鎌倉朝日新聞 (4月1日号 2023年 第529号)

鎌倉朝日新聞社

正面入り口=屋根下に当時のままの「材木座公会堂」の額、角・輪の紋章

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外壁を杉板に、東側にバリアフリーの入り口

100年の時を経て

材木座公会堂リニューアル

材木座公会堂(鎌倉市材木座4丁目)の大規模改修工事が完了して、4月から使用が開始される。 同公会堂は1918年(大正7)に、地域のための講堂、防災・防火拠点として住民の寄付を募って建設。木造2階建て、延べ床面積118・23㎡。玄関に残る寄付者銘板には総勢333人の氏名と寄付額が記されている。寄付総額5448円は現在の価値で5千万円以上になるという。 地元の宮大工による施工で、一間ごとに柱が並ぶ実質的で丈夫な造りになっているため、関東大震災時、周りの民家などが崩壊する中、損傷は軽微で、被害者救済などの拠点に。戦時中は警防団の発足式、出征兵士の壮行会や生活物資配給所に、戦後は選挙の投票所や公会堂として活用された。 土地は五所神社の借地権、建物は1966年に材木座11自治体で構成する材木座自治連合会(材自連)が五所神社から運営・管理を引き継ぐ。 2016年ごろから耐震強度などの懸念が増し、材自連は「建て替えプロジェクト」を立ち上げ、18年には組織を社団法人化して、建物を保存登記するなど環境整備にも努めた。行政に相談を持ちかけたところ、歴史的景観に寄与しているとして2020年8月に国の登録有形文化財に登録されたため、建て替え工事を「大改修プロジェクト」に切り替えた。 これに伴い、耐震診断、補強設計、工事費用の75%が公費で交付されることになり、残りは、材自連の繰越金と、材木座11自治会1世帯当たり3千円を募った。法人などからも寄付が寄せられ、これらが総工費2900万円に充当された。 主な改修は、震度6強に耐えられるよう2階を支える四隅の通し柱の補強、床下の柱が乗っている鎌倉石の敷石と別にコンクリート基礎の設置、2階窓の面積を縮小し風への補強。使い勝手をよくし多機能トイレを2カ所に。バリアフリー化で建物裏側に入場口の新設ほか、屋根のふき替え、外壁の張替えなど。 内部の天井の一部を外して隠れていたマツの大木の通し柱や泥壁を表出したのは見せ場。台所のシンクや押し入れのブリキ張りなども残る。 材自連の渡辺英昭会長は、「みんなが集まれる交流の場、活動拠点は再生できたが、地区社協の活動の場や津波避難場所の確保など、まだまだ自治体の課題は残っている」と話している。


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孤独・孤立対策を官民連携で

鎌倉市がプラットフォーム準備会

鎌倉市は、国の方針を受け、「ひきこもり」や「ケアラー」といった市民の孤独・孤立の状況の把握や解決に向け、地方版「かまくら孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」を立ち上げるため、2月27日民間事業者らと第1回の準備会をみちテラス(鎌倉市大船)で開いた=写真。 松尾崇鎌倉市長は、「誰もが安心して自分らしく生きる社会を目指すという条例のもと、今年1年かけて官民連携の体制をつくっていきたい」と挨拶。参加者たちはそれぞれの立場で積極的に意見交換を行った。 今後10月ごろまでをめどに準備会を数回開き、11~12月に参加団体を募集し、2024年2月末ごろプラットフォームの取り組みを実施する。


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鎌倉みほとけ紀行(130)

