鎌倉朝日新聞 (8月1日号 2022年 第521号)

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大型3Dプリンターの前で田中教授

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しげんポスト

プラごみ再生の研究拠点、鎌倉に

市内3カ所に回収ポスト設置

全国に先駆けて「リサイクリエーションラボ」が6月4日、鎌倉市大町にオープンした。 この施設は、慶應義塾大学SFC研究所 環デザイン&デジタルマニュファクチャリング共創ラボ(代表・田中浩也慶應義塾大学環境情報学部教授)が、鎌倉市および参加企業・団体21社の協力で開設。イスやベンチを作ることができる1mサイズの大型3Dプリンターをはじめ、素材の破砕機や乾燥機などを設置し、回収した詰め替えパックなどからプラスチックを再生し、高品質なプラスチック製品をつくることができる。「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」の地域研究活動サテライト拠点となる。 7月から「しげんポスト」が市内3カ所に設置され、家庭で出た使用済詰め替えパックが〝まちに役立つ素敵なモノ〟に生まれ変わって町に還ってくるプロジェクト「鎌倉リサイクリエーション プラス」が開始された。設置場所は、同ラボや鎌倉市役所本庁舎など。
「まちにこんなものがあったらいいな」のアイデア募集。
市ごみ減量対策課 0467・23・3000


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津波フラッグ活用

海水浴場で避難訓練

津波の発生を想定し、鎌倉市海水浴場等津波避難訓練が7月18日、材木座・由比ガ浜・腰越海水浴場などで行われ、訓練監視所の監視員、海の家関係者、マリンスポーツ連盟関係者が海水浴客らの避難誘導を行った。 午前10時30分防災行政用無線による大津波警報が出され、津波フラッグ掲出されると、海にいた人たちはいっせいに浜にあがった=写真。 各海水浴場での浜への避難は5~7分で、目標の8分以内に終えた。市では今後、津波フラッグの認知度の向上や、避難場所を周知していきたいと話していた。


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ウクライナの母子

感謝の茶会

ウクライナから鎌倉市に避難してきた母子が感謝の気持ちを伝える茶会を7月3日、由比ガ浜の「かいひん荘鎌倉」で開いた=写真。 鎌倉市の西川勝さん(78)は茶道の孫弟子にあたるウクライナ出身のビクトリアさん(47)と息子のアルトゥーラさん(13)を4月上旬、政府専用機で来日させ、生活や学校、就職など、知人や行政から支援を受けた。その感謝の茶会で、亭主をビクトリアさん、茶の運び出しなどを息子や在日のウクライナ出身の弟子たちが行った。約60人が参加し、世界平和に思いを巡らしながらお点前に見入っていた。



遺跡からみる鎌倉殿の痕跡

連続講座

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に因んだ連続講座を8月20・21日鎌倉生涯学習センターで開催。 ▽20日14時、源頼朝が建立した永福寺跡と法華堂跡の調査報告と、遺跡のCG復元に取り組む湘南工科大学・長澤可也教授の講演。▽21日10時から昨年度発掘調査した市内5遺跡の成果発表と、鎌倉歴史文化交流館学芸員による義時と政子についての講演。申し込みは往復ハガキで9日必着、鎌倉市役所大河ドラマ担当( 0467・23・3000)


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鎌倉みほとけ紀行(123)

