「いざ、介護〜はじめての介護 最初の0.5歩〜」
「人生100年時代」といわれるほど近年元気で長生きする人が増えてきたが、歳を重ねて体力が衰えるのは自然なこと。自分や家族が病気になったり、元気に暮らしていた親が認知症になったりして、介護が必要になったとき、何をどうしたらよいのか、どこで誰に相談すればいいかわからず、途方に暮れてしまう人も多いのではないだろうか。 そこで鎌倉市医師会が小冊子「いざ、介護 〜はじめての介護 最初の0・5歩〜」作成し、市内10カ所の地域包括センターに配布している。神奈川県から「平成30年度地域医療介護総合確保基金」の補助を受けて2500冊発行した。 介護で困ったときに備えた介護入門書で、介護保険、相談窓口の地域包括支援センター、在宅医療、訪問看護・介護、介護施設、後見制度などのことがわかりやすく解説している。 はじめに「介護保険の申込みから活用まで、医療、介護、福祉、行政、 地域住民を含めた多職種連携で助け合いながら、なるべくご自宅で生活してもらうためにこの冊子を作成した」と同医師会井上俊夫会長の挨拶が書かれている。 項目ごとに社会福祉士、介護支援専門員、医師や看護師、市高齢者いきいき課、栄養士ら約20人が執筆しており、編集にあたった鎌倉市在宅医療・介護連携相談センター長の宮下明医師が原稿依頼したところ、1カ月足らずで集まったという。 今年1月亡くなった前医師会会長の井口和幸さんはかねてから鎌倉市内の医療の連携(地域包括ケアシステム)がとれていることを市民に知ってもらいたいと話していたという。「冊子の完成を何より喜んでくれただろう」と宮下医師は話す。 冊子は鎌倉市医師会のホームページにも掲載されている。 さらに、同医師会・井上会長ができ上った冊子の内容を犬の〝メッシ君〟が説明するという形でYouTubeに作成した。YouTubeで「介護 メッシ」と検索すると出てくる。第1回から22回まであり、1回約2分、全部見ると約1時間。メッシ君が冊子の内容をかいつまんで話してくれるので画面の文字を見ながら音声で聴ける。
能舞台・茶室で研修や文化活動
鎌倉市西御門の旧村上邸は、能舞台や茶室のある和風邸宅で、2016年に鎌倉市に寄贈されたが、この邸宅が「鎌倉みらいラボ」として、企業研修や市民活動に利用できるようになった。
敷地面積1677㎡の敷地に、1939年(昭和14)以前に建設された延床面積約380㎡の主屋と、別棟に茶室がある。
市はその保存活用を行う事業者を民間から募集したところ、不動産業者の「エンジョイワークス」が選ばれ、10年の定期賃貸契約を結んだ。
耐震補強や内装の改装を施した建物のお披露目が5月20日行われ、関係者や市民が参加した。
今後、「SDGs未来都市」かまくらの拠点として、市民、行政、企業の3者で共創的なまちづくりを目指すという。
会議室、能舞台、茶室の利用は平日・土曜の午前9時~午後5時。料金は全室利用で1日10万円。個々、半日の利用も可。
問い合わせグッドネイバーズ 0467・81・4242
浄妙寺・淡島明神立像
薫風が吹き抜け、あまりに心地よく、ふと、「この美しい風景は自分がこの世を去ってもずっと続くのだろう、それでいい」。なんてカッコつけているわけではないのだが般若心経の「空」なる思いが頭に浮かびました。
そんな翠滴る浄妙寺を訪ね、めずらしい淡島明神さまをお参りさせていただきました。
浄妙寺は鎌倉五山第五位の古刹。往時は二十三を数える塔頭が立ち並び、そのうちの直心庵という塔頭に淡島明神がおまつりされていたと像の台座の裏側に墨書がされています。
「淡島明神」とは和歌山県和歌山市加太の淡嶋神社を総本社とする全国の淡島神社や淡路神社の祭神で「淡島さま」と親しまれ特に婦人病に効験あるとされ、また安産・子授け、裁縫の上達、人形供養など、女性に関するあらゆることに霊験があると信仰されていますが、鎌倉では淡島さまはこちらだけといいます。
「どうして淡島さまが浄妙寺におまつりされていたのでしょうか」と和尚様はじめ閑栖(かんせい)さん(先代ご住職)に伺ったところ、「正確にはわからないが、たぶん世の困っている人々や弱者、女性を救おうとされた立派な方がおられたのでしょう」。そんな和やかな会話にいたりました。
像は近年修復されて古色に仕上げられ、とても上品。お顔にキラッと輝いた玉眼が印象的です。この眼差しの前にどれだけ多くの苦悩をかかえた人々やご婦人が参られたのでありましょうか。「最近でも癌を治癒され御礼参りにご婦人が来られた」と柔らかな口調で和尚様が話されました。
木造・彩色・玉眼。像高34・1㎝、年代不詳。
腰越のパワー地図 大貫昭彦
*古代の町のパワースポット 腰越は、鎌倉で最も早く仏教が伝わった町と思われます。奈良時代に開かれたという満福寺と宝善院があり、隣り町の片瀬には、飛鳥時代創建と伝える本蓮寺があります。腰越の町も古代から宿場だったといわれ、鎌倉時代には奉行所も置かれ、関所にもなりました。その中から江ノ電腰越駅に近い諏訪神社と義経の悲劇を伝える満福寺、交通の難所として知られた岬に立つ小動神社を訪ねました。
*変化する諏訪神社 諏訪神社の歴史ははっきりしません。長く小動神社に合祀され、現在地に建てられたのは平成6年です。社殿も鳥居も新しく、年を経たものは一本の榎だけです。境内は陽を浴びて明るく、さっぱりしています。しかし霊感鋭い大根会の人たちには、意外な神社でした。境内に入った途端、空気が冷たいと言い始めました。リーダーの大根師も頭が痛いといって憂鬱そうです。それでもみんなのお参りが済むと、様子が変わりました。社殿の左手前にパワーポイントがあるというのです。さらに榎の古木に強いポイントが見つかると、幹に群がりました。背中が温かくなるという人、前に引っ張られるという人…。40代と70代の女性は上着を一枚脱ぐほどの反応。「悩みがあったら幹に触れて訴えるといいよ」と大根師の弁。こうした変化がどこから来るのか、理解できませんが、スポットのエネルギーが、刻々変わることはこの目で確かめることができました。
*森したの路地 諏訪神社の裏に回ると、道端に小さな横穴があます。中に庚申塔と道祖神塔が並んでいます。「森したの庚申塔」と呼ばれています。「森した」は森の下。昔、この辺りは森だったのかも知れません。神社のその榎は生き残りで、古木のエネルギーは、そこに源がありそうです。庚申の神は髪を逆立てた青面金剛、道祖神は冠を被り笏を持っています。70代の女性は庚申様に力を感じ、別の方は道祖神に力を感じると教えてくれました。近くには屋敷墓もあります。墓石には「当所無縁供養塔」の文字や金井、金子などの名が見られます。地霊はこの一角に漲っているようで、「花の香りがする」「空気がさわやか」「パワーを感じる」などの声が上がります。
*脈打つ満福寺の井戸 満福寺は、頼朝と対立した源義経が一月ほど足止めされた寺です。義経の怨霊でも潜んでいるかと思ったのですが、それはなさそうです。スポットは、本堂の前にある賽銭箱の右と本堂裏の硯池(義経手洗い井戸)の二か所で、パワーがあるのは硯池のようです。池に手をかざすや否や、腕を反射的に上下させる人がいました。心臓が高鳴り、エネルギーが身体を駆け巡る感じだそうです。悠久の昔から腰越の命を育んできた水の霊力でしょうか。
*的を射た小動の神々 古代の東海道は、小動岬の波打ち際を通っていたようです。荒波に命を落とす人もいたでしょう。我子を失ってやっと難所を越えたことから「子死越え」などという地名説もあります。そのため小動神社の祭神は疫病・厄除けの牛頭天王で、境内には大漁、海運安全祈願の神々が祭られています。竜王海神、水神、国(くに)常(とこ)立(たちの)尊(みこと)、稲荷、金刀比羅、第六天などさまざまです。会の皆さんも大根師と異口同音に「ここにはプラスパワーが溢れている」「どの神様も的を射た場所にいる」と言われます。小動神社では社殿も祠も石碑もその正面で祈るのが正しいようです。
医療・健康分野の連携で覚書締結