長寿寺・聖観音菩薩立像

北鎌倉から建長寺の少し手前、道路から階段を少し上がると静寂の世界、長寿寺があります。足利尊氏の邸跡に1336年(建武3)尊氏没後、父の菩提を弔う為、初代鎌倉公方足利基氏によって建立、七堂伽藍を備えた名刹で知られています。苔庭の中央には風情ある茅葺の観音堂があり、今回の御仏は堂内にある聖観世音菩薩立像です。 親しく和尚さまに観音堂にまつわる興味深いお話しをお聞きしました。 建長寺塔頭として知られた長寿寺ですが、大正時代頃には寺は困窮、荒廃していたそうです。 そんな時代に縁あって中島真雄(1859―1943年)(近代日本の対中国教育・新聞事業「満州日報」創立者)氏は長寿寺の復興を始めます。当時はどこの寺院も苦労が多い時代であったようですが、1920年(大正9)大和園城寺(奈良市)では多宝塔が老朽化し取り壊され売りに出されていることを中島は知り、買い取り改造移築。堂は新たに長寿寺に命を吹き返しました。 堂内の聖観音は中島が中国で手に入れたとされる、かなり古い時代のもので、右手に小鳥をのせ微笑んで見えるお姿は海を渡り日中友好を願っておられるかのように見えました。 のちに、中島は浄智寺など多くの寺を復興しました。観音堂の傍らには「不退」と中島の信念が刻まれた墓が建ち、長寿寺では毎朝、中島の戒名「不退院殿興亞真雄大居士」と読み上げお勤めされているそうです。
像高111・5㎝。像の詳細は不詳。


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「ひと」
地域支援型農業を目指す鎌倉リーフ社長

田村 慎平(たむら しんぺい)さん

旬の野菜や加工品を並べた直売所は、コロナ禍と目の前で始まった道路工事の影響で経営危機に。数々の仕事を経て農業にたどり着いた苦労人は、地域との連携を強めて乗り越えようとしている。 福島県で生まれ、小学校1年から鎌倉市城廻で育つ。2浪して大学に入ったが、1週間でやめて報道カメラマンに弟子入りした。紛争地で取材した写真を週刊誌に買ってもらうだけでは生活できず、新宿・歌舞伎町のカラオケ店の店長に。 その後、友人のテレビディレクターに誘われてドキュメンタリーのカメラを回すようになった。一方で新宿・ゴールデン街でバーを経営したり、大船や稲村ガ崎で飲食店を開いたり。 10数年前のこと。稲村ガ崎の店のスタッフが「店で使う野菜をつくる」と茅ヶ崎市で畑を借りたが、ほったらかし。仕方なく草むしりや種まきをしてみて、農業の面白さに目覚めた。さらに地元に近い鎌倉市関谷の農家を手伝ううちに、地域の活動は農業を基盤に回っていることに気づく。 ほかの事業を人に譲って2016年、関谷・城廻地区に20アールほどの畑と直売所を拠点とした「かん太村」を建設、農地所有適格法人「鎌倉リーフ」を立ち上げた。農業を中心に人を結びつけようという会社組織だ。 最初は手伝ってくれる人も10人ほどいて、近隣農家も協力してくれた。鎌倉駅に近い小町通りのそばに直営のカレー店も出した。自閉症の子供たちを集めて一緒に作業するなど、地域とのつながりも強めていった。 ところが農業の厳しさについていけない人が去り、収益が上がらずに農家が離れていく。そこをコロナ禍に襲われ、収入の柱だったカレー店を手放すことに。さらには、直売店の前で大掛かりな道路工事が始まり、客が寄りつきにくくなってしまった。 「電気や水道、ガスも止められ、いつつぶれてもおかしくない状態でした」。そこで昨年7月に取り入れたのが、以前から勉強していた地域支援型農業(CSA)。会員から2万4千円の年会費をもらって、毎月2千円分の野菜を送る仕組みだ。野菜の種類は季節ごとに変わり、豊作の時は多く、不作の時は少なくなる。農作業を手伝ってもらったり、イベントをしたりし、一種のコミュニティーづくりでもある。これまでに約70件集まった。 ほかに一人暮らしのお年寄りが多い地域で野菜の無人販売をしたり、弁当を売ったり。直売所のスペースを使ってくれるアイデアも募っている。 休みなしに、1日平均16時間以上働いている。「比叡山の修行僧のようなもの」。妻と2人の子どもの4人家族。52歳。
(文・写真 真田正明)


