鎌倉朝日新聞 (1月1日号 2025年 第550号)


迎 春

2025 年 元旦

鎌倉朝日新聞社

日本画(273×220mm)
花ごころ 絵・福井良宏(ふくい りょうこう)
 日本画家
 1955年東京都出身、鎌倉市在住。
 地元鎌倉の画廊や都内の美術館、全国のデパートなどで
 個展多数。「鎌倉の四季」のポストカードは定評がある。

隣の芝生~虚子に寄せて津金 規雄

社会人になってほどなく鎌倉に移り住んでから五十年近くになる。そのあいだ十年ちょっと金沢文庫にいたが、戻って来てからも短くない歳月が流れた。新年も何回となく迎えたが、初詣にはあまり行っていない。特に鶴岡八幡宮には、あの人混みを恐れて出向いた記憶がない。そんな出不精に元日らしさを覚えさせてくれるのは、高浜虚子(明治七~昭和三十四)の次の一句である。 波音の由比ヶ浜より初電車江ノ電の由比ヶ浜駅にほど近い踏切の傍らに「虚子庵趾」の文字とともにこの句が刻まれた根府川石の碑が建っている。日ごろ短歌に親しんでいる私にとって「初電車」の季語はいかにも新鮮、また句碑では「由井ヶ浜」となっている表記も興味深い。 興味深いといえば、虚子には『喜壽艶』というユニークな句集がある。題名のとおり喜寿を迎えたのを機に、それまで詠んだ膨大な句の中から女性にかかわるものを選び出し、それを自筆版で各ページに一句ずつ収めてある。新年の句には
  やり羽子や油のやうな京言葉
  手毬唄かなしきことをうつくしく
  歌留多とる皆美しく負けまじく などがある。内容ももちろんだが、その調べのまさに艶なること、見事という他はない。小説でも一家をなした手腕を思わせる。 句集出版の昭和二十五年といえば、桑原武夫の「第二芸術論」の余波は収まっていたのだろうか。このいかにも戦後色の強い俳句否定論を受けた虚子の「俳句を芸術と認めてくれたとはありがたい」といった趣旨の対応は、蛙の面に何とやらの風情で、虚子のもう一つの顔を見せてくれる。丸の内の一等地に主宰誌の発行所を構えた手腕などもふくめて、清濁併せ呑むこうした大人の風格は、ついに短歌の側には無縁だった。俳人虚子に匹敵する歌人を持てなかったことを慨嘆する、著名な現代歌人の文章を読んだ覚えがある。 そうした虚子らしさを遺憾なく伝える新年の句といえば、やはりよく知られた、骨太で大らかな次の一句になるだろうか。
  去年今年貫く棒の如きもの

津金規雄プロフィール 一九五三年東京生まれ。鎌倉歌壇副会長。鎌倉ペンクラブ幹事。短歌誌「コスモス」神奈川支部長。歌集に『ファーブルの帽子』『時のクルーズ』、編著に『牧水賞の歌人たち 高野公彦』がある。



◆新年の紙面 あけましておめでとうございます。

新春を寿ぎ、鎌倉と鎌倉ゆかりの各界代表の年始ご挨拶を3、4、5面に掲載しています。皆様のご活躍を心よりお祈りいたします。 今年も暮らしに役立つ情報を満載した紙面づくりに誠心誠意励みます。ご愛読よろしくお願いします。連載は2月号から再開します。