武田薬品工業が藤沢市村岡に昨年4月開所した「湘南ヘルスイノベーションパーク」(略称・湘南アイパーク)の1周年記念フォーラムが5月15日開かれ、開設に関わった武田薬品前社長で相談役の長谷川閑史氏、湘南ヘルスイノベーションジェネラルマネジャー藤本利夫氏らが講演した。 約25万㎡の敷地面積に建てられた建物は鉄骨造地上10階建て、延床面積約30万8千㎡で、バイオベンチャーから大企業まで40以上の企業や団体が入居し、1500人以上が勤務している。 セミナーでは、今後、日本の産官学の総意を結集して世界有数のスタートアップとエコシステムの『ホットスポット』としてアイパークを創り上げ、湘南を世界に誇るヘルスイノベーション点にしていくことが提言された。つぐ フォーラムの前に「村岡・深沢地区のヘルスイノベーション最先端拠点形成等に係る 連携・協力に関する覚書」が神奈川県、藤沢市、鎌倉市、武田薬品工業、 湘南鎌倉総合病院の5者で締結された=写真。 未病を改善するために最先端医療・技術を活用する政策を推進する黒岩県知事は、アイパークが川崎の殿町地区に次ぐ研究開発の第2の拠点として育ってきたことに「非常に感慨深いものがある」と述べた。
端午の節句の5月5日鎌倉宮で小笠吾流鎌倉古式弓道保存会による草(くさ)鹿(じし)神事が行われた=写真。 源頼朝が富士の巻(まき)狩(がり)を催した際に草を束ねて鹿の形を作り(鹿型の的)、稽古したことが始まりといわれる。同宮で昭和初期から行われていて今年で38回目。 直垂、水干、烏帽子の2組(4人一組)の射手が的に向かって交替で矢を射り、勝敗を競ったが、この日は決着がつかず、引き分けになった。 射手と的奉行との間の候(そうろう)詞(ことば)による問答を観客たちが楽しげに見守った。
おおにぎわいの大船まつりで
好天の5月19日第16回大船まつりが大船駅東口周辺で開かれ、多くの人でにぎわった=写真は実行委員会提供。 地元の商店会や警察・消防、小学校や大学、JR、銀行、自治会などの協力で行っている祭で、恒例のパレードには約150人が参加。映画の松竹撮影所があった大船にちなんだ仮装パレードには「男はつらいよ」の寅さんや「スターウォーズ」「美女と野獣」の登場人物ほか、「ボヘミアン・ラブソディ」のフレディ・マーキュリーのモノまねをする芸人スベリー・マーキュリーさんも参加し、パフォーマンス会場でも観衆を沸かせた。前回からボランティア団体の協力で車イス利用者もパレードに参加できるようになり、この日はアフロヘアーのカツラで登場。 各所で和太鼓や吹奏楽、カントリーミュージックなどのライブ、ダンス、消防はしご車体験、フリーマーケットなどが行われ、通りの両側には東北支援の「浪江焼きそば」や焼き鳥、子供向けのゲームなどの各種模擬店が並び、親子連れなど多くの人が休日の一日を楽しんだ。
逗子・亀岡八幡宮
大正時代の社殿改築から百年を迎えた逗子市の亀岡(かめがおか)八幡宮の祝賀の記念行事が5月11日に行われにぎわった=写真。 同宮囃子保存会のお囃子が境内に響きわたり、参拝客に鏡開きの祝酒が振る舞われた。普段は閉じている社殿の扉が開かれ、唐破風・本漆塗りの神輿が飾られ、「亀(かめ)神(じん)」の愛称で親しまれる同宮神輿会は「1937年に奉納された神輿が社殿に鎮座するのは初めてで歴史的な日」と感慨を深めた。 同神社の由緒を題材にした紙芝居や歴史解説、地元出身バンドの演奏、歴史が伝わる写真の展示などが行われ、同宮と縁の深い逗子地区の6つの商店街が出店した飲食ブースも賑わいをみせた。 実行委の中心となって今回の祝賀を企画した氏子会の総代が2月に他界した後を引き継いだ奥野哲男副総代(80)は「この神社が〝逗子の緑のオアシス〟として地域により深く根付くよう境内の植樹や整備を進めていく。次の百年に向け氏子会も頑張りたい」と意気込みを語った。 第15代応仁天皇を祀る同宮の正確な勧請の時期は不明ながらも、明治の神仏分離令で延命寺の管理から離れ、1873年に正式に逗子の鎮守に定められたと伝えられている。1919年に改築を行った社殿は4年後の関東大震災にも耐え、百年の歴史を重ね、現在は市民交流の場としても利用されている。(K)
日本の明日(あした) さらば 山 内 静 夫
二〇一九年五月一日―
この日から日本の年号が変った。
令和元年五月一日として日本のすべてが新しいスタートを切った。天皇の退位という、現代の日本国民が初めて体験する皇室の退位に出合うことになった。
前夜の渋谷は正月かクリスマスイブのような賑わいだったようだが、一夜明けてみたら、意外に底の浅いものだったようだ。もとより天皇の崩御による世代交代でないということをどのように実感すればよいか、誰もが知る筈のないことだから…。
事実、令和になって何かが変ったという話はあまり聞こえてこない、日本としては二〇二〇年のオリンピックまではあまり変化してもらいたくないというのが本音かもしれない。
折角、日本は三十年平和に過ごしてきたのだから令和の時代も引きつづき更なる静かな生活をつづけたいと思うのは当然の思いだろう。
日本の自然の美しさは、近年の観光ブームで世界に知れわたったのだから、日本はこれを世界に対して誇っていくべきだろう。狭い国土だがそこへ眼を向けてほしい。
なんでもない平凡な風景の中にこそ本当の日本の美しさがあると思う。令和の時代が、日本人の心を地方に向けて欲しいと切に思うのは、私だけかもしれない。
翁と乙女(十五) 赤羽根龍夫
神楽という語は、もとは神座(かむくら)であり、神の依代(よりしろ)を意味していた。古代巫女が榊や笹などを持って踊る神招(お)ぎ・神がかりの技を次第に神楽と呼ぶようになった。
折口信夫によれば、神楽を「かぐら」でなく「かみあそび」と訓じた時代もあった。神遊びとは古代の鎮魂祭である。
病気や老衰したり死んだりするのは魂が人間の身体から遊離することだと考えた古代の人々は、神座をもうけて神を降ろし、神の力で離れ去ろうとする魂を呼び戻して強力な魂によみがえらせようとした。この、人の身に魂を鎮める行事が鎮魂であり、その起源は恐らく縄文時代のシャーマニズムにまでさかのぼるであろう。
さらに、太陽がおとろえ食糧となる鳥獣や草木が少なくなる冬に対しても古代の人々は恐怖を感じ、鎮魂祭は自然の生命力を呼び戻すために冬至の頃に行われた。そして縄文時代の終わり頃、農耕が始められると穀物が稔るのも神の力によると考え、春山入りの行事が行われるようになったのは前に述べたとおりである。
このように主に縄文時代にはじまる死者の再生と期待と、弥生時代にはじまる農耕の予祝のために行われたのが鎮魂祭であり、この神遊びが神事芸能として神楽になったのである。神楽を舞ったのは古代巫女の伝統をつぐ猿女(さるめ)氏であった。彼女たちは天の岩戸の前で太陽の神・アマテラス大神を呼び出すために神がかりして舞った天のウズメの命(みこと)の子孫といわれる。
やがて稲作農耕の進展と共に村ごとに農作が行われるようになり、血のつながりが重視される祖先神という観念が生まれ、神楽の中に翁の舞が登場したと思われる。そしてそれを舞ったのが長老だったのである。
この長老の神楽舞いの型だけではなく、翁と乙女(巫女)の関係を思わせるものが神楽にはある。
岩手県中尊寺の延年に、若女舞があり、その中で禰宜(ねぎ)が若女に何のためにここに来たのかと問うと、自分は坂東から来た神子で、摩多羅神の前で舞うために来たのだという問答がある。
愛知県北設楽郡の村々に伝わる神楽にも、「ねぎ・みこ」と呼ばれる神楽に出てくる道化は、男はすりこぎ。しゃもじを持ち、女は孕み女の場合が多い。仮面の上からも中尊寺に鎌倉時代の延年に使用された若い女面があり、それと一緒に翁面と老女の面がある。
また東京の浅草神社にも尉面と女面が一緒に保存されており、このように「老人と若い女性の面が一緒になっている例が、民族面の中によく見つかる」。
巫女舞から始まった神楽の中にも、祖先神としての翁のイメージが生まれると共に、翁と巫女との感染呪術としての性交
の「もどき」が行われるようになったに違いない。
こうして神楽の中に古代からの巫女舞と翁舞の伝統をひくものが多く 祀られるように、もともと神に仕え、神の近くにいることができたのは、翁と乙女であったというのが私のこの小論の出発点であった。
即位された天皇が先ず行う祭りが大嘗祭で、その根源にあるのが、これまで考察してきた翁と乙女による稲作の予祝の祭りである。
しかし、古代から各地に受け継がれてきた稲作の祭りは都市化の波の中で次第に消滅しつつある。日本人が令和の時代の幕開けでまず考えるべきは、「日本の祭りとは何か」という問題ではないだろうか。
次回からは、最大の国民文学といわれる吉川英治の『宮本武蔵』です。この機会にぜひ皆さんも読んでください。
(神奈川歯科大名誉教授)
湘南国際村の植樹祭に5百人
