鎌倉朝日新聞 (8月1日号 2024年 第545号)

鎌倉朝日新聞社

だいち4号の模型=下に広がっているのが合成開口レーダ

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説明を行う三菱電機鎌倉製作所の担当者ら=7月22日同製作所で

だいち4号本格運用開始へ

次は火星も目指す 三菱電機鎌倉製作所

地球観測衛星「だいち4号」は、日本の新しい基幹ロケット「H3」3号機で7月1日、種子島宇宙センターから打ち上げに成功し、軌道に投入された。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注し、衛星の製作に当たったのは、鎌倉市上町屋にある三菱電機鎌倉製作所。担当者は、来年初めにも始まる定常観測運用に向けて機能の点検などを進めている。一方で同製作所では、火星探査機の製作や衛星データ利用ビジネスへの参入など、次の展開も見据える。 だいち4号の主要部分、合成開口レーダを担当する衛星情報システム部の中村聖平課長は「開発から7年ぐらいかかっている。その間、紆余曲折もあり、やっと上がったかという思い。太陽電池パドルやミッション機器のアンテナを展開するなど、だいち4号が軌道上で安定して動作しているので、ほっとしている。実際に世界中の皆様に使われるので、緊張もしている」と話す。 今後は、画像の撮影や伝送など、要求される性能・機能を発揮できるかを確認し、年明けからの本格運用を目指す。 だいち4号に載せられた合成開口レーダは、アンテナから電波を放射し、反射してくる信号を合成して、高い解像度の画像をつくる。太陽光を必要とせず、夜間や悪天候下においても地上の様子をとらえられる。 だいち4号は、現在運用中のだいち2号と同じ解像度のまま、一度に観測できる幅が4倍になっており、富士山から千葉県までの範囲が一度に収まる。今年元旦に起きた能登半島地震の地殻変動の観測は、だいち2号で1週間かかった。だいち4号なら一度に全領域を観測できるという。 防災だけでなく、橋やダムなどインフラの老朽化も見つけられる。地球規模での熱帯雨林の違法伐採の監視、作物の作付面積の調査などにも力を発揮できる。10年前に打ち上げられ、すでに設計寿命をすぎているだいち2号もまだ運用可能で、当面2期態勢になるという。 次に話題になりそうなのが火星衛星探査機だ。 ①1年かけて火星の近くに到達②衛星ダイモスに着陸してサンプルを採取③地球に帰還する、という難易度の高い計画だ。2026年度に打ち上げ、2031年の帰還を想定している。 三菱電機が受注し、鎌倉製作所で製作を始めている。 鎌倉製作所では、これまでにJAXAが発注した人工衛星の半分近く、約70機をつくった。人工衛星の設計、製造、試験までを一貫して実施している。特に、日本でも数少ない大型スペースチャンバを有しており、工場内で宇宙環境を模擬した真空や高温から低温までの温度変化を模擬した試験が単独で実施できることが特徴である。2019年には衛星組み立てから試験を行う衛星生産棟が竣工し、18機の並行生産能力を実現している。 日本の宇宙ビジネスは欧米に比べて出遅れているといわれる。三菱電機では、人工衛星の基幹部分「標準衛星バス」を開発し、発注元の要望にあわせた機器を載せて調整することによって、コストや納期の短縮を図っている。これまでにアラブ諸国やトルコ、シンガポール・台湾などから通信衛星を受注した。 営業部の大渕康弘課長は「一番大事にしたいのは品質。車の量産とはレベルが違うが、標準的なものをつくることによって、壊れない、安心できるものをつくっていきたい」と話す。 鎌倉製作所は地元との交流も心掛ける。だいち4号の打ち上げに際し鎌倉市と連携し6月30日、大船にある学童保育施設「かまくらっ子おおふな」で、パブリックビューイングが行われた。打ち上げが一日延期されて一緒に見ることはできなかったものの、三菱電機の社員が講演し、約70人の親子が参加した。