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小林院長(右)と家村センター長

国際未病医療センター
  新年度からスタート

湘南鎌倉総合病院

湘南地域の基幹病院、湘南鎌倉総合病院(鎌倉市岡本)に国際未病医療センターが開設され、新年度から活動を始める。超高齢社会に対応するため、神奈川県は健康寿命を延ばす「未病改善」を大きな方針として掲げているが、大規模病院が本格的に取り組むのは初の試みだ。 「未病」とは、心身の状態を健康と病気に二分するのではなく、健康と病気の間を連続的に変化するものととらえる考え方。2千年前の中国の医学書『黄帝内経』に出てくるという。筋肉量の低下によるサルコペニアや、それに精神的、社会的衰えを加えたフレイル、軽度の認知障害などが未病にあたる。 同病院では、すでに家村和千代・予防医学センター部長を国際未病医療センター長に任命している。スタッフは順次、兼務の形で配置していく。 昨年11月24日には、「未病(ME–BYO)」の取組を進めている神奈川県の黒岩祐治県知事を迎えてセンターの除幕式を行った。 予防医学センターは21年に開設し、人間ドックなどを通じて病気の早期発見や、健康意識の向上などに取り組んできた。 国際未病医療センターではそれに加え、栄養士による食事指導、理学療法士による運動指導をさらに充実させる。同病院にはスポーツ総合診療センターがあり、子どもからプロアスリートまでの診療やリハビリに対応している。運動指導にはここを利用する。 国際未病医療センターは、社会参加にまで領域を広げ、総合的な未病改善を目指す。その中核になりそうなのが音楽療法だ。それには、小林修三院長が客員教授を務める昭和音楽大学(川崎市麻生区)の協力を得たい考えだ。同音大には音楽療法コースや大学院の音楽療法専攻があり、学生が音楽による心身の障害回復や機能改善、生活の質の向上などを学んでいる。 またファシリティドッグ(介助犬)とふれあうことができる場所も、院内につくることにしている。 当面は、同病院と協力関係がある老健施設、特養老人ホーム、訪問介護ステーションなどの利用者、予防医学センターの受診者の中から、国際未病医療センターの受診を勧めていく。対象は順次地域住民へも広げる。 食事の記録に基づく改善、生活スタイルに合わせた運動の方法など、その人にあわせたプログラムをつくるのがキモだ。 「例えば、カラオケは社会参加でもあり、飲み込む力を鍛え、誤嚥性肺炎を防ぐ効果がある。楽しく、継続性がある健康指導をしたい」と、小林院長は話す。 未病の中でも重視するのは軽度認知障害だ。未病改善の効果を、検査機器やインタビューによる検査で測り、成果があればほかの医療機関にも紹介する。 同病院は、隣接する湘南アイパークや神奈川県、鎌倉市、藤沢市と連携して「ヘルスイノベーション拠点構想」を提唱している。国際未病医療センターは、地域ぐるみの健康づくりに不可欠な拠点となりそうだ。


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高橋教育長を中央に中学生と商議所青年部メンバー

中学生が市の教育資金に寄付

イベント出店の収益を

昨年の「オクトーバーフェスト鎌倉2024」に出店した中学生グループがその収益の4万9394円を昨年11月26日鎌倉スクールコラボファンドに寄附した。 この催しは、「未来につなげよう、 誰かのために」をテーマに昨年10月5・6日に鎌倉市役所駐車場で開催された。主催の鎌倉商工会議所青年部で実行委員長の伊藤達さんは、SNSで中学生に出店を呼びかけたところ、市内の中学2年生8人が参加した。 中学生メンバーは、話し合いを重ね、海で拾い集めたサクラガイやシーグラスを持ち寄りアクセサリーづくりをするブースを出し、好評だった。 寄付金はメンバーの鈴木蓮さん(14)から高橋洋平鎌倉市教育長に手渡された。鈴木さんは、「初めはみんなの意見がかみ合わないで苦労したがやってよかった。人との関わり方を学んだ」と振り返った。ほかのメンバーからも苦労話があったが、各々いい思い出になったという。髙橋教育長は「ファンドの当事者である中学生からの寄付は初めてではないか。今回の催しへの参加はまさに『課題解決型学習』の実践。これをきっかけに同ファンドにも関心をもってほしい」と激励した。 「鎌倉スクールコラボファンド」は、学校が企業や団体、個人と連携して社会学習等を実践するための資金で、多くの学校で活用されている。1月26日まで第5弾の寄付を受付中。
問い合わせ鎌倉市教育総務課0467・23・3000


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ノーベル平和賞受賞記念

平和祈願の夜 大船観音寺

昨年12月10日に日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞の授賞式がノルウェーの首都オスロで開催されたのを記念して、同日午後7時から大船観音寺(鎌倉市岡本)で「平和祈願の夜」の式典が開催された=写真。 大船観音寺と同寺護持会の主催で、境内に「原爆犠牲者慰霊碑」「平和祈念塔」があり、「原爆の火」が灯さている同寺では、毎年9月末か10月初めに神奈川県原爆被害者の会が原爆の慰霊祭を行っている。 式典には参詣者が平和への願いを込めて折った鶴が供えられ、松尾崇鎌倉市長や同被害者の会事務局長の東勝廣さん(82)、鎌倉市観光協会専務理事の大津定博さん(61)らが参列した。東さんは挨拶で、「過去に何度も受賞の期待を持ったことがあったが、かなわなかった。今回の受章は突然湧いたような喜びでほんとうにありがたい」と語った。 全国の被爆者の会では、被爆者が高齢化して、会の存続が危ぶまれている。年明け早々にでもいかに継承していくかを議論するという。 父親が広島で被爆した被爆2世の代表として式典に参加した大津さんは、「原爆にあった人たちの悲惨さを語り伝えていくことが自分たちの指名と感じている」と話している。