開発で失われた自然の森を再生する市民・企業・行政の協働事業「第16回湘南国際村めぐりの森植樹祭」が5月12日に行われ、約5百人が4千本の植樹に汗を流した=写真。 植樹祭は三浦半島中央部のめぐりの森(112㌶)で2009年から開始され、今年で11年目。その土地に由来する多種の樹木を混植・密植する方式で、これまで約5万6千本を植え、約1・7㌶の土地が森へと還元された。 開会式にはこの植樹方式を監修した横浜国立大学の宮脇昭名誉教授(91)が登壇。苗木を片手で掲げ力強く樹種名を3回唱える「樹種唱和」を全員で行い気持ちを高めた。 その後参加者たちは10班に分かれて傾斜地を含む875㎡の区画にタブノキ・シラカシ・ヤマモモなど33種の苗木を30㌢間隔で植え込み、根元をワラで保護した。植樹リーダーは「要領を得たリピーターが多い」と喜んでいた。 植樹祭を主催した協働参加型めぐりの森づくり推進会議の川下都志子さんは「失われた森は人の手でしか再生できない。全国へ活動を広げるためにもこの森の植樹をしっかり進めていきたい」と感謝の言葉と共に多くの協力者と握手を交わした。(K)
鎌倉稲門会 会長 兵藤 芳朗
五月晴れの5月3日、早稲田大学の鎌倉校友会「鎌倉稲門会」主催の地引網が坂ノ下海岸で行われた=写真。会員とその家族ほか、早大の留学生10カ国18人を含め、これまで最多の227人の参加となった。 みどりの風に吹かれながら懸命に網を引く老若男女の顔が輝く。これから旬を迎えるスズキやイカの大物もかかり、それらはジャンケン勝ち抜きで分配、イワシなどの小魚は少しずつだが希望者全員に行きわたった。 バングラデシュからの留学生は「掛け声をかけながら綱を引き、一体感が出て素晴らしい体験ができた」と喜んでいた。 地引網終了後、会員有志と昼食・交流会を持ち、会員の鎌倉ガイド協会・高橋健治会長らの案内で御霊神社、長谷寺、高徳院を経て鎌倉の路地裏を通って鎌倉駅まで散策。留学生とともに鎌倉を満喫した一日となった。
11期生開講式
鎌倉ガイド協会(関有恒会長・会員114人)第11期生の養成講座開講式が4月6日に鎌倉市笛田の教養センターで行われた=写真。 同ガイド協会は1991年(平成3)鎌倉シルバーボランティアガイド協会として発足。定例の史跡巡りや個別ガイド、小中学生の校外学習ガイドなどを行い、鎌倉やその周辺の史跡、文化財等の案内、解説をして地域の魅力を伝え、文化の普及まちづくりの推進に寄与している。 3年毎に公募の養成講座を行っていて、今回は71人の応募があり、書類選考、面接を経て開講式には40人の受講生が出席した。 関会長は「9カ月の講座と実地研修を互いに切磋琢磨し努力して最後までやり抜くことを期待している」と激励。受講生の一人は「鎌倉の魅力をガイドできるように頑張ります」と述べた。 受講生は今年12月まで同講座で学び、研修期間を経て来春にはガイドとして独り立ちする。
世界寺子屋運動
鎌倉ユネスコ協会は、発展途上国の子どもと読み書きできない大人に学ぶ機会をつくるための支援活動「ユネスコ世界寺子屋運動 書きそんじハガキキャンペーン2019」の募集を3月末に締め切って集計し、日本ユネスコ協会連盟に切手284.460円分と現金4千円を預託した。
鎌倉市内の小中学校や市民らの協力でハガキ5755枚、切手453枚ほかテレカなどが集まり、その集計作業は北鎌倉女子学園社会福祉委員会が行った。
鎌倉ユネスコ協会では1年を通じて協力を呼びかけている。
問い合わせ同会・梅ヶ辻方 090・3308・7032
葉山体協
葉山町体育協会(歌代光雄会長・21団体加盟)は、平成30年度に活躍した選手の表彰式を4月14日葉山町福祉文化会館で行った。
過去最多の47件の表彰で、2018国際ゴールドマスターズ奈良大会の陸上トラック競技女子60m種目で第1位となり、65歳以上の日本マスターズ新記録を出した松尾真弓さん(66)はじめ、優秀選手42人、優秀団体2、優秀監督1人、功労賞2人、特に顕著な功績のあった人へ贈られる栄光賞が1人だった。カッコ内は推薦団体(敬称略)
【優秀選手】荒木一究・木村建心・藁科健斗・安達勇人・熊井凌誠・高梨洋二・松井一葉・松尾真弓(陸上)今井大耀・千葉瑠杏・久保薗佳宥・今井大翔春山港月・千葉海瑠・堀口裕・今井太一朗・亀井野乃(空手道)川岸七菜(テニス)生駒拓人・尾崎友太・内田歩・下平凱士・上田舞花・佐藤直輝・佐藤颯・尾崎健人・肥後滉佑・上田瑞・田原隼宇・青山知央・桑野明日佳・林玄・上田直樹・久保田賢人・国見有・生駒大輔・堀川智江・国枝信哉・小玉欣一(セーリング)角井栄太郎(サッカー)梶武蔵・秋山楓(町体育協会)
【優秀団体】葉山町かながわ駅伝チーム・葉山キッズT&F(陸上)
【優秀監督】水落勝彦
【功労賞】石井健一・中川六郎(町体育協会)
【栄光賞】中川六郎(町体育協会)
廣崎芳次(ひろさきよしつぐ)さん
ダーウィンの進化論を実証しようと、1877年(明治10)米国から江の島にやってきて東洋初の臨海実験所を開設したエドワード・モース。
大森貝塚の発見者としても知られるモースの教えを学び、伝える「モース研究会」の名誉会長を長年務める。
6月1日の34回「江の島モース祭」を機に若い層にも運動を広げ、江の島に「海洋博物館」をつくるという新たな構想も視野に入れている。
理学博士で元江ノ島水族館館長。北海道大学で動物学を学んだ。東京大学で研究活動をしていた1952年、新設された江ノ島水族館に飼育係第1号として就職した。江ノ島水族館は「これからの水族館は研究活動をしなければいけない」というモースの教えを継承した先進的施設だった。「自分も含め博士となった飼育員が8人出た」。
「鎌倉の国宝館や寺に今も大事なものが残っているのもモースのおかげ」と語る。日本の文化財、国宝級が売られていくのを目の当たりにしたモースは「体が出血している」と訴え、それに気付いた岡倉天心を文化財保護に動かしたのだという。
86年江ノ島水族館長を勇退して、水の生き物たちの良い環境を守って地域を活性化させようと「野生水族繁殖センター」を設立。開設、運営に尽力した北海道・紋別市の「オホーツクとっかりセンター」、瀬戸内海の「なぎさ水族館」などは32年目を迎えている。
「とっかりセンター」は親からはぐれたアザラシを治療して海に戻そうという施設。今も毎日、FAXで業務日誌が送られてきて、助言をしている(「とっかり」はアイヌ語でアザラシ)。魚を食べるからアザラシを殺してしまえばいいと考える人がいるが、「アザラシの方が先住民。だったら魚を増やせばいいじゃないか」が持論だ。
紋別で育ったが、小学2年生までは横浜に住んでいた。当時通っていた横浜市立間門小学校で毎年5月行われる「タッチングプール」の運営も手伝い、海の生物の楽しさを教えている。直接触れる魚はアザラシ、金魚と毎年変わる。今年はサメだった。
91歳。藤沢市川名の自宅から、インタビュー場所の藤沢市庁舎まで1キロを一人で歩いてやって来た。週3回スイミングをして健康を維持している。90歳の夫人と2人暮らし。
(文・写真 三浦準司)
意外と知られていない「薬の飲み方」
薬剤師 長津雅則
薬を飲むタイミングは、その多くが「食前」や「食後」とされています。 しかしながら、この「食前」「食後」について正確に理解している方は意外に少ないようです。このあたりを理解していると薬を効果的に飲むことができますので、上手に整理してみたいと思います。 まず「食前」ですが、これは「食事を開始する30分以上前に」という意味になります。 この理由ですが、食前服用とされる薬は胃の中で食べ物と混ざりたくない性質のものです。 つまり、薬を服用して30分が経過すると薬は(溶けるか溶けないかは別として)胃から十二指腸に移動しています。その後食べ物が胃に入ってきても、薬は食べ物と混ざることなく血液中に吸収される事に成功します。 次に「食後」を考えてみましょう。「食後」は「食前」と違って、食事を終了してから「30分以内」にという意味になります。これは、胃の中に食べ物が残っているうちに服用して、食べ物と混ざりたい性質のものです。飲み忘れ防止には「ご馳走様」の声と同時に服用するのが良いかもしれません。 これらの他にも「食直前」や「食直後」という飲み方もありますが、それぞれ薬の安全性と効果を考慮した結果、服用方法が決められています。 いったいどのような理由があるのか? 薬局で薬を購入されるときには、ぜひ薬剤師に聞いてみて下さい。薬に愛着が湧いてくるかもしれませんよ。