満昌寺・宝冠釈迦如来坐像

鎌倉時代、三浦一族の本拠地、横須賀市大矢部に建つ満昌寺は、源頼朝公により三浦大介義明の菩提を弔うために建立した由縁を伝える寺です。 創建当初の宗旨は不詳ですが、鎌倉幕府滅亡の前後の頃、天(てん)岸(がん)慧(え)広(こう)(仏乗(ぶつじょう)禅師)により臨済宗に改宗されました。鎌倉新仏教として将軍、武家の帰依を受けた禅宗、その特徴をあらわす御仏(みほとけ)が御本尊宝冠(ほうかん)釈迦(しゃか)如来(にょらい)(通称、華厳の釈迦)さまです。 宝冠釈迦如来は、如来になる前の修行中の釈迦の御姿で、禅寺に限られた像です。 一般的に釈迦如来は螺(ら)髪(ほつ)というパンチパーマのような髪型をされていますが、本像は髪を束ね高い髻(もとどり)を結いあげ、頭上に豪華な銅製の宝冠を戴(いただ)いています。このお姿は通常、菩薩像ですが、手を見ますと、釈迦の定印(じょういん)を結んでおられ、衣を両肩に被う姿は如来の御姿なのです。つまり菩薩と如来のハイブリット的!な感覚でしょうか。 「華厳の釈迦」とも呼ばれます。毘盧(びる)遮那仏(しゃなぶつ)のことで、「この大三千世界がそのまま、廬舎那仏の御身体なのだ」という広大な世界観です。それは「雑(ざっ)華厳(けごん)浄(じょう)」という言葉に言い表されています。 「この世界はひとつ一つの花によって成り立っている。その花はみんな違い、競い合うことなくそれぞれの花がかけがえのない価値を持っている」。敵や味方など全く無い世界です。比べることなくお互いがそれぞれの違いを認め尊重し合う世界なのです。
寄木造、玉眼。像高36・6㎝。南北朝時代。市重文。


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「ひと」
創立70周年を迎えた鎌倉三日会会長

渋谷 哲男(しぶや てつお)さん

鎌倉市政のために調査・研究、提言を続けてきた鎌倉三日会が、昨年9月で創立70周年を迎えた。その記念として7月24日、会員から募った寄付で、湘南鎌倉総合病院に車いす17台と歩行補助器4台を贈った。 鎌倉三日会は、1951年、GHQ民間情報教育局からの要請で、地方自治の発展や住民生活の改善のための市民団体として設立された。集まったのは地元の有識者や、文化人、財界人らだった。 以来、市の財政問題、市議会議員の定数削減、通信や交通の改善、企業誘致、市内の美化や風致保存運動など、さまざまな問題に取り組み、申し入れや提言を行ってきた。 渋谷さんは4年前に12代目の会長に選ばれ、今年5月から3期目の任期に入った。最盛期に300人ほどいた会員は、いま80人弱。「若い人を入れて、引き継いでいきたいのですが」と言う。 分科会で研究した成果を、15人の理事会で提言として承認する。現在取り組んでいるのは、津波やがけ崩れなどの防災や、若い人に魅力のある街づくり。街づくりでは特に幼児教育の充実に力を入れ、英語教育の実態なども調査した。 松尾崇市長は4期目に入ったが、「先送りされている課題も多い」と指摘する。ゴミ焼却場や、市庁舎の移転問題などだ。だが、議論が二分される問題については提言しにくいのも実情だ。 車いすなどを贈ったのは、コロナ禍で活動する医療従事者に感謝するため。10年ほど前に、湘南鎌倉総合病院が救命救急センターの指定をとるのに協力し、国や県に働きかけた。いまや同病院への救急搬送は年間1万8千人(2021年)に届き、当初は必ずしもよくなかった地元医師会との連携も円滑になった。 戦時中は愛知県に疎開していて、3歳のころに材木座に戻った。その後、由比ガ浜に移る。横浜国大付属の小中から慶應志木高、慶応大を卒業した。三菱商事に入り、メキシコや米国に駐在した。東京・豊洲にある子どものための職業体験施設、キッザニア東京にも設立からかかわっている。 今後は、長年の課題である交通問題で、歩行者に優しい街づくりを考えたい。歩道での歩行者と自転車の分離や、狭い道での一方通行の試行などだ。「米国の町との提携の話も会員から出ています」と、アイデアは尽きない。80歳。
(文・写真 眞田正明)