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アジサイ植樹

源頼朝会

鎌倉市西御門の国指定史跡・頼朝の墓(法華堂跡)の周辺に昨年11月28日、アジサイの苗8株が植樹された=写真。 「源頼朝会」(木村由利子会長・会員32人)が鎌倉幕府を開いた頼朝公の墓に彩りを添えようと行った。葛原岡神社からアジサイの苗を譲り受け、植樹の10日ほど前に、鶴岡八幡宮神職から植樹場所のお祓いを受けて準備を整えた。 植樹当日、会員や地域住民ら約10人が集まり、落葉掃除をして、墓前に花を供え、市の文化財職員立ち合いのもと、墓の東側の平地や南側の階段の左右に苗を植えた。 同会は、1992年の「武家将軍誕生800年祈年祭」のとき、頼朝公の顕彰を目的に発足。講演会や勉強会、ゆかりの地巡りなどの活動を行う一方、1998年から墓前清掃を始めた。募金を集めて顕彰碑を建立した2000年ごろは、会員も200人以上だったが、一時は20人程度に減ってしまった。木村会長は「鎌倉のまちのためにできることをしようという会の精神を引き継ぎ、多くの皆さんにお参りにきてもらえる場所にしていきたい」と話している。 月命日の13日に9時半から毎月行っている墓前清掃の参加も募集中。


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ぼうさい探検隊&芋煮会

浄明寺町内会

昨年11月30日、青空の下、浄明寺町内会の「ぼうさい探検隊&芋煮会」が鎌倉市浄明寺五丁目広場で行われ、20数組の家族が参加した。 はじめに、鎌倉市在住のアウトドアライフアドバイザーの寒川一さんが、「サバイバル3の法則」を紹介。次に「川の水を飲み水に替えられるか」の活動を参加者全員で行った。 滑川は十二所の朝比奈峠付近を源流とし、長さは6.3㎞。昨年9月の水質検査では㏗8・3(弱アルカリ性)で飲用に適すことを示すと、実際にみんなでそばを流れる滑川の支流に水を汲みに行った。子どもたちはバケツを落としてロープで引き上げる水汲みに夢中。バケツ5、6杯分の水を広場に持ち帰り、それをろ過用と釜用に分けた。そして、アイラップに入れて持ってきた1合の米に携帯浄水器を使ってろ過した水を同量入れてもらい、ラップの口をしばり、大釜に焚き上がった湯の中に入れた。二、三十分でアイラップいっぱいにご飯が炊きあがり、用意されていたいも煮といっしょに食べた。いも煮は自治会の防災農園で採れた野菜入り。 参加者たちは「こんなふうに米を炊くとは思いもよらなかった」「おいしいですね」「貴重な体験ができてよかった」と笑顔で話していた。 寒川さんは、「重要なのは、近所に川があって災害時にはその水を利用できるということ。そのためにこの川を守っていかなければならない」と呼びかけた。