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ポスター公募大賞

第25回 鎌倉 極楽寺・稲村ガ崎・鎌倉山

アートフェスティバル

今年で25回目を迎える極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバルに新たに鎌倉山が参加。海と山と歴史とアートをテーマに、地域36カ所の画廊、工房、商店などでアートの展示、料理教室や工作など25の体験・講座。
▼スペシャルイベント
▽藤村俊介チェロコンサート 17日14時、極楽寺。4千円。 ▽福島ミサトジャズライブ 22日14時半、極楽寺。3500円 ▽小川コータ&とまそん街かどライブ 23日12時・13時半極楽寺、15時松村庭園設計。 ▽史跡巡り 15日9時15分極楽寺駅集合。北条義時子孫の寺院など。1300円。16日9時15分稲村ヶ崎駅集合。文人・著名人の別荘。1700円。
問合せどんぐり工房 32・9832


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季節の心(76)

遍路の旅は情(こころ)尽くし 佐伯 仁

●“同行二人”の旅
旅。期待と不安が入り交じる。讃岐生まれの弘法大師が修行した四国八十八ヶ所への旅は室町期、修験僧が参拝し霊場へ。 現在、遍路は宗教・国籍を問わず広く親しまれている。最近は外国人向けの企画もある。 遍路の第1番目の札所で杖、白衣、御朱印帳そして同行2人と書いた笠を整える。 大師の足跡を辿り浄土を目指した歴史は長い。古く遍路は「辺地」と書かれ、今昔物語にもみられる。 興味深いのは厄除けの寺・薬王寺。男女別に坂があり、階段を昇る際、1段毎に年齢に応じ賽銭を置く。宿坊の僧は気軽に旅の人に“お遍路さん” と声をかける。道沿いの民家は“ご接待”に心を尽くし、おにぎりも1口サイズで食べやすくしてある。また仮眠をとる無人施設も気心の知れた仲間同士にはぴったり。 最近、遍路宿を舞台にした創作がある。遍路途中、怪我をした少女が人々の暖かな心遣いと「帰る場所あるの」という心を癒す言葉で、身も心も回復した。 桜若葉が眩しい遍路は自らを省み、大師の支えで新な“力”を得る。
塩田に遍路の鈴の遠音あり 石原舟月


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松江市の松浦造園「宝箱」にて=松浦親子(中央)と筆者夫妻

心のふる里を行く(51)