み る

▼「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」リニューアル
等身大パネルや人物紹介サイネージの入替、大倉御所のジオラマなど最近の放映内容に更新。千円。
鎌倉市大河ドラマ担当 23・3000
▼北条氏展vol.3 北条義時とその時代
▽鎌倉国宝館 8月21日まで「義時と頼朝・頼家」、9月3日~10月23日「義時と実朝・頼経」。7百円。
22・0753
▽鎌倉歴史文化交流館 10月8日まで「武家政権確立への道」。
4百円。
73・8501
▼現代美術 草間彌生・李禹煥他
ギャラリー伸 244081
▼ウクライナ・ポーランド・ロシア・日本「子どもたちの心の声」展
8月5~9日山ノ内のギャラリーえにし。子どもたちの絵画約80点と写真10数点。
heart1実行委員会主催 91・4227
▼川喜多映画記念館
企画展「映画と音楽の素敵な出会いPart2」
9月11日まで。映画音楽の名作・名曲を映画関連資料と紹介。2百円。
▽関連上映 8月9・11・13日10時半、10・12・14日14時「真夏の夜のジャズ」14日10時半、9・13日 14時「ジャズ・ロフト」各千円、小中学生5百円。
▽特別上映『ジャズ・ロフト』+トークイベント1600円、小中学生8百円。
23・2500
▼夏から秋へ―季節のよそおい
9月11日まで鏑木清方記念美術館。作品と清方が考案した浴衣地など。3百円。
23・6405
▼長野ヒデ子の世界
9月19日まで鎌倉文学館。『おかあさんがおかあさんになった日』など作品を紹介。5百円。
23・3911
▼伝えたい情景―木版画家・山岸主計と現代作家たち
8月28日まで藤沢市アートスペース。藤沢ゆかりの木版画家・山岸主計の作品など。無料。
0466・30・1816
▼運慶 鎌倉幕府と三浦一族
9月4日まで横須賀美術館。運慶と運慶工房作と見られる仏像を中心に仏像や書跡など約50点。千円。
046・845・1211


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き く

▼第72回「社会を明るくする運動」鎌倉市地区大会 講演と音楽のつどい
8月19日13時半、鎌倉生涯学習センター。
▽「依存症について」川崎ダルク会支援会・岡﨑重人理事長の講演
▽琉球太鼓演技。無料。先着順。
市生活福祉課 61・3958
▼田中智子門下朗読会
「ふうりん」夏休み公演
8月22日14時、逗子文化プラザ。平和の尊さを朗読で。菊池寛作「新今昔物語より弁財天の使」など。5百円。
木村方 090・9952・9777
▼大森洋子ピアノリサイタル ウィーンの風に吹かれてⅡ
8月23日14時、鎌倉芸術館。ハイドン「ピアノソナタ第62番」、ベートーヴェン「月光」、ショパン「英雄ポロネーズ」など。ウィーンのお話と共に。2500円。
中田方 ︎080・2254・9289
▼第39回鎌倉ジュニアオーケストラ定期演奏会
8月23日14時、鎌倉芸術館。小学生から高校生のオーケストラ。メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」など。無料。
080・5512・137



まなぶ

▼臨床宗教師の死生観
8月23日10時、深沢学習センター。65歳以上対象。講師は禅居院・山名田紹山住職。無料。要申込。
鎌倉市市民健康課 61・3977
▼海を救え!プラごみと気候変動から
8月27日14時、よこすかヴェルク。講師は環境活動家・武本匡弘さん。5百円。よこすかオレンジの会主催。
090・3431・1450



さんか

▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
A荘厳な地底伽藍・田谷の洞窟を訪ねる 8月2・10日9時半、大船駅南改札集合。田谷の洞窟など。約3・5㎞。
B夏の鎌倉逍遥―大町・材木座で頼朝を想う 8月19・23日9時半、鎌倉駅西口時計台広場集合。来迎寺など。約3㎞。
C歴史のまち・浦賀を歩く 8月15日9時、京急浦賀駅改札集合。東・西叶神社参りと渡船。約3㎞。
各7百円。交通費、拝観料等別。HPから申込。
24・6548
▼しごとてん2022
8月6~14日11~16時、MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉。無料。衣料、鎌倉彫、IT、放送局など湘南の9企業が仕事を紹介。鎌倉エフエム放送主催。
▼ずし平和デー2022
8月11・18~22日逗子文化プラザ。平和をテーマにしたコンサート、ワークショップ、講演会、映画など。
市民協働課 046・872・8156
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー8月14日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。※献品受付衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市御成町11―2ヤノヤビル2F。
080・6602・9498
▼2022江の島マイアミビーチショー
▽“夏”花火 8月19・23日19時半、片瀬海岸西浜。約3分間。
▽第36回ビーチバレージャパン 8月12~14日鵠沼海岸ビーチバレー常設コート。
その他、全国中学生ビーチバレー大会、ビーチサッカー大会など。
藤沢市観光センター 0466・22・4141
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ8月20日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット8月26日9~15時。雑貨・衣類 ・手造り品など約20店。
▽骨董市27日8~15時。
※フリマ・骨董出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼生涯学習教養セミナー
8月22日木彫り、23日大人の塗り絵、24日フラダンス、25日着付け、26日忍者になろう。各10時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉在住者優先。無料。要申込。
25・2030
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽8月24日14時~19時ソンベカフェ。ミニ縁日。5百円。▽31日11~14時浄智寺。寺巡り、坐禅体験、カレーなど。子ども2百円、大人5百円。
メールで予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼第6回鎌倉市中学生防災サミット2022
8月28日9時、鎌倉大仏殿高徳院。市内在住・在学の中学生対象。大船渡の中学生などから被災地の取り組みを聞き、防災アクションを考える。無料。QRから申込。
市中学生防災サミット実行委・酒井方 23・0015
鎌倉朝日新聞社 ▼みずたまてん
9月30日まで。御成、由比ガ浜から大仏通りにかけて、みずたまのれんフラッグのある約60店の商店でコラボ商品の販売やアート・フォト展、スタンプラリーなど。
事務局 0466・24・1234
▼ウクライナ難民を支援するPeaceバッジ 一口千円。
QRコードから申込をして振込。
鎌倉朝日新聞社 湘南信用金庫 鎌倉営業部 普通4159121エスデージーズカツドウシエンセンター。
1口バッジ5個進呈。支援金は難民を助ける会へ。
鎌倉朝日新聞社
SDGs活動支援センター info@sdgs.or.jp