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み る

▼消防出初式 ▽鎌倉1月6日10時、山崎浄化センタースポーツ広場。
鎌倉市消防本部44・0982
▽逗子11日10時、逗子第一運動公園。
逗子市消防本部046・871・4325
▽葉山12日10時、葉山小学校。
葉山町消防総務課046・876・0146
▽藤沢12日9時半、藤沢市消防防災訓練センター。
藤沢市消防総務課0466・50・3576
▼「〈女優〉から〈妻〉へ ー生誕100年 高峰秀子という生き方」展
1月13日まで川喜多映画記念館。高峰秀子の足跡と妻としての幸福を展示や上映で振り返る。4百円、鎌倉市民無料。
【関連上映】「宗方姉妹」1月7日10時半、8・10・12日14時/「朝の波紋」12日10時半、7・9・11日14時。千円。
23・2500
▼新春は国宝館へはつもうで
1月7~26日鎌倉国宝館。おめでたい縁起物、十二支や七福神に関するものなど約30点。4百円。
22・0753
▼物語を描く~清方を魅了したヒロインたち
1月18日~2月24日鏑木清方記念美術館。『たけくらべ』の美登利を描いた初期の代表作や文学世界に登場するヒロインたちに取材した作品や口絵を紹介。3百円。
23・6405
▼県民のための能を知る会 鎌倉公演
1月18日鎌倉能舞台。10時、蝸牛(狂言)、吉野静(能)。14時、薩摩守(狂言)、忠度(能)。
6500円。22・5557
▼藤沢と江戸の出版事情蔦屋重三郎と絵師たち
2月24日まで藤澤浮世絵館。藤沢にまつわる浮世絵と版本を織り交ぜ江戸の出版事情を紹介。無料。
0466・33・0111
▼2025 New Year Special
1月11~26日北鎌倉ギャラリー月。青蜩丸作品、蟬丸猫、雛、干支などを飾り、新年をお迎え。絵付けワークショップも。
22・2913
▼新春映画会「僕のワンダフルジャーニー」
1月25日13時、鎌倉生涯学習センター。2019年米国作品。犬と人間との絆を描く。15日までに往復はがきかインターネットで申込。無料。
25・2030
▼グリーンシネマかまくら
1月17・18・26・27日。「アニマル ぼくたちと動物のこと」。1200円。要申込。
40・3389
▼葉山の記憶の記録~ホームムービーより
1月18・19日12時半、葉山町福祉文化会館。一般の家庭から提供された8㍉フィルムにインタビューを加えた映画。中学生以上5百円。
シネマチェルキオ葉山046・875・0046


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和泉流狂言の舞台

き く

▼絶唱 ジュン葉山と和泉元彌―北条時宗から750年
1月8日14時半、鎌倉生涯学習センター。
シンガーソングライター・ジュン葉山さんの「蘇州夜曲」など昭和歌謡と、狂言師・和泉元彌さん親子のトークと舞台。マンドリン演奏「春の海」も。4500円、前売4000円。
ジュン・ミュージック・オフィス080・2051・0654
▼ユンディ プレイズ モーツァルト ピアノ・リサイタル「ソナタプロジェクト1」
1月10日18時半、鎌倉芸術館。第14回ショパン国際ピアノコンクール優勝者。ピアノ・ソナタ第11番イ長調など。9000円~。
03・6774・1968(1面下にご案内)
▼鎌倉の若い芽のコンサート
1月25日12時半、鎌倉芸術館。鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール70周年を記念し、近年入賞の7人のソリストと鎌倉の合唱団、吹奏楽団をゲストに。2千円、24歳以下5百円。
鎌倉市芸術文化振興財団48・5500



まなぶ

▼楽しく学び自分みがき
1月12日9時半、逗子文化プラザ。逗子のお寺をもっと紐解きま専科。講師は神武寺住職 土屋慈恭さん。要申込。
逗子市教育委員会046・873・1111
▼かざる・おくワークショップ
1月18・19日(全2回)10時、鎌倉生涯学習センター。中学生以上の学生・大人向け。会場作りのプロと美術作家から物の魅力を最大限に引き出す設置の仕方を学ぶ。HPで申込。無料。
25・2030
▼大規模災害における被災地支援の現状~救える命があればどこまでも
1月18日13時半、鎌倉市福祉センター。アムダ副理事長・難波妙さんの講演と被災地活動報告、災害ボランアティアセンター紹介。電話で申込。
鎌倉市社会福祉協議会23・1075
▼神奈川県立近代美術館別館 40周年記念連続講演会
1月18日14時、鎌倉商工会議所会館。【第5回】神奈川県立近代美術館の40年―1984年から2000年までを中心に。講師は目黒区美術館 橋秀文館長。千円。当日先着80人。
▼多文化共生セミナー 多様性豊かな社会の一員として生きていくために
1月18日14時、オンライン。講師は順天堂大学国際教養学部学部長・教授 ニヨンサバ フランソワさん。15日までにHPから申込。無料。主催はかながわ国際交流財団。
▼ボランティア入門講座
1月31日18時半~20時、鎌倉市福祉センター。ボランティアの立ち上げ、運営、ボランティアの心構え、登録グループの紹介など。後日体験・見学も。電話で申込。
鎌倉市社会福祉協議会23・1075
▼虚子生誕150年 鎌倉ゆかりの俳人 高濱虚子の足あと
2月1・18日10時、鎌倉婦人子供会館。50年を鎌倉で過ごした高濱虚子の業績を振り返り、関わりの深い人物やゆかりの地を紹介。8百円。HPで申込。
鎌倉ガイド協会24・6548
▼蔦屋重三郎の仕事
2月9日13時、鎌倉生涯学習センター。中央大学文学部教授・鈴木俊幸さんの解説。往復はがきかインターネットで23日までに申込。無料。
25・2030