シーガル調剤薬局 代表薬剤師
鎌倉市材木座1-7-25
0467・25・6660
藤沢市 藤澤浮世絵館
東海道線辻堂駅北口から歩いて5分、大型ショッピングセンターを過ぎた先、交差点近くの真新しいビル(ココテラス湘南)の7階に目指す美術館がある。藤沢市藤澤浮世絵館の学芸員益田亮助さん(藤沢市生涯学習部郷土歴史課)にうかがった。
貴館はいつ頃、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか。
1980年、藤沢市は市制40周年をむかえましたが、それを記念して江の島浮世絵のコレクターだった日本大学元総長の呉文 さんから同氏のコレクションの浮世絵を譲り受けたというのが始まりです。 もともとは藤沢市に博物館を作ろうという計画があり、集めてきた民俗資料や出土物などいろいろな収集品のなかに浮世絵もかなりの分量が含まれていましたので、それらを中心に公開しています。そして、一番大きなきっかけは、辻堂駅の周辺に文化施設を造ろうという計画があって収集品の展示施設を求めていたところ、ここテラス湘南の建物が利用できるということで2016年7月16日に開館しました。
そもそも浮世絵とはどのようなものですか。
江戸時代の文化の記録と言えるでしょう。写真がない時代ですから、視覚的記録物としてかなり重要な位置にあるわけです。 浮世絵は美人絵と役者絵、名所絵、武者絵など様々ありますが、それぞれに江戸の文化が象徴されていますので、そこに描かれているものは現代を生きる私たちに江戸時代というものを伝える資料になっているわけです。 浮世絵は江戸時代の人々にとっても情報そのものですので、今の我々にとってのインターネットと同じ感覚のものであったかもしれません。
貴館は、浮世絵や資料類をどのくらい収集しているのですか。
点数での表現は難しいです。というのは、例えば初代歌川広重の「東海道五拾三次」は作品の表示では1点ですが実際の作品枚数は55枚です。ですから作品に対しての見方、数え方で大きな開きが生じます。現に今企画展で展示している二代歌川広重の「江戸名所四十八景」は作品としては1点とカウントしていますが、実際の枚数は48です。ですから所蔵数は一応約600点と言っているのですが、作品の枚数は1000を超えるでしょう。 その他に絵図とか地図が多数あります。元々博物館開館構想としてスタートしましたので、浮世絵以外の資料もかなり多いのです。
どんな資料類ですか。
江戸時代の絵図、地図、双六、近代資料、地誌、この地域に住む人々が書いた宿帳のようなもの、そういうものもあります。また手形のようなものや大山詣での講帳や寄進講の書留など江戸時代のいろいろな資料が収集されています。
浮世絵館だからと単純に浮世絵を集めているのではなくて、それに含めて、郷土史のいろいろな資料を集めているのですね。
今の展示も浮世絵の展示ではあるのですが、郷土史をベースにしたものとなっています。その点が他館とは違うところでしょう。他の美術館や博物館はどちらかというと浮世絵を美術品として見ているのですが、当館では郷土史資料として見ている部分が強いですね。 次の企画展「浮世絵と御開帳 相模と江戸の往来」(7月23日~9月1日)に見るように、相模の神仏の開帳や出開帳は浮世絵でも多く描かれています、江の島詣や大山詣のように。また、絵図や観光案内図のようなものもあります。「浮世絵の他にこんな資料もあるよ」ということで、そういうものとあわせて紹介するというのが特徴になっています。
収集しているからこそ、このような企画が成立しているのですね。
そうです。年末企画の「浮世絵双六と七福神」(12月3日~2020年2月16日)も江の島弁才天との関わりで関連する作品を集めているのです。同様に、藤沢は宿場町だから東海道五十三次のものを収集している、そういう視点になっています。藤沢という地域の視点で見ていっています。また、鎌倉や江の島は江戸時代にはセットで観光されていた。そういう視点で、だんだん少しずつ視野を広げていっています。ですから、相模から関東地域は一つの視点にはなっています。
そのような意味でも、郷土のことですからいろいろな資料を集めて研究する意義があるのですね。収集した資料の中で自慢のものは。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 相州江の島」と喜多川歌麿の「風流四季の遊 弥生の江の島詣」、歌川広重の「東海道五十三次之内 藤沢」です。この3点はシンボルとして紹介していますので、代表作と言えるでしょう。
広重は何度ぐらい藤沢をテーマにして書いているのですか。
すごい数だと思います。それぞれぜんぜん違う視点から描いているのです。20種類以上は確実にあります。「東海道五十三次」という作品だけでも20種類以上描いていますが、その中には必ず藤沢宿が描かれていますので、20種以上となるでしょう。
なみに、今企画展で展示されている五十三次の作品は初めて目にしたものでしたが。
「東海道五十三次」の作品で皆さんよくご存知なのは保永栄堂版の絵柄作品でしょう。
貴館は江戸時代の資料だけ収集しているのですか。
絵図とか地図とか、いろいろあります。写真もあります。新しいものでは昭和50年代の写真やパンフレットもあります。江の島という視点では、江ノ島の刊行パンフレットなども収集しています。江戸時代から昭和時代までの長い期間のものが収集されています。
収集した品々を紹介するためにどのようなコーナーを設けていますか。
当館は「東海道五十三次コーナー」、「藤沢宿コーナー」、「江の島コーナー」「規格展示コーナー」の4コーナーがあり、年に6~7回の展示替えを行なっていますが、視点は常に藤沢宿とか江の島とか郷土の歴史ですが、それだけではなかなか収まらないものがありますので「東海道五十三次コーナー」で他の地域を描いた浮世絵も紹介しています。 「藤沢宿コーナー」は、藤沢宿を描いた作品だけではなく他の宿場の紹介もしています。今の企画展では二代広重が描いた「江戸名所四十八景」を展示していますが、江戸の文化は浮世絵の文化ですので、そういうかかわりのあるものを展示しています。 「江ノ島コーナー」は、一番当館らしい特色が出ているかなと思います。藤沢といえば江の島ですので、浮世絵だけではなく江の島の資料を展示しています。絵図、地図も豊富に所蔵していますし写真資料もありますから。江ノ島の歴史、文化を紹介するコーナーです。 「企画展示コーナー」は前3企画コーナーをさらに濃縮して特集展示しています。今は広重三代の富士や東海道に関わる様々な作品を多数展示しています。
開催中の「広重たちの情景 初代・二代・三代ー江戸から明治へー」(7月15日まで)の見所は。
まずは数です。今回は121点の作品資料を展示しました。作品数では56点です。 初代、二代、三代という江戸から明治期までに活躍し、一塊で見られる場合が多い絵師たちですが、二代目、三代目がいて広重の画風を今に伝えてきているという点がありますので、そういうものを紹介するのが今回の企画展の一つの趣旨です。勿論浮世絵館は藤沢、江ノ島に関わり深いですし、一方で風景画が広重の特長ですので、江の島、藤沢の作品を特集展示して、鑑賞していただくのが今回の企画となります。
広重の浮世絵の特徴は。
風景画であるということです。広重が浮世絵の風景画を作り上げたということが重要です。広重の「東海道五十三次 藤沢」に見るように、藤沢宿という風景の中に遊行寺が描かれているが、遊行寺を描いているわけではない。風景が主役になって描いているのが広重3代の特徴です。
関連イベントは。
◎講演会「広重の東海道」(6月8日15時、同館多目的室)講師・静岡市東海道広重美術館学芸員
◎ワークショップ 版画体験!「型染め」(シルクスクリーン)で江戸文字のオリジナルTシャツづくり(6月15・16日13時半、同館多目的室)
◎学芸員による見どころ解説(6月23日11時・15時)
そのほかの展示企画は。
▼江の島を訪れたエトラジェ 描かれた異邦人(9月7日~10月27日)
▼浮世絵に見る波・風・帆」(11月2日~ 24日)
▼最強!?相模武士の物語と浮世絵」(2020年2月22日~4月12日)
どうもありがとうございました。
藤沢市藤澤浮世絵館
0466・33・0111
漕ぎだせ 大海原へ!
鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿
鎌倉てらこやでは、Save Our Shore、鎌倉アウトリガークラブ、鎌倉ライフガードの皆様の協力を仰ぎながら、海の魅力を楽しみ尽くすイベント『海 l♡veかまくら』を材木座海岸で実施している。 前日の曇天とはうってかわって爽やかな晴天の下、今年1回目の「カヌー体験」が4月29日に行われた。 カヌーは、初めこそもったりと進み出すが、押し寄せる波に逆らい、夢中でパドルを漕ぐうちにぐんぐんスピードをあげていく。乗り合わせた子ども・大学生・大人の8人が息を合わせてパドルを漕ぎ進めるのが早く前に進むためのコツ。パドルがつかむ水の重みに負けじと、子どもたちも必死で漕ぎ続ける。頬をすべり抜ける潮風が心地よい。 和賀江島に到着すると一休み。海をのぞき込むと、驚くほど水は澄み海床がしっかりと見える。そこで子どもたちが発見するのは、自由に泳ぎ回る魚の群れ、海底にへばりつく真っ赤なヒトデといった海の生息者たちだ。 そろそろ岸へ戻る頃合い。カヌーに慣れてきたからか、海風に乗るからなのか、はるか遠く見えていた砂浜が俄かに近づき、海岸の人影は忽ち大きくなる。 砂浜に降り立ち、次グループの出航を見送ると、カヌーは瞬く間に海を滑り、小さくなっていった。水平線を見渡せば、ポツリとカヌーが浮かぶ海原の背景に、富士山や大島がその輪郭を大きくくっきりと見せている。圧倒的な大自然の中でちっぽけな私たちは生きている。その事実を目の当たりに感じる光景だった。 午後には、木でできた原型をやすりで削り、絵を描いてオリジナルパドルを作成した。形の滑らかさにこだわる子、色柄に集中する子、一人ひとりの想いが詰まったパドルは、9月の活動で使用する予定だ。 「平成」から「令和」へ。時代の波が移りゆく中で、子どもたちもやがて社会の大海原へと漕ぎ出していく。順風なときだけでなく、逆風が吹き荒れることもあるかもしれない。てらこやでの体験が人生という航海を共にするパドルに、そして、一緒に紡ぐたくさんの想い出が未来を照らす羅針盤となることを願っている。
鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/
幸福への祈りと気づき 池田雅之
私は先回、元々日本人は祈りの民であったし、祈りの行為は、宗教の占有物ではないことを述べた。祈りの内容が、自分の願いであれ、他者の幸せであれ、人間の生きるひとつの指標であり、糧であろう。 しかし、祈りという自己の内面を見つめ、他者との霊的交信を計る行為は、真の意味で、忘れ去られているようだ。村上和雄先生は「かつての日本人は、必死に祈ってきました。だからどんなに貧しくても、苦しくても、いきいきと生きられたのです。豊かになるにつれて、私たちは、歌を忘れたカナリヤのように、祈ることを忘れてしまいました」(『人は何のために祈るのか』祥伝社)と嘆いておられる。
それでは、祈る行為は、いったい人間の身体と精神にどのように影響してくるのか?脳科学者として著名な中野信子さんが、「祈り」という言葉をキーワードにして、日本人の幸福とは何かという問題に取り組んでいる。
中野さんのとてもわかりやすく書かれた名著『脳科学からみた祈り』(潮出版社)=写真=を読むと、祈りと幸福と脳の関係がよく理解でき、興味が尽きない。つまり、前向きな心、感謝の気持ち、人を思う祈りが、脳を活性化させ、免疫力を高め、人を幸福へと導いていくという。
この中野説は、ご自身の科学的分析データにもとづいているので、説得力がある。人間は、本能的に損得に関係なく、他者のために行動するようにつくられているのだという。「人の役に立っている」と感じられることによって、脳内快感物質(オキシトシン)が分泌され、人はまたとない幸福感に満たされるのである。
他者の幸福に尽くす利他の行為は、結局は自己の幸福に繋がるということであろう。これは仏教の縁起思想とも通じており、自己と他者は根源的には一つということであるという考え方である。
他者のために行動し、他者の幸福を祈るという人間の内に潜む本性(仏性)を、脳のはたらきとしくみから解明した脳科学者中野信子さんのお仕事を讃えたい。「本当の幸福な生き方とは何か」のヒントを学びたい方は、本書を紐解かれんことを。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)
「いざ、鎌倉!」56 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
倫理とは
私たちの行動規範は、法律(犯すと罰を受ける)、各人が信仰している宗教や信条、家族や友人から学んだ価値観、自己の良心などから決定づけられます。
もし、あなたが道で倒れた人に遭遇したら、①~③のどの行動をとりますか?
①心臓マッサージなど、自分にできる最大限のことを実施し、救急車やご家族に連絡する。
②救急車を呼ぶなどして、その場を離れる。
③見て見ぬふりをして過ぎ去る。
問い詰められると①と答えそうですが、実際は③ではないでしょうか?
昨年9月に、2歳の男児が山口県の山中で行方不明になり、大分からボランティアで捜索に来た尾畠さんに、3日後に無事発見、救出されました。倫理の模範だと思います。
倫理とは、世の中に迷惑をかけることはしないという消極的対応ではなく、世の中に喜んで貰える行動を、正義感を持って積極的に行うことであると思います。
倫理とは、常に自己の価値観の目標値を高めに設定し、それを躊躇なく実行することでしょう。
ただ、世の中の風潮は「法に触れなければ何をしても構わない」と権利のみを主張します。ロシアとの北方領土問題の解決には、「戦争で取られたものは戦争で取り返す」という発言をするとんでもない政治家もいます。しかし、その風潮をつくってきたのが、私(77歳)たちの世代ではなかったかと反省しきりです。
私たちの親世代は、戦前に産まれ、多くの近親者を戦争で亡くしました。その悲しみや苦しみを親から教えられ、重々理解している筈の私たち世代が、残念ながら倫理的に世の中を整えてきたとは思えません。相手の幸せを喜ぶという倫理の本筋を常時学び続けることの大切さを感じます。
倫理法人会では、週一回のモーニングセミナーなどで、倫理の大切さを学び、社会の場で実行する例を講師に発表してもらうほか、慈善運動にも取り組んでいます。入会して彼らの実話を聴いてみませんか?
(文責・鎌倉市倫理法人会会員 平松健男)
鎌倉市倫理法人会事務局 045・315・2433
内装―左官編
和風の家にしても、洋風の家にしても、壁をどんな仕上げにするかによってイメージが決まってきます。
特に室内の天井・壁は選択肢が多くあります。洋風ならこれ、和風ならこれと決まったものではありません。ビニールクロスで仕上げる場合は別として、石やレンガの様に固く頑丈な感じの物から、木材や和紙・布の様に軟らかく優しいイメージの物や、左官の様に現場で作り出す物までいろいろあります。どんな材料でどんな仕上げにするかは、家は生活する場なので工夫が少し必要です。玄関や廊下等人が通る所の壁は触っても、多少物が当たっても、剝がれたり傷ついたりし難いものを選びます。また腰下と上を違った素材にするのも選択肢の一つです。
例えば腰下に板を張り、腰上に和紙や漆喰を塗ったりします。和室にじゅらくを塗り床から数十センチの所まで和紙を張ったりします。これは生活する上でどうしても擦れてしまう部分を保護するために昔から行われている手法です。
白や紺、濃い茶の和紙を張ると引き締まった落ち着いた部屋になります。漆喰や珪藻土・和紙・木材のように調湿効果のあるものを上手に取り入れて、自然素材の良さを是非体感してみてください。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/
ダンダン、ミニダックスとビーグルのミックス犬。9歳の雄。ママと散歩するのが大好きで雨の日には合羽を着用。寝る時はママの布団に入ってきます。
藤沢市 坂本さん方
●ペットの写真募集!
掲載後、その写真をカレンダーにして進呈します。
住所・氏名・を明記、1面題字下住所の鎌倉朝日へ。
●ギャラリー一翠堂 6月6~10日鎌倉小町・初夏のマルシェ展、12~16日島谷満孝作陶展
22-3769
●針糸なし一枚布でつくる魔法のドレス6月17日13時半、鎌倉駅西口そば三春情報センター鎌倉店(たらば書房隣)。材料費込3千円。ほほえみドレスの会
046・871・1705
●安心確かな結婚しませんか ブライダルようこそ
0466・23・3588
●金継ぎ教室 6月生募集
鎌倉23・9881 大石
●英・仏会話初歩から芸術館徒歩3分。Pあり。元CA
0467・43・4788
●やさしいジャズピアノ1回4千円。葉山町・大野
090・4619・0415
●むし歯予防デー無料歯科相談会 6月2日13時半~16時半、大船学習センター。無料。申込不要。
鎌倉市歯科医師会 45・2755
●鎌倉の朝市
▽鎌倉漁協6月2日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
22・3403
▽腰越漁協6月6日10時、腰越漁業協同組合事務所前。
32・4743
●鎌倉リサイクル推進会議の催し
▽「みんなで楽しくリサイクル」展6月4日~10日、鎌倉駅地下道ギャラリー。
▽フードドライブ「食品ロスをなくそう」6月7日まで鎌倉リサイクル推進会議窓口(笛田リサイクルセンター内)。食べられるのに捨てられてしまう食品の献品を。
32・9094
▼神奈川近代文学館
▽企画展「没後20年江藤淳展」
7月15日まで。遺族から寄贈された「夏目漱石論」草稿や江藤宛ての書簡ほか関係資料を交えて生涯と業績を紹介。4百円。