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ダニエル・ゲーデ&大須賀恵里

1HOUR デュオ コンサート

8月7日19時30分、鎌倉芸術館小ホール。 ウィーンフィルコンサートマスターを歴任したゲーデさんの鎌倉での初めてのコンサート。
ゲーデさんのヴァイオリンと大須賀さんのピアノで、モーツァルトやブラームスのソナタなど。
2900円、同館チケットセンター 0120・1192・40
来日中、鎌倉ジュニアオーケストラの指導も。



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(6月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は6月に一般261冊、児童書28冊を収蔵した。 一般的なものは下記の通り。 ▼「うまくいく人の考え方-自分を成長させる100の質問」永松茂久著 SBクリエイティブ ▼「幻想の都鎌倉-都市としての歴史をたどる」高橋慎一朗著 光文社(光文社新書) ▼「北条義時の生涯-鎌倉幕府の草創から確立へ」菊池紳一監修 北条氏研究会編 勉誠社 ▼「史伝北条政子-鎌倉幕府を導いた尼将軍」山本みなみ著 NHK出版(NHK出版新書) ▼「北条義時の足跡をたどる旅」「北条義時の足跡をたどる旅」製作委員会著 東京ニュース通信社(TOKYO NEWS BOOKS) ▼「実家の空き家問題を解決する!」主婦の友社編 主婦の友社 ▼「一流の言いかえ-「ふつうの人」を「品のいい人」に変える」諏内えみ著 光文社 ▼「ひとはなぜ戦争をするのか」アルバート・アインシュタイン著 ジグムント・フロイト著 講談社(講談社学術文庫) ▼「いきもの六法-日本の自然を楽しみ、守るための法律」中島慶二監修 益子知樹監修 山と渓谷社いきもの部編 山と渓谷社 ▼「人生を整える距離感の作法」曽野綾子著 マガジンハウス(マガジンハウス新書) ▼「ウクライナ日記-国民的作家が綴った祖国激動の155日」アンドレイ・クルコフ著 ホーム社 ▼「鎌倉幕府と北条義時見るだけノート-鎌倉幕府の興亡がゼロからわかる!」小和田哲男監修 宝島社


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2021年鎌倉市長賞作品 「権威と虚構」志村順子

松山バレエ団ロミオとジュリエット

スペシャルバージョン

8月26日14時、鎌倉芸術館大ホール。 2022年鎌倉バレエ芸術フェスティバル「ロミオとジュリエット」スペシャルバージョン。演出・振付=清水哲太郎、昨年舞踊歴70年を迎えた森下洋子を中心にプリマバレリーナらの主演で。 S1万円・A7千円・B3千円、3歳~小6、S6千円・A4千円。
同館 0120・1192 ・40
松山バレエ団 03 ・3408 ・7939


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季節の心(69)