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創立110周年記念 鎌倉同人会 春の映画会

「九十歳。何がめでたい」

3月10日12時、鎌倉芸術館。
断筆宣言した90歳の作家に連載エッセイ企画が持ち上がる。
主演は草笛光子。
14時5分~前田哲監督ライブトーク。
2千円、前売千8百円。鎌倉同人会。
61・1930


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都築明斗さん

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西田光輝さん

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杵屋勝英治さん

第11回 かまくらの風 音楽コンサート

和と洋のクラシック

1月26日14時、鎌倉婦人子供会館。
新進クラシックアーティスト応援プロジェクト。西田光輝さん(ピアノ)、都築明斗さん(長唄三味線)、 杵屋勝英治さん(唄方)。2千8百円。主催は鎌倉婦人子供会館。
22・0507



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さんか

▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット1月24日8時~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市25日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方090・5442 ・3778
▼大船フラワーセンター
▽新春くじ 1月4・5日9~15時。▽カレンダープレゼント 6日9時~先着50人。▽七草がゆ 7日9時半~限定50食。▽フラワーコンサート 5・19日11・14時。▽園長さんぽ 13日10時。無料。▽バラの冬剪定講座 11日10時半・13時半、無料。▽新春スペシャルコンサート 12日11・14時。入園料4百円。
46・2188
▼新年賀詞交換会
1月5日11時~正午、藤沢商工会館ミナパーク。3千円。
藤沢市秘書課0466・25・1111
▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。▽おてら食堂(安国論寺)1月5日12時半。
▽二階堂デイサービスセンター17日17時半。▽ソンベカフェ22日16時半。各大人5百円、中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼葉山町制施行100周年記念 新春の集い
1月7日11時、ロフォス湘南(湘南国際村)。記念動画の上映、葉山町の軌跡―写真展、鏡開きなど。千円。
葉山町政策課046・876・1111
▼鎌倉ガイド協会
▽鎌倉七福神巡り1月7・9・10・13日9時、北鎌倉駅東口(円覚寺側)集合。約4・5㎞。8百円。▽若宮大路から稲村ヶ崎、かまくら道を歩く15・17・27・30日9時、鎌倉駅西口時計台広場集合。約5㎞。8百円。
▽ハリス記念鎌倉教会、御谷、国宝館の探索21・23・25日9時、鎌倉駅西口
時計台広場集合。約4㎞。8百円。▽北条最後の若君、時行伝説その218日9時半、鎌倉駅西口
時計台広場集合。約3・5㎞。
8百円、保護者同伴小中学生無料。
24・6548
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー1月12日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。※献品受付 衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援 未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市関谷387―13鎌倉ユネスコ協会・小倉宛。
080・6602・9498
▼鎌倉風致保存会
▽みどりのボランティア1月18日御谷山林。25日十二所果樹園。各9時20分現地集合。
23・6621
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ1月18日10時、山ノ内配水池脇
▽山歩き19日9時、山ノ内公会堂。北
鎌倉台峯緑の会。
090・6502・2470
▼HAYAMAスポーツオープンデー
2月15日9時、一色小学校。ピックルボール、グラウンドゴルフ、モルック、ボッチャ体験。無料。対象は同町在住在学在勤者。1月26日までにHPで申込。
葉山町スポーツ推進委046・876・1111


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菅 英三子さん

菅 英三子 ソプラノ・リサイタル

1月25日14時、藤沢リラホール。
ウィーン国際新進オペラ歌手コンクール第1位など国内外の数々の賞を受賞、プラハ国立劇場等オペラ公演に出演。現在東京芸術大学教授の菅 英三子さんのソプラノ・リサイタル。ピアノは奥田和さん。メンデルスゾーン 歌の翼に/シューマン 月の夜/ブラームス 寂しい森の中でなど。
4千円。同ホール0466・22・2721