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来鎌するウィリアムズバーグ・ユース野球リーグチーム

ウィリアムズバーグ野球少年団

8月に鎌倉で日米親善試合

ウィリアムズバーグ・ユース野球リーグ(米国バージニア州)のチームが8月4日から14日まで文化大使として鎌倉を訪れ、日米親善野球試合を行う。 来鎌するのは、11歳~13歳の選手13人、コーチ6人、同伴家族15人で、一行は、寺院や神社、宗教的な場所を訪れ文化体験、鎌倉市役所やアメリカ大使館に表敬訪問、東京ドームなどでプロ野球の試合観戦なども予定している。 このプロジェクトは、一昨年の日米野球親善150周年に端を発し、ウィリアム&メアリー大学の学生と、政府、国際関係、公共政策の教授との共同作業で、助成金や募金を集め、遠征費やユニフォーム代など必要経費に充てている。 試合の期間中、選手たちは日本のホストファミリーに滞在し、10・11の両日、笛田公園野球場で鎌倉市学童野球チームと対戦する。試合は9時半開始、午後にはアトラクションやワークショップを予定している。観戦自由。 プロジェクトの運営にあたっている同大学の北村洋准教授は、「次の世代を担う若者たちを応援し、野球を通して国際交流がより深化するのではないか」と期待を寄せている。


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鎌倉木樹めぐり⑤

鎌倉宮のクスノキ

夏まっさかり。蝉時雨が暑さを際立たせる鎌倉宮神苑には、20本以上のクスノキの高木が天に向かって真っすぐにそびえ立つ。 「当宮は、明治になってからの創建で、樹木も創建当時、御祭神である護良親王ゆかりのクスノキやモミジを京都から植樹しているので、樹齢150年ほど。先人の気持ちがこめられた森が境内を形作っている」と小岩裕一宮司は話す。 クスノキ科の高さ20~30mにも及ぶ常緑高木。互生する卵形の葉は、長さ6~12㎝、幅3~6㎝で、三行脈が目立つ。材から樟脳がとれるという。 境内入口向かって左側の鳥居横にも幹回り4mほどの大木があり、低いところで5、6本に枝分かれし、葉を茂らせているので、葉の形も確認できる。「ここで長い間子どもたちを見守ってきたのだろう」と宮司。確かに母親のような優しさが感じられる。

文  小林千穂
写真 松原省吾


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「ひと」
60周年を迎える「みらいふる鎌倉」会長に就任した

森田 和夫(もりた かずお) さん

鎌倉市内に49団体がある老人クラブの連合会「みらいふる鎌倉」の会長に、4月に就任した。9月で創立60周年。会員数の減少に悩む会を、どう魅力あるものに復活させるか。その手腕に期待がかかる。 老人クラブは各地域にあって、文化活動、スポーツ、旅行、カラオケなど、それぞれの活動を楽しんでいる。「みらいふる鎌倉」は、その横の連携を強めるとともに、いろんな部会ごとに行事を企画、運営している。自身はこれまで事務局長を務めていた。 東京都豊島区生まれ。戦中派でも戦後派でもない、幼いころに戦争を知っている「戦知派」という。 空襲を避けて甲府に疎開。そこからさらに金沢へ。満員の夜行列車の車内へ、窓から引っ張り上げられた記憶がある。1945年8月初め、富山が大空襲に遭ったという情報を聞いて、父親の故郷である能登半島の石川県七尾市へ。今度は1日中馬車に揺られて移動した。 「日中に空襲警報が鳴っている」と思ったら、昼を知らせるサイレンだった。ようやく戦争が終わったことを知った。高校まで七尾市で過ごし、東京で進学。コンピューターソフトウェア関係の会社に務めた。長男が小学校に入るころに鎌倉に引っ越し、48年目になる。 会社では、医療の遠隔診断システムや、火力発電所や鉄鋼プラントの運転管理システムの構築にあたった。サウジアラビアに発電所を造る事業に参加し、長期出張したこともある。50度を超える気温を体験し、ベドウィンの遊牧生活も見た。 55歳で定年退職し、学校へのコンピューター導入を推進する文科省関連の社団法人に再就職。専務理事まで務め、72歳で退職した。それ以後、住居地の自治会活動に参加し、その後老人会の活動にかかわっている。 「高齢化で、かえって会員が減っているのです」 70歳過ぎても働く人が増え、若手が入ってこなくなったからだ。一時は6千人を超えていた会員数は、いま2200余人。鎌倉市の人口17万2千余人のうち、会員資格のある60歳以上は6万3千余人なので、組織率は4%に足らない。 「三浦半島や横浜市栄区など各地を回ってみたが、どこの老人クラブも同じような状況でした」。会員減少を反転させようと、ボッチャなど新たな事業を導入したり、ホームページの模様替えを図ったりしている。創立60周年の式典は、市長や市議会議長も招待して11月に開く。落語家を呼ぶことなども予定している。 長男は独立し、妻は施設にいて、鎌倉市笛田で一人住まい。
「住みやすいが、近くに店がないのが不便」と言う。84歳。
(文・写真 真田正明)