▽記念講演会「江藤淳になりたかった」6月8日14時。作家高橋源一郎氏の講演。千円。▽第41回文芸映画を観る会「戦艦大和」6月28・29日13時半。8百円。
045・622・6666
▼川喜多映画記念館
▽企画展「映画大使川喜多長政・かしこ夫妻の軌跡」7月7日まで。2百円。
▽企画展関連上映6月11日10時半、12・14・16日14時「巴里の空の下セーヌは流れる」、11・13・15日14時、16日10時半「居酒屋」、25日10時、26・28・30日13時半「赤と黒」、25・27・29日14時、30日10時半「モンパルナスの灯」、千円。▽アンコール上映6月18・21・22日10時半、19・20・23日14時「人生フルーツ」「居酒屋ばぁば」千5百円。18・22日14時、20日10時半「モリのいる場所」19・23日10時半、21日14時「あん」千円。
▽鎌倉シネサロン8日10時半、14時。「力俥-RIKISHA-」上映と有風亭・青木登さんのトーク。5百円。
23・2500
▼鎌倉市太極拳フェスティバル
6月16日10時。鎌倉市太極拳協会所属24団体の演武と中国老師による特別演武。無料。
同会 43・2965
▼上映会「地球交響曲」
6月23日14時、逗子文化プラザ。ガイアシンフォニー第三番の上映と俳優榎木孝明らによるトーク。3千5百円。要申込。
T&T 080・5654・1331
▼鎌倉芸術館の公演
▽茂山千五郎家お豆腐狂言「蝸牛」「附子」6月23日15時。3千円。
▽アフタヌーン名曲コンサート「モーツァルト&ハイドン」7月7日14時。神奈川フィルハーモニー管弦楽団による作曲家の同時代の作品の聴き比べ。3千8百円。
0120・1192・40
▼きらめく横須賀線鎌倉130年の歩み
6月27日~7月3日、カトレヤギャラリー。1889年に開設された横須賀線の百年史を手がけたメンバーの一人・高柳英麿さんの写真展。
23・2530
▼チャリティーコンサートRingⅧ3・11を忘れない
6月2日14時、日本基督教団鎌倉教会礼拝堂。ソプラノ、オーボエ、ピアノ、弦楽四重奏の演奏でバッハ「シンフォニア」など。2千5百円。
同教会 22・1346
▼畔上弘子「昼下がりのシャンソンライブ」
6月20日13時半、逗子文化プラザ。横須賀在住シャンソンの歌い手畔上弘子さんの1年半振りのライブ。2千円。
090・4969・3126
▼逗子市広報大使コンサート&トークショー
6月22日14時、逗子文化プラザホール。ソプラノデュオ山田華・麗姉妹のコンサートと三浦豪太氏のトークイベント。千円。
同ホール 046・870・6622
▼3人の若手によるモーツァルトの室内楽
6月23日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会第173回例会。ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ第2番K424など。4千円。
046・872・1963
▼エイミー・ハナイアリイ来日公演2019
6月7日19時、藤沢市民会館。ハワイを代表する歌姫、3年ぶりの日本公演。5千5百円。
03・3498・2881
10組20人ご招待 申込は6月4日消印有効。ハガキに氏名・住所・年齢・を記入して1面題字下住所の鎌倉朝日へ。
▼第6回横浜ゾリステンとジュニアたちの協演
6月15日14時、横浜市栄公会堂ホール。プロとジュニアが創るドヴォルザーク交響曲第8番。千8百円。
事務局 045・541・6763
▼イブニングセミナー「受け取り力を高める」
6月4日18時半、鎌倉芸術館。北海道札幌南倫理法人会歌原ゆか会長が数々の体験をまじえて話す倫理体験。ワインと軽食付。2千円。
神奈川県倫理法人会 045・315・2433
▼鎌倉市老人福祉センターの教養講座
60歳以上の鎌倉市内在住者。
▽玉縄すこやかセンター
A夏目漱石『 門』を読む6月14・28日、7月12・26日13時半、全4回。神奈川歯科大学・赤羽根龍夫名誉教授の文学講座。ストレッチも。2百円。B歴史講座「最新の鎌倉研究から」12・26日、7月10日10時、全3回。玉林美男学芸員がやぐら・中世鎌倉の食卓など話す。2百円。各要申込。
47・1338
▽教養センター
A「筝のトークコンサート」7月18日10時。生田流筝曲演奏家中島裕康さん。
B「芥川龍之介と北京」7月19日10時。北京外国語大学秦剛教授。無料(教材費など実費)。
3~10日までに申込。 32・1221
▼鎌倉歴史文化交流館・夜間講座「改元と大嘗祭」
6月21日18時、鎌倉歴史文化交流館。葉山町文化財保護委員会伊藤一美会長による改元の歴史や皇位継承の際に行われる大嘗祭について。申込は6月11日(必着)までにハガキ、メールかFAXで。
同館 73・8501F73・8545
▼食育講座「地元食材の魅力を再発見!」
6月11日10時、たまなわ交流センター。鎌倉市内在住在勤在学。無料。
市市民健康課 61・3943
▼これからの市民活動・協働を考えるシンポジウム
6月22日13時、鎌倉商工会議所。立教大学原田晃樹教授の講演とパネルディスカッション。申込はメールか電話で。
市地域のつながり課 23・3000
▼連続歴史セミナー特別講演会「小田原北条氏と玉縄城・玉縄領」
6月29日13時半、鎌倉商工会議所。駿河台大学黒田基樹副学長。戦国時代の玉縄城の真価を考古・歴史学者が検証。千5百円。メールか往復ハガキで申込。
玉縄城址まちづくり会議 45・7411
6月28日~7月4日鎌倉芸術館。日本画、洋画、工芸(染織・陶芸)の一般公募作品と会員の作品を展示。講評会は6月29日、日本画13時、洋画14時、工芸13時。
6月23日まで公募受付(22・23日作品搬入)。
問い合わせ同会・野崎方 0467・31・2976
県立近代美術館 葉山 046・875・2800 |
ポーランド・ポスター展 | 国交樹立100年記念14作家176点 | ~6/23 1000円 |
---|---|---|---|
鎌倉国宝館 22・0753 |
知られざる円覚寺の至宝 | 同寺ゆかりの古文書や羅漢図等の数々を展示 | ~6/16 400円 |
鎌倉文学館 23・3911 |
三島由紀夫「豊饒の海」のススメ | 三島の大作の展覧会をゆかりの同館で | ~7/7 500円 |
鏑木清方記念美術館 23・6405 |
清方と江戸の粋 三遊亭圓朝とのかかわり |
明治期の風俗寄席や芝居にまつわる作品や資料 | ~6/30 300円 |
鎌倉市川喜多映画記念館 23・2500 |
川喜多長政・かしこ夫妻の軌跡 | 夫妻が紹介したヨーロッパ映画資料など | ~7/7 200円 |
鎌倉歴史文化交流館 73・8501 |
発掘!かまくら探偵団 鎌倉グルメin中世 |
鎌倉時代の食文化を出土品から検証 | ~8/31 300円 |
鎌倉文華館鶴岡ミュージアム 55・9030 |
開館記念 「季節展示・夏」 |
鶴岡八幡宮の歴史から鎌倉文士まで紹介 | 6/8~7/15 300円 |
北鎌倉 葉祥明美術館 24・4860 |
「人生を彩る幸福のエッセンス」展 | 美術館でお花見!フラワーイベント・紫陽花他 | ~7/26 600円 |
長谷寺 観音ミュージアム 22・6100 |
御仏の表情―ほとけさまのきもちとは? | 仏像・仏画鑑賞の入門と応用という形式で展開 | ~7/7 500円 |
神奈川県立金沢文庫 045・701・9069 |
浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教 | 常福寺(茨城県)の名宝を中心に | ~7/5 600円 |
山口蓬春記念館 046・875・6094 |
夏季企画展「山口蓬春の静物画」(前期) | 庭園に咲く花々と古陶磁の魅力 | 6/15~7/26 600円 |
藤澤浮世絵館 0466・33・0111 |
広重たちの情景初代・二代・三代~江戸から明治へ | 3人に共通の風景描写の特徴と各個性に着目 | ~7/15 無料 6/3休 |
藤沢市アートスペース 0466・30・1816 |
観察眼-湘南のイラストレーターが描くいきものと自然 | 向田智也・横山寛多の絵本作品やイラスト原画 | ~6/16 無料 |
横須賀美術館 046・845・1211 |
センス・オブ・スケール展 | 写真や絵画、異なる縮尺のインスタレーション | ~6/23 900円 |
茅ヶ崎市美術館 0466・88・1177 |
第37回 茅ヶ崎美術家協会展 | 会員と一般公募作品を展示 | ~7/7 無料 |
神奈川近代文学館 045・622・6666 |
没後20年・江藤淳展 | 江藤の草稿や書簡で生涯と業績を振り返る | ~7/15 400円 |
大佛次郎記念館 045・622・5002 |
大和和紀『ヨコハマ物語』×大佛次郎の横濱 | 開館以来初の現役作家の作品を取り上げる | ~9/8 200円 |
神奈川県立歴史博物館 045・201・0926 |
横浜開港160年「横浜浮世絵」 | 同館他の所蔵作品を中心に「横浜浮世絵」を紹介 | ~6/23 700円 |
横浜美術館 045・221・0300 |
meet the collection-アートと人と、美術館 | 開館30周年記念で収蔵品から300余点と4人の作家作品 | ~6/23 1100円 |
そごう美術館 045・465・5515 |
水木しげる 魂の漫画展 |
水木の原画、愛用の道具、妖怪画約300点等 | 6/7/7/2 1200円 |
●膝の痛み