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「煌」径45cm 令和元年作

集大成の鎌倉彫喜寿展

一翆堂の木内小夜子さん

鎌倉小町通りの鎌倉彫店「一翆堂」の木内小夜子さん(77)が1月21~26日、鎌倉生涯学習センターで鎌倉彫喜寿展を開く。 同店は先代・木内翆岳が1955年(昭和30)に設立した。鎌倉彫作品のほか、木地材料を販売している。娘の小夜子さんは、20代のときから家業を手伝ううちに鎌倉彫の道に入ったという。制作に励む一方、鎌倉彫教室「一翆会」を主宰する。2021年4月の神奈川大学みなとみらいキャンパス竣工記念に鎌倉彫の「校章丸額」(直径60㎝、厚さ4.5㎝)を製作し、同キャンバスの貴賓室に納めた。 小夜子さんの集大成としての初の個展で、昭和・平成・令和の時代に作った作品、大皿・盆・花器・箱など喜寿にちなんで77点を展示。今回のために制作したレリーフ(70×100㎝)やお手製の表具と仕覆も披露する。「活力ある鎌倉彫の作品をお見せしたい」と小夜子さん。 10~17時、初日13時~、最終日16時まで。
一翆堂22・3769


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購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(11月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は11月に一般120冊、児童書45冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「ラトヴィアの図書館」吉田右子著 秀和システム▼「日本往生極楽記」岩波文庫 慶滋保胤編 岩波書店▼「蔦屋重三郎」別冊太陽 鈴木俊幸監修 平凡社▼「マイナ保険証の罠」文春新書 荻原博子著 文藝春秋▼「『地味な資格』だけで人生は豊かになる」市川義一著 Gakken▼「教員不足」岩波新書 新赤版 佐久間亜紀著 岩波書店 ▼「65歳からの長寿の家のつくり方」天野彰著さくら舎▼「投資ゼロで老後資金をつくる」青春新書INTELLIGENCE 長尾義弘著 青春出版社 ▼「15人大家族うるしやま家のママ流笑顔がたえない36の家訓」漆山佳月著 KADOKAWA ▼「日本の果物はすごい」中公新書 竹下大学著 中央公論新社▼「ザルとカゴを編む」稻垣尚友著日貿出版社▼「ニッポンを楽しむ!春風亭一之輔の江戸落語入門」NHKテキスト 春風亭一之輔講師 NHK出版▼「10分で心と体が変わるズルいランニング」SUI著 あさ出版▼「漱石思うがまま」北脇洋子著 展望社▼「幸せな家族」中公文庫 鈴木悦夫著 中央公論新社▼「極夜の灰」創元推理文庫 サイモン・モックラー著 東京創元社▼「カテリーナの微笑」カルロ・ヴェッチェ著 みすず書房



第77回実朝忌俳句大会

1927年(昭和2)から始まった全国規模の俳句大会。鶴岡八幡宮の実朝公を祀る白旗神社で奉告祭に奉納(当日句会なし)。鎌倉同人会主催。
実朝賞、鎌倉市長賞など。選者は星野椿さん、松尾隆信さん、宮坂静生さん、安田のぶ子さん。
【投句募集】実朝忌・当季雑詠併せて2句(未発表作品、何組でも可)。1組千円。
【宛先】横浜市保土ヶ谷区境木本町66―2―107正谷民夫方・実朝忌俳句大会事務局045・721・8570 1月15日当日消印有効。
【発表】3月2日。投句者に入賞作品一覧表郵送。



「鎌倉」プロモーションコンテスト2025

今年のテーマは「ぜ~んぶ鎌倉」

鎌倉市観光協会が観光プロモーション事業の一環で毎年行っている写真コンテストで、今年で29回目。審査委員は写真家・十文字美信さんら。
【応募方法】フォトコンテスト応募ページ
(www.kamakura-photo.org/contest)からデジタルデータで1月31日までに応募
(5MB以内/JPEGのみ)。詳細はHP。発表は3月下旬~4月上旬。
【賞と賞品】最優秀賞、優秀賞、特別賞、入選など計25点。来年のカレンダーにも掲載予定。賞品はキャノンEOS R50レンズキット、宿泊券など。
【問合せ】鎌倉市観光協会23・3050
https://www.trip-kamakura.com/