なぜ金魚を愛でる 佐伯 仁

小さな金魚にそそぐ愛
8月。葉月。竹の春。酷暑の続く季節の“涼”はガラス鉢で泳ぐ金魚。 中国・揚子江下流域で鮒を改良し、誕生した赤い金魚が室町期に渡来。当時は上流階級が愛玩し、江戸中期には「金魚養玩草」が出版普及、武士の副業として奨励され品種改良も進んだ。 産地は今も奈良郡山、愛知の弥富、浮世絵美人も金魚と美を競った。 一方、豪商は夏座敷と称し、天井にガラスを張り、水を貯め金魚を鑑賞。 現代でも九谷焼の陶器を水槽にし、三千匹の金魚を泳がせ、光と音楽で演出する国際映像イベントも人気を博した。 なぜ金色にこだわる?10世紀の中国では金運をもたらす縁起のいい魚として金魚と名付けた。 その名残は8月、山口柳井の金魚提灯祭、廻船で栄えた商家を照らす金魚は商売繁盛の象徴。 さらに金魚愛玩の背景は過密都市・江戸で小さな金魚に自然の大気を意識したからではないか。古来日本人は生け花にも天地を凝視したように。 「枕草子」も“小さきもの”を愛し、江戸の絵師国芳は金魚の擬人化したコミカルな動きの絵、9点は笑いを誘う。
 川柳でも   金魚売り これか これかと追いかける



鎌倉市社協設立70周年記念

マスコットキャラクターデザイン募集

設立70周年の節目に、PR活動を一緒に行うマスコットキャラクターのデザインを募集する。 ▽「鎌倉(市)」「福祉」「社協」をテーマにしたシンプルで親しみやすいデザイン ▽市内在住・在学の中学生以上対象 ▽9月15日必着 ▽応募用紙に記入し提出。最優秀賞5万円。
市社協 23・1075



夏休みキッズプログラム・スペシャル

観て・聴いて・体験して鎌倉文化の魅力大発見

8月19~21日鎌倉芸術館。鎌倉市内の小中学生、 保護者を対象に観て、聴いて、体験する3つのアプローチで鎌倉文化に触れてもらう。鎌倉の風景や仏教美術、能などの写真展やコンサート、武将・姫装束を着て当時の立ち居振る舞いを学ぶ特別体験も。鎌倉市芸術文化振興財団グループ主催。
▼体験ワークショップ
▽鎌倉建築体験 神社仏閣などの建築図面のぬりえ。20日10時半・13時半、21日13時半。 ▽写仏体験20日10時半・13時半。 ▽鎌倉彫体験 コースター作り。21日10時半・13時半。 ▽お囃子体験 小鼓の演奏と唄い。21日11時・14時半。 ▽茶道体験 20・21日。各10時・13時。 各5百円。
申込は往復ハガキ(一人1通)。①ワークショップ名②参加者名③ふりがな④学年⑤年齢を記入し
〒247―0056大船6―1―2鎌倉芸術館へ。10日必着。
同館 48・5500



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心のふる里を行く(47)

日本の霊性と癒やしを求めて 池田雅之

コロナ禍の再燃といつ止むともしれぬウクライナの戦火。それに追い打ちをかけるかのように、安倍元首相暗殺事件の勃発。生き抜く力を徐々にはぎ取られていくようだ。こうした心のうつ状態は、きわめて危険なのだ。日本社会全体が、うつ状態に陥っているかのような錯覚すら感じる。 そんな気分から少しでも自分自身を解放しようという思いで一冊の本を作った。『別冊・太陽』の「小泉八雲 日本の霊性を求めて」(平凡社)である。『別冊・太陽』の「日本のこころ」シリーズ3百号という節目の記念出版となった。 八雲というと「怪談」ばかりが注目されるが、彼は日本を広く旅をし、庶民文化の豊かさと美しさについて世界に知らしめた国際的な作家である。八雲の文学は日本の青白きインテリたちの精神的苦悩を描く知性派の文学ではなく。市井の人びとの霊性と哀歓を描く庶民派の文学なのである。 私は本特集「小泉八雲」を編むことで、八雲という人物と作品から多くの癒やしをいただいた。そして、なにかほっとする気分に浸されたのである。「八雲はいつも私たちのそばにいる」という安心感であろうか。八雲の代表作『日本の面影』は、私たち読者の一人ひとりにやさしく語りかけてくる文学世界である。 このビジュアル誌の八雲特集を監修して改めて気付いた点がある。横浜、鎌倉、江ノ島を舞台に5篇もの作品を残しているという驚きであった。列挙すれば、『東洋の第一日目』『盆市』『地蔵』『弘法大師の書」『鎌倉・江ノ島詣で』である。1890年4月4日に来日し、8月下旬までの5カ月を横浜ですごしたが、その間に鎌倉・江ノ島・藤沢を巡り紀行文を残している。私の翻訳書『新編 日本の面影』Ⅰ、Ⅱ(角川ソフィア文庫)では「地蔵」を除いた4篇を収録している。 八雲が地元の湘南地区を歩き回り、その探訪記を残していたことは、もっと注目されてよいであろう。地元の読者はこれらの作品を読めば、いっそう「八雲はいつも私のそばにい」て、私たちの気持ちを和ませ、癒やしてくれていると感じるのではなかろうか。 小泉八雲という存在は、今日でも全貌について正当な評価が下されているとは思われない。しかし、このようなビジュアル誌の特集により八雲を生き生きと多面的にとらえ直す気運がうまれることを願っている。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)