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右から筆者、山本宮司

心のふる里を行く(59)

神話の心をはぐくむ 池田雅之

神話の世界が、私たち日本人の日々の生活からかけ離れた存在となって久しい。しかし、戦後も80年近くたち、日本文化の根幹を見直す時期に入ったことは明らかだ。本当の日本を取り戻すといった活動が市民レベルで、食、農、教育、伝統工芸などさまざまな分野で起こっている。 その流れの中で、日本の国柄を伝える神話を見直す活動も、最近増えてきている。喜ばしい。私のような比較文学が専門の人間にまで「古事記や日本書紀について話してほしい」という講演依頼がくる時代になったのである。 なかでも世にあまり知られることがなかった、2千年も昔の垂仁天皇の皇女・倭姫命の語り残した巡行の「倭姫命世記」を話すことになったのには、急激な時代の変化を感じざるをえない。「倭姫命世記」は、今日の戦争と疫病と天災の時代をいかに心穏やかに平和に生き抜くか考えるには、またとないテキストだからであろう。 私たちは自分自身をもっとよく知るために、日本人が語り継いできた古事記、日本書紀、倭姫命世記に一度立ち返ってみるべき時代になった。自国の神話を忘れた民族は滅びるというが、真実にちがいない。「私たちは、一体誰なのか」という根源的な問いかけを忘れてはならないのである。 私は7月上旬、日本民族の根源をさかのぼる巡行の旅をした。三重県鈴鹿市にある椿大神社の山本行恭宮司に会いにでかけた。椿大神社の創建に倭姫命が深く関わっていることを聞いていたので、そのことを宮司に尋ねて、確認しておきたいと思ったのである。 宮司の説明は明快で、椿大神社は紀元前3年(今から何と2027年前)に倭姫命の神託により、鈴鹿川の川上に「道別大神の社」として創建された「日本最古の神社だ」という。以後、仁徳天皇の御世に、「椿」の字をもって社名とし、現在にいたっている。今日では、伊勢国の一宮として、猿田彦大神を祀る全国二千余社の総本山として存在する。 私自身が、椿大神社に以前より、強く惹かれているのは、大社の風格や宮司のお人柄は申すまでもないが、猿田彦大神と天之鈿女命の夫婦神をお祀りしていることにある。この二柱の神は、日本を平和な国へと導いた道開きの夫婦神である。先の倭姫命も日本国の平和づくりの女神であるが、このサルタヒコとアメノウズメのペアの働きは、日本の国づくりにとって絶大な貢献を成したのである。 サルタヒコは国津神で、縄文の神といってよい。アメノウズメは天津神で弥生文化に属する女神であった。二柱の異質の文化が出会い、葛藤し、融和していく道筋に日本の未来が開けていったと、ここに語られている。二柱の出会いと融和の心は、日本の国柄を示すエピソードとして重要である。平和と幸せを求める現代にも、生かしたい夫婦神の物語である。
私たちは神話を取り戻し、神話の心をはぐくみたいものである。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


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季節の心(90)

怪談を読む 佐伯 仁

●怖いもの見たさの夏
8月。猛暑の宵、涼風に誘われ、人影が行灯の灯る部屋へ。車座になると闇を蝋燭百本が照らし怪談が始まる。 話が一つ済むと蝋燭を1本消し、最後は真っ暗闇。その時、妖怪が現れるとか。この『百物語』で江戸っ子は暑気を払った。浮世絵師・北斎にも『百物語シリーズ』がある。 なぜ人は怖い話に魅かれるのか。遠く王朝人は蛍の光に妖しい恋心を詠んでいる。 恋歌以上に悲惨なのが日本三大怪談『皿屋敷』『四谷怪談』『牡丹灯籠』。恨み、憎しみ、悲しみに時の隔てはない。 今昔物語集の仏教説話は慈悲、小泉八雲の『耳なし芳一』は恨み、柳田国男の『遠野物語』は天狗、河童、座敷童など妖怪との不思議な交わり。 人は日常と異なる不思議に出会うと、恐怖心が空想の翼を広げる。 人生は悲喜交々。時に夏の怪談の「怖いもの見たさ」に誘われる。 お化け屋敷も同様、江戸っ子の度肝を抜いた、一つ目小僧やろくろ首、井戸からの幽霊、襟元へ吹く冷たい風。肝を冷やした瞬間、人は駆け出す、絶叫を残して。
 入道が見越す
 一寸先は闇
 六分も縮む
 五分の魂も