鎌倉市文化協会60周年

芸術館で記念フェスティバル

鎌倉市文化協会創立60周年記念のフェスティバルが1月10~13日、鎌倉芸術館で開かれる。 初日の10時から同館で鎌倉市長や市教育長を迎えてオープニングセレモニーが行われる。 期間中、ギャラリーで書道・華道・写真・鎌倉彫・美術・演劇・芸術の各団体の展示と、マジックショー、園芸講座、オカリナ演奏など。 小ホールで▽10日13時鎌倉交響楽団、14時30分三曲、15時35分謡曲、16時10分詩吟仕舞、▽11日12時シティブラス、13時民謡民舞、13時50分リコーダーコンソート、アンサンブルSea、アンサンブルBee、14時45分音楽クラブ、15時40分合唱の各団体の公演。 同文化協会は1964年(昭和39)東京オリンピックの年に、鎌倉市の関連部署が園芸・写真・書道・演劇の愛好者たちを連盟や協会として独立させ、すでに活動していた「鎌倉音楽クラブ」「鎌倉美術家協会」などとともに組織化して発足。市民文化祭や市展の企画運営を担うようになる。鎌倉交響楽団、芸能連盟、華道連盟などが次々と参加し、現在、19団体(5980人)が加盟している。 同協会の中島和子会長は、「市民の皆様に文化協会を知っていただき、文化・芸術を身近なものとして感じてほしい」と意気込みを語る。


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佐藤さん(中央)と「逗子かるた」制作委員

郷土の宝もの伝えよう

「逗子かるた」誕生

逗子のまちづくりを進める市民団体「逗子まちなかアカデミー」が「逗子かるた」を今月末から発売する。 「逗子の宝ものを伝えていきたい」と制作委員会の5人が1年がかりで取り組んだ。まずは、同会が約5年前に発行した冊子「知っ得ずしQ&A」の内容を含め、自然、歴史、文学、寺社などを読礼にまとめた。51枚の絵札を描いたのは逗子在住50年の洋画家佐藤泰生さん(79)。初めてのかるた絵づくりに「何度も取材に行った。誰を対象に描くのかわからないかるた絵は難しい」と話す。
幅広い年代で楽しく遊びながら、郷土の知識を深めることができるかるたには、解説書も添付。小山涼子制作委員長(66)は「クラウドファンディングも実施中で、各施設などにも寄付して、春にはかるた大会も行いたい」と話す。 逗子市観光協会でも販売予定。
1800円(税込)。
問合せ田中さん090・6114・1748(K)


鎌倉朝日新聞社

神武寺開創1300年

記念大開帳

鷹取山に連なる東逗子の山中に聖武天皇の命を受けた行基が724年に創建したと伝わる医王山神武寺はある。奈良時代から続く古刹の大きな節目を記念した開創1300年の大開帳が昨年11月18日から1週間執り行われ、約2千人が山岳信仰の面影を残す聖地へと足を運んだ。 最終日の24日には薬師堂で特別法要が行われた。22人の稚児行列に続き、神奈川天台仏教青年会の9人の僧侶による平安時代の仏教音楽「天台声明」での法要があり、境内は参詣者で埋め尽くされた。普段は見ることができない本尊薬師如来像、10月23日に新たに市の重要文化財に指定された十一面観音菩薩像も特別公開され注目を集めた。明治期の神仏分離の折に鎌倉の荏柄天神社から同寺へ遷されたと伝わる十一面観音菩薩像は像高54・5㎝のヒノキ造りで運慶の流れを汲む慶派仏師の作。 1時間の法要を終えた土屋慈恭住職は「1300年続く伝承を大切に、この先も百年、千年までお詣りいただけるよう努力したい」と感謝の言葉を伝えた。 同寺は客殿の屋根の改修勧進事業で瓦に名前が墨書きされる「瓦奉納」を1枚5千円から募っている。1万円以上の寄付者は落慶法要に招待。問合せ同寺046・871・4565(K)