終の棲み家を考える(99)

接道(道)について

家を建てる時、その土地が道路に面している事が必要です。法律的に決まりがあり、建物の大きさや建てる軒数で道の幅が決められています。最低でも公道に2m以上接していなければなりません。他人の土地を通らなければ、自分の土地に入れない事がないようにするためです。2mに満たない幅しかない所も現実にあります。法律ができる前から道として使っている場合など道路として認められている場合です。 2m程度の道を何軒かで使っていてその道が公道ではなくその内の1軒の所有の時が問題です。その道はその所有者の敷地で、他の人は家を建てる時の道として認められないので、結果として家が建てられません。昔ながらの地域で起こる問題で、家の建て替え等で土地の登記が必要な時、隣地の人から境界の確定のための判を求められることがあります。良く説明を聞き理解してから押印するようにして下さい。むやみに拒否してはいけません、家の建たない土地は財産価値が極端に落ちます。自分の身近に良く分かる人を持っていないと大変な事になってしまいます。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


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魚釣りの布おもちゃと米浜さん

布絵本、布おもちゃを楽しもう

制作ボランティアが社協で貸出

フェルトのボールや魚釣り、アンパンマンのたこ焼きやかるたなどの布遊具と、かさじぞうなどの布絵本の貸し出しを鎌倉市社会福祉協議会が行っている。布絵本と布遊具の考案、制作のボランティア活動をしているのは「かまくら布絵本グループはこべ」。 1983年に結成。絵本を読む喜び、おもちゃの楽しさに、ひも、ボタン、マジックテープなどを使い、ひっぱる、はめるなどの動作を通して学習する楽しみを加えた。これまで60種類以上の遊具と絵本約30冊を制作。 現在6人の会員が、毎月第2・4月曜に福祉センターで活動し、1つの作品を半年以上かけて仕上げることも。コロナ禍で貸し出しが減っているが、多くの人に知ってもらい、利用してもらいと話している。代表の米浜美幸さん(40)は「楽しそうに遊ぶ子どもたちの顔を見ることにやりがいを感じる」と微笑む。 貸し出し無料。個人5点まで1カ月以内、団体10点まで2週間以内。
市社会福祉協議会 0467・23・1075


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鎌倉朝日賞など36点入賞

写真連盟展

第49回鎌倉写真連盟展が7月中旬、鎌倉生涯学習センターで開かれ、鎌倉を中心に活動する11団体、約160人の作品123点が展示された。 大賞の鎌倉市長賞は根岸春雄さんの「頑張ろうね」、逗子海岸での流鏑馬の射手と馬の風景。ほか35人が入賞した。鎌倉朝日賞は横浜市栄区在住の石田清志さん(71)の「みだれ髪」=写真。菊花展で見たキクをタテ型にとり、女性の結い上げた髪に見立てたという。  主な受賞者次のとおり。 ▽鎌倉市長賞=根岸春雄▽市議会議長賞=酒井天栄▽市商工会議所会頭賞=奥山信治▽市観光協会会長賞=山本英昭▽市教委賞=小杉美千代▽鎌倉朝日賞=石田清志▽鎌倉写真連盟賞=益田操・有田俊介・宮村雅隆▽審査委員賞=友田悦子・野田光治・望月春滋▽特別連盟賞=永田隆一・今泉健・畠中奈穂美・石井慶三(敬称略)▽入選20人