親と子の食の安全ワークショップ

8月27日13時、建長寺応真閣。
「鎌倉・食を学ぶ会in建長寺」の夏休み企画で、鎌倉食品衛生協会と鎌倉女子大学管理栄養学科講師から、手洗いの仕方と食品衛生を学ぶ。伝統食研究家の「鎌倉のたべもの昔話」も。 対象は、小学生以上の親子。子どものみも可。子ども無料、大人500円、入山料別途。要申込。
鎌倉・食を学ぶ会22・5146



かながわサイエンスサマー2024

夏休みから秋にかけて県内の企業などが主催する科学講座や体験教室。▽いすゞプラザで見て、さわって、乗って、楽しくくるまづくり体験!
8月3日10時15分・13時15分、いすゞプラザ。無料。HPから予約。
0466・41・5811
▽くるまはなぜ動くの?エンジンの仕組みをみる
9月2日~10月31日平日10・14時、日産工機。無料。HPから予約。
75・1711
▽身近ないきものを知ろう
8月25日まで9時半~16時半、横浜市立金沢動物園。カブトムシ。クワガタの展示など。入園料500円、小中学生200円。
045・783・9100
▽企画展示「しぜん☆はくぶつチャンピオンシップ」
11月4日まで9~17時、横須賀市自然・人文博物館。無料。
046・824・3688



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未来の記憶を辿る(部分)

み る

▼かこさとしの世界展─絵本と紙芝居
8月4~13日鎌倉芸術館。「からすのパンやさん」「だるまちゃん」シリーズで知られるかこさとしさんの原画や複製原画を紹介。500円、中学生以下無料。
48・5500
▼仏画入門─絵画で見るほとけさまの物語
9月1日まで鎌倉国宝館。仏教絵画からお釈迦さまの物語を伝える作品を紹介。500円。
22・0753
▼新出土!かまくら発掘調査速報展 2024
8月31日まで鎌倉歴史文化交流館。令和5年に大倉幕府北遺跡・名越ヶ谷遺跡・若宮大路周辺遺跡群で出土した資料や調査写真等を紹介。400円、鎌倉市民無料。
生涯学習課73・8501
▼茶の湯以前~中世鎌倉の「茶」
9月23日まで県立金沢
文庫。「茶の湯」成立以前の日本の中世の茶の歴史と文化財で紹介。500円。
045・701・9069
▼蓬春と源氏絵~受け継がれるみやび
8月10日~9月23日山口蓬春記念館。蓬春の「源氏物語」の挿図になった画稿や模写など。600円。
046・875・6094
▼没後10年 古田足日のぼうけん
8月10日~9月29日県立神奈川近代文学館。絵本「おしいれのぼうけん」などで知られる古田の創作と評論を、原稿や創作メモ、著書からたどる。500円。
045・622・6666
▼絵と窓の間 石田尚志
9月28日まで県立近代美術館葉山。石田尚志の代表作と新作を中心に、時間芸術の窓ともいえる
「映像」と空間と時間を静止した平面を描く作品など。1200円。
046・875・2800
▼川喜多かしこと“映画の仲間”エキプ・ド・シネマの半世紀
9月29日まで川喜多映画記念館。世界の埋もれた名画を発掘・上映する運動からスタートしたエキプ・ド・シネマの足跡を回顧し名作を紹介。2百円、鎌倉市民無料。
【関連上映】「ルートヴィヒ」8月7・11日10時半、6・8・9日13時/「少女は夜明けに夢をみる」8・9・10日10時半、7・11日15時半/「惑星ソラリス」20・21日14時、24・25日10時/「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」22~25日13時半。千円。【トークイベント】「高野悦子さんの面影」10日14時。千円。
【特別上映夏休みの映画館】「セロ弾きのゴーシュ」と藤村俊介さんのチェロ。2日14時。1600円。
23・2500
▼北鎌倉ギャラリー月
▽セシリアカオル展
8月4日まで。世界20か国で作品発表、7年ぶりの日本個展。
▽蝉丸の猫と屏風展
8月10~18日。昨年好評だった屏風展の第2弾。
22・2913
▼NEOユースケ・urara絵画展
8月8日~18日佐助カフェ・ギャラリー(55・5226)。ユースケさんと星心来さんのアクリル画「海岸と花火」vol.2。
▼グリーンシネマかまくら
8月9・10・25・26日。「オキュパイ・ラブ」。1200円。要申込。
40・3389
▼第34回親子映画会「ぞう列車がやってきた」
8月18日10時、逗子文化プラザ。無料。
親子映画実行委090・2736・6873