症状はいろいろですが、大腿四頭筋・大腿二頭筋・半模様筋、この筋肉が縮んで硬くなると、神経を圧迫して痛みが発生するとともに、大腿筋と膝から下にある脛骨のすき間が無くなり、膝が曲がらなくなり、ひどくなると水(体液)が溜まる。腓腹筋(ふくらはぎ)が硬く縮んでも、大腿骨と脛骨、つまり膝のすき間がなくなり障害が出て痛みが発生する。大腿骨の回り全体の筋肉、膝から下全体の筋肉をゆるめることにより関節もゆるみ、神経の圧迫も、いろいろとあった症状も緩和され、膝も曲がるようになり、痛みから解放されます。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166
鮎が躍る 佐伯 仁
●鮎は初夏の使者
6月1日。鮎釣りの解禁日。各地の川畔に釣り人のシルエットが並ぶ。
鮎は川底で孵化し幼魚の時期を海で過ごし、体長6センチ程で川を遡る。
鮎は年魚と呼ばれ寿命は一年…この間に子鮎、若鮎、のぼり鮎、さび鮎、落ち鮎と名を変える。
古く平城京跡(710年)からは「鮎」「醤(ひしお)鮎(あゆ)」「煮干(にぼし)年魚(ねんぎょ)」と書かれた木簡が出土…鮎の朝廷への献上を語っている。
一方、鮎と庶民との接点は万葉集(巻五・八五六)で鮎を釣る乙女を詠んだ歌に窺える。
鮎の釣り方は友釣りが多いが、伝統的な漁法に鵜飼がある。
正倉院に残る戸籍に1300年前、鵜飼を生業とする集団が美濃国(岐阜)にいた記録がある。
いま、長良川には皇室専用の鵜飼場が3カ所、長良川の鵜匠のみが宮内庁の職員、国家公務員。
かつて神(じん)功(ぐう)皇后(こうごう)が新羅(しらぎ)出兵を〝占って〟釣り上げた魚が〝鮎〟…。
従って鮎は国字で漢字の「鮎」は、中国ではナマズの類をさすとか。
季節感が希薄な昨今、初夏を実感するには鮎。鮒より脂肪が多く旨い鮎は塩焼きにし、タデ酢で味わい、自然と向き合う。好機と云えよう。
鮎を焼く火を作り
おり裸かな 冨安風生
6月29日 13時半、鎌倉芸術館。演奏と舞。2900円。
根津方 090・4619・8701
▼福祉クラブ生協第24回ふくしまつり
6月2日10時半~14時、福祉クラブ生協鎌倉センター(鎌倉市台)。模擬店、フリーマーケットなど。
48・3955
▼「あそび」ジャングル
6月23日まで本郷台あーすぷらざ。映像アート・巨大ブロック・世界のあそびなど。3百円。
▽こども上映会「KUBO/クボ二本の弦の秘密」6月15日10時半。無料。
045・896・2121
▼鎌倉史跡めぐり
▽悠久の流れ「滑川」を遡る6月7・12・14・20日9時半、鎌倉駅西口時計台広場。一条恵観山荘でアジサイの庭園見学など。▽東国花の寺・鎌倉4ヶ寺めぐりと創作落語6月4・10・18・21日10時、北鎌倉駅西口交番横。東慶寺、英勝寺など。▽万騎が原から二俣川古戦場へ6月5・11日9時半相鉄二俣川駅改札口。畠山重忠公碑など。▽平塚八幡宮「開運七社詣」と七夕まつり7月5・6日9時、平塚駅北口階段下。平塚八幡宮で七社詣・短冊奉納など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼鎌倉歩け歩け協会
▽10㌔ふれあいウォーク6月4日初夏の潮風に吹かれて歩く。25日アジサイ色の鎌倉歩き。▽5㌔はつらつウォーク11日源氏山のアジサイ。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。各2百円。▽古都鎌倉のアジサイ15日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉広町緑地田植え祭
6月8日(雨天9日)9時半、鎌倉広町緑地。広町緑地内の田んぼへの田植え。3百円。
鎌倉広町パートナーズ 32・5112
▼鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア6月8日東勝寺跡、15日建長寺回春院、22日大仏切通。9時半。要申込。
▽緑と歴史探訪 元八幡宮から材木座を訪ねて。15日13時、鎌倉駅東口改札外。8百円。要申込。
同会 23・6621
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス6月8・15・22・29日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽郷土探検8日10時、鎌倉駅西口時計台広場。神社・仏閣を探検。千円。▽陶芸体験9日14時、陶芸家河村喜史宅(山崎)。2千円。▽朗読体験23日13時帰源院。3世代で朗読を楽しむ。千円。
小中学生と保護者。事務局 84・9746
▼チャリティーお茶会
6月9日10時建長寺得月楼。裏千家水野宗典さんのお茶会、いけ花の体験学習も。東北支援の一環。5百円(入山料別)。
齊藤方☎090・3689・8011
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。6月9日10時、まちの社員食堂/10日Trattoria Fonte、18日ロッシーズ、26日ソンベカフェ、28日鎌倉静養館。各16時。大人4百円、子ども2百円。
090・5199・1654
▼和らべ塾
6月16日12時、鎌倉宮。小学生対象。
歴史を学び、世界の中でリーダーシップを発揮できる子を育てる寺子屋事業を目指す「GENERATION GROUP」の催し。竹井佑介さんの講演後、子どもたちでディスカッション。参加無料。要申込。
蔵田方 080・3529・5135
▼江の島ハーバーフェスティバル
6月15・16日江の島ヨットハーバー。海上保安署や警察署のブース。フラダンス、模擬店など。
▽江の島クルージング10時。千円。▽海上パトロール体験10時半・14時。無料。各小学3年以上、小学生は保護者同伴。
申込は往復ハガキで3日までに江の島みなとまちづくり協議会
0466・22・2128
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ6月15日10時、山ノ内配水池脇。恒例の手入れ作業。
▽山歩き16日9時、山ノ内公会堂。公会堂から台峯、中央公園へ。
望月方 45・7420
▼大船フラワーセンターのセミナー
A初夏のデジカメ教室6月22日9時半・13時半。千円。B色鉛筆植物画入門「夏」7月20日10時・13時半。2千円。Aは3日、Bは30日までに往復ハガキ・HPで申込。
入園料4百円。 46・2188
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット6月21日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市22日8時~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼第249回歌のサロン
6月19日14時、戸塚駅のさくらプラザホール。参加型合唱と演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼水辺を楽しむ安全教室
水辺の基礎知識やリスクの対処方法を学ぶ。
▽親子向け(小学生以上)6月22日・7月6日
▽大人向け(高校生以上)6月27日・7月5日
9時半。水着持参。無料。要予約。
逗子市観光協会 046・873・1111
地球環境について考える日「アースデイ」にちなんで、SDGsの目標達成をめざす。
6月30日・7月6・7・14日の4回、会場はノア鎌倉ビル(鎌倉駅西口)、ソンベカフェ。
6月30日は、▽講演: 13時、「SDGsとは?」東洋学園大学・古屋力教授。500円。
▽ワークショップ:オーストラリア発のミツロウエコラップKoKeBeeによるセミナーとワークショップなど。
▽ボッチャの体験や木の器、ステンレスストローの販売も。
SDGs活動支援センター 53・9309
見頃を迎えるアジサイ、アヤメなど
▼アジサイ
▽明月院 24・3437
▽東慶寺 22・1663
▽浄智寺 22・3943
▽北鎌倉古民家ミュージアム 25・5641
▽鎌倉宮 22・0318
▽妙本寺 22・0777
▽長谷寺 22・6300
▽光則寺 22・2077
▽安国論寺 22・4825
▽あじさい公園(葉山) 046・876・1111
▽観音崎公園(横須賀) 046・843・8316
▽八景島シーパラダイス(横浜) 045・788・8888
▽小出川・えびす橋~大黒橋(藤沢)6月16日「遠藤あじさいまつり」遠藤市民センター 0466・87・3009
▼ハナショウブ・アヤメ
▽海蔵寺 22・3175
▽長谷寺
▽東慶寺
▽明月院
▽横須賀しょうぶ園 046・853・3688
▽せせらぎ公園(二宮町) 0463・71・3311
▼ハマヒルガオ
▽海浜自然生態園(茅ヶ崎市汐見台)
▽辻堂海岸(藤沢)藤沢土木事務所 0467・58・1473
▼イワガラミ
東慶寺6月16日まで。
▼ポピー・ネモフィラ
くりはま花の国(横須賀)6月1・2日無料花摘み大会。はさみ持参。
046・833・8282
▼ベゴニア展・さつき盆栽展~6月2日
▼初夏の洋らん展11~16日大船フラワーセンター 46・2188
▼ヤマユリ
妙音寺(三浦)6月下旬~。三浦市観光協会 046・888・0588
依存症からの回復をめざして
6月8日13時半~16時半、逗子文化プラザ。薬物・アルコール・ギャンブル・ゲーム依存症者に身体的・精神的・社会的援助を提供して回復を手助けし、将来の社会的自立を目指した、薬物を使わない生き方のプログラムを実践している「山梨ダルク」に依存症に対する支援のあり方を学ぶ。和太鼓の演奏も。
主催の「ぶどうの木in湘南」は、2008年に開設した山梨ダルクを翌年から支援している逗子市を拠点とする団体。参加無料。
菅田方 046・871・4937
