作品は鎌倉駅地下道ギャラリー50で8月に展示。鎌倉在住・在学の小中学生と幼児(未就学児は保護者同伴)。無料。
市教育総務課 61・3740
▼夏休み子ども教室「実験・体験・作ってみよう!」
小学3~6年。
▽実験「食べ残しや飲み残しの環境への影響・飲み物の甘さ」7月22日鎌倉生涯学習センター、26日深沢学習センター。▽実験「お菓子の色・飲み物の甘さ」7月28日玉縄学習センター、8月1日腰越学習センター。▽農家のお話と畑見学7月27日13時半、市役所と上町屋の畑。▽LEDのあんどん作り8月19日13時半、鎌倉生涯学習センター。親子。1組千円。申込は講座ごとに、往復ハガキで10日までに〒248―8686(住所記載不要)鎌倉市市民相談課へ。
23・3000
▼夏休みこども野外映画
7月23日19時、玉縄学習センター。「はれときどきぶた」「あしたぶたの日ぶたじかん」。無料。
同センター 44・2219
▼けん玉日本一がやってくる!!
7月24日13時半、鎌倉生涯学習センター。けん玉ショーと体験教室。5歳以上。2百円。申込は往復ハガキで15日までに〒248-0006小町1-10-5鎌倉生涯学習センターへ。
市生涯学習推進委員会 25・2030
▼親子で楽しむ書道体験
7月26日10時、鎌倉生涯学習センター。小学校書写教育開始前に親子で書道を体験。小学1~3年の子どもと親。無料。要申込。
日本総合書芸院 23・2100
▼中学生の「税についての作文」対策セミナー
7月29日10時、鎌倉税務署。全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が募集する中学生の「税についての作文」(9月5日締切)に向けて、中学生を対象に作成の参考になる話題を提供。無料。Fで申込。
東京地方税理士会鎌倉支部 25・5231
問合せ鎌倉税務署 22・5591
▼第11回ユニセフ・子どもサマースクールinかまくら
7月30日13時、鎌倉市社会福祉協議会。ユニセフの活動、開発途上国の子どもの暮しを学習するワークショップ。鎌倉在住・在学の小学4~6年と保護者。無料。要申込。
神奈川県ユニセフ協会 045・334・8950
▼第11回夏休み親子テニス教室
8月6日8時・10時半・15時、笛田公園。キッズ(5~9歳)、ジュニア(10~15歳)、大人の3クラス。鎌倉市体育協会主催。千5百円。
申込はメールmasayuki.yoshida@evergreen-tennis.comで。
西鎌倉テニスクラブ・吉田方 73・7728
▼アカテガニ放仔観察会
8月6・20・21日、9月3日15時半、三浦市の小網代の森。大潮の夜にアカテガニの放(ほう)仔(し)(孵化直後の幼生を水中に放つ)を観察。小学3年以上、小中学生は保護者同伴。千円、大学生以下5百円。申込は往復ハガキで10日までに〒220―0073横浜市西区岡野2―12―20かながわトラストみどり財団へ。
045・412・2525
鎌倉市中央図書館(5月分)
鎌倉市中央図書館(?25・2611)は5月に一般261冊、児童書22冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。
▼「鎌倉幕府と朝廷」近藤成一著〈岩波新書〉 ▼「鎌倉入門」伊藤玄二郎 池田雅之共編著〈日本人の原風景3〉(かまくら春秋社) ▼「小津安二郎の喜び」前田英樹著〈講談社選書メチエ〉 ▼「原節子の真実」石井妙子著(新潮社) ▼「戦国争乱と巨大津波―北条早雲と明応津波―」金子浩之著(雄山閣) ▼「江の島花・満開です」坪倉兌雄写真・解説(湘南社)
▼「ハプスブルク帝国、最後の皇太子―激動の20世紀欧州を生き抜ぬいたオットー大公の生涯」エーリッヒ・ファイグル著 ▼「日本の女性議員―どうすれば増えるのか」三浦まり編著 以上〈朝日選書〉(朝日新聞出版) ▼「スッキリわかる!自治体財政のきほん」武田正孝著(学陽書房) ▼「食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史」ルース・ドフリース著(日本経済新聞出版社)