鎌倉朝日新聞社

き く

▼大森洋子ピアノリサイタル〈ウィーンの風に吹かれてⅣ〉
8月13日14時、鎌倉芸術館小ホール。モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」他。賛助出演・横田小笹さん。ウィーンのお話と共に。2500円。
中田方080・2254・9289
▼絵本と音楽~おはなしがいっぱい
8月10日14時、鎌倉芸術館。語りと音楽・花音の朗読と演奏で「注文の多い料理店」など。1500円。
48・5500
▼「ふうりん」夏休み朗読公演 2024
8月19日13時半、逗子文化プラザ。田中智子門下朗読の会。「はれときどきぶた」など。700円、前売500円。
090・6105・3226
▼第41回定期演奏会 鎌倉ジュニアオーケストラ
8月22日14時、鎌倉芸術館。ホルスト組曲『惑星』より木星他。無料。
080・5512・6137



まなぶ

▼平和のお話会~平和の種、お分けします
8月3日15時半、逗子文化プラザ。広島の被爆体験伝承者の話。500円。高校生以下無料。平和のお話会実行委
090・1691・4078
▼夏の平和学習
8月9・10日本郷台のあーすぷらざ。大人もこどもも一緒に平和を考える。アニメ上映や展示室ガイド等。無料。
045・896・2121
▼子どもたちの多様な学びを考えるシンポジウム2024
8月11日17時50分、鎌倉市生涯学習センター。パネルディスカッションや講演。星山麻木さん、教育長ら。無料。
レインボーサークルかまくら090・4434・6299
▼伊藤千尋さん講演会
8月18日14時、逗子文化プラザ。「ウクライナ、パレスチナ、日本に平和を!私たちに何ができるのか?」。1200円、前売千円。高校生以下無料。
逗子・葉山九条の会 046・878・6044
▼書道講座
9月4日・10月2日・11月6日(全3回)14時、鎌倉論語会館。筆で書く文字の美しさを体験。道具貸出。500円。
日本総合書芸院50・0303
■令和6年度鎌倉福祉まつりは12月1日に開催。



さんか

▼鎌倉の文化大はっけんvol.3
8月16~18・23・25日鎌倉芸術館。▽写真で探検 鎌倉文化 鎌倉の寺社、文化を伝える建物を写真で紹介。16~18日。▽鎌倉時代のうたと世界の音楽コンサート17日14時。
▽子ども落語18日14時。無料。
30・9259
▼逗子市市政70周年記念2024ずし平和デー 開会セレモニー
8月15日14時、逗子文化プラザ。開会宣言、長野ヒデ子さんの特別講演「アイスはかえるけど平和は買えない!」。無料。
ずし平和デー実行委046・872・2406
▼葉山町制施行100周年記念事業 ヨット操船体験と海から葉山を見る会
8月18日10時、葉山港・葉山町堀内50。
▽ヨット・モーターボートの乗船会。無料。
葉山町セーリング協会080・5049・4953
▼鎌倉風致保存会
▽みどりのボランティア8月21日浄光明寺。31日十二所果樹園。各9時20分現地集合。▽歴史ウォーク座学31日。
23・6621
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット8月11・23日8時~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市24日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方090 ・5442 ・3778
▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。▽おてら食堂(安国論寺)8月4日12時半。▽二階堂デイサービスセンター16日17時半。▽ソンベカフェ21日14時。各大人5百円、中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼鎌倉ガイド協会
▽鶴岡八幡宮参詣・ぼんぼり祭り8月6・8日14時半鎌倉駅西口時計台広場集合。約3㎞。7百円。▽安国論寺説話、観音堂内遺跡特別見学、御小庵昇堂8月2・20・21日8時50分鎌倉駅西口時計台広場集合。約1㎞。7百円。▽浄光明寺絵図解説と周辺ガイド8月26日8時半、鎌倉駅西口時計台広場集合。約2㎞。5百円。
24・6548
▼大船フラワーセンター
▽夕涼み8月14~16・19~23日18時半閉園。▽夏の夜を楽しも
う17・18・24・25日20時半閉園。
▽フラワーコンサート 8月4日11・14時クレール・ストリングスアンサンブル、18日11・14時ヴァオリンとピアノの名曲コンサート。無料。▽園長さんぽ11日10時頃。無料。▽「真夏の夜の植物園」ガイドツアー17・24日19時半。無料。申込2日まで。▽ミツバチ内検・採蜜見学会24日11時・14時半。3百円。申込9日まで。入園料4百円。
46・2188
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー8月11日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。※献品受付
衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市関谷387―13鎌倉ユネスコ協会・小倉宛。
080・6602・9498
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ8月17日10時、山ノ内配水池脇
▽山歩き18日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉 台峯緑の会。
本田方090・6502・2470