日本を取り戻すための心の旅 池田雅之

出雲へ二度の旅をした。日本を根底から見直し、日本人としての根っこを取り戻すための旅ではなかったか、と旅を終えた今、私は思っている。 昨年の初夏、私は『別冊・太陽』(平凡社)で『小泉八雲 日本の霊性を求めて』を監修して刊行したが、読者から思わぬ反響を頂いて喜んでいる。こうしたコロナと戦争の悲惨な時代だからこそ、八雲の開かれた魂を通じて、日本をあらためて見直す意味を問いたいと思ったのである。そのおかげで、昨年11月に「松江文学学校」の高橋一清さんに呼ばれ、小泉凡さんとの対談が実現した。八雲の民族的偏見のない平和な「オープンマインド」について語り合った。この八雲の穏やかな平和思想は、『古事記』の国譲りの精神に近いものを感じる。人命を尊重して和平を選んだコトシロヌシとオオクニヌシの「和譲の精神」に通じるものがある。 3月に再び松江のNHKに出かけることになった。今度は、脚本家の田渕久美子さんと朗読イベントをした。田渕さんは最近『へルンとセツ』(NHK出版)という小説を書かれたので、2人でその作品を巡っての討論も行った。小説の手法だと八雲とセツの生活の様子が朗読をまじえてリアルに伝わってきて、楽しいセッションとなった。 私が「八雲とセツの夫婦関係は、古事記のスサノオと稲田姫の関係を思わせる」と申し上げると、田渕さんは『へルンとセツ』を執筆中は、スサノオと稲田姫の人形を机に置いて行っていたという。古事記に登場する夫婦神はみな互いに力を合わせ人生を切り開いてゆく神々であるが、「へルンとセツにも共通してますね」と二人で笑った。観客も納得の様子であった。『へルンとセツ』の描く夫婦愛は、これからの若いペアの鏡となるかもしれない。 私と妻の出雲行きには実はもう一つの狙いがあった。松江の自然農法をしている農家を訪ねることであった。私たちは松江市大庭で有機農園を営む松浦造園の「宝箱」に向かった。会長の松浦幸一さんと娘さんの取締役の松浦照美さんから「循環型自然農法」や「景観保存型農法」の詳しいお話を伺った。ロケーションは素晴らしく、神魂神社と八重垣神社に護られ、宍道湖と中海が一望の下に見渡せ、出雲の古代が息づく里であった。 私は、松江・出雲の旅の体験から、この古代出雲の地から日本を取り戻す気運が生まれてくるのではないかと思った。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


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河野和彦さん「静寂」

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み る

▼生誕120年没後60年小津安二郎展
4月1日~5月28日県立神奈川近代文学館。映画監督小津安二郎の生涯と映画の変遷を辿る。8百円。▽上映会「晩春」29・30日、「秋日和」5月6・7日。各13時半、8百円。
045・622・6666
▼川喜多映画記念館
BOWシリーズの全貌―没後30年川喜多和子が愛した映画
6月25日まで。80~90年代にミニシアターブームの一翼を担ったフランス映画社の古典的から新世代を紹介するBOW(Best films Of the World)シリーズを牽引した川喜多和子が愛した作品を振り返る。2百円、鎌倉市民無料。▽関連上映 4月11日10時半、12・14・16日14時、「家族の肖像」16日10時半、11・13日14時「ピクニック/ラ・ジュテ」25日10時半、26・28・30日14時「冬の旅」25・27・29日14時、30日10時半「ナイト・オン・ザ・プラネット」各千円、小中学生5百円。▽特別上映「ピクニック」「ラ・ジュテ」+トークイベント15日14時。1600円、小中学生8百円。
23・2500
▼金沢文庫の肖像―国宝 四将像全幅公開
5月21日まで県立金沢文庫。称名寺伝来の肖像や法会に関する古文書、経典、法具など。四将像全幅同時展示は4月14日~5月7日。5百円。
045・701・9069
▼光明寺の催し
▽観桜会 4月1・2日。茶席、聞香体験、写経会などHPから申込。
▽光明寺寺宝展・山門楼上公開 4月1~30日。5百円。
22・0603
▼第28回鎌倉カメラクラブ展
4月4~9日鎌倉生涯学習センター。会員28人の作品百点。
石井方 080・5517・2239
▼草野啓利 暮らしを彩るガラス展
4月15日~6月30日(日曜定休)小町通りのギャラリー一翆堂。夏に向けた涼やかな吹きガラスのグラスや皿、花入れなど約70点を展示販売。
22・3769
▼渉るあいだに佇む―美術館があるということ
4月8日~6月11日茅ヶ崎市美術館。周辺に暮らす人の声を集めた展示や茅ヶ崎ゆかりの作家作品から25年の節目に美術館があることを考える。7百円。
88・1177
▼上映会「99歳母と暮らせば」と監督トーク
4月19日10時、藤沢市役所分庁舎。鵠沼在住の谷光監督のドキュメンタリー映画。無料。要予約。
NPO法人とことこ・はまだ方 090・8172・0320