▼「春夏秋冬土用で暮らす。―五季でめぐる日本の暦」冨田貴史 植松良枝共著(主婦と生活社) ▼「いつもの野菜まるごと百科」やさいの教室著(かんき出版) ▼「小さな会社ネット集客の鉄則」高田晃著(クロスメディア・パブリッシング) ▼「日本語通」山口謡司著〈新潮新書〉 ▼「戦後文学を読む」奥泉光 群像編集部共編〈講談社文芸文庫〉
保育コンシェルジュが応相談 民間で特色ある学童保育所も開設 鎌倉
今年度の鎌倉市の待機児童数(4月1日現在)は44人で、前年同期比6人減った。松尾崇鎌倉市長「平成29年度ごろまでに待機児童の解消を」と今年度の主要事業に子育て支援施設の整備を掲げ行政に取り組む。
玉縄に民間の保育施設の開設を予定しているほか、大船の岡本マンション跡地に子育て支援施設等建設計画の設計、実施を進め、平成29年度早期の完成を目指す。
稲瀬川・材木座保育園を由比ガ浜3丁目の旧鈴木邸跡地に移転・統合し、子育て支援センター、障害児放課後余暇支援、津波避難ビルの機能を持たせ「(仮称)由比ガ浜子どもセンター」として整備する建設工事を進行中。
一方、放課後、小学生児童(学童)を預かる学童保育「鎌倉市子どもの家」(市内16カ所)でも、5月17日現在、約40人待機している。
今年4月から国の放課後児童健全育成事業として市の認定を受けて、民間学童保育が市内2カ所で行われている。
鎌倉市大町の学童保育施設「晴れ間」は6月1日現在19人が在籍。放課後、学校や鎌倉駅で子どもたちを迎えて、施設で宿題や自習を行い、午後5時以降家まで送り届ける。スタッフは代表の石井宏和さん(37)と学童保育指導員経験者、保育士ら4人。石井さん(37)は、「自分の家も商店で親の大変さを見てきたので、自然の中で子どもたちをのびのびと遊ばせたいと思った」と、竹林のある坂の上の海まで見渡せる一軒家を改装して施設を造った=写真上。
定員40人。平日は下校時から最長午後9時までで、土曜までの週6回の利用で35,800円(送迎、おやつ代含む)。週3回や、スポットで1回のみの利用も可。
0467・23・6577
鎌倉市由比ガ浜の江ノ電和田塚駅そばの「鎌倉Ami」には6月1日現在5人が在籍。主宰の瀧川美穂子さん=写真右下=ら7人が交代制で保育にあたる。瀧川さんは、40年ほど前からここで音楽教室を主宰し音楽教育・幼児教育をしている。学童保育を始めたのは、3年ぐらい前から生徒の保護者たちに「安心して子どもが預けられる場所がほしい」と相談を受けていたのがきっかけ。自宅を改装して子どもの居場所づくりをした。ここでの特色は、ピアノやヴァイオリンのレッスンと、週2回、教科指導の時間を組んでいる。
定員20人。保育時間は月曜~金曜の午後1時~7時。
週5回利用で46,440円(音楽レッスン、学習指導、おやつ代含む)。週3、4回の利用もできる。
0467・23・2137
9月にオープン予定の「鎌倉学び舎」は、日本の伝統文化が学べる学童保育施設。鎌倉山の古民家に開設され、三味線や日本舞踊、茶道、華道、書道などを専任講師が教える=写真上=。代表の潮見雅利さん(35)は学習を通して問題解決能力を身につけてほしいと願う。
定員20人。週5回の利用で99,800円。週3、4回の利用も可。
090・4532・7550
市民がNPO設立 逗子
逗子の蘆花記念公園内で10年前から閉鎖されたままの「旧野外活動センター」(通称「ヤカツ」)をより良い形で再活用しようと市民らがNPO法人「逗子ヤカツの会」を立ち上げ、6月12日設立総会と交流会が桜山下会館で行われ、約20人が意見交換した=写真。 同センターの中の宿泊棟(延床面積約8百㎡・鉄筋コンクリート3階建)を改装し、「ものづくり」をテーマに、クリエイターを住民として呼び込む構想。若者の移住促進、「職住近接のまちづくり」で創作活動による多世代交流・教育・起業の後押し・空き家再生事業などを進めながら、地域のブランド力を高める拠点づくりを掲げている。 「ヤカツ」は1969年に民間企業の寮として建設されたもので、85年に市の所有となり宿泊棟として利用していたが、2006年の閉鎖後は、老朽化と耐震性の問題で立入が禁止されていた。しかし昨年の再調査で耐震基準を満たしていることが確認されたため、今年は関東学院大学が県の助成でワークショップを4回開催し、ものづくりや防災、空き家対策をテーマに「ヤカツ」を実際に利用する活動を行った。建物は35㎡の2Kが11戸と個室、共同浴室や食堂があり、1階をラウンジ、2、3階をクリエイターのための賃貸住居へと改装を計画している。 関東学院大学准教授で建築家の日高仁理事長(45)は「市民が資金調達を行い、市の施設を手作りで再生させたい」と話している。(K)