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(6月分)

鎌倉市中央図書館( 25・2611) は6 月に一般169 冊、児童書83 冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。  ▼「生きるための絵本」正置友子著 風間書房 ▼「北条時頼」山本隆志著 ミネルヴァ書房 ミネルヴァ日本評伝選 ▼「歩きニストのための鎌倉散歩地図」交通新 聞社 散歩の達人MOOK ▼「池上彰と学ぶロシア・ウクライナの歴史地図」池上彰監修 平凡社 別冊太陽 ▼「教養としての日本経済」後藤達也著 徳間書店 ▼「10 代に届けたい5 つの“授業”」生田武志編著 大月書店 ▼「結婚の社会学」阪井裕一郎著 筑摩書房 ちくま新書 ▼「不適切保育はなぜ起こるのか」普光院亜紀著 岩波書店 岩波新書 新赤版 ▼「死を受け入れること」養老孟司著 祥伝社 祥伝社黄金文庫 ▼「65 歳からの食事革命」松田美智子著 文化学園文化出版局 ▼「生産者さんだから知っているそのままおいしい野菜の食べ方」食べチョク著 ダイヤモンド社▼「俺は100 歳まで生きると決めた」加山雄三著 新潮社 新潮新書 ▼「小津安二郎はなぜ『日本的』なのか」具慧原著 水声社 ▼「いちばんたのしいレクリエーションゲーム」小山混著 主婦の友社 ▼「くらべてわかるてにをは日本語助詞辞典」氏原庸子共著 J リサーチ出版 ▼「千年たっても変わらない人間の本質」山口仲美著 幻冬舎 幻冬舎新書 ▼「漱石先生」寺田寅彦著 中央公論新社 中公文庫 ▼「先生と子どもたちが詠んだ学校俳句歳時記」星野高士監修角川文化振興財団 ▼「遠藤周作短篇集」遠藤周作著


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うみの風みち

ひきこもり ヤングケアラー 支援

鎌倉市が居場所づくり

ひきこもりの人や家族の居場所「うみ風のみち」(鎌倉市坂ノ下)のオープンデーが7月6日、初開催され、福祉関連の事業者ら約20人が訪れた=写真。 2022年11月に、きしろホーム(田尻充理事長)の好意で鎌倉市が敷地内事務所建物1階を間借りして開所した居場所で、昨年度は月4回の開所で20歳代から50歳代の延べ74人の利用者があった。 キッチン付きでおやつ作りや机を囲んでゲームなどができる洋室、テレビを見たり、ソファでくつろいだりできる和室と、緑に囲まれた庭がある。 オープンデーでは、七夕飾りを作ったり、海藻ポークを使ったシュウマイづくりを行った。市生活福祉課の山田剛一郎課長は「利用してもらい、外出のきっかけにしてもらえれば」と話している。 毎週火曜日(月4回)と第3金曜の13~16時に開かれており、市の職員が2人で対応している。
市生活福祉課0467・61・2319
ヤングケアラーの交流の場「あい風のステーション」が7月11日、みちテラス(鎌倉市大船1273︱1)内に開所した。市は、ケアラーを包括的に支援することで、ケアラーが孤立せず安心して暮らせるように「鎌倉市ケアラー支援条例を制定し、今年4月から施行。今回、ヤングケアラー同士が交流できる場を開所した。 こちらもきしろ社会事業会の建物の間借りで、開所は第2・4木曜日14~17時。
こどもみらい部こども家庭相談課家庭支援担当23・3000


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「夏の宵」頭山ハトさん

鎌倉朝日賞など入賞39点

第57回鎌倉美術展

鎌倉美術家協会(渡辺幸子理事長・会員113人)の第57回鎌倉美術展が6月28日~7月4日鎌倉芸術館で開かれ、約1500人が入場した。日本画・洋画・工芸(染織・陶芸)の各部門で、公募の84点と会員・会有の作品99点の計183点が展示された。 大賞の笹りんどう賞は、大嶽裕子さん「懐古」(日本画)、と大方悦子さん「夢のなか」(洋画)、鎌倉朝日賞は、頭山ハトさん「夏の宵」(日本画)、川原裕子さん「はじまり…」(洋画)。ほか35点が入賞した。渡辺会長は「世界が混乱している今だからこそ、美術をとおして世の中にうるおいをもたらせたら」と語った。