鎌倉市中央図書館(4月分)
鎌倉市中央図書館(25・2611)は4月に一般210冊、児童書21冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「人をつくる読書術」佐藤優著(青春出版社)▼「行く先はいつも名著が教えてくれる」秋満吉彦著(日本実業出版社)▼「二度読んだ本を三度読む」柳広司著(岩波新書)▼「お金の神様が教えてくれる人生がどんどん好転する「経済」の授業」高津りえ著(廣済堂出版)▼「PRINCIPLES―人生と仕事の原則」レイ・ダリオ著(日本経済新聞出版社)▼「首都圏「道の駅」ぶらり半日旅」浅井佑一著(ワニブックス)▼「世界基準の交渉術―グローバル人材に必要な5つの条件」藪中三十二著(宝島社)▼「鳴き声が聴ける世界の美しい鳥図鑑」上田恵介監修(宝島社)▼「ゆかいな認知症―介護を「快護」に変える人」奥野修司著(講談社現代新書)▼「がん免疫療法とは何か」本庶佑著(岩波新書)▼「十八世紀京都画壇―蕭白、若冲、応挙たちの世界」辻惟雄著(講談社選書メチエ)▼「武学入門―武術は身体を脳化する」日野晃著(BABジャパン)▼「森瑤子の帽子」島﨑今日子著(幻冬舎)▼「暮らしに必要なものは、自分で決めていい。」一田憲子著(秀和システム)▼「認知症予防!脳がよみがえる「水煮缶」レシピ」佐古田三郎監修(PHP研究所)
児童ら700人が校庭で
キャッキャ、ワイワイ、子どもたちの元気な声が響く校庭のベンチで目を細めてその姿を眺める廣崎芳次さん=4面「ひと」欄で紹介。 毎年恒例のタッチングプールが5月18日、横浜市市立間門小学校(高木伸之校長・児童数702人)で開催された。海の生物を直接触ったり、観察したりする催しで、今年で25回目。 同校は水族館が併設されている全国的にも珍しい小学校で、廣崎さんは水族館関係者として催しの企画や生き物の調達などに関わっている。 当日は始めに教室で廣崎さんが古代魚について話すビデオを放映。そのあと校庭に出た子どもたちは、水槽の中で泳ぐ古代魚のチョウザメやネコザメ、カブトガニを観察。タライコーナーでは、ヒトデ、ウニ、ヤドカリ、タコなどを触れ、中庭の池に裸足で入り、その日の漁で獲れた体調1㍍ほどのサメ4、5匹やカワハギ、ナマコ、ウニなどと直接触れ合った=写真。 運営ボランティアとして参加した中学生らの卒業生、地元漁師、地域住民で構成する水族館の運営団体「アクアミューズ・フレンドリークラブ」(会員約2百人・竹内松雄会長)と教職員が一体となって活動し、午後からの一般公開にも大勢の参加者があった。 同校の海水水族館には、東京湾や近くの海で獲れた魚やウミガメ、エイ、天然記念物の「ミヤコタナゴ」もいて、一般向け公開もされている。 開館は1958年で、きっかけは、同校そばの海岸が臨海工業地帯の埋め立て計画で埋め立てられることになった時、保護者・地元住民や卒業生から「子どもたちに自然の海との関わりを持ち続けさせたい」という声があがり、学校の敷地内に水族館の建設が決まった。当初は教員が管理していたが、負担が大きく、地域住民や卒業生で手助けしようと発足したのが同フレンドリークラブ。竹内会長(67)は「小学生の時、よく海に入ってナマコやヒトデと触れ合った。そんな体験を今の子どもたちにもさせてあげたいと思った」と話す。 高木校長は「魚とのふれあいで命の大切さ、生き物の不思議さを学んでほしい」と話している。
「葉山まちづくり展」
「葉山を楽しもう」をテーマに「第19回葉山まちづくり展」が5月17日~19日葉山町福祉文化会館などで開かれ、千人を超える来場者があった=写真。 自然・歴史・文化・スポーツ・教育・福祉・防災など各分野で活動する町内の38団体のパネル展示やワークショップに町内の飲食店のフードマートも加わり、葉山の多彩な町民活動の「今」が見える祭典となっている。 守屋重雄実行委員長(66)は「主催の葉山まちづくり協会の協力で、各団体が発表する場や交流できる場をつくれたことは今後の活動の広がりにつながるだろう」と話す。 6月30日は、上山口会館で同展の展示物を再掲する「ミニ葉山まちづくり展」が行われる。地元アーティストらが昔の上山口の原風景を描いた高さ180㎝×幅90㎝全4面の大作「葉山ふるさと絵屏風」の実物展示や上山口小学校の児童らが屏風絵に合わせて読み札を作成した「ふるさとカルタ」の販売ほか、同協会の呼びかけで町民から集められた「皇室思い出写真展」も同時開催。(K)
三島由紀夫『豊穣の海』のススメ
今年三島由紀夫原作「豊穣の海」第1巻「春の雪」が刊行されてから50年を迎えるのを記念して、「春の海」の侯爵家の別荘モデルとなった鎌倉文学館で、『豊穣の海』の完読を勧める特別展が開かれている=写真。
監修は近畿大学教授で、山中湖にある三島由紀夫文学館館長の佐藤秀明さん。三島の直筆原稿や創作ノートなど資料約70点を展示。これだけ三島の原稿を集めた展示は同館で初めてという。
『豊穣の海』は三島自身が、平安期の長編小説「『浜松中納言物語』を典拠とした夢と転生の物語」と記しているように、輪廻(りんね)転生(てんしょう)の話で、第4巻の原稿は自決の日に編集者に渡し、自分の死をもって完結させた。三島の後輩である学習院の男子生徒がそれぞれの巻を紹介している。
鎌倉文学館の小田島一弘副館長は「文学作品として味わってみる価値のある作品なのでこの機会にぜひ読み通していただきたい」と話している。
展示は7月7日まで。一般5百円。
問い合わせ鎌倉文学館 0467・23・3911
鎌倉文学館で5月12日鎌倉彫の小皿づくりが行われ、夫婦や親子などの参加者があった=写真。 直径10㌢ほどの丸い小皿に薬研彫りでバラの絵柄を彫る体験で、鎌倉彫資料館の柏木豊司館長が「小刀を刺す力加減、押す力加減が慣れないと難しい」と一人一人丁寧に指導にあたった。 同館では「文学作品に鎌倉彫が登場することもあるので実際に体験して親しんでもらえれば」と話している。
「釣り人」 黒川 明
江ノ島にスケッチに行った。岩場は釣り人で賑わっている。その後ろには断崖絶壁が迫っている。40㍍ほどあるだろうか。
打ち寄せる波と、落石注意の崖の間で釣り人たちはのんびりと釣り糸を垂れている。のんびりと書いたが、ある釣り好きによると短気な方が釣りに向いているのだそうだ。確かに、工夫を重ねて釣果に結び付きそうだ。
のんびりしている人は少ないのかもしれない。向こうの恋人たちも何やら真剣そうだ。人生は一生懸命、いいね。
水彩 31×41cm
鎌倉で「木」と暮らす
鎌倉の町並にあった家づくりをめざす戸井田工務店企画の連続セミナー。参加者から「家づくりに関する知識が増えて大いに役立った」と好評です。
6月15日は、「『世界の人を惹きつける鎌倉』の住まい~鎌倉で快適に住む暮らしのヒント」と題して、失敗しない土地選び、湿気や風との付き合い方など鎌倉・逗子・葉山暮らしの道先案内人COCO-HOUSE代表取締役・西本学央氏とともに提案。
6月29日は、永く住み続けるための夢のマイホーム実現セミナー~家づくりは幸せづくり、幸せな人生を楽しむためのライフプランニング。ファイナンシャルプランナーが生活設計と家づくりを教えてくれる。
10時~11時20分、会場は鎌倉市稲村ガ崎に竣工した石場建て伝統構法の民家。参加無料、要事前申込。
申込・問合せ戸井田工務店
鎌倉市大町5―5―9
0467・24・7777 info@kamakura-standard.com
京急新逗子駅 JR逗子駅すぐ
食卓を彩るあなたの器を作りませんか?
逗子陶芸教室では陶器はもちろん、磁器の染付け、色絵(上絵付け)など、幅広い陶芸技法を学べる。
始めは陶器で土の扱い方を学び、その後、陶器でも磁器でも作りたいものを作る。湯呑み、酒器、コーヒーカップ、花びんなど。
日本工芸会正会員の川崎忠夫さんが初心者から上級者まで丁寧に指導。
「いままで陶器しか作ったことがないが、磁器もやってみたい」と始めた人、「磁器が習える教室はまれなので」と千葉県から通ってくる人、まだ始めたばかりの親子や40年選手もいる。思い思いに作品づくりする生徒たちに、川崎さんが土の練り方や成形の仕方、絵付けの方法などアドバイス。「土に触れて心和むひとときを」と川崎さん。
教室は月2回、第2・4の金・土・日・月曜午後1時~5時。入会金1万円。月謝8千円、焼成費別途(材料費込)。入会随時。体験も可。
逗子市逗子4-1-1信濃ビル3F 046・871・9559
6月
▼葛原岡神社例大祭 1日14時宵宮祭、2日13時由比ガ浜方面へ神輿渡御。3日11時例大祭。日野俊基卿の慰霊。
▼五所神社例祭 8日宵宮祭、9日10時例大祭・神幸祭、15時頃海上渡御。11日10時三つ目神楽。
▼蛍放生祭 8日19時。ほたるまつり 9~11日鶴岡八幡宮。
▼瑞賢忌 16日10時、建長寺。江戸初期の豪商で治水工事や航路開発の功労者河村瑞賢の法要。
▼大祓式・古神札焼納祭 30日鶴岡八幡宮。
▼海開き 6月28日~9月1日逗子海岸。7月1日~8月31日鎌倉の海水浴場。7月5日~8月31日葉山の海水浴場。
ゴールデンウィークの10連休はどのように過ごされたでしょうか?▼高速道路の渋滞は大型連休のおかげか帰省のタイミングがズレて、予想よりも混雑が回避されたみたいでした▼鎌倉市内も混雑はしていましたが、例年の連休と比較すると大きな混乱もなく終わったように感じます▼連休中は渋滞を恐れて家に引きこもって過ごしたという人も多いと思いますが、内閣府調査で引きこもりの人数が若年層(15歳〜39歳)で54万人、中高年(40歳〜64歳)で61万人という数字が出ました▼引きこもりは若年層というイメージでした▼現在では中高年の引きこもりの人数が多くなっているようです▼魅力的な風土や人々のいる鎌倉の出番かもしれません(N)