まなぶ

▼「玉縄城の真実を解明する体験型」連続講座
4月22日・5月6・20日・6月3・17日土曜(全5回・10単位)各9時半・13時。龍寳寺・玉縄歴史館・玉縄学習センター・玉縄城址遺構。3千円。要申込。
玉縄城址まちづくり会議 45・7411
▼第23回鎌倉同人会講座 大江広元と毛利一族の前史を語る『放下 小説 佐橋ノ荘』より
4月27日14時、鎌倉生涯学習センター。講師は著者でジャーナリストの横村出さん。千円。要申込。
info@ginsuzu.com 61・1930



さんか

▼ミニ園芸教室
4月2日フジの花、3日野菜の土づくり、15日エダマメづくり、16日中央公園植物めぐり。各10時半、鎌倉中央公園。無料。要申込。
市公園協会 45・2750
▼腰越漁協の朝市
4月6・20日10時、腰越漁業協同組合事務所前。
32・4743
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽骨董市4月5日7時半~14時半。▽フリーマーケット26日8時半~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方 090 ・5442 ・3778
▼大船フラワーセンターの催し
▽コンサート4月2・16日各11・14時。無料。
▽園長さんぽ9日10時。無料。A菊作り14日13時半。無料。Bエビネの栽培講座15日11時。無料。Cサクラソウ講座22日13時。無料。D色鉛筆植物画教室23日10・13時半。2千円。E押し花フレーム作り26日13時半。千円。F多肉寄せ植え作り5月6日13時半。2千円。A・C6日、B2日、D9日、E10日、F20日までに申込。入園料4百円。
46・2188
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ4月15日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き16日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 5・7420
▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
A春うらら腰越の路地散歩 4月10・17・19・21日9時半、江ノ電腰越駅集合。湘南モノレール湘南江の島駅まで約3km。
B忍性菩薩の足跡を訪ねて 4月12・14・24・28日9時半、江ノ電極楽寺駅集合。約3・5km。
C和田義盛の故郷「和田の里」に憩う 4月25・27日9時、京急三崎口駅改札出口集合。約4km。
D新緑の鎌倉ウォーキング 5月6・10・16・20日9時半、鎌倉駅西口時計台広場集合。仮粧坂切通から大仏ハイキングコース。約4km。
各7百円。交通費、拝観料等別。HPから要申込。
24・6548
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽4月21日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。音楽を楽しむ会など。
▽26日16~18時ソンベカフェ。各子ども無料、大人・テイクアウト5百円。
要メール予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼こどもエコパーク
4月22日~11月25日9時半(全7回)。鎌倉中央公園や和賀江島でものづくり体験や生き物観察。鎌倉市内在住・在学で全回出席できる小1~4対象。年間5百円(材料費等別)。7日締切。
市公園協会 45・2750



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購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(2月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は2月に一般73冊、児童書44冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「ネット情報におぼれない学び方」梅澤貴典著 岩波書店(岩波ジュニア新書)▼「宗教からアメリカ社会を知るための48章」上坂昇著 明石書店(エリア・スタディーズ)▼「10代が考えるウクライナ戦争」岩波ジュニア新書編集部編(岩波ジュニア新書)▼「日本を危機に陥れる黒幕の正体」馬渕睦夫著 松田学著 宝島社 ▼「ウクライナ戦争をどう終わらせるか-「和平調停」の限界と可能性」東大作著(岩波新書)▼ 「朽ちるマンション老いる住民」朝日新聞取材班著(朝日新書) ▼「リスクと生きる、死者と生きる」石戸諭著 亜紀書房▼「宇宙の化学-プリズムで読み解く物質進化」羽馬哲也著 (岩波科学ライブラリー)▼「「足がよくつる」人のお助けBOOK-痛みを取るために自分でできること」出沢明著 主婦の友社 ▼「最強のあずき力-無限の可能性を秘めたスーパーフード」加藤淳著 ロングセラーズ(ロング新書)  ▼「品格を磨く言葉遣い-とっさの一言があなたの人生を変えます!」宝島社(TJ MOOK)▼「司馬遼太郎と鎌倉-沖縄・先島への道」朝日新聞出版(週刊朝日MOOK) ▼「ディズニープリンセスのことば幸せはずっとこの胸の中に」ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社監修 KADOKAWA ▼「未来が広がる!世の中が見える!仕事の図鑑」藤田晃之監修 ナツメ社