塾生会発足
鎌倉三田会(会員750人・石渡徳一会長)の総会・懇親会が6月19日市内のホテルで開かれ、その席で石渡会長が、鎌倉に「塾生会」が立ち上げられたことを報告した。 塾生会は慶応義塾大學に在籍中の学生で構成され、相互の親睦を図り、地域文化の向上とともに交流を通し、相互理解を目指す。 4年生で応援指導部の久保田智彦さんが今年5月から会員を募った。三田会にも15人ほどが参加し、親睦を深めていた=写真。
問い合わせ久保田さん 090・2552・2331
円覚寺弁天堂茶屋 新装開店
北鎌倉・円覚寺の国宝洪鐘の弁天堂茶屋が4月末に新装開店した=写真。 円覚寺境内の東側の石段を150段ほど登った眺望のよい高台に、北条貞時が江の島弁財天に参籠し天下泰平を祈り、1301年に鋳造して奉納した大鐘と、その折建立された弁財天がある。茶屋はその奥で、東慶寺や北鎌倉女学院、晴れた日には富士山も望める。室内を含め40席ほどあり、サイダーやコーヒーなどの飲み物、ソフトクリーム、白玉小豆などの和風甘味の注文ができる。
問い合わせ久保田さん 090・2552・2331
鎌倉市由比ガ浜
鎌倉市由比ガ浜3丁目由比ガ浜こどもセンター(仮称)建設地で実施されていた長谷小路周辺遺跡の発掘調査で、古墳時代中期から後期(5~7世紀)の箱式(はこしき)石棺(せっかん)墓(ぼ)1基を出土し=写真、6月12日に一般向け見学会が行われた。 5月中旬、泥岩の自然石を四角く並べて使った棺に蓋がされているのを掘り進めたところ、中に体を伸ばしてあおむけに埋葬されている褐色の遺骨があった。10代半ばの男性と見られる。市内で箱式石棺墓の出土は初めてで鎌倉の古墳時代を知る貴重な手がかりという。
雨に映えるインドハマユウ
太い緑の葉の間から茎をまっすぐ伸ばし、先端に純白の花を多数つけるインドハマユウ。 漏斗状の清楚な、花とツヤのある緑の葉が雨に映える。 ヒガンバナ科ハナオモト属の多年草で、日本には昭和初期に渡来したという。別名アフリカハマユウ。 草丈は50㌢~1㍍に及び、幅が広く、長さ 60、70㌢ほどある葉を周囲にしなやかに広げる。 6月下旬から7月にかけての梅雨の時期にユリのような花を10数個咲せる。 日本の海岸の砂地に自生するハマユウは同属で、花びらが細長く芳香がある。 大功寺境内の小道の両側で参拝客を出迎えるよう咲ていた=写真。 花言葉は「どこか遠くへ」。
小林千穂 文
松原省吾 写真
7月
▼鎌倉の海水浴場開設 1日~8月31日。
▼小動神社天王祭 3~10日。
▼鶴岡八幡宮の七夕祭 7日17時、祭典。
▼大町・八雲神社例祭 9~11日。
▼山ノ内・八雲神社例祭 10~17日。
▼三門梶原施餓鬼会 15日8時、建長寺。
▼亀岡八幡宮例祭 15日宵宮。16日本祭。
▼荏柄天神社例祭 17日神幸、24日宵宮、25日例祭。
▼石上さま例祭 18日。
▼三浦義明墓前祭 22日14時、材木座の来迎寺。
▼鎌倉花火大会 7月20日19時20分。
▼地蔵祭 24日、宝戒寺。
▼献灯会 31日18時半、光明寺。30・31日観蓮会。
「備えあれば憂いなし」と言いますが、大地震が発生した際の準備はされていますか▼鎌倉市では大津波の襲来が懸念されており、今年4月に鎌倉市津波避難計画に基づいて作成された津波シミュレーション動画が配信されました▼具体的な避難をイメージすることで、短時間で安全に避難する経路、場所の確認などの日ごろからの備えや、津波に関する正しい知識を身につけられます▼夏が近づくにつれて、海には多くの人が訪れることが予想されます。土地勘のない人に正確な情報を伝える術はあるのでしょうか。自然災害は避けられないかもしれませんが、海の汚染問題も含めて、情報に振り回されない備えの必要性を感じます。(N)