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「いざ、静の舞」牧之内貞治さん

鎌倉朝日賞など入賞36点

鎌倉写真連盟展

第51回鎌倉写真連盟展が7月上旬、鎌倉生涯学習センターで開かれ、鎌倉を中心に活動する9団体の作品116点が展示された。 大賞の鎌倉市長賞は中井美緒さんの「すいこまれる」。鎌倉朝日賞は鎌倉市笛田の牧之内貞治さん(76)の「いざ、静の舞」、4月の「鎌倉まつり」鶴岡八幡宮舞殿での気迫ある静御前の舞を撮った。 主な受賞者次のとおり。▽鎌倉市長賞=中井美緒▽市議会議長賞=熱海史郎▽市商工会議所会頭賞=石井慶三▽市観光協会会長賞=阿部成子▽市教委賞=奥村泰子▽鎌倉朝日賞=牧之内貞治▽鎌倉写真連盟賞=渡部和範・石田清志・榎原等(敬称略)
▽審査委員賞3人▽特別連盟賞4人▽入選20人


鎌倉朝日新聞社

「歌のある人生を」

歌のサロン300回記念演奏会

観客もともに合唱を楽しむ会「歌のサロン」の300回記念演奏会が7月3日、鎌倉生涯学習センターで開かれた=写真。 1998年8月の開始以来、毎月1回行っている演奏会で、きっかけは鎌倉混声合唱団ムジカおさらぎの団員の、退会後も月1回くらい歌いたいという要望を受けて、同合唱団主宰の佐藤ゆりさんが実施し、コロナで一時中断した時期もあったが、26年続いている。 毎回、合唱のほか、オーボエやフルートなどのミニコンサートがあり、今回は300回記念で11人の奏者が弦楽・管楽のアンサンブルを演奏。 佐藤さんは「120歳まで生きて続けていけたら」と会場をわかせ、「歌のある生活をすれば、きっと幸せな気持ちになれると思う」と語った。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉ハムでソーセージ作り

みらいふる鎌倉

みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)の60周年記念イベントの一環で7月8・22日の2回、鎌倉ハム富岡商会本社工場でソーセージ作りの体験会が行われ、約40人が参加した=写真。 鎌倉ハム富岡商会は1900年(明治33)の創業以来、受け継がれた伝統製法で製品づくりを行っている。 会員たちは2人1組で、肉を練り、充填機に詰め、羊腸に絞り出し、ねじるまでの作業を行い、1時間後には一連につながったソーセージが完成。「おもしろかった」「意外とむずかしかった」と話し、自作のソーセージを持って記念撮影。スタッフがゆでて冷却したものを袋づめして持ち帰った。 試食会や歴史の話、樽に漬け込んだ肉を職人が布に巻き、糸で締める布巻きハムの作業の見学もあった。


鎌倉朝日新聞社

新刊『103歳〝好き〟に生きたわ~千江子流 人生アルバム』

谷光 章 著

藤沢市在住の演出家・谷光章さん(78)が、大正・昭和・平成・令和を生きぬき、103歳で天寿をまっとうするまで、自分の好きなことに全力投球した母・千江子さんの生涯を綴った本を出版した。 女学生時代は陸上やバレーボール、戦後の30代は洋裁、習字や短歌の腕を上げ、40歳を過ぎてからは海外旅行やボウリング、麻雀は90歳代まで楽しんだ。戦争、水害、泥棒、交通事故、オレオレ詐欺、認知症に直面しながらも、天真爛漫な明るい性格で困難を乗り越え前向きに生きてきた母。 谷光さんは、母親が97歳になり介護が必要になってから一緒に暮らし始めた。その老々介護の日常をコミカルに描いたドキュメンタリー映画『99歳 母と暮らせば』を2018年に公開している。 千江子さんは2021年に亡くなったが、結婚してから97歳まで毎日つけていた日記をもとに1冊の本にした。居間の壁に貼っていた千江子さんの人生訓もあり、長寿・幸せへのヒントを満載している。1650円、小学館スクウェア刊。