終の棲み家を考える(107)

いい家に暮らす③

〝いい家〟とはどんな家をいうのでしょうか。洋風・和風を問わず外観の見ためのいい家を思い浮かべますか。私は明るくて、暖かい家で、そこに暮らす人達が幸せな気持ちになれる家を〝いい家〟と考えています。今時は隙間風がすーすー入ってくるような家は少ないと思いますが、家の外の温度と室内の温度の差は仕方がないですが、部屋から部屋に移った時の温度差はなくしたいものです。それには家の外と中の温度をはっきり分けられる家を造ればいいのです。前回は窓について説明いたしましたが今回は断熱材について考えてみましょう。 一般的なグラスウールですが、実は性能に大きな違いがあります。厚さも必要ですが、繊維の細さも大事な要素です。寒い地方専用に開発されたものもあります。グラスウールの他に発泡スチロールのような物も幾つもあります。古新聞を細かく繊維状にしたセルロースファイバーというものもあります。シェイビングクリームの様に現場で発泡させて詰めるものもあります。要は細かい空気を沢山取り込む方法を考えているのです。予算と現場の様子に合わせて一番いい断熱材を選ぶことが大切です。知識と経験のある人に相談することが最も大切です。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

峯山でいこいのひととき

ヤマザクラ咲く里山再生

「鎌倉峯山の会」6年の活動で

常盤緑地の荒廃ぶりをみかねて鎌倉市笛田在住の吉田善作さんが2017年に「鎌倉峯山の会」を立ち上げ、仲間たちと緑地内の峯山(標高98m)を覆うヤブを切り開き散策路の整備などの作業を開始して6年。 分岐点手前の平坦な場所のシノダケを刈ってつくった50坪ほどの「峯山広場」には園児たちが遊びにくるようになった。マダケなど除伐していくと姿をあらわした樹齢2百年を越えるヤマザクラの大木に〝オロチザクラ〟〝将軍桜〟と命名。サクラの下の斜面の枯れ木や倒れ掛かった木を伐採すると富士山が見えるようになり、丸太を組んだベンチを置いて〝富士見台〟。空気の澄んだ日は三浦半島の先端まで見える場所も。散策路に大きなタブの木や〝3百年ザクラ〟の姿も見られる。 最近はさまざまな草花が増え、ヤブの下からお茶の木が伸び出し、菜の花が群生している。チョウやトンボ、ウグイスやホトトギスなども多くなってきた。 整備を継続している吉田さんは「子どもたちがここにきてキャッキャいいながら楽しむ姿を見るのがなによりの喜び」と顔を綻ばせていた。



山の手入れと山あそび

「かまくら冒険遊び場やまもり」が2020年10月から毎月1回、山や海や川を舞台に「鎌倉の山を歩いて遊ぼう」を、小学生・幼児親子の2コースで展開している。 3月12日は峯山で「山の手入れと山あそび」。「鎌倉峯山の会」の指導でクワなどの剪定と竹を手入れし、昼食をはさんで、手作りの竹とんぼ、竹笛で多世代が交流した。
次回4月は台峯で。
同やまもりaruiteasobou@gmail.com