鎌倉朝日新聞社

655人が力走

第40回葉山駅伝

葉山恒例のスポーツイベント「葉山駅伝2024」が昨年12月8日に行われ、過去最大の131チーム655人が沿道の応援を受け快走した。 一色小学校と周辺道路の約2㎞の周回コースでは、小学生、ファミリー、一般女子、中学生、一般総合などの種目別に5人1組がタスキをつなぐレースを展開。運営ボランティアや観客を含め会場には約2千人が集まった。 同大会は町民駅伝として今年40回目を迎えたが、一色小にメインスタジアムを移す以前は町内の中学生や野球チームなどから走者を集め行っていた。2008年からは町内の企業や店舗などをスポンサーとして、大会運営費の約半分を賄う形で公費に頼らない方式を確立。 町ぐるみの駅伝らしい各賞が半数以上のチームに贈られ、中学総合の部で優勝した「海の風」は、葉山中3年の2人を中心に三浦半島の各校の陸上部員で初参加。全体でも2位のタイムを叩き出し「普段のライバルでタスキをつなぐことは新鮮だった」と笑顔で肩を組んだ。表彰は各種目上位6位。(K)


鎌倉朝日新聞社

新刊『風が吹き、日が暮れて追憶・風景』

日野 研一郎 著

長年、鎌倉の内科クリニックの院長として市民の命を見守ってきた著者のフォトエッセイ。 自ら撮った風景写真に「独白」として詩文を添えている。鎌倉や東京、関西、故郷の隠岐島の抒情的な風景写真は「ことば」との共鳴、融和などをめざした「オブジェ」という。著者の郷愁へ寄せる思いが迫ってくる。 著者は1970年代に詩誌『あぽりあ」『あんかるわ』に参加し、1976年詩集『俳優』を刊行。その後医師となり、50年診療を続けた。鎌倉在住。3300円(税込)。
「港の人」刊0467・60・1374



終の棲み家を考える(128)

増改築ローンの活用

趣のある昔ながらの家は何とも言い難い素晴らしいものがあります。 しかし、鎌倉市内でも毎年趣のある家が壊され、建て替えられます。理由は隙間だらけで寒い・瓦が重い・サッシにしたい・和室はいらない・間取りを変えたい・設備を新しく・地震が心配・シロアリの被害などが建て替えの理由だそうです。 趣のある家は上質の材料が使われています。柱や梁も本物の木で、檜や杉の無垢の材料で集成材などではありません。昔の職人は手袋をして仕事をしません、手の油が鉋を掛けた表面に着くと、数年後に手形として浮き出てきます。そのため、仕上げた面に砥の粉という土を塗ってあり、素手で触っても手油がつかない様にしています。完成するとその砥の粉を綺麗に洗い落とすのですが、そのままの所もあり見栄えを悪くしています。 建て替えなくても、改装工事で耐震補強からシロアリ対策、間取りの変更まで全てできます。必要な資金も金融機関から増改築ローンで借りられます。在来工法で建てられた家は数百年棲み続けられることを強くお伝えします。合板・ベニヤ・ペンキ・ビニールクロスでは趣は持てません。鎌倉の街並みに自然に溶け込んでいる趣のある家を一軒でも多く残したいと思っています。ご相談ください。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

1月

▼鎌倉えびす1~3日初えびす。10日本えびす。本覚寺。
▼船おろし2日坂ノ下・材木座海岸。
▼手斧始式4日13時、営繕事始め。鶴岡八幡宮。
▼船祝い4日8時半、腰越漁港。
▼除魔神事5日10時、鶴岡八幡宮。
▼初神楽6日15時、八雲神社(大町)。
▼大注連祭8日11時ごろ、白山神社(今泉)。
▼汐まつり11日坂ノ下・材木座海岸。
▼左義長神事15日7時、鶴岡八幡宮。
▼寒中みこし錬成大会19日、片瀬海岸東浜。
▼初天神祭(筆供養)25日10時半、荏柄天神社。
▼鶴岡厄除大祭26日9時、鶴岡八幡宮。
▼初不動28日13時、明王院。


プロムナード

玄関前で狸の子どもが日向ぼっこをしている光景が見慣れたものになるほど、自然が豊かな鎌倉では様々な動物に遭遇します▼そのような環境のなかで珍しく「猿」が遊びにきたことで話題になりました▼昨年の秋頃に「左手のない猿」として、一部の報道では福島県出身の元ボスザルという噂もある猿は、公共交通機関も使わずに長距離を歩いてきたということでしょうか▼三浦半島まで到達するも折り返して再び鎌倉に滞在していたそうです▼何かと殺伐としたニュースが多いなかで、久しぶりに肩の力が抜けるようなニュースに少し救われた気がします▼観光客だけでなく、野生動物にも好かれるような鎌倉も魅力的だと感じました。(N)


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