鎌倉朝日新聞社

田村 慶

新鎌倉料理④

「土用の丑の日うなぎ風節約レシピ」うなぎ風丼ぶり

夏も終盤に差し掛かり自然豊かな鎌倉には蝉の声が一層元気に響いております。今年は7月19日〜8月6日は「土用の丑の日」とされております。
夏のイメージですが実は季節の変わり目を指し、養成期間とされており「草むしり、引っ越し、旅行」などは縁起が悪いとされているので、気になる方は避けるのが良いかもしれません。 今回は夏の土用の丑の日に食べられる「うなぎ」を安く頂ける「うなぎ風」料理を紹介します。
●材料(2人前)
▽ご飯400g▽はんぺん2枚▽木綿豆腐150g▽長芋30g▽片栗粉大さじ3杯
▽焼きのり5枚(1枚は刻む)
▽小葱少々▽茗荷少々
▽サラダ油適量▽山椒適量
【焼きダレ】▽醤油100㏄▽味醂80㏄▽酒30㏄▽砂糖80㌘
●作り方
①豆腐を水切りする。②はんぺん、①、おろした長芋、片栗粉と一緒にビニール袋で滑らかになるまで手で揉む。③のりを並べてその上に②を小判状に成形し乗せてフォークを使い表面に模様を作る。
④【焼きダレ】を鍋に合わせて沸騰する直前で火を止める。⑤フライパンに油を引いて、③を炒め、焦げ色が付いたら④を適量入れて煮詰める。
⑥ご飯に残った④を掛け⑤を乗せ上に刻み海苔、茗荷、小葱を乗せて完成。
(創作和料理近藤 副料理長)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(79)

「カワセミ」 黒川 明

宝石とも云われるカワセミだが、だいぶ増えているような気がする。滑川などの河川には大体生息している。八幡の源平池など、あちこちの池沼でも見かける。 これは広町の森の小川で見たカワセミ。頭でっかちで、光線の角度によって色彩が変化する。愛らしく美しい、なんと見事なモデルだろう。 もう子育ては終わったのか、一羽で枯れ枝に停まっていた。眼光鋭く水面をにらんで、やがて、ツィーと鳴いて飛び去った。
水彩 31×41㎝



終の棲み家を考える(123)

アウトテリアリフォーム窓廻り編

アウトテリアとは屋根・外壁・窓・玄関周りをいいます。窓は外から見ると最も目に付きます。窓の役割は太陽の光を取り入れ部屋を明るくし、新鮮な空気を室内に取り込むことです。 一般的な窓は明るさと共に、冬は冷気を、夏は暖気をそのまま取り入れてしまいます。枠のアルミ・ガラスは熱伝導率が高く、外気の温度に強く影響されます。枠をアルミから木・樹脂・アルミ樹脂複合に替えたり、ガラスを二重・三重にしたり、ガラスとガラスの間に断熱の為のガスを入れたり、真空にしたりすることで、熱伝導を止める事ができます。Lоw︱Eという明るさはそのまま取り入れ、熱エネルギーを反射する優れ物もあります。 今あるサッシの枠を残し、取り換える方法をお勧めします。窓枠や外壁を壊さない方法ですので1、2時間の作業時間で取り付けが完了します。 アウトテリアの工事は複数の業者が関わります。一つの職種の業者が複数の職種の工事を請け負うことは法律で認められておりません。建築工事業の許可を持っている工務店・建設業者に依頼することが大切です。建築災害や保険・アフターメンテナンス等を考え、安心・安全を選ぶべきです。「何でもできます」といっても、法律で何でもできる訳ではありません。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

8月

▼鶴岡八幡宮のぼんぼり祭 6~9日。6日15時夏越祭。7日17時立秋祭。9日10時実朝祭。
▼黒地蔵縁日 10日0時~正午、参拝条件はHPで確認。覚園寺。
▼四万六千日詣り10日4~8時読経。長谷寺。
▼鎌倉宮例祭 19~21日。19日16時前夜祭。20日11時例祭。21日10時後鎮祭。19・20日夜祭楽市・納涼踊りの夕べ。
▼片瀬諏訪神社例大祭23~28日。27日例大祭。
▼江の島灯籠 31日まで。18時~20時半、江の島島内各所。荒天中止。


プロムナード

数年前のパンデミックでは鎌倉駅周辺で外国人観光客を見かけることはなかったのですが、最近はほとんどが外国人観光客なのではと感じるほどです▼子どもたちが駅周辺で外国人観光客に「『てんぷら』どこですか」と聞かれて、子どもたちは「天麩羅ってなあに」となり、近くの交番に誘導したそうです ▼帰宅して子どもからその話を聞かされ、天麩羅は日本食であることを改めて説明しました▼すると「鎌倉で有名な天麩羅はどこなの」と聞かれて、急に「てんぷら」ではなく「temple」(寺)だったのではと思いいたりました▼どちらが正解なのか真相は不明ですが、観光地ならではのプチ国際交流を感じながら今宵は天麩羅したいと思います。(N)


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