鎌倉朝日新聞社

桐ケ谷桜を植樹

鎌倉同人会

小中学校の児童生徒たちに鎌倉時代から由来するサクラがあることを知ってもらい、鎌倉を誇りに思ってもらおうと鎌倉同人会が、鎌倉由来のサクラ「桐ケ谷」を3月4日、第一中学校と御成小学校に植樹した=写真。 同会は、鎌倉の史跡の保護継承、教育・文化・芸術の振興に寄与することを目的に1915年に設立。2016年に創立百周年記念事業として鶴岡八幡宮の境内に植樹して以来8年目、今回で12、13本目。両校長とも子どもたちに桜の由来を伝えると話していた。


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社協のマスコット「かまリン」

福祉をPR

鎌倉市社会福祉協議会が昨年、設立70周年の節目に募集したマスコットキャラクターのデザインが11月に決まり、愛称の募集と着ぐるみの作成を行った。 愛称は17点の応募の中から市民等の投票を経て今年2月に「かまリン」に決定した。鎌倉の「かま」と市の花「リンドウ」からつけた。名づけ親は、玉縄地域の学校に在学している足立咲希さん(16)=写真。 社協では「地域のイベントなどでも活用して社協や福祉を知るきっかけにしてもらいたい」と話している。


鎌倉朝日新聞社

ウクライナ大使館に絵画展の寄付金

鎌倉の浅野さん

ロシアのウクライナへの軍事侵攻から1年になるのを機に、鎌倉生涯学習センターで世界の子どもたちが描いた絵の展示会が開かれ、募金箱に集まった約32万5千円を、主催者の現代美術家・浅野修さん(85・鎌倉市)が3月9日、ウクライナ大使館(東京都港区)に届けた=写真。 展示会は、昨年12月と今年2月の2回開かれ、約2400人が訪れた。およそ5百点が展示され、ウクライナの子どもたちがロシアの侵攻後に描いた絵もあった。


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(64)

「春」 黒川 明

いきなりであるけれど、便秘にも下痢にもそれぞれ薬がある。しかし、それとは別に整腸剤がある。これは便秘の人にはお通じを、下痢の人なら穏やかにするという。どっちもいけるなんてどう考えても仏様のような薬としか思えない。 高徳院の大仏様は整腸剤のように、人間を本来の姿に戻してくださるような気がする。あのお顔にはそんな効果がある。 しばらくぶりに行ってみよう、少しずつねじ曲がった性根を治してもらいに。
水彩 46×61㎝



鎌倉年中行事

4月

▼若宮例祭 3日10時、鶴岡八幡宮。
▼旗上弁財天社例祭 5日11時、鶴岡八幡宮。
▼銭洗弁財天宇賀福神社中祭 5日10時式典、11時神楽、狂言。
▼初巳例大祭 5日10時神事のみ。江島神社。
▼釈迦如来立像開扉・忍性塔公開 7日11~16時、8日10~16時極楽寺。
▼灌仏会(花祭り)8日各寺院。
▼丸山稲荷社例祭 9日10時、鶴岡八幡宮。
▼千部会 13日13時法話、14時法要。妙本寺。
▼源頼朝公墓前祭 13日10時半、頼朝の墓。
▼鎖大師正御影供大祭 15日11時御開帳、14時稚児行列・法要。青蓮寺。
▼鎌倉まつり 16日14時、流鏑馬のみ。
▼武内社例祭 21日10時、鶴岡八幡宮。
▼義経まつり 21日法要のみ。満福寺。
▼昭和祭 29日10時、鶴岡八幡宮。


プロムナード

マスク着用に関して、厚生労働省から「令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねること」となりました▼ようやくマスク生活から解放されると思っていたのですが、花粉症でティッシュを鼻に詰めた状態で生活をすることもあり、今までとは異なった理由でマスクが手放せない日々が続いております▼コロナ禍ではマスク着用に伴って口紅の売上が減少していたようですが、その売上も復活するのではないでしょうか▼しかし、個人的に期待していることに、タバコの吸い殻以上に目立ってしまっている道端に落ちている「使用済みマスク」のゴミが少なくなってくれることを切に願っています。(N)


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