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日本建築を紹介

建築士事務所協会 湘南三浦支部

逗子市、葉山町、三浦市の建築士事務所で構成する神奈川県建築士事務所協会湘南三浦支部(相馬立夫支部長・17事業所)主催の「建築展2022」が6月4・5日逗子文化プラザで行われ、約百人が来場した=写真。 「建築の100年を考える」をテーマに、3年前に百周年を迎えた亀岡八幡宮の社殿や歴史を年代別の写真と共に展示。 釘を使わず楔(くさび)で締める貫(ぬき)構造を持つ一辺1mの大型オブジェを中心に、地震の力を逃がす日本古来の木造建築のしなやかな強さが見直されているデータや、伝統工具、湘南の風土に合った住宅の提案、国内外の災害仮設住宅コンペでの最優秀賞の実績などを紹介した。


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《寄稿》良好な友好関係これからも

台北駐日經濟文化代表處橫濱分處  處長 張淑玲

昨年、我が国の華僑の協力のもと貴市の児童養護施設に台湾産パイナップルを寄贈した。多くの子供が初めて亜熱帯フルーツをほおばり笑顔を見せてくれた。台湾から日本へのパイナップル輸出量は、前年比8倍超の約1・8万㌧で「糖度が高く芯まで食べられる」と好評なことが喜ばしい。 「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」(CPTPP)は、日本など11カ国が参加し、世界のGDPの約14%を占める自由經濟圏となっている。台湾は加盟国間の貿易で総額の24%を占め、環太平洋地域にとって重要な取引先である。また、台湾は日本の第3位の輸出入先で、様々な分野で良きパートナーである。 コロナ前の調査で、台日間を往来する旅客は年間延べ7百万人に上り、江ノ電を利用して鎌倉大仏などを訪れた。日本から台湾への修学旅行者数は連続5年トップで、9割の神奈川県内公立高校が台湾を訪れた。 このように、台湾のCPTPP加盟で、台日の貿易面だけでなく幅広い産業連携の可能性も広がると考えられる。引き続き、台湾のCPTPP加盟や国際組織への參加に向けご支持を願うところである。


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スケッチ日和(57)

「巣立ち」 黒川 明

7月半ば、家の前の階段から3羽の鳥が飛び立った。すぐにシジュウカラの幼鳥だと分かった。 垂直に近い10mほどの擁壁を越えようとしている。まだ嘴が横に広く幼い。翼に比して頭も大きい。バランスだけではなく、翼の使い方も間違っているかも。羽を目一杯開く。あれでは空気を抱え込むことができないんじゃないかと心配になる。何度か上下してから擁壁を越えた。必死に頑張るその姿は、羽の一枚一枚を私の目に焼き付けた。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

8月

▼鶴岡八幡宮のぼんぼり祭 6~9日。6日15時、夏越祭。7日17時、立秋祭。9日10時、実朝祭。
▼黒地蔵縁日 10日0時~正午、覚園寺。参拝条件はHPで確認。
▼四万六千日詣り10日4~8時読経、御足参り。長谷寺。
▼鎖大師の施餓鬼法要 16日14時法要。手広の青蓮寺。
▼鎌倉宮例祭 20日。
▼片瀬諏訪神社例大祭23~28日。
▼江の島灯籠 31日まで、18時~江の島島内各所。荒天中止。


プロムナード

久しぶりに「海の家」がある夏が戻ってきました▼紫陽花の季節にもかなり観光客が戻ってきた感覚がありましたが、夏の海はどうでしょうか▼戻るといえば、やはりコロナ感染者数が以前の数字に戻ってきてしまっていることも気になります▼子どもの保育園でも再び感染拡大が確認されており、油断ができない状況であることを再認識させられています▼世間では「経済活動優先」というような風潮にありますが、私は自営業なので、感染した時点で経済活動がストップします▼そのため子どもと一緒に在宅ワークに切り替えていますが、仕事中に「子どもが一緒でも怪訝な顔をされなくなった」ことがコロナ禍で感じている大きな変化のひとつです。(N)


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